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ごま油うがいの効果とは?ほうれい線を防いで美髪も目指せる

Date:2018.09.11

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ごま油うがいの効果とは?ほうれい線を防いで美髪も目指せる|女性の美学
https://josei-bigaku.jp/gomaaburaugai25763/

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顔のたるみや白髪…30歳を過ぎて少しずつ現れてくる老化のサイン。高価な化粧品やエステに頼るのも良いですが、まずは自宅でできるケアを始めませんか?

そこでおすすめしたいのがごま油を使った美容法。それも肌に塗ったり髪につけたりするのではなくするのは「うがい」です!

「オイルでうがい?」と首をかしげる方もいるかもしれませんが、実はオイルを使ったうがいは「オイルプリング」と呼ばれる古くからある自然療法、健康法です。しかもごま油には抗酸化作用がたっぷり含まれているんです。

今回はおうちでできるエイジングケア、ごま油うがいをご紹介します。どんな効果があるのか、どんな方法なのか、老化のサインが気になる人はぜひチェックしてみてくださいね!


ごま油うがいの起源は世界最古の伝承医学、アーユルヴェーダ

ごま油うがいで用いるのは白ごま油です。料理に使うのが一般的なごま油でうがいをするなんて初めて聞いたら驚くのも当然でしょう。

しかし、ごま油でうがいをする健康法は古くから存在しています。起源はインド・スリランカ発祥の「アーユルヴェーダ」です。

アーユルヴェーダは人の体にもともと備わっている自然治癒力を植物のエネルギーを使って最大限引き出すことで体や心の不調を整えようというもの。5000年もの歴史があり「世界最古の伝承医学」と呼ばれています。横になった状態で温かなセサミオイルを額から頭皮へと垂らす「シロダーラ」が有名ですが、この施術もアーユルヴェーダの健康法です。

アーユルヴェーダでは人間には「カパ」「ピッタ」「ヴァータ」3つのエネルギーが備わっており、この3つのバランスは年齢とともに変化すると考えられています。

  • カパ(水の性質)…25歳まで
  • ピッタ(火の性質)…25~50歳
  • ヴァータ(風の性質)…50歳以降
注目したい性質はズバリ「ヴァータ」。ヴァータは体内の吸収、排出、運搬といった機能と深く関わっており、ヴァータが優勢になると体内の水分量が低下したり、血管や骨が弱くなるなどの老化現象が現れやすくなるそうです。

ヴァータの乱れを整える、落ち着かせる作用をもつのが「セサミオイル」「ごま油」であるというのがアーユルヴェーダの考え方です。

ごま油うがいの効果とは?白髪予防やほうれい線対策にもなる

ごま油は食事で摂取するより、舌の裏など口内の粘膜から吸収させたほうが吸収率が高まると言われています

どのような効果をもたらしてくれるのでしょうか?

効果1.白髪、パサつき、抜け毛など毛髪トラブルを防ぐ

白髪、髪のパサつき、抜け毛、薄毛…毛髪トラブルの原因はさまざまですが、頭皮の状態が良くないと健康な髪は育ちません。

ここで注目したいのがごま油に含まれる「ゴマリグナン」という抗酸化作用をもつ成分です。

抗酸化作用とは増えすぎた活性酸素を取り除く働きのこと。体内で発生する活性酸素は適量ならウイルスから体を守ってくれますが、過剰に発生すると体内を酸化させ老化を進めます。

ゴマリグナンの中でも代表的なのが「セサミン」「セサモリン」「セサモール」「セサミノール」の4種類です。

「セサミン」「セサモリン」
ごま油だけでなくすりごまやねりごまなど多くのごま製品に含まれています。
「セサモール」「セサミノール」
ごま油の中に多く含まれている成分です。セサモールは焙煎された茶色いごま油、セサミノールは焙煎されていない透明な白ごま油に含まれています。

ごま油うがいをして体内の活性酸素を除去し全身のめぐりをスムーズにすると頭皮の血行も良くなります。すると、髪を作る細胞へも栄養分が行き届くようになり健康な髪が育ちやすくなります

つまり、抗酸化作用によって毛髪トラブルの予防に効果が期待できるというわけです。

ある実験では30~60代の男女10人を対象に約1ヶ月半ごま油うがいを行ったところ、黒髪が生えたり、髪がまとまりやすくなったなどの変化が見られたそうです。

また、アーユルヴェーダでは毛髪トラブルの多くがヴァータが優勢になることで起こると考えられています。白ごま油の成分が免疫力や代謝を高めるので結果的に老化予防になるとされています。

効果2.虫歯、歯周病、口臭など口内トラブルを防ぐ

食べかすや雑菌で口の中は意外と汚れているもの。

朝起きたとき、食後、寝る前などきちんと歯磨きをしているつもりでも、口の中に汚れが残っていると口内トラブルのリスクが高まります。

大切なのは表面上の汚れを落とすだけでなく、歯と歯の隙間や奥歯の周辺など口内全体の汚れをしっかりと落とすこと

ただの水ではなくごま油を使ってうがいをすることで以下のような作用があります。

デトックス作用
水だけでは取り除けない汚れや毒素も油なら溶かして排出できます。
洗浄作用
ごま油うがいは口の中全体にオイルが行き渡るようにしながら強く口内を洗浄します。口の中でオイルがぶつかるように激しく動くので舌に付着する舌苔の除去や舌の裏側の汚れも落とせます。
唾液の分泌量を増やす作用
ごま油うがいをすると唾液がどんどん出てきます。唾液には口内の汚れを流す、細菌の繁殖を抑える、虫歯を防ぐなどの働きがあります。

毒素排出、うがいの洗浄力、唾液の効果で虫歯や歯周病、口臭など口内トラブルの防止に効果的です。

効果3.味覚を鍛えたりのどのコンディションを整える

ごま油うがいをすると味覚も鍛えられます。

唾液の分泌量アップ
説明したように唾液にはさまざまな働きがありますが、そのうちのひとつに味を感じやすくする働きもあります。
舌苔の除去
ごま油うがいで舌についた汚れも落ちるので当然ながら味覚も敏感になります。

また、やり方は後ほど紹介しますが、ごま油うがいは「ブクブクうがい」だけでなく「ガラガラうがい」もします。オイルの潤いがのどに行き届くのでのどのケアにもなります。

のどの乾燥を防いだり、のどのコンディションを整える効果が期待できるでしょう

効果4.口周りの筋肉を鍛えてほうれい線を防ぐ

ごま油うがいでは「グシュグシュ」と音がするほど強くうがいをします。口をしっかりと閉じ左右の頬を膨らませ口内全体にごま油が行き渡るようにするので、言ってみれば顔の筋肉運動

このうがいで効かせることができるのは主に頬や口周りなど顔の下半分の筋肉です。

  • 大胸骨筋
  • 小胸骨筋
  • 頬筋
  • 口輪筋
  • 笑筋

これらの筋肉を鍛えることで顔のたるみやほうれい線の予防になります

また、この部分の筋肉は笑顔を作ったときに口角をぐっと引き上げるときにも使われます。つまり、口周りの筋肉の強化はキレイな笑顔、魅力的な表情作りにも役立ちます

少し頬を膨らませるくらいの軽いうがいでは効果がないのでうがいをしながら筋肉をしっかり動かしましょう。簡単そうに思えますが、実際やってみると口周りの筋肉に効いてくるのが実感できるはず!

口の中からのマッサージ効果を利用して表情筋を引き締めましょう。

注意!ごま油うがいだけでは口内細菌を完全に取り除けない

ごま油でうがいをするだけで虫歯や歯周病予防になるなら歯磨き代わりになるような気もしてきますよね。

しかし、ごま油うがいだけでオーラルケアを済ませようというのは間違いです。

口の中の雑菌や

  • 歯垢
  • 歯周ポケット

などオイルが届かないところにもたくさん存在しています。

確かにごま油うがいで口内の汚れを落としたり排出しやすくはできますが、口内細菌や虫歯菌を完全に除去できるわけではありません

あくまでもごま油うがいは歯磨きや歯間ブラシと組み合わせて行うケアのひとつとしてとらえましょう

また、健康な歯を保つためには歯医者での定期的なメンテナンスも大切です。

ごま油うがいの実践方法!使うのは加熱処理した白ごま油

ごま油うがいの効果がわかった実際にやってみましょう!

ごま油うがいに使うのは白ごま油

ごま油には主に「焙煎油」と「純白油」の2種類あります。

焙煎油
ごまを焙煎してから絞ったもの。スーパーでズラリと並ぶ茶褐色のごま油で香ばしい香りが特徴です。
純白(太白)油
ごまを焙煎せず生のまま絞ったもの。ほぼ無色、ほぼ無臭でサラサラとしています。

冒頭でも説明したように、ごま油うがいに使うのは茶色のごま油ではなく無色透明の白ごま油です。ブラウンのものより少し金額が高いですが、スーパーなどで手軽に入手できます。

キュアリングのやり方

白ごま油を加熱処理=キュアリングすると油が酸化しにくくなるだけでなく、ごま油うがいの効果を高めることもできます。

効果を最大限得るためにも白ごま油はぜひキュアリングしてから使いましょう。やけどしないよう注意して行ってください。

【必要なもの】

  • 白ごま油
  • テフロン加工かホーローの小鍋
  • 料理用温度計
  • 濡れふきん
  • ボウル
  • 保存用の容器(ガラス瓶など密閉できる清潔なもの)
【キュアリングのやり方】

  1. 小鍋に白ゴマ油を入れて弱火で温めます。
  2. 料理用の温度計を使って90℃まで温めたら小鍋を火からおろします。
  3. 小鍋を濡れふきんのうえに置きます。余熱で100℃まであがったあと徐々に温度が下がっていきます。(※)
  4. 油の温度が人肌くらいまでさがったら保存用の容器にうつします。

(※)火からおろしたあと、余熱で温度があがります。もし110℃をこえた場合は水を張ったボウルに小鍋を浸して温度をさげましょう。

キュアリングしたごま油は3か月程度もちます。必ず冷暗所で保存しましょう!

ごま油うがいのやり方

ごま油ができたらさっそくうがいをしましょう。

【ごま油うがいのやり方】

  1. 大さじ1~3倍程度のごま油を口にふくみます。
  2. 口内全体にごま油が行き渡るよう、口を上下左右に膨らませてブクブクとうがいをしましょう。舌の裏にも届くように意識してください。
  3. のどにもごま油が行き届くよう、上向きでガラガラうがいをしましょう。
  4. うがいが終わったら吐き出します。口の中が気になる人はお湯などですすぎましょう。

1~3を15分ほどかけて行うのが理想ですが、うがいしていると唾液がでてくるので最初から長い時間行うのは難しいでしょう。最初は

  • ブクブグうがいを30秒
  • ガラガラうがいを30秒

というペースで行い、慣れてきたら時間を伸ばしてみてくださいね。

ごま油うがいのポイント

ごま油うがいをより効果的に、スムーズに行うためのポイントをまとめました。

ごま油うがいをする理想的な時間帯
うがいなので基本的にはいつ行っても構いません。アーユルヴェーダではヴァータの性質は早朝や夕方に優位になるとされているので参考にするのも良いでしょう。食事のすぐあとは気分が悪くなる可能性もあるので時間をおいてから行うのがおすすめです。
うがいした後のごま油の捨て方
うがいしたあとのごま油をそのまま洗面所などで流すと詰まりの原因になります。うがい後のオイルはティッシュや紙パックなどに吐き出して捨てましょう。
歯ぐきマッサージも効果的
キュアリングしたごま油を指先にとって歯ぐきをマッサージしてもOK!これなら時間に余裕がないときでもサッとできますし、オイルのうがいに慣れていない人にもおすすめです。
大切なのは続けること
ごま油うがいはあくまでも健康法です。数回しただけで髪が一気に黒くなったり、口内トラブルがゼロになる…なんてことは残念ながらないと考えたほうが良いでしょう。短期間で絶大な効果がでることは期待せず、まずは習慣として取り入れてコツコツ続けてみましょう!

万能薬と言われるごま油パワーをライフスタイル取り入れよう

料理のシーンで活躍してくれるごま油が髪の老化や顔のたるみ、オーラルケアに効果があるなんて驚いた方も多いでしょう。

ごま油はアーユルヴェーダでは「万能薬」として重宝されている優秀なオイルです。ヘアケア、リフトアップケア、オーラルケア…これらに一気にアプローチできるのは魅力的ですよね。

自宅でできるアーユルヴェーダ、ごま油うがい。ライフスタイルに取り入れてキレイを目指してみませんか?

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ライター:宮瀬 美嘉

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