株主優待のおすすめ!5万円以下の投資でもらえる優待もあり
Date:2024.04.16
株主優待とは、企業が株主にプレゼントしてくれる特典のことです。商品やサービス券などがもらえるのでとてもお得ですが、全ての企業に株主優待があるわけではありません。
また、株主優待が受けられる条件は、企業ごとに違います。そのため株式投資が初めてですと、どれを選べば良いのか、迷ってしまうと思います。
どのくらい株を持っていれば優待が受けられるのか、お得な株主優待の選び方などについて解説するとともに、おすすめの株主優待もご紹介します。
株主優待のある株がおすすめの理由
株を購入すると、企業の利益が上がった時に配当があります。しかし、株主優待があれば、その配当にプラスして割引券や商品までもらえます。
株式投資を始めるきっかけとして、株の配当を期待して購入する人が最も多いのですが、実は「株主優待があることを知ったから」という人も多いのです。
日本証券業協会の「個人投資家の証券投資に関する意識調査について(2022年)」によりますと、株主優待があることを理由に投資に興味を持ったという人が多いことがわかります。
飲食店の割引券やテーマパークの優待券、食品や衣料品など、優待の品は多岐にわたります。
どこの企業の株を購入しようかと迷った時、株主優待で選ぶ人もいるくらいです。
株主優待のおすすめは?失敗しない選び方
株主優待は数が多くてどれが良いのかわからない、目移りしてしまうという人も多いと思います。
投資はリターンだけでなくリスクもあります。失敗した…と思わないようにするためにはどうすれば良いか、おすすめの株主優待を選ぶ方法について解説します。
自分に合ったジャンルの株主優待を選ぶこと
株主優待は内容が多岐にわたっています。企業の商品が買える割引券もあれば、商品そのものがもらえる場合もあります。
目移りしてしまう時は、お得かどうかという視点よりも、本当にその品物やサービスが欲しいかどうか考えてみてください。
いくら他の人がおすすめだといっても、もらうのはあなたです。魅力を感じない商品やサービスをもらっても結局使わずじまいになる可能性が大きいです。
有効期限内に無理なく使える優待なのかどうか
株主優待でもらえる割引券や商品券には、使用期限があります。せっかくもらっても期限内に使わなければもったいないです。
オンラインショップの割引券やクオカードなどは使いやすいですが、実店舗での割引券は注意が必要です。
期限はどのくらいか、もらってから期限内に使い切れるか、よく考えて選びましょう。
予算内で購入できる株数か
株主優待を受けるには、企業が定める株数を保有していなければなりません。
通常株は1単元=100株ですが、優待が受けられる最低保有株数は企業ごとに違いますので、必ず確認が必要です。持っている株数によって優待が変わることもあります。
たとえば、くら寿司の株主優待は最大で20,000円分の優待が受けられますが、それは1,000株以上保有している場合です。
100株から株主優待は受けられますが、その場合の割引は2,500円であることに注意が必要です。
また、利用している証券会社が1株から購入できるシステムだったとしても、それと株主優待は別のものです。
欲しい株主優待は何株保有すれば良いのかを確認するとともに、予算内で無理なく購入できる金額なのかを必ず確認してください。
株を購入する目的は人それぞれですが、株式投資は生活費ではなく余剰資金で行うのが基本です。株主優待目当てに、生活を圧迫してまで投資にお金を使わないように気をつけてください。
今後も株主優待が廃止されない、将来性のある会社かどうか
株主優待は、株を購入してもらうきっかけ、そして株を長期にわたって保有してもらうためのサービスですから、企業の業績によっては廃止もあり得ます。
せっかく優待を受けようと思ったのにすぐに廃止されてしまった、ということのないようにしたいものです。
どの企業を選ぶか、株主優待だけで判断することなく、当然ですがこれまでの株価の推移や今後も成長できる企業なのかどうかをよく研究してください。
利回りもしっかりチェックすること
株式投資は資産運用ですから、株主優待をもらうためではなく、配当を得ることが本来の目的のはずです。優待利回り、配当利回りともに、必ずチェックするべきポイントです。
株主優待目当てで企業を選び、リターンがほとんどないのでは本末転倒です。
【利回りの計算式】
- 株主優待利回り=株主優待の価値(金額)÷投資金額×100
- 配当利回り=配当金額÷投資金額×100
不景気が長引いている日本では、かつてのような豪華な株主優待は少なくなっています。
100株、40万円〜50万円ほど購入しても、1,000円の商品券しかもらえない会社より、優待がなくても配当利回りが1.0%で4,000円〜5,000円の配当がつくなら、そちらの方が断然お得です。
自分が欲しい優待もあり、利回りも良い企業を選ぶことが理想です。利回りによるリターンも計算した上で、投資先を選ぶようにしてください。
おすすめ株主優待を選ぶときに注意すること
株主優待は、株を購入してすぐにもらえるものではありません。保有の条件などが企業ごとに決められています。
権利確定日に株を保有していなければならない
権利確定日とは、株主としての権利が確定する日のことです。この日に株主であることが、優待を受ける条件のひとつです。
ここで大切なことは、権利確定日に株を購入しても株主にはなれないということです。
株を購入した日(約定日)から株主名簿に記載されるまで日(受渡日)まで2営業日かかります。
たとえば3月29日(水)に株を購入すると、その日が約定日となります。その2日後の3月31日(金)が株の受渡日=権利確定日です。
3月31日の時点で保有した状態でないと株主とは認められないため、遅くとも2日前の29日に購入する必要があります。
次回の権利確定日まで株を保有することで、優待を受けられるようになります。
優待がもらえる保有条件も確認する
株主優待は、株主への利益の還元という目的以外にも、自社の商品やサービスを利用してもらうことでその良さを知ってもらうこと、そしてなるべく長く株を保有してもらうことという目的があります。
ですから、企業によっては、株主優待の条件として「株の保有が●年以上」など保有期間の条件を定めている場合があります。
その条件は企業ごとに違います。権利確定日に株主でいれば必ず優待が受けられるというわけではないため、株を購入する前に詳細条件を必ず確認しましょう。
5万円以下で買えてお得!おすすめの株主優待
お小遣いで株式投資デビューができる、なおかつコスパの良い株主優待がついてくるおすすめの企業を2つご紹介します。
エム・エイチ・グループはヘアサロン「モッズ・ヘア」を運営する会社です。全世界で200を超えるサロンがあり、アジア地域ではサロン全体の2分の1がエム・エイチ・グループのサロンです。
オンラインストアではサロンで人気のシャンプー、スタイリング剤などモッズヘアオリジナルのヘアケアグッズを購入することもできます。
株主優待は、オンラインストアで利用できる優待券がもらえます。1年目でも十分お得なのですが、保有期間が3年を超えるとさらにお得になります。
- 最低投資額が1.7万円
- 優待が発生する株数が1単元(100株)
- オンラインストアの優待券3,500円分
- 株保有期間が3年以上なら優待券4,500円分
企業名 | エム・エイチ・グループ |
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住所 | 東京都渋谷区千駄ヶ谷一丁目11番1号 M・Hビル |
設立年月日 | 1990年(平成2年)4月4日 |
URL | https://mhgroup.co.jp/ir/share_goods/ |
マルシェは「心の診療所を創造する」という理念のもとに、「酔虎伝」「八剣伝」などのお店を全国展開をしている飲食チェーンです。
100株でも3,000円相当のお食事券がもらえます。1回の食事につき1枚の使用となっていますが、有効期限が12ヶ月と長いので、無駄なく使えるでしょう。
マルシェグループでは、1回の優待券利用につき300円を日本赤十字社へ寄付する活動も行っています。優待を受けると同時に社会貢献もできる株主になれます。
- 最低投資額は4万円
- 優待が発生する株数が1単元(100株)
- 飲食の優待券3,000円分(3枚)
- 有効期限が12ヶ月間と長い
企業名 | マルシェ株式会社 |
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住所 | 大阪市阿倍野区阪南町2-20-14 |
設立年月日 | 1972年(昭和47年)9月8日 |
URL | https://www.marche.co.jp/corporate/ir_information/shareholder_benefit.html |
初めての株主優待は小さな金額で始められるものがおすすめ!
株主優待とは、企業が自社の商品やサービスを知ってもらうため、そしてより長く株式を保有してもらうために、株主に贈るプレゼントです。
株主優待は株を買えば誰でももらえるわけではありません。権利確定日に保有していなければならず、また、株の保有数や保有年数などにも企業ごとに条件があります。
株価が安ければ、お小遣い程度の金額で株主になり、優待が受けられます。
失敗しない株主優待の選び方とともに、5万円以下で株主優待を受けられる企業を紹介しました。株式投資は失敗したら大損するのでは…と怖いイメージがあるかもしれませんが小さく始めることができるものです。
まずは、今回ご紹介したような小さな金額で始められる株を購入し、株主優待の楽しみを味わってみてください。
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