自己肯定感を高める方法!自己否定をやめると人生が変わる
Date:2019.02.05
不安になりやすい、すぐに悪い方向に考えてしまう…そんなネガティブな自分に疲れてしまうことはありませんか?
もしかしたら、それはあなたのなかの”自己肯定感”が低いせいかもしれません。
自己肯定感を高めると自分自身が楽になれます。あなたの中の自己肯定の気持ちを少しずつでも膨らませていきましょう。
この記事の目次
自己肯定感とは?自己肯定感の高さが人生の豊かさを左右する
そもそも自己肯定感とはどんな感情を指すのでしょうか?
自己肯定感はそのままの自分を全肯定する気持ち
「自己肯定」の対義語は「自己否定」というとイメージしやすいでしょう。「自分がだめな人間だ」と思うことが自己否定、自己肯定はその逆でそのままの自分を全肯定する気持ちです。
- 自分を認め、受け入れ、肯定する感覚
- 自分の存在が価値あるもの、かけがえのないものだという気持ち
を自己肯定感と言います。
ただし、誰かと比べて価値がある、優れているということではありません。また、傲慢になることや自己中心的な考え方で他人を尊重しないこととも違います。
自己肯定感は他人軸ではなくあくまでも自分軸。自己肯定することと身勝手になることは別であることは覚えておきましょう。
自己肯定感を持つと自分を大切にできるようになり、同様に、他者を受け入れる、尊重するということがしやすくなると言われています。
日本人の自己肯定感は低め
日本人の自己肯定感は低いという指摘もあるようです。
- 日本…72.5%
- 中国…56.4%
- アメリカ…45.1%
- 韓国…35.2%
日本人の自己肯定感の低さが浮き彫りになっているデータと言えそうですね。
自己肯定感が高い人、低い人
ここで自己肯定感が高い人と低い人の傾向を比較してみましょう。
- 自分に自信がある
- 能動的、積極的
- 感情に振り回されにくく精神的に安定している
- 落ち込みすぎない
- 逆境に強い
- 物事を肯定的にとらえられる
- 人を批判することがなく他者を受け入れる
- 自分軸で他人の評価に左右されない
- 自分を大切にするように他者も大切にできる
- 自分に自信がない
- 受け身でいることが多い
- 落ち込みやすく、不安になりやすい
- 罪悪感を持つことが多い
- 人の目が気になる
- 自分を正当化しがち
- 物事を否定的にとらえやすい
- 他者に対して批判的
- 他人軸で主体性が低い
自己肯定感が低い人はネガティブで精神的に不安定。対して、自己肯定感が高い人はポジティブで心の土台がどっしり安定しているような印象を受けますね。
自己肯定感を高めることで人生が変わる
例えば仕事で失敗した場合、「こんなこともできないなんて」「なんて自分はだめなのか」とネガティブにいつまでも悩むのか、「この程度で済んでよかった」「一人ではできないから誰かに相談してみよう」とポジティブに考えるのか。
- 物事の受け止め方
- 問題の解決方法
- 人との関わり方
などさまざまな面で違いが出てくるでしょう。
大げさに聞こえるかもしれませんが、自己肯定感は生きていくための土台となる感覚です。なぜなら、自己肯定感が高いか低いかは言ってみれば自分自身を肯定して暮らすか、否定して暮らすかという違いにつながるからです。
あらゆることをどう受け止め、どう考え、どう生かすか…人生におけるこの判断に自己肯定感はとても大きく影響してきます。自分自身を肯定することは自分の人生を肯定すること。自己肯定感を高めることで人生が変わる、豊かになると言っても過言ではないでしょう。
方法1.自分の良いところに目を向ける「ほめ日記」をつける
日記というと日々の出来事を記すもの、というイメージがありますが、日記は自分を客観視するための優秀なメソッドにもなります。
中でも自己肯定感を高める効果があると言われているのが手塚千砂子さんの著書『「ほめ日記」効果・自分を味方にする法則』で提案されている「ほめ日記」です。
自分をほめる「ほめ日記」
例えば、元気がない友達やミスをしてしまった後輩には「大丈夫だよ」「次回また頑張ろう」と優しく励ますことができるのに、いざ自分が同じ状況になると「なんて自分はだめなんだろう」と自分を責めてしまう…ということはありませんか?
他者に対しては優しくできるのに、なぜか自分には厳しくあたってしまうという人は意外と多いようです。
そんな方にぴったりなのが「ほめ日記」。
- 優しい言葉
- 安心する言葉
- 励ましの言葉
- 共感の言葉
などのポジティブな言葉を語りかけてあげるノートワークです。
自分を客観的に見てほめポイントを探して肯定してあげる作業を続けることで、それまでは気が付けずにいた自分の良いところや得意なことを見つけやすくなります。
「私にはこんな良いところがある」「私にはこんな得意分野がある」そう発見できれば次第に自分に自信が持てるようになるでしょう。継続することで自分自身の存在価値を感じられるようになるのです。
書き記すことは「見える化」すること
「自分をほめるだけならわざわざ書く必要はないのでは?」と思う方もいるかもしれません。
しかし、「書き出す」という動作は頭の中にあるもやもやとした思いを言葉や文字という形にするという作業。「見える化」することでより自分を俯瞰して見ることができるのです。
また、日記形式でノートに残しておけば、過去を振り返りたいときにいつでも読み返すことができます。
「ほめ日記」のポイント
ほめ日記は自分の内面に意識を向けるためのもの。
その日だけの特別な頑張りや意識して行動したことなどを書いても構いませんが、それでは表面化しているものだけに意識が向いてしまいます。ネタが尽きると書くのも面倒に感じてしまうかもしれません。
書くときには以下のようなポイントがあるようです。
- 性格や心の動きをほめる
- 行動や働きをほめる
- 感覚や感性をほめる
- 発想、考え方をほめる
- 努力のプロセスをほめる
- 過去に努力したことをほめる
- やらなかったことでプラスのことをほめる
- 体の働きをほめる
- 容姿(見た目)をほめる
- プラスの変化、内的気づき、自己発見をほめる
特別なことでなく、普段当たり前に感じていることにも目を向ける。一見、失敗のように思える過去の経験の中にほめポイントを探してみる。「ほめ日記」は今までスルーしてきてしまった大切なことに気づくチャンスにもなりそうですね。
方法2.自分を肯定する言葉を言い聞かせて思考のクセを直す
意識していないかもしれませんが、普段、自分が自分にどんな言葉を投げかけているか振り返ってみましょう。
そのうえで、自分自身を肯定する言葉を言い聞かせるなどの習慣を取り入れることで、知らず知らずのうちにできてしまった思考のクセを直すことにつながります。
自分にだめ出しをしない
自己肯定感が低い人は自分に対して厳しい言葉を言い聞かせる傾向にあるそうです。
- 何かに取り組むとき…「私にできるわけがない」「どうせ失敗する」
- 目標が達成できなかったとき…「やっぱりできなかった」「私はだめな人間だ」
- 人と比べてしまったとき…「〇〇さんができることが私にはできない」「〇〇さんに比べて私は劣っている」
いかがでしょうか?このように毎日の中でつい自分を否定したり、批判したり、苦しめる言葉を投げかけてしまっていませんか?
たとえ心の中だったとしても、自分に発した言葉は自分自身の心にしっかりと響きます。他人に強い言葉で否定されたら傷つくのと同じで、自分で自分を否定し続けていると自己肯定感はどんどん低くなっていくのです。
自分を否定してしまうだめ出しはしないように心がけていきましょう。
自分を肯定する言葉、励ます言葉を言い聞かせる
人に褒められると嬉しくなりますよね。落ち込んでいるときでも励ましてもらえると、次第に元気がでてくるものです。
それと同じことを自分にやってあげましょう。
「完璧な人間なんていない」
「だめな部分もあって当たり前」
「今回は失敗したけれど、次はきっと大丈夫」
「そのままの自分に価値がある」
心の中で言うだけでも良いですが、ひとりきりのときなどはぜひ口に出して言ってみましょう。
だめな自分を許す
日々暮らしていれば良いことばかりではありません。どんなに心がけていても、マイナスの感情を持つことやネガティブな言葉を口にしてしまうこともあるでしょう。
大切なのはそんな自分も認めて許すことです。
特に自己肯定感が低い人は自分を責めてしまいがちです。ちょっとしたことに思えるかもしれませんが、気づいたときにコツコツ言い続けてあげることで自己肯定につながっていきます。
自己肯定感を高めるためには良いところも悪いところも認めてあげることが必要なのです。
褒められたら素直に受け取る
日本人は謙虚な人種だと良く言われますよね。謙虚さからくるのか、人に褒められたときに「そんなことない」と謙遜してしまう方はとても多いですよね。なかには「どうせお世辞でしょ?」「本心から言っていないのでは?」と疑ってしまって素直に受け取れないという方もいるかもしれません。
しかし、人に褒めてもらったというせっかくのポジティブな出来事をネガティブな感情で押さえつけてしまうのはもったいないこと!
人に褒めてもらったときは「ありがとう」と言って喜んで良いのです。ポジティブな言葉を素直に受け取って心を喜びで満たしてあげることは自己肯定感を高めることにもつながります。
自己肯定できるようになると自分にも周囲にも優しくできる
ネガティブに考えてしまったり、自分を責めてしまったり、そんな思考のクセは生まれつきのものでもなければ一生直らないものでもありません。
自己肯定できるようになると自分にも周囲の人にも優しくできるようになります。理想の自分に一歩一歩近づいていきたいものですね。
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