美容成分はどれも同じじゃない…美容成分の違いや特徴をチェック!
Date:2016.06.22
今やスキンケア商品やメイクアイテムに多く含まれている美容成分。美肌になるため、いろいろな美容成分の入ったものを使っている人も多いのではないでしょうか。
しかし、どの美容成分にどういう効果があるのかいまいち分かっていなくて、「とりあえず使っておけばいい」という女性も多いそうです。
よく目にする美容成分にはどういう効果があるのでしょうか。それぞれの違いや特徴をご紹介します。
美容成分の効果を出すには内側・外側の両方ケアが大事
いつまでも若々しい肌でいるために、いろんな美容成分を取り入れている女性も多いと思います。
この美容成分、スキンケアなどで肌につけると何だか肌にハリが出たり透明感が増した気分になりますよね。
しかし、本当に効果を得るためには、外側からのケアだけではなく内側からのケアもしてあげないと完璧な効果は得ることができないと言われています。
外側からのケアは「どんな肌トラブルを回避したいか」で選ぶ
スキンケア商品を選ぶ時、いろいろなものがありすぎて「とりあえずこれがいいかな?」と選んでいる人はいませんか?
似たような美容成分でも、ある点で特化している部分などがあるため、その美容成分がどういう肌トラブルを回避してくれるのかを知る必要があります。
内側からのケアはサプリメントを使う
内側からのケアの場合、食品で摂取するのが難しい場合があります。そういう時は、サプリメントをうまく利用しましょう。
特に、年齢を重ねると体の不調が出てくるので、そういった不調をサプリメントで緩和するというのも大事です。
似たような効果のある美容成分ならどれも同じではない
スキンケアなどに含まれる美容成分の効果を見ると、だいたい多く含まれているのが下記の3つです。
- 潤いアップ
- しわ改善
- たるみ予防
同じような効果が書かれていると、どれを使っても差はないだろうと思ってしまいます。
しかし、それぞれ少しずつではありますが効果が違うと言われています。では、どういう症状の時にどういう美容成分を取り入れたらいいのでしょうか。
老化によるシワやたるみの解消には「プラセンタ」
ここ数年、いろんなスキンケア商品に美容成分として取り入れられているのがプラセンタです。
「プラセンタが入っているから肌にいい」とプラセンタ入りのものを選んで使っているという女性も多いようです。
プラセンタとはいったい何から出来ているのか
そもそも、プラセンタとはどういうものなのでしょうか?
プラセンタとは「胎盤」のことをいいます。赤ちゃんがお腹の中で育つのに必要なもので、ここには貴重な栄養素や成分が入っています。
化粧品やスキンケアに使われているのは、豚や馬の胎盤が多いようです。このプラセンタの中には様々な美容成分が入っています。
- ヒアルロン酸
- コンドロイチン
- コラーゲン
- アミノ酸
こういったものが含まれています。
プラセンタの効果とは
プラセンタは肌のシワやたるみだけではなく、その他にもいろいろな効果があります。
- シワやしみの改善
- 老化予防
- 疲れなどの不調の緩和
- 更年期障害の緩和
こういったものに効果があると言われています。
プラセンタには細胞を活性化させる働きがあるため、若い世代よりは老化によってシワやたるみといった症状が出る人にオススメと言われています。
プラセンタは食事で摂ることができないので、内側からケアをする時はサプリメントを使うと便利です。
最近は様々なサプリメントがあります。選ぶ時は、下記をチェックするようにしましょう。
- プラセンタエキスがどのくらい配合されているのか
- 何から抽出されているのか(安全性)
手頃だからといって安価なものを購入したら、プラセンタエキスの配合が少なかったりすることもあるので注意が必要です。
肌の乾燥によるシワやたるみの解消には「プロテオグリカン」
今、多くのスキンケアに取り入れられている美容成分がプロテオグリカンです。
名前は聞いたことがあるけれど、いまいちどういう効果があるのか分からないから使わないという女性もいるようですが、かなり効果が高いのでチェックしておきましょう。
プロテオグリカンっていったい何?
あまり聞いたことがないプロテオグリカン、どういったものなのでしょうか。
プロテオグリカンとは、細胞組織を繋げる役割をするもので、ヒアルロン酸やコラーゲンと同じ仲間になります。
しかし、プロテオグリカンはそこに表皮細胞増殖促進作用(EGF様作用)というものがプラスされます。
プロテオグリカンの効果とは
プロテオグリカンを摂取すると、驚きの効果を発揮します。
- ヒアルロン酸量の増大
- コラーゲンの増大
ヒアルロン酸やコラーゲンは、美容成分では欠かせないと言われています。
その2つが増えることによって、肌の水分量が高くなり肌にハリが出てきます。
よくプロテオグリカンを例える時に、ベッドのスプリングを例に挙げることがあります。
ベッドはスプリングがダメになると弾力がなくなりへこたれてしまいます。そのスプリングのような役割をプロテオグリカンはしています。
プロテオグリカンは、鮭の軟骨に多く含まれています。青森県の郷土料理である「氷頭なます」は鮭の鼻軟骨を食べるのですが、ここにたっぷりとプロテオグリカンが含まれています。
こういう郷土料理が食べられる人はいいのですが、食べることができない人はサプリメントで補うのも効果的です。
30代でシワやたるみが気になる人は「コラーゲン」
肌のたるみにはコラーゲンが効果的という印象があります。そのため、まずは美容成分はコラーゲンから始めるという人も多いのが事実です。
コラーゲンはどんな働きをしているのか
コラーゲンは簡単に言うとタンパク質です。特に、
- 骨、軟骨
- 皮膚
- 腱
といった部分を形成するのに必要になります。
その中で、皮膚内にあるコラーゲンは細胞同士を繋げる働きをしていて、これが劣化すると細胞同士がくっつかなくなり、たるみやシワといった症状が出てきます。
コラーゲンの効果とは
コラーゲンの1番の効果は肌のハリ(弾力)をアップすることです。細胞同士を繋げて支える力を補ってあげれば、肌の弾力は維持することができます。
特にコラーゲンの場合、肌だけではなく骨や腱といった部分にも必要なため、摂取しても肌に効果を感じられないという人も多いようです。
30代の場合、コラーゲンが急激に減っていないため、シワやたるみが気になった時に摂取すれば効果を感じることができると言われています。
また、コラーゲンには下記のような効果もあります。
- 血圧上昇の予防
- 関節(軟骨)の老化防止
こういった健康面が気になるという人にもコラーゲンはオススメです。
コラーゲンは、食事で摂取することも可能です。シワの改善には1日10g程度のコラーゲンを毎日摂取するといいと言われています。
これを補うには、鰻1人前もしくは、鮭2切れ(皮も食べる)相当となります。その他、豚足や鶏皮にも含まれています。
毎日食べるのが難しい場合は、食事で摂れなかった日はサプリメントで補うと簡単にコラーゲンを摂取することができます。
また、コラーゲンは分子が大きいため肌に浸透しないと言われています。そのため、最近ではコラーゲンをナノ化して分子を小さくしてスキンケアなどに配合しているものも多く販売されています。
肌の弾力や質感が気になる人は「エラスチン」
ここ最近、エラスチンにも注目が集まり始めています。あまり耳にしたことがないので、分からないと言う人も多いようですが、エラスチンは肌だけではなくある部分に効果があるとも言われています。
エラスチンはどういう役割をしているのか
エラスチンは弾性線維と言われるもので、ゴムのように弾力があります。体では、下記のような部分に多く含まれています。
- 血管
- 靭帯
- 皮膚
コラーゲンは細胞同士を繋ぐ役割をしていますが、エラスチンはそのコラーゲンを束ねる働きをしています。
しっかりとコラーゲンが束ねられないと肌にハリが出ず、弾力のない肌質になってしまいます。
エラスチンの効果とは
エラスチンは肌に弾力を与えてくれるので、ハリのある肌にしてくれます。これが実は顔だけではなくバストに効果があると最近注目を集めています。
胸の形が崩れた人がエラスチンを摂取するとバストアップするという結果もあるようです。また、下記のような効果もあると言われています。
- メイクのノリが良くなる
- 肌の透明感がアップする
- メイクくずれしにくくなる
肌にハリが出ることでシワやたるみが減少することから、こういった効果を感じる人が多いようです。
エラスチンは食べ物で摂取することができないので、サプリメントでの摂取になります。
エアコンなどですぐに肌が乾燥する人には「ヒアルロン酸」
ヒアルロン酸を含むスキンケアも数多く販売されています。特に化粧水などは、ヒアルロン酸配合のものが多く、肌がしっとりすると人気があります。
ヒアルロン酸はどういう働きをしているのか
ヒアルロン酸は、多くの水分を抱え込みます。保水力は1gで約6リットルの水分を抱え込むと言われていて、肌のスポンジとも言われています。
このスポンジがボロボロだと、いくら水分を補っても取り込むことができず、肌が乾燥しやすい状態になります。
ヒアルロン酸の効果とは
ヒアルロン酸は肌に潤いを与え、乾燥予防してくれる効果があります。肌の水分がなくなれば肌が固くなり、ごわごわとした肌になってしまいます。
ヒアルロン酸は他の美容成分との相性がいいので、
- 肌の乾燥はヒアルロン酸
- 肌のハリはプロテオグリカン
といった組み合わせも可能です。
敏感肌で肌が乾燥している人には「セラミド」
スキンケア商品でヒアルロン酸やコラーゲンと共に多く含まれているのが、セラミドです。セラミド配合の基礎化粧品などを愛用しているという女性も増えています。
セラミドはどういう働きをしているのか
セラミドは、肌の1番上にあり外的刺激から肌を守ってくれる働きをします。このセラミドが不足すると肌にいろいろな症状が出てきます。
- 肌荒れ
- かゆみ
- 炎症
これは全てセラミドが不足することでバリア機能が低下して起こる症状です。
こういった状態で普通に化粧水をつけても一過性のもので、根本的な乾燥対策にはなりません。
セラミドの効果とは
セラミドは肌に潤いを与えるだけではなく、肌のキメを整えて外的刺激から肌を守ってくれるようになります。
外的刺激から肌を守ってくれるので、
- 炎症
- かゆみ
といった症状も緩和していきます。
セラミドは食事で摂取することもできます。食品でセラミドを含むものには、下記のようなものがあります。
- こんにゃく
- 牛乳
- 米、小麦(穀物)
セラミドは1日に600㎍が必要とされています。これはこんにゃくだと約1/2枚、米だとお茶碗で20杯以上食べなくてはいけません。
その他、穀物を食べたとしても1日に必要な量は摂取が難しいので、足りない部分はサプリメントで補うとさらに効果的です。
体全てのメンテナンスをしたいという人には「コエンザイムQ10」
美容クリームなどに配合されているコエンザイムQ10。しかし、ここ数年は美容効果よりも健康面の効果で注目をされています。
コエンザイムQ10は人間の体に存在する成分
コエンザイムQ10は、人間が生きるためのエネルギー生成に必要な成分です。コエンザイムQ10は体のいろんな部分に存在し、特に下記の部分に多くあります。
- 皮膚
- 臓器
- 脳
臓器や脳、皮膚が正常に働くにはこのコエンザイムQ10必要になるのですが、年齢と共に減少していきます。20代をピークとすると、40代では70%まで体内での生産量が落ちてしまいます。
コエンザイムQ10の効果とは
コエンザイムQ10の効果には様々なものがあります。
- 心臓病予防
- 動脈硬化などの生活習慣病予防
- パーキンソン病
- 美肌効果
- 疲労回復
- 抗酸化作用
体中の細胞を活性化させるので、もちろん美肌にも効果がありますが、抗酸化作用もあるので、シワやしみの予防にも繋がります。
パーキンソン病などの脳の病気は、ビタミンEを一緒に摂取すると効果がアップするとも言われています。
コエンザイムQ10は毎日の食事での摂取も可能です。特に下記のようなものに多く含まれています。
- 青魚(イワシ、サバ、アジなど)
- 肉類
- キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー(アブラナ科の野菜)
毎日何かを食事の献立に入れると無理なく摂取することもできます。サプリメントでの摂取も可能ですが、サプリメントの場合は目的別で選ばないと効果を得ることができない場合があります。
美容に特化したものなのか、それとも健康に特化したものかをきちんと知って選ぶようにしましょう。
今、最も注目を集めているのが「フラーレン」
名前はなんとなく聞いたことがあるけれど使ったことはないし、あまり目にしたことがないという人もいるかもしれません。
今、美容に詳しい人だけではなく皮膚科医なども注目しているのが、このフラーレンです。
フラーレンとはどういったもの
フラーレンとは炭素でできている物質で、この物質の発見者はノーベル化学賞を受賞しています。フラーレンはボールのような形状をしており、抗酸化作用がとても強いというのが利点です。
美容成分の多くに抗酸化作用がありますが、これはその成分自身が酸化することで皮膚の活性酸素をなるべく抑えるといった構造なのですが、フラーレンの場合は活性酸素を吸収し、肌のターンオーバーと共に除去されます。
また、紫外線が強い季節になると抗酸化成分は破壊されやすいのですが、フラーレンは壊れにくいため長時間安定した効果を得ることもできます。
フラーレンの効果とは
フラーレンは強い抗酸化作用があるので、紫外線などによるしみやシワへの効果は高くなります。美白効果としてよく取り入れられるビタミンCの約170倍の抗酸化力がフラーレンにはあります。
フラーレン単体でも効果を感じることはできますが、他の美容成分と組み合わせるとさらに効果がアップします。
そのため、基礎化粧品などはフラーレン単体ではなく他の美容成分と一緒に配合されているものがほとんどです。
特に、ビタミンC誘導体やビタミンCと配合されていると美白効果は絶大です。実はビタミンC自体、微量ですが活性酸素を排出しています。
自分の肌には今何が必要かを知ることが大事
「とにかく美容成分を取り込めば肌は綺麗になる」と思い、あれこれと使っている女性も少なからずいます。
しかし、それでは効果が半減してしまう場合もあります。
自分の肌にはどういう症状があり何を緩和させていのかをきちんと知り、自分に合った美容成分を選ぶようにしましょう。
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