自信のなさの表れ?「褒められたい」という気持ちの対処法
Date:2019.01.16
大人になっても、誰かに褒められたり、周囲の人から認められることは、もちろん嬉しいですよね。大人になれば、褒められることは自然に減っていきますし、必要以上に褒められることを期待していません。
しかし、大人になっても、褒められたい気持ちを強く持っている人もいるでしょう。その気持ちが強すぎると、些細なことでも落ち込んでしまったり、日常生活に支障が出てしまうこともあるようです。
今回は、「褒められたい」気持ちが強すぎる心理と、どのように対処すれば良いのか、詳しく見ていきましょう。
この記事の目次
子供時代の「褒められた経験」に、満足していない可能性がある!?
なぜ、「褒められたい」という気持ちを強く抱いてしまうのでしょうか?一因として、子供時代の「褒められた経験」が関係していると言われています。
子供は、「褒められたい」という気持ちを原動力にして、物事に取り組みます。頑張ったことを褒めてもらうことが、成長につながり、褒められて育っていきます。
子供時代に「褒められたい」という気持ちが満たされず、「頑張ったのに、褒めてもらえなかった」という思いが残ってしまう場合は、精神的な成長が不十分になってしまうことがあるようです。
つまり、「褒められたい」という気持ちが強い人は、子供時代に親から「褒められる経験」が不足していたのかもしれません。
自分自身を信用していない!?褒められたい気持ちが強い人の性格とは
「褒められたい」という気持ちは無意識のうちに生まれるので、ふとした時に、その気持ちの強さに気付くでしょう。
褒められたい気持ちが強い人には、どのような特徴があるのでしょうか?あなたには、その特徴がどの程度当てはまるか、チェックしてみましょう。
自分自身を信じられない
褒められたい気持ちが強い人に、多くみられるのが、自分の能力を信じられず、自分自身を認めないことです。
気持ちが不安定
褒められたい気持ちが強い人は、無意識のうちに、「周囲の人からどのように思われるか」、「自分を認めてもらえるか」という心理に振り回されます。
一人でいることに不安を感じる
褒められたい気持ちが強い人は、一人でいることや、孤独を感じることに不安を感じます。
勝ち負けにこだわる
褒められたい気持ちが強い人は、勝ち負けや優劣にこだわり、自分を認めてもらう、決定的な判断材料を探します。
他人が褒められることを受け入れられない
褒められたい気持ちが強い人は、自分だけが褒められたい、認められたい、という思いが強いので、他人が褒められていることを受け入れられません。
周囲の注意を引くために後先を考えずに発言する!?言動の特徴とは
褒められたい気持ちが強い人は、「注目されたい」、「認められなくては孤独」という心理から、言動にも特徴が現れるようです。
目立ちたがる
褒められたい気持ちが強い人は、誰かから認められることで快感を得ます。それは「褒められること」だけに限定されません。
仕事において、目立つ分野での仕事には力を入れて、大きなプロジェクトには積極的に取り組んでいても、細かい雑務は、人任せになることも考えられます。
「今」注目されるための発言
褒められたい気持ちが強い人は、誰かに認められたり、注目されることに達成感を味わい、それが達成されなくては、孤独まで感じます。
孤独に苦しむ時には、「今」注目されることを目的に、発言をするでしょう。後先を考えず、インパクトのある発言をしようとするようです。
誰かに見られている環境下ではやる気が出る
褒められたい気持ちが強い人は、誰かに見られている場面で、褒められるために、やる気を出して、物事に取り組みます。
謝ることが苦手
褒められたい気持ちが強い人は、「自分だけ評価をされたい」という思いから、他人の間違いは厳しく批判しますが、自分の間違いを認めることを苦手とします。
自分の気持ちを知ることから始めよう!自分で意識を変えてみよう
自分自身が、「褒められたい」という気持ちが強くなっていることに気が付いたら、自分を変えていくチャンスです。
自分の気持ちは、自分自身の意識トレーニング次第で、変わっていけるはずです。意識すべきポイントを見てきましょう。
自分の気持ちを知ることから
まずは、「褒められたい気持ちに操られていたこと」に、気が付くことが最初のステップとなるでしょう。
褒められたい気持ちが強く湧き上がってきた時にも、客観的に自分を見つめる努力をしてみましょう。
- 注意すべきポイントは
-
- 冷静に客観視する
- 自己評価する必要はない
- 自分を責める必要はない
自分自身を認めよう
自分自身を認めて、褒めることは、最初は難しいかもしれません。まずは、夜ベッドに入った時に「今日もお疲れ様。よく頑張ったね!」と自分に言うことから始めましょう。
他人の目を気にしないように心がけよう
「褒められたい」と他人の目を気にしていては、知らず識らずのうちにストレスを受け、心に負担がかかるでしょう。
「他人の目」を気にするのではなく、「自分自身」に目を向けるよう、心がけてみましょう。
ポジティブに、小さな幸せも感じ取ろう
毎日の何気ない出来事からも、幸せを感じられれば、明るく、ポジティブに過ごせるでしょう。
褒められたい気持ちが強い人と接する場合は、話をよく聞いてあげよう
自分ではなく、あなたの近しい人に「褒められたい」気持ちが強いというパターンもあるでしょう。
先ほど見てきたような特徴を持っている人とは、良好な人間関係を保つことに苦労するかもしれません。
話をよく聞いてあげよう
褒められたい気持ちが強い人は、優しく接してあげることで、穏やかになるはずです。
優しく接することをわかりやすく示す方法として、話をよく聞くことが挙げられるでしょう。
褒めてあげよう
「褒められたい気持ちが強い人」が身近な人で、関係を続けていく必要があるならば、自分自身を認める力をつけていく、手助けをしたいと思うでしょう。まずは、「自分自身を認める不安」を取り払う手助けをしてあげましょう。
話を聞けば、「褒められたい」と思っていることが、すぐにわかるはずです。その時は、まず褒めることが、相手の安心につながります。
理解と提案を伝える
いつも受け止めるばかりでは、相手も成長していけません。繰り返し同じことで悩まされる場合は、助言も必要かもしれません。
ただし、責任を感じないで
身近な人であるがゆえに、改善して欲しいと強く思うでしょう。しかし、先にも触れた通り、相手を変えることは、自分を変える以上に難しいことです。
あなたに負担がかかり、責任を感じてしまうのならば、あなたの心身のストレスにつながることもも考えられます。
「褒められたい」気持ちは、意識や視点を変えて満足感を得ることが大切
褒められたい気持ちには、「褒められる」ことで自分の価値を見出すことに執着している、ということなのでしょう。
子供時代の経験が背景となっている場合もあり、改善することは簡単なことではありません。
「やりたいことをやる」ということに満足感を得たり、意識や目の付け所を変えれば、少しずつ「褒められたい」気持ちは減っていくでしょう。
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