化粧水のハンドプレス美容法は注意が必要!正しい方法・正しい知識で
Date:2017.04.11
化粧水はコットンでピタピタするイメージがあったものですが、最近ではコットンを使わず、両手のひらに化粧水を直接つけ、手を押しあてるようにしてしみ込ませる「ハンドプレス」を行う人が増えてきました。
コットンは使い方によっては肌との間に摩擦を生み、肌を傷つける場合があること、ハンドプレスの方が「肌に優しい」「浸透力がある」など、肌に良い効果が期待できることから、ハンドプレスは指示されているようです。
ただ、間違った方法・曖昧な知識でハンドプレスを行っていると、肌にトラブルを招く恐れもあります。
本当に良い効果がたくさんあるハンドプレスです。理解を深めた上で適切に取り入れ、潤い肌を目指してください!
化粧水の肌への浸透力アップ!「ハンドプレス」とは?
化粧水をつけるのに、コットンを使うのがいいのか、手でつけるのがいいのか。
どちらにも良いところはありますが、浸透力という点では、手がおすすめ!「ハンドプレス」というやり方でつけるのが良いと言われています。
圧しすぎ注意!「ハンドプレス」の正しいやり方
手のひらと指を使って行うスキンケア方法です。手のぬくもりで化粧水を温めることで肌への浸透力が高まります。
- 手のひらに化粧水などのスキンケア商品をのせます。
- 手のひらと指で軽く化粧水を温めてから、顔全体にまんべんなく広げます。
- 手のひら全体で顔を包み込むようにしながら、化粧水をやさしく肌にプレスして(押し込んで)いきます。
ここで注意したいのがプレス加減です。「プレス」や「押し込む」という言葉の響きのせいで、本当にギューッと押してしまう人もいるようですが、あくまでもやさしく、そっと。
押し込むというよりは、手のひらや指を肌に密着させるというイメージです。ゆっくりと、隙間なく密着させる。その程度の強さです。
洗顔後のお肌はとてもデリケートです。プレスした手のひらを肌から離すときも、パッと話すのではなく、ゆっくりと、そーっと。
コットンよりも手のひらや指の方が柔らかいのは確かですが、皮膚と皮膚であっても、擦ったり、圧迫したりすれば、肌トラブルの元になります。
「やさしく」「そっと」を忘れずに行いましょう。
浸透力アップだけじゃない!「ハンドプレス」の効果
ハンドプレスには、顔全体をじんわりと温めるとともに、手のひらを押し当てたまま浸透を促すことで、より多くの水分を皮膚にしみこませることができます。
それ以外にも、下記のような効果が期待できます。
- 手のひらで顔を覆うことによるリラックス(自律神経安定)効果
- 軽いマッサージ効果
- 血行促進効果
冷え性で手が冷たい人は、化粧水をのせる前に手を擦りあわせたり、お湯で手を温めるなどしてから行うと良いでしょう。
思ったより簡単じゃない?「ハンドプレス」は時間がかかる!
化粧水の浸透力が高い方法としては、コットンを使ったローションパック(コットンパック)やラップフィルムによる保湿パックなどもありますが、パックは面倒!ハンドプレスは手につけて押しあてるだけで簡単!ということも、ハンドプレスが支持されている理由のひとつです。
でも、意外にハンドプレスも時間がかかるのです。たしかに、パックに比べれば簡単ですが、しっかりとハンドプレスを行おうとすれば、それなりに手間もかかるものなのです。
両手のひらで顔全体を覆うだけでは不十分!パーツごとに10秒ずつ
ハンドプレスを適当に行っている人の中には、両手のひらで顔全体をなんとなくプレスしておしまい!という人も。
ハンドプレスで大事なのは押さえることではなく、手のひらや指を肌に密着させること。凸凹している顔を一度にすべてプレスすることは不可能です。
- 頬
- 額
- フェイスライン
など広い範囲は手のひらを使って。
- 鼻回り
- まぶた周辺
は指を使って、パーツごとに10秒ずつそっと押さえるようにします。
やってみるとわかりますが、やさしく丁寧に、パーツ分けして10秒ずつ。結構時間がかかります!
美しい肌を手に入れるには、やはりある程度の手間はかかるのですね。
化粧水のあとに美容液?乳液?増えるごとに時間もかかる!
化粧水のあとは、美容液や乳液を化粧水同様、ハンドプレスでしみこませることになりますが、ここで大切なのは、
化粧水がしっかり浸透するのを待ってから、次へと進みます。
美容液や乳液も手のぬくもりで温めてください。温まることによってベタつきも感じにくくなり、さらっとお肌に浸透しやすくなります。
クリームでさらに保湿したい人は、クリームを塗ってハンドプレス、とまたさらに時間がかかることに!
いくつも重ねづけする人は、肌の様子を見ながら、頬などの乾燥しやすい場所だけハンドプレスするなどしても良いかもしれません。
化粧水が浸透するのを待つ間に、パーミングで目の疲れを解消!
化粧水のあとに2~3分待ち時間ができてしまいますが、どうせならその間に、「パーミング」をしちゃいましょう!
パーミングとはハンドプレスとは違って、何もつけない状態の手で顔(目の周り)を覆い、温めたり、血行をよくしたりします。
目ヨガや視力回復トレーニングでよく紹介される方法です。
- 両手を強く擦りあわせて、手のひらをよく温めます。
- 軽く目を閉じ、手のひらの中央が瞼の上にくるようにして両目を覆います。光が入らないように指はしっかりと閉じ、手を目の周りの皮膚にそっとあてます。
- 眼球は圧迫しないように!手と目の間に空間を作るようにして柔らかく覆います。
- ゆったりとした呼吸で5呼吸分くらいキープします。
パソコンやスマホの見すぎで疲れた目や、ドライアイにもおすすめですよ!
浸透させすぎに注意?ハンドプレスを行う上で気をつけたいこと
肌の保湿効果に定評のあるハンドプレス。化粧水や美容液の使用法においてハンドプレスを推奨している化粧品メーカーも増えたことからも、その効果は本物と言えそうです。
ただ、いくつか注意すべき点もあります。プラスの効果も、使い方を誤ればマイナスに働くことがあることを忘れないようにしてください。
どんなものにも相性がある!肌質によりハンドプレスはNG!
元々肌が弱い人、皮膚が薄く敏感肌の人、乾燥肌の人、インナードライ肌の人など、肌のバリア機能が弱っている人は、ハンドプレスするにも注意が必要です。
バリア機能が正常ではない人の肌は、そもそも外からの刺激が入り込みやすくなっている状態にあります。
そこへ浸透力の高いハンドプレスで化粧水や美容液を浸透させると、肌が赤くなったり、ピリピリしたりすることにも。
化粧品メーカーがハンドプレスを推奨する場合にも、「肌質に応じて」と注意書きがついている場合もあります。
ニキビなど肌に炎症が見られる場合も、ハンドプレスはお休みしてくださいね。
本当に保湿が必要?肌の状態を見てハンドプレスを!
化粧品は使うからには浸透させないと!と、盲目的にハンドプレスをするのも考えものです。
冬などの乾燥しやすい季節は有効ですが、汗の多い季節や肌がベタつく季節などにハンドプレスをすれば、保湿しすぎ!ベタつきはひどくなり、水分過剰で肌もふやけてしまいます。
ハンドプレスをする前と後に気をつけたいこと
ハンドプレスする前に忘れずに行ってほしいのは、手を石鹸できれいに洗うこと!手に雑菌がついたままだと、せっかくのハンドプレスも台無しです。
また、手が乾燥している人は化粧水を手に取ったとき、手の皮膚が化粧水を吸い込んでしまい、十分な化粧水が顔に行き渡らなくなってしまいますが、事前に手を洗って手を湿らせておけば、その予防にもなります。
ハンドプレス後にも注意すべき点がひとつ。
ハンドプレスの浸透効果によって、しっとり柔らかくなっている肌はデリケートです。
ピタピタと繰り返し肌に触れたりするだけでも刺激となり、肌にダメージを与えることにもなりかねません。
ハンドプレス後はなるべく触らずに、そっとしておきましょう。
ハンドプレスのよさは、手のひらで直に肌を感じられること
ハンドプレスは自分の手を使うだけなので簡単ではありますが、その分、肌にタッチする加減に気を遣ったり、丁寧に時間をかける必要があったり。自身の指加減に効果が左右されるところがあるため、面倒臭い部分も端折らず紹介しました。
これでは、ローションパックの方が貼って放置しておける分楽かも?と思った人もいるのではないでしょうか。
ただ、ハンドプレスには先に挙げたように、リラックス効果や血行促進効果など、プラスアルファの効果が期待できますし、なにより、手のひらを使うことで、その日の肌の状態を直に感じることができます。
- 肌にカサつきはない?
- 肌にベタつきはない?
- ブツブツはできていない?
- 肌にハリはある?
- 化粧水が浸透していく感じはどう?
肌の状態を見て、ハンドプレスを続けるべきか否か、使っている化粧品は今のままで大丈夫か、など確認しながら、肌にベストなケア方法を考えることができます。今やっているお手入れ方法に満足していない方は、ぜひ試してみてくださいね。
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