自分の意見が言えない…。ハッキリ言えるようになるコツと練習法
Date:2019.01.11
雑談中や会議中などに「あなたはどう思う?」と質問されて、自分の意見を上手く伝えられず困ってしまうことはありませんか?
自分の意見が言えないと困るのは確かですが、「意見が言えない=悪い」ということではありません。
意見を言えない人には「聞き上手」「思いやり深い」と言った長所があります。でも大切な場面で意見を言えなかったばかりに、こんな長所を誤解されるのは嫌ですよね。
自分の意見を上手く伝えられるようになるには、どうしたら良いのでしょうか?ハッキリ発言するコツをご紹介していきます。
この記事の目次
意見が言えないのはどうして?取り除くべき恐怖と向き合おう
そもそも、どうして意見が言えなくなってしまったのでしょうか?心当たりがある人もいれば、「気が付いたらこうだった」という人もいるでしょう。
まずはどうして意見を言えなくなってしまったのか…自分が抱いている恐怖を確認して、それと向き合っていきましょう。
周りの人を思いやってしまう
どちらかと言えば思いやり深い人や、周りをよく見ている人、気遣いのできる人に、自分の意見を言えないタイプは多いです。
- 他に話したい人がいるかもしれない
- 人の話を遮ってまで言うべき意見じゃない
- これを言えば雰囲気が悪くなるかもしれない
- 注目を集めたがっているようで嫌だ
自分の言いたい意見よりも、周りの人を優先してしまうタイプです。確かにあなたが我慢すれば誰かが発言権を得ますが、周りにはあなたの発言を待っている人だっています。
実際にお喋りな人の意見より、普段おとなしい人の意見の方が新鮮で楽しく感じることってありますよね?あなたの意見を楽しみにしている人がいるなら、期待に応えてあげましょう。
素直になれないから本音が言えない
自分の気持ちに素直になれず、ついつい強がってしまうことが多い…そんなタイプの人も、なかなか自分の意見が言えない傾向にあります。
- 本心を知られるのが恥ずかしい
- 本音の意見を否定されるのが怖い
- 考えていることを人に教えたくない
どちらかと言えば人見知りで、心を閉ざしがちなタイプにありがち。知っておいて欲しいのが、本音を話すことで生じるリスクよりもメリットの方が大きいということ。
確かに否定する人だっているかもしれませんが、「否定=嫌い」というわけではありません。例え否定されたとしても、本音を言い合った仲になれるのは確実。親密な関係になりますし、お互いの考えに触れて視野が広がることもあるでしょう。
正しい意見を言える自信がない
自分の意見は持っているし、それを言い表す言葉も見つかる。ただ、それが正しいのか分からなくて怖い…こんな理由で口を閉ざしていませんか?
よく間違われることが多いのですが、「正しい意見」というのは世界中どこにだってありません。
数式などとは違って、「意見」には人の数だけたくさんの答えがあります。誰の意見も違った意味を持っているので、そもそも正解はないのです。
つまり「正しい意見」を言おうとする必要はないということ。自信満々に話している人の意見でさえ否定する人がいるのですから、あなたの意見だって堂々と発言してOK。その場では否定されたとしても、必ず肯定する人はどこかにいますよ。
意見することで争いを招きたくない
平和主義で争い事が苦手、何事も穏便に済ませたい…こんな人は、自分の意見を言わずにやり過ごそうとするところがありますよね。
- 喧嘩になりそうだから言わない
- この意見を言えば嫌われそうだ
- 反論されると面倒だから言わない
- 私が妥協すれば済むことだから
こんな気持ちで意見を言うのを我慢していませんか?
そもそも意見とはぶつけ合うものです。同調できる意見ばかり言ったって、味気ない会話・会議になるだけ。
違う意見をぶつけ合うことで、もっと良い解決方法が浮かんだり、お互いの考えを理解しあったりできるのです。もし意見の対立を恐れているのなら、それは恐れる必要のないことだと覚えておいてくださいね。
自分の意見をはっきり言えるコツとは?練習も大切
意見を言えない理由や恐怖が判明したら、後はそれと上手く向き合って、実際に意見を言えるようになる練習を積むだけ。
コツさえ掴んでしまえば、サラサラと意見が口から出るようになりますよ。
自分の意見を頭の中で呟いてみる
自分の意見が言えない人の多くは、「人に言うのが怖い」という心理状況にあります。つまり誰にも聞かれず、自分自身に語りかけるだけなら別に平気だということ。
人に言いづらいと感じた自分の意見は、無理に口に出す必要はありません。まずは「私はこう思うな」「それは違うんじゃないかな」など、頭の中で自分の意見を呟いてください。これは実際に発言する際のイメージトレーニングにもなります。
頭の中で呟いてみて、やっぱりその意見を言いたいと感じるのであれば、イメトレ通りに今度は口で発言してみてください。緊張も和らぎますし、冷静な気持ちで意見を伝えることができますよ。
人以外のものに話しかけて練習
誰か人に対して意見を言うのが緊張するなら、人以外のものに語りかけて、意見を言う練習をしてみましょう。
- 植物
- ペット
- 観賞魚
- ぬいぐるみ
ただの無機物よりも、顔があったり命が宿ったりしているものに話しかけてみてください。独り言と違って「誰かに向けて言った」という実感が持てるので、意見を言う練習に最適です。
自分の意見を言うリハーサルになりますし、単純に滑舌の練習にもなって、ハッキリと発言できるようになりますよ。人以外にハキハキと自分の意見が言えるなら、人にだって同じ要領で意見を言えば良いだけです。
SNSで自分の意見を発言する
面と向かって意見を言うことに抵抗のある人は、現代社会の恩恵であるSNSを使ってみましょう。SNSでは、誰でも手軽に自分の意見を発言することができます。おまけに相手の顔が見えないので、緊張もしにくいです。
ツイッターなどは「短い言葉で意見を言う練習」に、ブログなどは「自分の考えを整理する練習」に使えます。
投稿できる文字数を見て、それぞれのSNSを活用しながら意見を発表する練習をしてみましょう。
- ニュースの感想
- 今日の嬉しかったこと
- 些細な場面で感じた・見たこと
- 結局言えなかった意見
…など。SNSなので誰に急かされることもありません。じっくり言葉を選びながら、自分のペースで意見を伝えてみてください。
メールやチャットで意見を言う
「面と向かって声に出すのが難しい」と感じるなら、メールやチャットを利用して意見を伝えてみましょう。親しい友人や知人、家族、恋人などに、普段は口に出して言えない意見を文字にして伝えてみてください。
このとき、スタンプや絵文字は使わない方が意見を伝える練習になります。
自分の意見を自分の言葉でまとめて、それをメッセージとして相手に伝える。これを何回か繰り返していれば、少なくとも「意見を伝える」ことは怖くなくなります。
相手の意見を肯定してから話す
意見を伝えようとして硬直してしまう人には、「後攻に回ってから話す」という手段をおすすめします。
先に相手に喋らせて、ひとまずそれに同意してから自分の意見を話すのです。「おかしいぞ」と思っても、とりあえず相手の意見に頷くのがコツ。
一度でも相手の意見を受け入れていれば、どんな意見を言ったとしても大きな争いにはなりません。全否定するわけではないので、相手も嫌な気持ちにはならないでしょう。反論するときの気まずさもなくなります。
違う意見の人とたくさん話してみる
人との意見の相違や「正しいことを言わなきゃ」というプレッシャーにお悩みの人は、いっそ自分と違う意見を持つ人たちにたくさん話しかけてみましょう。
- 気の合わない友達や家族と話す
- 立場や年齢、職業の違う人と話す
- 異業種交流会に参加してみる
意見の合う人とばかり話しているから、意見の対立が怖くなってしまうのです。違う意見の人たちとたくさん話していると、やがて「人と違う意見」を言うことに抵抗がなくなってきます。
特に異業種交流会などは、参加する人たちがみんな「周りには自分と違う意見の人たちがいる」という自覚を持っています。そのため噛みあわない意見も、「そういう考えもあるな」と広い視点から受け止めてくれますよ。
そもそも意見が見つからない、まとまらないときの対処法
自分の意見が言えない人の中には、「そもそも自分の意見が上手くまとまらない」というタイプもいますよね。
自分の意見を見つけられない、まとまらない人は、自分の考えをまとめていく練習を重ねることで、意見を発言しやすくなりますよ。
人の話の聞き手に専念する
話し合いや会話の最中に自分の意見が見つからなかったら、ひとまず聞き手に回って人の話を集中して聞いてみましょう。
人の意見を熱心に聞いていれば、自然と「確かにそうだな」「いやこれはおかしいな」などと自分の考えが浮かんできます。
後は浮かんできた考えをまとめて、発言するだけ。もし考えが上手くまとまらなければ、「私もそう思います」「ちょっと違うなと思いました」など、漠然としていてOKなので思ったことを伝えてみましょう。
読書やニュースで情報収集する
なかなか自分の意見をまとめられないという人は、ひとまずアウトプットするのはやめて、読書やニュースなどから情報をインプットしていきましょう。
本や雑誌、ニュースにはいろんな人の意見が、いろんな言葉でまとめられています。
それらを参考にしていれば語彙や表現力が身に付き、自分でも意見を言えるようになっていきますよ。鞄には文庫本を1冊、スマホにはニュースアプリを入れておいて、すき間時間を見つけて読んでみてください。
必要なときに意見を言えたらOK。聞き上手な性格は長所
自分の意見を言えないのは短所だと思われがちですが、聞き上手で穏やかな性格、協調性の高さといった長所にも繋がるものです。
大切な場面で意見を言うことさえできれば、言いたくないのに無理をして意見を言おうとしなくて大丈夫です。
意見に正解がないのは事実ですが、それでも「正しい意見」に近いものを探そうとするのは、自分の意見を言うのが苦手な人にしかない魅力です。
穏やかで優しい性格を活かしながら、自分の言葉でまとめた意見を自分のペースで発言していってくださいね。
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