冷え性の原因は血行不良。筋力不足やストレス、貧血に要注意!
Date:2017.12.04
多くの女性を悩ませる「冷え性」、どんなことが原因かは知っていますか?単に冷え性と言っても、その症状や原因は人によって細かく違います。
- 血流が悪くて身体が冷えている
- 内臓から体温が下がっている
- 体調不良で体温が下がっている
などなど…。冷え性を解消するにしても、まずは原因を突き止めることが大切です。
この記事では、冷え性の原因について解説していきます。自分の冷え性がどんなタイプなのか、しっかりチェックしてみてくださいね。
習慣や服装など…冷え性のもと「血行不良」を起こす原因
実は「冷え性」という病名はありません。冷え性と言うと、そのほとんどが「血行不良」からくるものです。
人は身体中を血液が駆け巡ることで、ある程度の体温を保っているのです。その血液が次のような理由で滞ってしまうと、体温が下がって冷え性を抱えてしまいます。
運動不足で筋力が衰えている
冷え性を訴える人のほとんどが運動不足の傾向があります。というのも、運動をする機会が少なくなると、身体の筋肉が衰えてしまうからです。
筋肉はポンプのような役割を果たしていて、血液を循環させるサポートをしています。もちろん血液を送るメインは心臓ですが、身体の随所にある筋肉がサポートしないと血液は上手く循環しないのです。
もしも筋力が衰えてしまっていると、ポンプの役割が果たせなくなって血液が循環しません。その結果、冷え性になってしまうのです。
ずっと同じ姿勢でいる
デスクワークの人などは心当たりがあるのではないでしょうか?長時間ずっと同じ姿勢でいると、血液が上手く循環しなくなります。
例えば座りっぱなしのままで長時間いると、足への血流が悪くなって足先が冷えてしまいます。さらに猫背の傾向がある人であれば、余計に下半身への血行が悪くなりがちです。
ずっと同じ姿勢で仕事をする人は、1時間に1回など小休憩をはさんで立ったり歩いたりするクセをつけるのが良いですね。
また、姿勢の悪さからくる冷え性はデスクワークの人に限ったことではありません。ずっと似た姿勢のまま立ちっぱなしでお仕事をしている人も、血流が滞っています。
立ち仕事の人は、たまに屈んだり屈伸をしたりして血流を促す工夫をしましょう。
身体を締め付ける窮屈な服装
身体のラインがはっきり見える服装や、風の入る隙間がないぴったりとした服装など…。身体にピタッと貼りつくようなタイトな服装を好んでいる人は要注意です。
身体を締め付けるような服装をしていると、血流が妨げられて血行不良になり、身体が冷えてしまいます。
冷えの気になる寒い季節などは特に、体温を逃がしまいと着た服装が逆に冷えを促進していることもあるのです。
- きつく締めたベルト
- 化学繊維の肌着(ガードルやタイツなど…)
- 窮屈なボタンのついた服
- 閉じる位置を調整できない服
などが冷え性を悪化させやすいため気を付けてください。
冷え性になっているからこそ、ゆったりと余裕のある服装で血流の邪魔をしないようにしたいですね。
自律神経が乱れている
心臓の働きは、自律神経の影響を大きく受けています。例えば緊張したときは、心臓がドキドキと脈打ちますよね?これも自律神経の影響を受けた反応です。
ストレスやホルモンバランスによって自律神経が乱れると、心臓が影響を受けて血行が悪くなってしまいます。
- 何か心配事やストレスに感じることはないか?
- 睡眠不足になっていないか?
- 生活リズムが乱れていないか?
- 月経や排卵、更年期障害などでホルモンバランスが乱れていないか?
自律神経は身体の様々な機能をコントロールする大切な存在で、実は体温調節を助ける働きもあります。
つまり自律神経が乱れることは、「心臓の働きの乱れ+体温調節機能の低下」というダブルパンチで冷え性を悪化させてしまうのです。
冷え性の原因を考えてみると、身体と心、両方の健康が大切だとわかりますね。
貧血や低血圧である
立ちくらみやめまい、頭痛などの症状が日頃からある人は、貧血や低血圧の疑いがあります。貧血とは、ヘモグロビン(鉄分)が不足することで血液が上手くつくられなくなることを言います。
血液の量が少なくなると、当然ですが身体中に満足な量の血液が循環しません。そのため
- 顔が青ざめる
- 手先や足先がひどく冷える
- 体温が下がる
といった冷え性の症状が出てしまうのです。
貧血は鉄分不足や生活習慣の乱れによって引き起こされます。健康的な食生活と生活習慣を心がけて、貧血を解消したいところです。
実は体調不良かも。血行不良とはまた別の冷え性の原因
あらゆる理由で血行不良が起きれば冷え性になりますが、もちろんそれ以外の要因で冷え性になることもあります。
慢性的ではなくて「急に」、「このときだけ」貧血になった…という人は、次のような原因を疑って見てくださいね。
内臓の冷えによる体温低下
冷え性は身体の外の冷えばかり注目されがちですが、身体の内側の冷えにも注目です。
- 胃
- 腸
- 肺
といった内臓器官が冷えてしまうと、余計に体温が下がって冷え性を招いてしまいます。
自律神経の乱れで内臓器官の働きが低下することももちろんですが、冷たい飲み物や食べ物を体内に摂りこむことで、内臓は急激に冷えてしまいます。
冷たいものが入ってくると、内臓器官が冷えて身体機能が低下してします。冷え性が気になるときにアイスクリームやアイスコーヒーなどを摂ると、冷え性は悪化するばかり。
その動作に余計なエネルギーが持っていかれるため、体温が下がってしまうこともあるのです。
防寒具やエアコンなどで身体を温めても全然冷えが解消しない…という人は、身体の内側の冷えを疑ってみると良いですね。温かい食べ物や飲み物で体内の冷えを解消してみてください。
体調不良で身体機能が弱っている
身体機能が活発に働いていると、体温を保つことができます。体温調節だって身体機能の一環なのですから、当然のことですね。
風邪を引いていたり免疫力が下がっていたり…あらゆる体調不良を抱えていると、身体機能が下がって体温が下がる可能性があります。
特にエネルギーを燃やして体温を上げる代謝機能などは、内臓器官や筋力といった身体機能と関わっています。
- 胃腸の調子が悪い
- 睡眠不足になっている
- 食生活が偏っている
- 疲労が溜まっている
…といった体調不良を抱えている人は、まずは冷え性よりも先に健康を取り戻すことから始めてみてくださいね。
冷暖房で冷えを感じやすくなった
冷え性は現代人に多い症状と言えます。冷暖房設備が普及してきた現代では、屋内や車内ではいつも空調管理が行き届いています。
長い間ずっと冷暖房の中で生活をしていると、身体に本来から備わっていた体温調節機能が低下してしまうのです。
このように身体が冷暖房に慣れてしまうと、体温調節が上手くできなくなります。もしも冬などの寒い季節に限定して冷え性を感じているなら、体温調節機能の低下を疑ってみましょう。
- あまり外出をしない
- 屋内で仕事をすることが多い
- 移動手段は電車や車が多い
- 冷暖房器具をよく使っている
…といった心当たりのある人は要注意。
月経痛の一環による冷え性
冷え性は月経痛の症状の一つでもあります。月経時には、
- 自律神経が乱れる
- 血液が子宮に集中する
- 免疫力が下がる
- 身体機能が下がる
…といったように、冷え性を招く様々な要因があるのです。
むしろ月経時ではなくても、排卵に妊娠など…女性は以上のような要因を抱えやすい体質になっています。冷え性が女性に多苦見られるのはこのためですね。
風呂はシャワーで済ませている
毎日しっかり湯船で入浴できていますか?毎日シャワーで済ませていると、どうしても冷え性になるリスクが高まります。
湯船に浸かると血流が促進されて、身体を温めることができます。ところがシャワーを浴びるのみだと身体が満足に温まらず、むしろお湯が流れていくことで身体を冷やすことになるのです。
また、シャワーで浴びたお湯が蒸発するとき、気化熱で一緒に体温を奪われます。シャワーだけの入浴は、湯冷めをしやすくなるのです。
「湯船が冷え性を緩和する」という情報に埋もれがちですが、「シャワーが冷え性を悪化させる」という情報にも注目してくださいね。
水分の排出ができていない
身体の中に水分が溜まってしまうと、身体が冷えてしまいます。
- 排泄に行く回数が少ない
- 飲んだ分だけを排出できていない
- 汗をかく機会が少ない
- 身体がむくんでいる
といった特徴のある人は、水分が溜まっていることが原因で冷え性になっている可能性があります。水分の排出と代謝機能は関わっていますから、運動不足気味の人は要注意ですね。
冷え性には原因がある。自分の生活や習慣を振り返ってみよう
冷え性になると手先や足先が冷たく冷え切ってしまって、何かの動作が上手にできなくなってしまいますよね。
体温が下がると代謝や内臓機能も下がってしまいますから、便秘をしたり太りやすくなったりするというデメリットもあります。
冷え性は「元からこうだった」というよりも、何らかの原因で引き起こされるものです。その原因を見つけることが、冷え性を解消するカギになりますよ。
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