転職エージェントは複数登録がオススメ!賢い使い方を伝授
Date:2022.02.02
全国で約17,000もの転職エージェントがあると言われている中で、どの転職エージェントを選ぶかは非常に悩ましいところです。
しかし、転職エージェントは1つだけ選ばなければいけないわけではありません。複数社への登録が可能であり、併用することによるメリットも多くあるのです。
今回は、転職エージェントの複数登録のメリットと注意点、上手な転職エージェントの選び方など、これから転職エージェントを探す人が知っておくべき情報を解説していきます。
複数の転職エージェントに登録する5つのメリット
転職エージェントに登録している人の多くが、複数の転職エージェントを併用しています。
リクナビNEXTの調査によると、転職するにあたって転職サイト・転職エージェントを複数社登録した人の割合は7割を超えることが分かりました。
それは、複数社に登録することにより多くのメリットが得られるためです。
ここでは、複数の転職エージェントに登録する代表的なメリットを5つ紹介します。
メリット①エージェントを比較でき自分に合ったものを見つけられる
転職エージェントを初めて利用する場合、本当にその転職エージェントが良いのか、自分に合っているのかが判断できません。
メリット②非公開求人を数多く見ることが出来る
各転職エージェントでは、公開求人とは別に非公開求人を取り扱っています。
求人サイトや求人誌には掲載されていない、公開されていない求人。転職エージェントへの登録、エージェントからの紹介があって初めて見ることが出来る。
非公開求人には、次のような特徴があります。
- 求人数が増える
- 条件の良い求人に合える可能性がある
- 早急な人材確保を求めているケースも多い
非公開求人は、求職者にとってメリットが大きいのです。
また、企業としては同業他社に知られずに募集できる、重要な役職の人材採用もできる、新規プロジェクトの人材が確保できるなどのメリットがあります。
メリット③複数の観点から様々アドバイスをもらえる
転職エージェントのサービスには、カウンセリングやキャリアの棚卸、求人紹介といったものがあります。
これらはキャリアアドバイザーによるサービスであり、当然ですが人によって視点が異なります。
つまり、複数のキャリアアドバイザーから様々な視点でのアドバイスを得ることが出来るのです。
メリット④求人案件を幅広くチェックでき、応募できる数を増やせる
各転職エージェントで取り扱っている求人案件が異なります。また、1つの転職エージェントの登録ではどうしてもチェックしきれない求人も出てきてしまいます。
複数の転職エージェントに登録すれば、各転職エージェントのキャリアアドバイザーがそれぞれ求人をチェック、オススメの求人を紹介してくれるため、より幅広い求人が確認できるのです。
応募できる数が増えるのも、メリットになるでしょう。
メリット⑤得意分野や専門分野によって使い分けることが出来る
特定の業種・業界に特化している、幅広い職種を網羅しているなど、転職エージェントによって、得意分野や専門性が異なります。
転職エージェントをうまく使い分けることにより、各社の強みを生かした転職活動が行えるのです。
転職エージェント複数登録のデメリットもチェック
転職エージェントを複数登録する前に、デメリットについても知っておく必要があります。
ここでは3つのデメリットを紹介しますので、しっかりチェックしてください。
デメリット①スケジュール管理や各社とのやりとりが大変
各転職エージェントから連絡が入るようになれば、何がどこからの連絡なのか把握が難しくなるかもしれません。
きめ細やかでレスポンスが早い転職エージェントが多ければ、それだけ対応に追われてしまうことになります。
また、各転職エージェントから求人へ応募すれば、選考スケジュールを複数の担当者と調整、管理する必要もあります。
デメリット②同じ求人にエントリーしてしまう危険性がある
複数の転職エージェントを利用していると、自分の希望に合うとして同じ求人を紹介される可能性がゼロではありません。
同じ求人にエントリーしてしまうと、応募先に管理能力不足だと判断されてしまうリスクがあります。
デメリット③意見の異なるアドバイスを受け判断に迷う
各転職エージェントで専任のキャリアアドバイザーが付くと、客観的に様々なアドバイスを得られるメリットがある一方で異なるアドバイスをもらうと混乱してしまう恐れがあります。
キャリアアドバイザーの中でも押しの強い意見に流されてしまうこともあるかもしれません。
複数の転職エージェントに登録すれば異なるアドバイスをもらうのだと認識し、自分の意見をしっかり持ちつつアドバイスを聞くことが大切です。
転職エージェント複数社利用の上手な選び方と効果的な使い方とは
複数の転職エージェントをどう選ぶか、どう使うか、気を付けたいポイントについて紹介します。
総合型と特化型を併用する
転職エージェントには、総合型と特化型があります。
総合型 | ・全業界・職種の求人を取り扱う ・様々な求人を幅広く紹介 ・多くの選択肢からえらべる |
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特化型 | ・特定の業界や職種に特化 ・専門性の高いスタッフがサポート ・求人数は総合型より少なくなる傾向がある ・志望業界が決まっている人にオススメ |
転職エージェントを選ぶときには、総合型・特化型を組み合わせて登録しておくと、より広い選択肢での転職活動が可能となります。
また、総合型の様々な業種の求人情報を得られる、特化型の専門性の高いアドバイスが受けられるという双方のメリットをカバーできるのも大きな魅力です。
転職エージェントの掛け持ちは2~4社がオススメ
転職エージェントの登録社数は、多ければ多い方が良いわけではありません。
多くの転職エージェントに登録するとやり取りが煩雑になる、スケジュール管理が大変になるデメリットが大きくなりますので、登録するのであれば2~4社程度を考えるのが良いでしょう。
転職エージェントに併用していることを伝える
複数の転職エージェントに登録しているのであれば、そのことを各転職エージェントに伝えておきましょう。
同じ求人に応募しない
転職エージェントで同じ求人に応募することは、自分自身の転職活動をきちんと管理できていないと判断されてしまう可能性が高まります。
また、企業と転職エージェントの間でのトラブルが生じるリスクがあることも認識しておかなければいけません。
転職活動成功の可能性が下がってしまいますので、同じ求人に応募しないこと、応募先に管理をきちんと行うことを意識しましょう。
オススメの転職エージェント一覧
転職を考えている方にオススメしたい転職エージェントを紹介します。
総合転職サイトの特徴比較
こちらは、総合型の転職エージェントです。
転職エージェント | 特徴 |
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リクルートエージェント | ・非公開求人数も含めた求人数が多い ・業界・職種・地域に幅広く対応 ・独自サービスが利用できる ・キャリアアドバイザーによるサポートが手厚い |
doda(デューダ) | ・求人件数が多い・エンジニア求人が多い(非公開求人もあり) ・診断・書類作成ツールが充実している ・転職サイト・エージェントの2つの機能を選択できる ・キャリアアドバイザーによるサポートが手厚い |
マイナビエージェント | ・各業界に特化した専任アドバイザーによるサポート ・企業の人事担当とやり取りをする企業担当アドバイザーによるサポート ・非公開求人が多い ・転職サポート期間が無制限 |
type転職エージェント | ・好待遇の非公開求人が多い ・各分野に精通したキャリアアドバイザーによるサポート ・ITエンジニアの転職に強い、未経験者向け求人もあり ・首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)の転職に特化 |
パソナキャリア | ・求人の約80%が非公開求人 ・アドバイザーの高品質で手厚いサポート ・女性活躍推進コンサルティングチームがある ・拠点数が多い(全国47都道府県) |
ハイクラス・エグゼクティブ
こちらは、ハイクラス・エグゼクティブ向けに特化型の転職エージェントです。
転職エージェント | 特徴 |
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ビズリーチ (転職エージェントではない) |
・ハイクラスの求人取扱いが多い (外資系、管理職、高年収) ・専門のヘッドハンターの質が高い ・一部有料 |
リクルートダイレクトスカウト | ・ハイクラス案件が豊富で自由 ・ヘッドハンターを自分で選択、代わりに仕事を探してくれる ・非公開の仕事に出会える ・無料で利用できる |
JACリクルートメント | ・外資系(世界10か国)の転職支援サービスを実施 ・コンサルタントのハイレベルな提案力 ・WEBサイトに掲載されていない非公開求人あり |
第二新卒・既卒・20代・未経験
こちらも特化型の転職エージェントであり、対象が第二新卒や未経験など比較的若い方向けとなっています。
転職エージェント | 特徴 |
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ハタラクティブ | ・フリーターやニート、社会人経験がない人向け ・内定率約80.4%で86.5%が大企業に内定実績あり |
DYM就職 | ・地方在住者でも利用できる ・18~35歳の既卒、第二新卒、社会人経験がない人向け ・IT分野に強い ・全国対象 |
マイナビジョブ20’s | ・第二新卒、20代の若手向け ・サポートが手厚く就職定着率94.6% ・未経験者OKの求人が豊富 |
キャリアスタート | ・内定率80%超え ・敏腕キャリアコンサルタントがマンツーマンサポート ・遠方から首都圏に転職する人向け転居サポートあり ・未経験OKの求人多数 ・全国に店舗がなく地方勤務希望転職者には不向き |
就職Shop | ・書類選考無で面接に進むことが出来る ・求人企業すべてに直接訪問可能 ・未経験者OK・若手育成に積極的な企業が多数 |
ジェイック(JAIC) | ・無料で充実した就職講座を受けられる ・ニーズに合った4つのコースを選べる ・早く転職ができる |
転職エージェントについては、こちらのランキングページも参考にしてください。
複数の転職エージェントを利用する際のよくある質問集
転職エージェントを併用するにあたって気になる質問をまとめてみました。
転職エージェントの登録は何社ぐらいが理想?
最初に登録するときは総合型と特化型を組み合わせて2~4社ほどにしておくのが良いでしょう。
ただし、最初に登録した転職エージェントを使い続けなければいけないわけではありません。
複数の転職エージェントに登録するとスケジュール調整が大変だというデメリットもあるため、自分に合う転職エージェントを見極めることができれば1~2社に絞ることをオススメします。
信用できない転職エージェントの見分け方は?
自分が信用できる・信用できない転職エージェントを見分けるときには、以下の5つのポイントをチェックしてみてください。
- レスポンスが早い
- 自分の希望をきちんと理解してくれるか
- 希望に応じた求人を紹介してくれるか
- キャリアアドバイザーとの相性が良い
- サポートは手厚いか
信用できる転職エージェントとは、自分の希望をきちんと理解し、転職に向かってしっかりとサポートしてくれることが条件です。
いくら丁寧でもレスポンスが遅い、自分の希望とは異なる提案をしてくるとなれば、それは自分にとって理想的な転職エージェントとは言えません。
キャリアアドバイザー担当者を変更することはできる?
キャリアアドバイザーも人間ですから、どうしても相性の良し悪しは出てきます。
結論から言えば、キャリアアドバイザーを変更することが可能です。
変更方法としては、以下の3つが挙げられます。
- 専用フォーム
- メール
- 電話
キャリアアドバイザー担当者変更は、珍しい話ではありません。希望する行愛の知識や実績を有していない、配慮に欠けた言動があるなど、気になる点があれば早めに変更希望を伝えるようにしましょう。
転職エージェントからの求人紹介は断わることができる?
求人を紹介されても、自分の希望に合っていないこともあるでしょう。そのときは、もちろん断ることが出来ます。
断るときには、その理由についても伝えておくと次回からの求人紹介に活かしてもらうことが出来ます。
紹介された求人を断るには、メール連絡をしておけば良いでしょう。きちんと文章で残しておくことで、トラブルを防ぐこともできます。
他の転職エージェントで内定したときはどうすれば良い?
無事に内定が得られれば、転職エージェントを利用する必要がなくなります。
その場合は、速やかに転職エージェントに今後の求人紹介について不要である旨を連絡しましょう。
また、今後転職エージェントを利用する事ないのであれば、退会することも検討しましょう。
連絡する方法として以下が挙げられます。
- 電話
- メール
- 退会フォーム
退会方法は各転職エージェントで決まっていますので、公式ホームページや担当のキャリアアドバイザーに聞くなどして確認しておきましょう。
複数登録したときの管理方法は?
転職エージェントを併用することで日程調整が大変になってしまったときは、使用頻度の低い転職エージェントを退会することを検討しましょう。
自分が管理できなければ、複数登録していても意味がありません。キャリアアドバイザーとしっかり向き合い、自分の希望通りの転職活動を行うために転職エージェントはしっかりと吟味することが必要です。
転職エージェントは複数登録すればピッタリな求人が見つかる可能性アップ
転職エージェントは複数登録することが出来ます。非公開求人も含めたより多くの求人をチェックできるようになる、様々なキャリアアドバイザーから多角的な視点でアドバイスをもらえるメリットがあり、自分に合う転職先に出会える可能性や転職の成功率が高まります。
しかし、その一方でスケジュール管理が煩雑になる、同じ求人に応募するリスクがあるというデメリットもあることも把握しておかなければいけません。
転職エージェントは総合型と特化型を併用し、2~4社に絞るなど上手に使うようにしましょう。
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