妊活を始める年齢とタイミング。周りはどのくらいで始めているの?
Date:2019.03.05
女性は妊娠し出産できる年齢に限りがあるため、人生設計を考えたり、結婚を意識した時に「何歳までに出産したい」など大体の希望があることは多いでしょう。
妊活に取り組むには夫婦で話し合い、意見を揃えておく必要がありますが、そもそも妊活に適した年齢とは何歳なのでしょうか?
夫婦で妊活について話し合う際に頭に入れておいてほしい、妊活を始める年齢やタイミングについて詳しく見ていきましょう。
この記事の目次
周りに直接聞きにくい…妊活を始める平均年齢とリアルな声
妊活については個人的な事情のため、なかなかリアルな声を聞く機会はないでしょう。しかし、周りの妊活事情は参考にしたいと思う気持ちもあるはずです。
お互いになかなか聞ける話題ではないので、調査結果から妊活事情をチェックしてみましょう。
妊活中の女性を対象に調査したところ、妊活を始めた年齢の平均は30.9歳でした。結婚した年齢や、夫婦それぞれのライフスタイルや事情が異なるため、この結果を見て年齢が低いと感じるか高いと感じるかは個人差があるでしょう。
また、妊活を始める理由としては年齢が気になったり、周囲の出産をきっかけに子供を望むことが多いようです。
また、30代以上に妊活を開始した女性は自然にできることが一番と考え、できるだけ自然に任せて最終手段として妊活に取り組むという考え方がありました。
医学的に見ると妊娠は20代が理想…子育て期間の年齢も考えて
妊娠出産について医学的な見解からも、妊娠出産に適した年齢がわかっています。10代から20代前半は女性の体が未熟である可能性が考えられるので、一番妊娠出産に適した年齢は20代半ばと考えられています。
年齢が上がってからの妊活に潜むリスク
20代半ばを妊娠出産に適したピークだと考えると、ピークを過ぎると妊娠の確率は緩やかに下降し始め、リスクは上昇し始めます。
年齢が35歳を超えた妊娠の場合、体調や経過にかかわらずハイリスク妊娠に該当し、このようなトラブルを抱える可能性が考えられます。
- 妊娠高血圧症候群
- 妊娠糖尿病
- 常位胎盤早期剥離
- 前置胎盤
- 流産
- 早産
- 母体死
また、母体の年齢が上がるにつれて子供の先天異常率も上昇し、ダウン症候群の発生率で見ると30歳では1000人に1人なのに対し、40歳では100人に1人の確率にまで急激に上昇するため、妊娠する年齢も重要だということです。
出産はゴールではなく、子育てのスタート
妊活は出産がゴールではなく子育てのスタートです。長い子育て期間で自分たちの体力や、健康維持はもちろんのこと、子供の祖父母となる両親の健康にも気を配る必要があるでしょう。
もちろん両親も年々年老いていくので、子育てのサポートどころではなく介護の必要が出てくる可能性もあります。そうなると、子育てと介護が重なってしまうと負担が何倍にもなってしまうことを頭に入れておく必要があります。
年代別に妊活費用に差が出てくる!
テレビの特集からも妊活費用は「高額」だというイメージはついているかもしれません。確かに、思うように妊娠できない場合いろいろな医療の手助けが必要とされるので、妊活期間が長ければ長いほど費用もかかってくるでしょう。
どのくらいで妊娠できるかどうかについては医者も予想はできませんが、妊活費用にかかった金額を調べてみると、年代別に差があることがわかっています。
35歳以上の女性は、29歳以下の女性の10倍以上も妊活費用にお金を費やしていることが結果に表れています。
35歳以上の女性はタイムリミットを考えて積極的に医療の手を借りる傾向がありますし、年齢が高ければ医師もそれを進める場合が多いのも理由の一つでしょう。
そこに自分の年齢的に心配な要素が加われば、より不安を掻き立ててしまう事もあるので「妊活は希望通りにはいかない」ということを大前提に計画を立てる必要があるのです。
リスクを考慮して、男性側も妊活に適した年齢を考えよう!
女性が妊娠するため、女性の仕事や体調のタイミングを考えがちですが、男性側の不妊もありますし、男性側にも妊活に適した年齢があるようです。
男性の年齢によって、妊娠するまでの期間も変わってくる
男性の年齢が高くなればなるほど、相手の女性が妊娠するまでにかかる期間が長くなることがわかっています。
- カップルの男性側の年齢別に見た、妊娠するまでの平均期間は…
-
- 〜20代:約6ヶ月
- 30代〜40代前半:約10ヶ月
- 40代後半:約18ヶ月
- 50代〜:24ヶ月以上
流産のリスクや先天異常のリスクも上昇する
男性の年齢が高くなると、妊娠するまでの期間が長くなるだけでなく、妊娠してもリスクを抱える可能性も考えられます。
女性の妊娠した年齢が高くなると流産のリスクが上昇することは広く知れ渡っていますが、男性の年齢も高くなればなるほど流産のリスクは上昇してしまうのです。
また、先天異常のリスクも男性の年齢と関係しています。こちらは20代〜30代前半と比べると、30代後半から年齢が上がるにつれてリスクが上昇していることがわかり、20歳未満もリスクが少し高いことがわかっています。
20歳未満は男性の場合も発達が未熟の可能性があることも、リスクが高くなった理由と言われていますが、年齢が高くなるにつれて、精子の遺伝子に障害を受けるケースが考えられるということです。
しかし、分裂を繰り返すほど、精子の持つ遺伝子配列に異常が起こってしまうこともあり、年齢が高くなるにつれて遺伝子異常を持つ精子が多くなります。この影響を考えると男性の妊活年齢は、統計的には20代から30代が望ましいと言えるでしょう。
病院を受診することも一つの手、二人で妊活時期を見極めよう
女性男性どちらとも、30代よりも20代の方が妊活期間を短縮できる可能性や、リスクが低いことが利点として挙げられました。
しかし、仕事の関係やライフスタイルを子供との生活のために整えられるのは、年齢がある程度高くなった30代の可能性はあるでしょう。
体調とライフスタイルなどを総合して、夫婦でじっくり話し合う必要がありますし、夫婦によってに妊活を始めるベストな年齢は変わってきます。
ただ悩むより、病院へ一度受診してみることもおすすめです。二人で病院へ足を運び判断材料を増やすことは、体調とライフスタイルのバランスをとりながら、納得のタイミングを見つける手助けになるはずです。
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