頭痛に悩む女性は多い!頭痛を軽減するための対策と方法
人間の中枢部とも言える頭が痛むと、ほかの苦痛とは違ったつらさを感じるでしょう。
そんな頭痛は男女ともに感じることがありますが、女性の場合は男性にはない理由にて痛む可能性が高いです。
頭痛に悩む女性は、性別の違いによる原因も把握すれば、より改善しやすくなります。今回は、女性ならではの頭痛対策に触れてみましょう。
主な原因はどこから?頭痛の元凶を知ろう
頭痛と言えば頭の中に問題がありそうですが、その原因は全身が関係することもあり、女性の場合は以下の要因で悩んでいるケースが多いでしょう。
- 肩こり
- 生理
- 冷え
どの状態も頭痛とは別に女性が悩みやすい問題で、こうした状態がそのまま頭痛の原因にもなっているかもしれません。
それぞれの状態が単体でもつらいものの、そこから頭痛まで引き寄せてしまえば、日常生活にすら支障が出ます。最初のうちは「ちょっとずきずきするなぁ…」くらいで済むかもしれませんが、放置すれば悪化しやすいです。
こうした状態に悩む女性たちは、頭痛を治すために後述のコツを活かしてください。
意外とこりやすい?女性の肩こりと頭痛について
肩こりといえば男性が悩んでいそうなイメージですが、以下の身体的特徴もあって、むしろ女性のほうが発生しやすいでしょう。
- 胸が発達して重い
- 血行が悪化しやすい
- 頭を支える筋肉への負担が大きい
肩こりが発生する理由は『肩の筋肉に負荷がかかって血管を圧迫され血流が悪くなり、こりや痛みを感じる』というものです。
そして肩こりが悪化すると頭に必要な血液が届かなくなり、これが頭痛の原因になります。肩こりを感じやすい女性が頭痛に悩みやすいのは、こうしたメカニズムも関係するのです。
そうなると『血行を改善して肩がこりにくくなれば、その分血流も改善して頭痛が起きにくくなる』という結論になります。そこで、血流の改善を行って肩こりと頭痛を緩和しましょう。
ツボを刺激して健康に!血行を改善して頭痛を防ぐ
肩こりを治すにはマッサージが効果的に思えますが、素人が行うと揉み返しなどの逆効果もあるため、『ツボの刺激』のほうが安全かつ確実性があります。
肩こりに効くツボは主に首と肩に集中しており、最初のうちは『首の後ろ』や『肩の真上のやや膨らんだ部位』を押さえてみましょう。
押さえた際に圧痛点が見つかれば、その周辺にツボがあります。そこを程よく刺激していると、血流が改善されて頭痛も緩和されるでしょう。
なお、温めて血行を改善する場合、『お灸』も大変有効です。使い方は『火を付けて圧痛点の上に乗せるだけ』なので、簡単かつ一人でもできます。
ただし、お灸を扱うなら火傷の可能性も常に存在するため、熱さが控えめの製品からテストしてみましょう。
姿勢は正しい?頭痛対策には普段の体勢を意識しよう
近年はスマートフォンなどに熱中する人が増え、同じ姿勢を長時間続けやすくなりました。しかし、それも肩こりの原因になるのはご存じでしょうか?
昔から「デスクワークは肩がこる…」なんて言われていますが、机に向かう作業ほど同じ姿勢が続くため、仕事によっては頭痛も肩こりも慢性化しているかもしれません。
こうした姿勢の問題で頭が痛いなら、以下のことを意識して行いましょう。
- パソコンやスマホを見るときはできるだけ下向きにならない
- デスクワークなら定期的に立ち上がってストレッチを行う
- 座っていてもできる運動を行う
少し上を向いたり腕を伸ばしたりするくらいなら、机に座っていてもできますよね?こうした小さな動きも血流を助けますので、覚えておきましょう。
やっぱり生理は厄介!?頭痛まで引き起こすその問題とは
「いつも生理のときは頭痛が起きてる…」と悩む女性はいませんか?生理中は頭痛が発生しやすいように、因果関係があるのです。
とくに普段から不規則な生活や過度のストレスを受けている場合、女性ホルモンが減少しやすく生理の症状も悪化しやすいでしょう。
生理が悪化するとさらに頭の痛みも強くなるため、生理中はほとんど動けないほど重くなるケースもあります。こうした問題は女性特有の悩みでもあるので、恋人や夫にも理解してもらいにくいのがつらいところですね。
こうした生理による頭痛を改善するなら、普段の生活から見直していきましょう。
規則正しい生活は頭痛にも効く?毎日できる対策について
生理による頭痛は不規則な生活からも引き起こされるように、あまりにもつらいならまずは日々の生活スタイルを見直しましょう。
規則正しい生活の例としては、以下の要素を押さえているかどうかで決まります。
- 睡眠時間を必要十分に確保している
- 一日三食をバランス良く摂取している
- 休日は疲労回復やストレス解消を怠っていない
現代社会は慌ただしいため、こうした基本が守れずに生理の重症化が進み、頭痛に悩む女性が増えています。
だからこそ「規則正しい生活なんて無理…」と言いたくなるかもしれませんが、忙しい毎日でも元気に過ごす女性もいるため、できる範囲で規則正しく生活してみましょう。
もしも規則正しい生活ができれば頭痛や生理が軽くなるだけでなく、成人病や鬱なども防げます。
服用には注意!薬による症状緩和のポイント
生理があまりにも酷い場合は薬による症状緩和も検討すべきですが、こちらは軽々しく判断しないほうが良いでしょう。
とくにピルは避妊しつつ生理も軽くできると評判ですが、体に合わない場合は逆に頭痛が起きやすくなると言われています。
もしもより安全に生理と頭痛を緩和したいなら、漢方薬のほうが良いでしょう。ピルのような即効性はないものの、体への負担が少ないため、常用も検討しやすいですね。
なんにせよ、薬で頭痛を解消するのはそれなりのリスクもあるため、飲む前には必ず医師と相談しましょう。
女性の天敵!?冷えによる頭痛で頭を悩ませる前に
女性は男性よりも冷えには弱く、体が冷えすぎたことによる頭痛に悩まされる人も多いでしょう。
冷え性については「体質だから…」と諦める人が多いですが、冷え続ける限り頭痛も起きると考えれば、諦めてしまうにはあまりにもつらいでしょう。
また、冷え性は名前の通り冬にばかり警戒されがちですが、夏でもエアコンで冷えすぎた場所に行くと十分危険です。よって、冷え性の対策については季節問わずに意識すべきでしょう。
冷え性を改善できれば頭痛だけでなく生理痛なども緩和できるため、より良く生きるためにしっかり対策を進めてください。
冷やさないのは基本?冷え性の改善は温めることから
冷え性は温めることで改善するため、冷えによる頭痛を治すなら以下のような取り組みをしてみましょう。
- お風呂にはゆっくり浸かる
- インナーを着込んで温める
- できるだけ肌は出さないようにする
とくに入浴に関してですが、最近話題の半身浴だと冷え性改善には今一つで、全身浴のほうが体の芯まで温められておすすめです。心臓が弱くない限りは全身浴を行うことで、頭痛も自然と治っていくでしょう。
また、厚着をするとファッションを阻害しそうですが、長袖のインナーを一枚増やしたり、厚手の靴下を履いたりすればオシャレの邪魔になりません。足やお腹、手先など冷える部分があれば、ピンポイントで防寒を施してみましょう。
なお、こうした方法は外部からの冷えに強くなるため、後述する対策にて内側から冷え性を治すと、さらに効果的なので覚えてくださいね。
体温を上げて冷え性を治す!運動による頭痛緩和について
「運動をして全身が温まったら、なぜか体が軽くなった…」という記憶はありませんか?
また、運動によって筋肉が発達するとさらに体が熱を発するため、より冷え性も緩和されます。
「筋肉を付けると体が太くなっちゃう…」と気になるかもしれませんが、ウォーキングやランニングで身につく程度の筋肉ならば、目立つことはありません。むしろ運動によるダイエット効果で、すらりとした綺麗なボディラインが形成されるでしょう。
頭が痛いと「動きたくない…」と考えるかもしれませんが、そんなときこそ軽度の運動を行い、体温を引き上げて頭痛を緩和してください。風邪の場合ならともかく、冷えによる頭痛ならかなりの効果が期待できます。
頭痛にも種類がある?自分のタイプを把握しよう
最後に『頭痛のタイプ』について触れておきましょう。頭が痛くなることを総じて頭痛と呼びますが、大きく分けると二種類のタイプが存在します。
名称 | 症状 | 原因 |
---|---|---|
片頭痛 | こめかみの辺りが脈打つように痛む | 生理 |
緊張型頭痛 | 頭を締め付けられたように痛む | 冷え 肩こり |
緊張型頭痛は主に血行不良が原因であるのに対し、片頭痛は生理が主な原因であるものの、発生の頻度にばらつきがあるとされます。
痛みの状態によってある程度発生の原因が特定できるため、「私の頭痛はなにが原因なんだろう…」と悩むなら、痛みについて分析してみると良いでしょう。