ふくらはぎマッサージで冷え・むくみ撃退。効果と正しいやり方
Date:2019.10.15
「第2の心臓」と言われるふくらはぎは、心臓から流れてきた血液を再び心臓に送り返すポンプの役割を果たしています。ふくらはぎの役割が滞ってしまうと、血流が滞ってむくみが出来たり、代謝が落ちて体調を崩してしまいます。
1日に3分だけでもふくらはぎをマッサージする習慣をつけることで、身体も心も調子が整っていきます。
むくみや冷え性、精神的な不安定感に悩まされている人は、ふくらはぎをマッサージしてみてはいかがでしょうか?マッサージの具体的な効果とやり方について、詳しくご紹介します。
ふくらはぎを揉みほぐすだけで得られる効果
ふくらはぎを揉んでマッサージすることで、脚に滞っていた血流がぐんぐん流れていきます。「血流が促進される」というシンプルな働きが、こんなに嬉しい効果をたくさんもたらしてくれるのです。
老廃物が流れてむくみ解消
脚には実にたくさんの血液が溜まっています。この血液の中には老廃物を含むリンパ液も溜まっていて、これを放置しているとむくみになり、ふくらはぎがパンパンになってしまいます。
ふくらはぎを揉んでポンプの役割を手伝うことで、リンパ液を含む血液が巡り、外に排出されやすくなります。足のむくみを解消して脚がほっそりとし、運動しやすくなるのです。
デスクワークで1日中座ったままの人や、歩き回って疲れている人などは、ちょっとした休憩時間にふくらはぎを揉んで、むくみを予防・緩和させてみましょう。
代謝がUPして痩せやすくなる
ふくらはぎを揉んで血流が良くなれば、酸素や栄養素、老廃物が身体を巡るスピードも速くなり、結果として身体全体の代謝UPに繋がります。
代謝が上がれば筋肉を動かしやすくなり、エネルギーを燃焼しやすくなって、痩せやすい体質に近づいていきます。
直接的なダイエット効果ではありませんが、間接的にダイエットを手助けする大きな要素となります。ダイエットをしている人であれば、運動の疲れを取るついでにダイエット効果を底上げする効果も期待できますよ。
末端冷え性が緩和される
上半身は火照っているのに、足先や手先ばかりが冷えて困っているという冷え性さんに朗報。ふくらはぎをマッサージすることで、末端の冷えが解消されます。
足先の隅々まで血流が促進されますから、身体の内側から温まり冷えにくくなります。
慢性的な冷え性にお悩みの人には嬉しい効果ですね。また身体が温まれば代謝もUPし、精神が安定するのも、冷え性を緩和するメリットです。
血圧の調子が安定する
低血圧や高血圧など、血圧の調子が整わなくて悩んでいる人にも、ふくらはぎのマッサージがおすすめです。高血圧は血液がドロドロになり、血管に負担をかけている状況。低血圧は心臓が血液を上手く送り出せない状況。
ふくらはぎを揉んで脚から心臓への血流を助ければ、血圧が安定していきます。低血圧にはもちろん、高血圧気味な人にも効果的。
低血圧や高血圧は心臓に負担をかける他、生活習慣病を引き起こすリスクを高めます。健康管理を徹底したい人や、ストレスによる高血圧を引き起こしている人は、ふくらはぎ揉みをヘルスケアの一助としてください。
免疫力がUPして体調が整う
老廃物を排出する役割を持っているリンパ液には、免疫機能も同時に備わっています。前述の通りふくらはぎを揉むことで、リンパ液の流れをサポートすることができます。
リンパ液の循環は身体全体の免疫機能を向上させることに繋がります。
- 風邪や病気にかかりにくくする
- 怪我の治りを早める
- 疲れを取りやすく・溜めにくくする
免疫力がUPすれば、こんな効果が期待できるのです。社会人の健康管理にはもちろん、大切なイベントが控えているときなどに嬉しいですね。
神経が落ち着いてリラックスする
ふくらはぎをマッサージしていると、リラックス効果を得ることができます。血流やリンパ液の循環が良くなるのにつれて、身体の調子が整い、自律神経も整っていきます。
もともとマッサージはリラックス効果をもたらす手段です。それに加えて心臓に血液を戻し、生命活動をサポートするのですから、相乗効果で心身が休まります。
イライラしたときや疲れを感じたとき、それから眠る前などにふくらはぎをマッサージすると、神経がリラックスして心身の疲労が取れやすくなります。
ふくらはぎマッサージをやる前の準備
ふくらはぎマッサージを実際に行う前に、準備を万全に済ませておきましょう。
オイルorクリームを用意する
できればマッサージを行う前にマッサージ用のオイルかクリームを用意しておきましょう。もしくは滑りを良くするジェルなどでもOKです。
肌の滑りを良くするとマッサージが上手くいきますし、皮膚や筋肉を傷めるリスクを回避できます。
マッサージは気持ちよくなるためのものですから、好きなアロマ・心地良いテクスチャーのオイルやクリームを用意しましょう。ボディクリームやローションを塗るついでにマッサージするのもおすすめです。
マッサージが効くタイミング
疲れを感じたときやちょっとした休憩時間でも良いですが、ふくらはぎマッサージをするのに絶好のタイミングを覚えておくと、効果も高まります。
入浴中やストレッチの後など、身体が温まっているタイミングは、ふくらはぎマッサージの効果が現れやすくなります。
特に1日の疲れを癒すバスタイムは、ふくらはぎマッサージに絶好のタイミング。お風呂で体が温まり、かつリラックスしている状態ですから、ふくらはぎマッサージの効果も高まります。
マッサージに時間が取れる場合は、軽く身体を伸ばしてストレッチをしてからふくらはぎマッサージをしてみましょう。
家でもオフィスでも。ふくらはぎマッサージのやり方
では実際に、どのようにふくらはぎをマッサージすれば良いのでしょうか?自宅でじっくりやる方法と、作業中にサクッとやる方法をいくつかご紹介します。
最初と最後にひざ裏を揉みほぐす
時間に余裕がある場合は、ふくらはぎをマッサージする前と後にひざ裏を軽くマッサージしましょう。ひざ裏にはリンパ管が集中している部分があるため、ここを揉んでおくことでふくらはぎマッサージの効果も高まります。
ひざ裏にある「委中」というツボを重点的にほぐすのがコツです。委中はひざ裏の真ん中あたりにあります。
- 両手の4本指で、ひざ裏を抱えるようにして持つ
- 4本指でひざ裏をぎゅっと押して離す動きを3~6回繰り返す
「ちょっと痛みを感じるくらいの気持ちよさ」を目指してひざ裏を揉みほぐしてください。
基本のふくらはぎマッサージのやり方
基本となるふくらはぎマッサージのやり方を見て見ましょう。絶対に守るべきルールは「足首から膝にかけて」揉むことです。「下から上に」が基本。往復しないので注意してくださいね。
- 足首を両手で掴み、膝に向かって3~6回擦り上げる
- ふくらはぎの裏側を両手の4本指で掴み、ぎゅっと押して離す動作を繰り返しながらひざ裏までずらしていく
- 足首の裏を片手の親指と4本指でつまむように持ち、3~6回ほど力を入れて揉む
- そのままふくらはぎを掴み、握っては離すように3~6回ほど揉む
- 1の動作をもう1回行う
足先の血液が心臓まで送り返されるのをイメージしながらふくらはぎを揉んでください。
入浴中のふくらはぎマッサージ
熱いお湯に浸かった状態でふくらはぎをマッサージすると、さらに血流が促されます。お湯の中でふくらはぎをマッサージするときの手順は次の通り。
- 両手で少し位置をずらして片側の足首を掴む
- 雑巾絞りをするように脚をぎゅっと絞る
- 絞る位置を少しずつひざ裏までずらしていく
- もう片方の脚も同じマッサージをする
お湯に入って少し経ってから、身体が温まった状態で行ってください。
椅子に座ってできるマッサージ
忙しいとき、何かの作業に集中しているときにふくらはぎをマッサージする方法です。仕事の合間やすき間時間に、両手を使わずに実践できますよ。
- 脚を組むようなポーズで、片膝にもう片方のふくらはぎを乗せる
- 乗せた足を動かし、膝でふくらはぎをマッサージする
- 脚を組み替え、逆の脚もマッサージする
大切なのはふくらはぎを定期的にマッサージして、血流の滞りを予防することです。実践のしやすさ・続けやすさからおすすめできる方法ですよ。
1日数分のマッサージで身体も心も疲れが吹っ飛ぶ
日頃から感じている気だるさや体調不良が、ふくらはぎを揉むだけでマシになります。1日に数分の習慣で心身が健康になるなら、忙しい人でも気軽に始められますね。
ふくらはぎならセルフでマッサージしやすい部分ですから、マッサージし慣れていない人でも大丈夫です。疲れが取れにくいことや冷え性でお悩みの人は、ぜひふくらはぎマッサージを試してみてください。
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