子供の癇癪は成長過程で必要な現象!乗り越える為の対処法
Date:2018.12.10
街中でも時折、子供が癇癪を起こして、困惑してる親を見かけることはあるでしょう。子育てをしていれば誰もが経験しているはずです。
しかし、我が子が癇癪を起こし、周りの子よりも多いと感じた場合は、「自分の育て方に問題があるのか?」「どこかに病気があるのか」と心配になってしまいます。
癇癪の原理を知り、対処法を知っていれば、子供のことをより理解してあげられるので、親のストレスも軽減されるはずです。
子供にとっても癇癪は辛いです。親が落ち着いて対処できるように詳しく見ていきましょう。
この記事の目次
癇癪を起こしやすいきっかけを知っていれば、回避できることも
癇癪を起こしやすい子供の状態に気が付いていますか?癇癪を起こすきっかけの多くは、主張や欲求が思い通りにならないことです。
癇癪とまでいかなくても、お腹が空いたり、眠くなると機嫌が悪くなる子がいることと同じように、体調や環境の変化に順応できない場合に癇癪が起こりやすくなります。
- 子供が癇癪を起こしている状況を思い出してみてください
-
- お腹が空いた
- 眠くなった
- 体調が悪い
- 生活リズムが乱れてしまった
- 環境の変化
このような状況と当てはまる場合は、子供がその状況に陥る前に対処しておくことで、癇癪を起こすことを回避できる可能性があります。
例えば、お腹が空くと癇癪を起こす子には、食事の内容や時間を見直してみたり、眠くなると癇癪を起こす子の場合は、お昼寝のタイミングをコントロールしてあげましょう。
子供の気持ちを理解し、どのような言葉に変換できるか教えよう
子供が癇癪を起こしてしまうと、親もイライラしてしまって、つい注意してしまったり、否定してしまうことも多いはずです。
しかし、癇癪を起こしている子供は、自分の感情と状況を繋ぎ合わせることができず、パニックに陥っている状況なので、そのような親の言葉は余計理解できません。
また、子供の癇癪で親の方までイライラしてしまい、それが子供に伝わると余計不安を煽ってしまう場合もあります。
親が子供の気持ちを言葉に変換してみる
子供が癇癪を起こしてしまったら、親がその状況を把握し、子供が、何に対して怒りや不快な気持ちを抱いているのか、言葉に変換して伝えてあげるようにします。
「〜がやりたかったんだね」「〜が嫌だったんだね」というように気持ちを言葉に変換して、「あなたの気持ちを理解している」ということを伝えましょう。
敏感な子供の気持ちをやさしく受け止めよう
時間に追われていたり、苛立ってしまったり、親の方の都合で片手間な返事になってしまうと、癇癪を起こしている子供は、それを察します。
癇癪を起こしている子供は、敏感な状態になっているため、普段にも増して親の優しさを求めているのです。
そのため、親の方がしっかりと子供と向き合い、理解していることを優しくしっかりと伝えるようにすることが大切です。
まず親が落ち着いて!優しく抱きしめて安心感を与えよう
癇癪を起こしていると、親の声がかき消されてしまうほど、泣き叫んでしまっていることもあるでしょう。
そうなっていては、声がけも伝わりません。そのような時には、抱きしめたり、頭や背中を優しく撫でてあげることで、愛情を伝えましょう。
スキンシップすることにより、子供は安心感を得られ、自分の気持ちが親に伝わったと感じて、気持ちの高ぶりも落ち着いてくるはずです。
気持ちが落ち着いてから、状況を言葉にして確認しつつ、「あなたの気持ちを理解している」ということを伝えましょう。
環境の変化で不安になってしまう前に、親と一緒である安心感を感じさせてあげると良いでしょう。
事故や怪我につながる危ない行為は、ひとまず止めよう
子供の癇癪は、家だけでなく、公共の場で起こることも多々あります。その場合は、周りの迷惑にも配慮する必要があるので、親の方にもストレスがかかります。
道路などで事故になる可能性があったり、人を叩いてしまう場合などでは、行動を制止するために「〜しちゃダメでしょ」という直接的な注意をしてしまいがちです。
しかし、子供は自分の中でパニックに陥ってしまっている状態のため、理解するはずもありません。
危ない行為はひとまず止めて、安全な場所へ連れて行き、抱きしめるなどして気持ちの高ぶりが落ち着くのを待ちましょう。
そして、落ち着いてから、「道路にいたら車に引かれちゃうよ」など、危ない行動を振り返って、いけない事だったということを伝えましょう。
場合によっては、欲求を満たすことが良い方法とは言えない
癇癪を起こしている原因がどのような欲求であるかによって、子供の欲求を受け入れてばかりいられない場合もあります。
スキンシップで解決できる癇癪であるのなら、毎回好きなだけスキンシップをしてあげることは良いことです。
しかし、「お菓子が食べたい」「欲しいものを買ってもらいたい」というような欲求の場合、毎回思い通りにしてしまうことは良くありません。
物をねだられることが予想される時には、事前に「お菓子はお昼ご飯をちゃんと食べられたらね」「おもちゃはお誕生日に買ってもらおうね」などとインプットさせておくと良いでしょう。
成長の一環と理解して、親はイライラせず落ち着いて受け止めよう
癇癪が繰り返されると、忙しい時など、余裕がない時はとくに、親の方もストレスが溜まり、冷静に対処することが難しいこともあるのは当然です。
しかし、癇癪が起こるメカニズムを見てみると、幼い子供の中の急成長が、引き起こしているということが理解できます。
そう考えると、幼い子供一人で抱え込むには大きな問題だということが分かるでしょう。一緒にサポートしてあげられるのは、親しかいません。
親の気持ちは子供に伝わります。親自身がポジティブな思考で、成長を受け入れていれば、間違いなく子供にも良い影響を及ぼすでしょう。
親が抱える不安感や、イライラする気持ちは、夫婦間や友達に打ち明けるなど、うまく解消して、子供と向き合うように心がけましょう。
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