上手な女の愚痴り方。嫌われる愚痴と許される愚痴の違いは何?
Date:2018.04.18
愚痴ばかりを話している人って、嫌われやすいですよね。「あの人はいつも愚痴ばかり…」と距離を置かれ、誰にも相手をされなくなってしまいます。
もちろん生きていれば誰にだって愚痴を吐きたくなる瞬間はやって来ます。大切なのは愚痴を吐かないことではなくて、上手に愚痴を聞いて貰うことです。
同じ愚痴を吐くという行為でも、嫌われるタイプと許されるタイプがあります。では、許されるタイプの愚痴を吐く人には、一体どんな共通点があるのでしょうか?
嫌われる愚痴と許される愚痴の違いや、愚痴を吐くときに抑えたいポイントを見ていきましょう。
無駄に長い、唐突に始まる…人から嫌われる愚痴の特徴
一体どんな違いがあるから、嫌われやすい愚痴と許される愚痴に分かれるのでしょうか?同じ内容の愚痴だったとしても、話し方やタイミングによってはどんな愚痴も嫌われてしまいます。
嫌われやすい愚痴には、こんな特徴があります。
何の前触れもなしに急に始まる
「愚痴っても良い?」や「ちょっと愚痴を聞いてほしいんだけど…」といった前振りが一切ない愚痴は嫌われやすいです。
急に愚痴が始まってしまうと、聞き手は愚痴への準備ができていない状態です。それまでの楽しかった会話が急にやってきた愚痴で艶消しされたり、唐突な愚痴で反応に困ってしまうのです。
例えば数秒前まではペットの会話をしていた人が、急に「近所の人がペットを悪く言ってきて…」とご近所さんへの愚痴を始めるようなこと、ありますよね。
それまでペットの会話を楽しんでいた人からすれば、どうでも良いご近所さんの愚痴を聞かされてしまって気持ちが萎えます。全然会話が楽しくなくなるのです。
愚痴の話が長時間にわたって続く
愚痴が嫌われやすい理由として、「長くなりやすい」というのが挙げられます。愚痴を聞くのは構わないけれど、長くなるのは勘弁願いたい…そう思う聞き手は多くいます。
長すぎる愚痴は聞き手が途中でつまらなくなるし、たくさん時間を取られる羽目になります。
「この人の愚痴を聞いている30分で何か別のことが出来たのに…」そう感じている聞き手は多くいるのです。愚痴っている本人からすれば、あまり時間が経っていないように感じる…というのが怖いところですね。
会話の度に愚痴を吐いている
誰といつ、どんな会話をしていたとしても、何故か急に会話の内容が愚痴へとシフトチェンジしてしまっている…そんな人は少なくありません。
愚痴の内容はネガティブなものばかりですし、話が長引きやすいし…聞き手からはあまり好まれる話題ではありません。
それなのに会うたびに愚痴ばかりを話していれば、「この人と話すとまた愚痴を聞かされる」と人から嫌われてしまうのです。愚痴の頻度はなるべく減らしておきたいですね。
愚痴の内容が他力本願なもの
愚痴の内容を聞いていると、どうにも内容が他力本願なことばかり…そう感じさせられる人は嫌われやすいです。
- ○○がこうなら良いのに
- どうしてあの時○○じゃなかったんだろう
- 私は決して悪くない
- 私が世界で一番可哀想
…こんな具合に、自分が動かなくても誰かが助けてくれたら、といった内容の愚痴を話していると要注意です。
自分本位で他力本願な愚痴は、聞き手をイライラさせます。「それはただのワガママじゃん」と言いたくなってしまうのです。
頑張ってもどうにもならなかった…といった愚痴なら聞き手も共感してくれますが、頑張ってもいないで愚痴ばかりを吐いていると、頑張らない話し手に対してうんざりさせられるのです。
人からの意見を聞かない
愚痴を聞いて貰っているとき、相手によっては何か意見やアドバイスを貰うこともあるでしょう。
人の愚痴を聞いてばかりでは聞き手もつらいですし、口を挟みたくなるのも分かります。話し手のことを思って助言してくれる親切な人だって少なくありません。
そんな聞き手の状況を一切無視して、聞き手の言うことに耳を貸さずに愚痴り続ける人は嫌われます。
聞き手からの言葉に対して「でも」や「だって」を繰り返す人は要注意ですね。「人からのアドバイスを聞きたくないのなら、そもそも人に愚痴を聞かせる必要はないじゃん!」と思われてしまいます。
人が話す愚痴は聞かない
自分は愚痴をたくさん話すのに、他の人が愚痴っているときには全然話を聞かない…そんな人は周りから距離を置かれてしまいます。「自分ばかり話す人だ」と思われ、誰からも愚痴を聞いて貰えなくなってしまいます。
人の愚痴を聞くのはかなりエネルギーが要ることです。それを人にばかり強要し、自分だけは避け続けていれば、嫌われるのは当然のこと。
人に愚痴を聞いて貰うときは、その後で相手の愚痴を自分が聞く…ぐらいの覚悟が欲しいですね。
相談と言いながら愚痴るだけ
「ちょっと相談に乗ってくれる?」こんな前置きで愚痴を語り始める人は嫌われやすいので要注意。
「相談」は自分の悩みを聞いて貰って、相手に助言を求めることです。これに対して愚痴とは、ただ抱えているストレスを話して嘆き、相手に聞いて貰うこと。
似ているようですが全然違うことですよね?もしも「相談に乗って」と言って愚痴を語り始め、聞き手がくれた助言に対して「今はそんなことを言ってほしいんじゃない!」と話し手が怒り出せば、聞き手には手がつけられません。
また、相談に乗るつもりで聞いていた話がただの愚痴だと知ったとき、聞き手は騙されたような気持ちになります。
相談と愚痴は全然別のものですから、はき違えないようにしましょう。
嫌われない愚痴ってどんなもの?許されやすい愚痴り方のコツ
愚痴を聞かされて良い気分になる人はあまりいません。それでも人の愚痴を聞くのは、自分が愚痴を聞いて貰うことがあるからですよね。
どうせ愚痴を聞いて貰うなら、相手の嫌な気分を最小限にとどめましょう。なるべく嫌われないように愚痴を聞いて貰う、上手な愚痴り方のコツをいくつかご紹介します。
まずは愚痴ることを伝えよう
人に愚痴を聞いて貰いたいなら、まず最初に「今から愚痴っても良い?」と一言断りを入れるようにしましょう。「愚痴を聞いて」とお願いする形でも良いですね。
愚痴を話すことに対して断りを入れておけば、聞き手も心の準備ができます。「よし、黙って聞こう」と愚痴を聞く体勢に入れるのです。
特に話題が愚痴に切り替わるときには、必ず断りを入れておくようにしてくださいね。相手によってはしっかり時間をつくって、愚痴を聞く万全の準備を整えてくれることもあります。
相手を選んで愚痴を聞いて貰う
愚痴を話す相手はなるべく選ぶべきです。誰にだって得手不得手はありますから、愚痴を聞くのが苦手な人だっています。
愚痴を話すときは、できれば聞き上手で温厚な人に相手になって貰うと良いですね。それ以外だと、愚痴を語っているはずが相手からアドバイスやお説教を聞かせられ、両者共に嫌な雰囲気になり兼ねません。
もしも愚痴の対象人物と関わりのある人に話してしまえば、告げ口をされたり、愚痴を悪口と受け取られて対人トラブルにも発展するリスクが高まります。
要点を押さえて短く終わらせる
愚痴は短いに越したことはありません。長くなればなるほど聞き手を疲れさせてしまいますし、自分でも自覚なしに同じことを繰り返して話すおそれもあります。
- 何に対する愚痴なのか
- どんなことでストレスを感じたのか
- 理由やいきさつ
これらのポイントを事前に押さえておき、自分の中で整理してからお話したいですね。
愚痴は長くても10分にとどめておきましょう。理想は3~5分くらいです。
ある程度短くて内容が整理された愚痴なら、聞き手もにもそんなに負担をかけることはなくなりますよ。時間に余裕がある分、聞き手が愚痴の内容に向き合ってくれやすくなります。
ちゃんと努力したことを伝える
「あれが嫌」「これが嫌」では、ただの子どものワガママと一緒です。こんな愚痴にならないように、ちゃんと努力した点や改善を試みようとしている点を愚痴の中に含めてください。
愚痴の中に本人が頑張った点が見られれば、聞き手としても「頑張ったのにその結果なのか…」と愚痴に共感を示しやすくなります。
- 「○○したのにこうなってしまった」
- 「こうなったから○○したいと思ってる」
- 「こうなる前に○○したいのにできない」
など、ネガティブな内容だけで終わらないような愚痴を目指してみてくださいね。本人が前向きに動き出していることが分かれば、聞き手も応援してくれるようになりますよ。
聞き手の言葉には素直に頷く
愚痴の途中で聞き手から何か助言やアドバイスを貰った際には、素直に頷いてください。間違っても「でも」と否定したり、適当に聞き流すのはNG。
聞き手がアドバイスや助言をくれるということは、しっかり愚痴の内容を聞いてくれているというサインです。「聞いてくれてありがとう」の意味を込めて、聞き手の言葉には素直に頷いてください。
もちろん聞き手の解釈が間違っているときは訂正する必要がありますが、それ以外の純粋な意見は「そう考え方もあるね」「今度は試してみるね」と受け入れてください。
自分の愚痴の後は相手の愚痴も聞く
愚痴を聞いて貰ったら、次はあなたが愚痴を聞く番に回りましょう。愚痴が一通り終わったら、「聞いてくれてありがとう。今度はあなたの愚痴を聞くよ」と話を振ってみましょう。
愚痴を聞くことはストレスを感じますが、話すことは快感です。愚痴を聞かせてストレスを与えた相手には、逆に愚痴を聞くことで快感を得て貰ってください。
お互いに愚痴を聞いて聞かせ合えば、お互いに得をするwin-winな関係性になりますね。相手の愚痴を聞いたからと言って嫌な気分が残りませんから、聞き手にも許されるタイプの愚痴り方になります。
愚痴は人を疲れさせる!愚痴るときは聞き手の疲労を抑えよう
人の愚痴を聞くのは疲れます。誰かに愚痴を吐くということは、相手を疲れさせることが前提にあるということなのです。
相手は疲れることを承知の上で愚痴を聞いてくれるのですから、愚痴る側はその疲れを最小限に留めるのがマナーというもの。
長引かせてはいけませんし、八つ当たりのように相手の意見に反論するのも良くありません。
「聞き手の負担を減らす」ということさえ意識していれば、自然と許される愚痴になっていきますよ。
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