食欲の秋でも柿でダイエット!美容にいい秋の味覚、柿の効能
Date:2016.09.02
秋といえば「スポーツの秋」「読書の秋」、そして「食欲の秋」ですよね!
秋にはおいしい味覚がたくさんあり、暑さが和らいで夏バテ気味だった身体に食欲が戻ってくる季節です。
ついつい食べ過ぎてしまった…!なんて経験もあるのではないでしょうか。
そんな秋の味覚ですが、代表格の1つである「柿」には、あまり知られていませんが女性に嬉しい栄養素がたくさん含まれており、美容効果やダイエット効果が期待できるんです!
サプリを飲むより効率的!?柿に含まれる嬉しい栄養素
「柿が赤くなれば医者は青くなる」ということわざを知っていますか?
ちなみにこのことわざは、「柿は非常に栄養価が高く、柿を食べれば病気にならないので医者がもうからない」ということなんですが、柿と聞いて思い浮かぶ栄養素と言えば何でしょうか?
栄養価が高いことはなんとなく想像できるのですが、具体的な栄養素がパッと思い浮かぶ人は少ないと思います。
実は、美容やダイエットにも効果的な栄養素がたくさん含まれているんです。
レモンにも負けない「ビタミンC」がたっぷり
ビタミンCと言えばレモンが重い浮かびますよね。
サプリメントや飲み物などのうたい文句にもよく「レモン何個分のビタミンC」などと表記されています。
ですが、実は柿もビタミンCが豊富に含まれている果物なんです。
レモンと比べた下記のビタミンC含有量は下記の通りです。
食品名 | 100gあたりのビタミンC含有量 |
---|---|
柿(甘柿) | 70mg |
レモン | 100mg |
レモン(果汁) | 50mg |
果物全体を見た場合、100gあたりに含まれるビタミンCの量は、レモンの方が多いですね。
個体差はありますが標準的なサイズのレモン1個が約100g、柿1個が約200gくらいです。
ビタミンCの、成人の1日あたりの摂取目安は100mgとされているので、どちらも1日1個食べれば1日分のビタミンCが摂れることになります。
ちなみに、
- 妊婦さんの場合は110mg
- 授乳中の方は150mg
が必要と言われています。
ビタミンCは熱に弱いのでそのまま摂取するのが一番です。
- ビタミンCの美肌効果
-
ビタミンCはメラニンの生成を抑えてシミができにくくなりますし、沈着したメラニン色素を元の状態に戻す効果もあるのでシミを薄くすることもできます。
また、肌のシワにも効果が期待できます。シワは、加齢や紫外線によりコラーゲンが減少してしまうことで増えてしまいますが、ビタミンCはコラーゲン生成に必要な酵素の生成を手助けしてくれます。
- ビタミンCで疲労回復
-
お肌だけでなく、ビタミンCには疲労回復の効果もあります。
人の身体はストレスを感じると、活性酵素を発生させます。疲れがたまっているときにはこの活性酵素がたくさん発生している状態です。
増えてしまった活性酵素が正常な細胞を攻撃することで、身体の機能を低下させ、老化を促進するなど疲労が回復しにくい状態になってしまいます。
ビタミンCには抗酸化作用があるので活性酵素の発生や働きを抑えてくれる作用があります。
- ビタミンCで風邪予防
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免疫とは、ウイルスや細菌などを排除する身体の機能のことです。ビタミンCは免疫力を高め、活性化する栄養素の1つです。
また、ビタミンCが働きを助けているコラーゲンも、病原体から身体を守る上皮や粘膜を構成するのに必要なので、風邪などを引きにくい身体になることが期待できますね。
ビタミンCは美容のためにも健康のためにも積極的に摂取したい栄養素ですね。
体内でビタミンAになる「β-カロテン」
ビタミンAも肌にいいと言われますが、柿には、体内でビタミンAに変化するβ-カロテンも含まれています。
ビタミンAを多く摂取できる食材は他にも、レバー、うなぎ、にんじん、しそなどがありますが、柿に含まれるビタミンCと一緒に摂取することで相乗効果により抗酸化作用が増し、より効率的に摂取することができます。
- ビタミンAで健康的な瞳を手に入れる
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ビタミンAと言えば目の健康にいい、というイメージがありませんか?
ビタミンAは色を見分ける力や、光を感じる力に大きく関わってくる栄養素です。
そのため、不足すると夜盲症という暗所で視界が悪くなる病気になってしまいます。
- ビタミンAでガン予防
-
ビタミンAはビタミンCと同じく活性酵素の働きを抑える、抗酸化作用があり、ガン予防の効果が期待できます。
またビタミンAの、粘膜を正常に保ち、生成を助ける働きもガン予防に有効なのではないかと言われています。特に、胃や食道などのガン予防に効果的です。
ですが、いくら身体にいいからと言ってビタミンAを過剰に摂取してしまうと
- 脱毛
- 頭痛
などの副作用があります。
ちなみにビタミンCの含有量は甘柿の方が多いですが、β-カロテンの含有量は干し柿の方が多いので好みや期待したい効果に合わせて選ぶといいですね。
- 生命の維持に欠かせないミネラル「カリウム」
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カリウムは必須ミネラルと言われる身体に必要な栄養素のうちの1つです。筋肉や神経の働きを正常に保つ働きがあります。
カリウムが不足すると、筋肉が痙攣を起こしてしまい足などの筋肉がつりやすくなってしまったり、疲れが取れにくくなってしまったりと、身体によくない症状が現れてしまいます。
また、腎臓の働きを助けたりナトリウムを排出したりする役割がある為、高血圧、不整脈、脳卒中の予防にも効果的です。
- 二日酔い予防に効果的な「タンニン」
-
アルコールにより二日酔いが起こるのは、アルコールを分解するときに生じるアセトアルデヒドが頭痛などを引き起こすためです。
タンニンはポリフェノールの一種で、アセトアルデヒドと結合して体外へ排出する働きがあるので二日酔い予防に効果が期待できます。
また、柿に多く含まれているビタミンCもアセトアルデヒドを分解するために必要な酵素を活性化させてくれるので、アルコールを摂取する前にカキを食べておくと、翌日の二日酔いを予防することができます。血液の流れがよくなると老廃物が排出されやすくなりますし、タンニンには他にも余分な脂肪を燃焼する効果もあるので、ダイエットにも効果的です。
柿はダイエットにも効果的!?食べるタイミングとカロリー
いくら栄養価が高く、美肌や健康に良くてもカロリーが高くては意味がないですね。
柿のカロリーは100gあたり60kcalなので、柿1個で約120kcalとなります。
甘さの割にはカロリーが低いイメージですが、果糖が含まれているので就寝前などに食べてしまうと消化されずにそのまま脂肪になってしまいます!
なので、食べるタイミングとしては、
- 朝ごはんに取り入れる
- 間食するならお菓子より柿1個
にするといいですね。
特に、元々朝ごはんを食べないという方や他の果物だけを食べているという方には柿がオススメ!
食べ過ぎ注意!?「柿は身体を冷やす」と言われる理由
体にとても良さそうな柿ですが、食べ過ぎは禁物です。
- 柿は身体が冷える?
-
柿は「寒性」という身体の熱を冷ます食べ物に分類されます。
柿に含まれるカリウムには利尿作用があります。尿が出ると人間の身体は体温が下がってしまいます。
また、甘柿や干し柿に含まれる食物繊維の働きにより便通をよくする効果もありますが、食べ過ぎると腹痛、下痢の原因にもなってしまうので、それも「お腹が冷えて下痢になる」というイメージになったと考えられます。
- 柿で便秘になる?
- 植物繊維で便通をよくしてくれる柿ですが、同時に、タンニンには便通を弱める作用もあります。なので、空腹時に大量に食べるなど、場合によっては便秘を引き起こす原因にもなってしまいます。
- 柿で貧血になる?
- タンニンが鉄と結びついて吸収を妨げてしまう働きがあるため、食べ過ぎると貧血になってしまう恐れがあります。
柿の1日の摂取量の目安は?
柿は1日に1個食べる程度であれば、身体に悪い影響はないとされています。
上記のように食べ過ぎると身体が冷えてしまったり、貧血になってしまったりすることから、「妊婦さんは柿を避けた方がいい」と言われますが、適量であれば食べても問題はなさそうです。
おいしい柿はここが違う!スーパーで見分ける方法とは
どうせ食べるならおいしい柿を食べたいですよね。柿は見た目で味がわかりやすい果物です。
- ヘタがしっかりと緑色になっているか
- ヘタが柿の実としっかりくっついているか
- ヘタの近くまで柿の実が赤づいているか
- 柿の実が柔らかすぎないか
- 柿の実がしっかりと重いか
見た目からわかるおいしい柿の見分け方はこの5項目です。
柿は品種によって旬の時期が少しずつ違い、8月から12月まで手に入れることができる果物です。
なので、その時期に一番旬なものを選ぶというのがもう1つのポイントです!
秋の味覚「柿」を食べて美肌と健康を手に入れよう
秋の味覚はいろいろありますが、柿はその中でも比較的手に入りやすく栄養価も高い食材です。
ビタミンC、β-カロテン、タンニンなど様々な栄養素が効率よく摂取できます!
食べ過ぎには注意が必要ですが、1日1個を目安に食べて、綺麗で健康的な身体を手に入れませんか?
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