ニキビやかゆみの原因「顔ダニ」って何!?症状と駆除方法まとめ
Date:2017.04.10
あなたは最近、イチゴ鼻や乾燥肌に悩んだりしていませんか?
アクネ菌対策してるのに、改善されないニキビや吹出物はありますか?
いつも頬の赤みが気になり、ついお化粧が濃くなったりしていませんか?
「えっ、顔にダニ!?」とゾゾッとした人もいるかも!でも、これは誰の顔にでもいる微生物なので、そこはどうかご安心ください。
でも、増えすぎると上記のような肌トラブルの元になってしまうことがあるんです。
今回は、顔ダニの異常繁殖が引き起こす症状について、そして増えすぎた際の駆除方法について、お伝えします。
この記事の目次
【1】別名はニキビダニ…誰の皮膚にもひそむ「顔ダニ」とは
顔ダニは、別名「ニキビダニ」とも呼ばれるダニの仲間です。サイズは体長0.1〜0.4ミリと非常に小さく、もちろん肉眼では全く見えません。
接触感染で寄生するため、赤ちゃんのときに親との触れ合いなどで感染するケースがほとんどです。
先述のとおり、成人の日本人の97〜8%に寄生していて、通常大きな害はありません。
顔ダニは、美肌に貢献している!?
害がないどころか、この顔ダニ、普段は美肌に大きく貢献しているんです。というのも、彼らは肌の上の余分な皮脂を食べてくれるためです。
人間と顔ダニというのは、いわばサンゴとそこに住む小魚のように、普段は意外な共生関係にあるのですね。
ところが、適正な数を超えて増えすぎると、今度は顔ダニの死骸や排泄物で毛穴が詰まったり、アレルギー反応を引き起こしたりします。
増えすぎると人体に悪影響を及ぼす、というわけです。
顔ダニ異常繁殖、原因は「皮脂」の過剰分泌
顔ダニが異常繁殖してしまう原因は、エサとなる皮脂が必要以上に分泌されてしまうことです。
たとえば、
- ストレス
- 睡眠不足
といった生活習慣の乱れは、女性の身体に男性ホルモンを増やして、皮脂の分泌を加速させます。
また、
- 肉や油物に偏った食事
も、皮脂を過剰分泌させてしまう一因となります。
大量に分泌した皮脂が顔ダニの食糧となり、ダニの異常繁殖を引き起こしてしまうのです。異常繁殖を防ぐためには、これらの見直しが必要です。
【2】美容・健康に大ダメージ…顔ダニ異常繁殖が招く「症状」
顔ダニが異常繁殖すると、美容面や健康面で、次のような症状が引き起こされます。
(1)ニキビ、吹出物、湿疹
増えすぎた顔ダニの死骸・排泄物が毛穴を塞ぎ、肌が炎症を起こしやすくなります。その結果として、
- ニキビ
- 吹出物
- 湿疹
といった症状が現れます。
ニキビといえばアクネ菌によるものが有名ですが、アクネ菌によるニキビは出来始め小さな白い点に見えるものが多く、中に芯があるのが特徴です。
一方、顔ダニによるニキビや吹出物は、最初から赤く腫れ、中に芯が見られないことが特徴です。
また、顔ダニは顔の中でもとくに皮脂が多く分泌される場所を好むため、額・鼻・顎を繋ぐ「Tゾーン」に症状が現れることが多いです。
「Tゾーンにある、芯のないニキビ」に悩んでいる方は、アクネ菌ではなく顔ダニ対策を行うことで解決する可能性があります。
(2)顔のかゆみ、痛み
人体が、顔ダニの抜け殻や死骸に対するアレルギー反応を起こすことから、顔が「かゆい」または「刺すように痛い」といった症状が現れます。
これらの痛みやかゆみは、とくに朝、寝起きからしばらくの間に感じるケースが多いです。
このため、寝て起きた直後というのは、顔ダニの死骸や排泄物が、最もたくさん肌に付着している時間帯なのです。
つまり、アレルギー反応が起こりやすい時間帯でもあります。
(3)毛穴が開く、黒ずむ
顔ダニは非常に小さい生物です。昼の間は、一つの毛穴に8匹ほどが固まって潜んでいます。
大量発生すればそれだけ、毛穴に出入りする顔ダニの数が増え、毛穴を拡げる原因になってしまいます。
また、気になる毛穴の黒ずみも、顔ダニが原因のケースがあります。
たとえば、夜きちんと洗顔しないまま眠ってしまったとしましょう。すると眠っている間に、顔ダニがその汚れたままの肌の上で活動します。
そして、朝にはメイクの残りや汚れを身体に付着させたまま、毛穴に戻ることになり、毛穴の黒ずみの原因となります。
小鼻の毛穴が黒ずんでひろがる「イチゴ鼻」などは、それが原因という可能性があります。
(4)パリパリに乾く乾燥肌
顔の「皮脂」というと、つい「脂ぎっている」とか「オイリー肌」というイメージを抱きがちです。
しかし、皮脂には「肌を潤す」という重要な役割もあります。
顔ダニが食べてくれるのが余分な皮脂であるうちは良いのですが、増えすぎた彼らが必要な皮脂まで食べてしまうと、お肌は潤いを失い、カサカサに!
乾燥肌の悩みにも、時として顔ダニの異常繁殖が隠れています。
(5)シミ、しわ、くすみ…肌の老化
顔ダニは、鋭い形の爪と口を持っています。大量繁殖すると、その爪と口がそこらじゅうの肌細胞を傷つけます。
それだけでも怖いのですが、じつは本当の問題は、ここから。傷ついた肌細胞を感知すると、身体は自分を守ろうとして「活性酸素」を生み出します。
でもこの活性酸素、なんと自分の身体の細胞までも酸化(老化)させてしまうのです。
活性酵素による皮膚の酸化は、
- シミ
- しわ
- くすみ
- ハリツヤが失われる
など、お肌の老化に直結します。
顔ダニの大量発生は、活性酸素の排出を促進させて、肌の老化を招いてしまいます。
(6)酔ったときのような「赤ら顔」
頬の赤みがいつも続き、それに悩む人もいます。お酒を飲んで酔ったときのような顔の赤みが、ずっととれない症状です。
この症状は、「酒さ(しゅさ)」と呼ばれます。これも、顔ダニが原因ではないかと言われています。
赤ら顔に悩んでいる人は、顔ダニ駆除を行うことで改善される可能性が大いにあります。
(7)恐ろしいアレルギー症状
アレルギー反応の強さは体質によって変わります。
顔ダニの死骸や糞によるアレルギー反応は、ひどいと次のような症状まで引き起こしてしまいます。
- 喘息
- 鼻炎
- 目の充血
- 顔の一部が真っ赤に腫れ上がる
など。
人によっては深刻な症状を招く場合もあります。アレルギー反応を少しでも感じた場合には、とくに、早めに適切な駆除を行う必要があります。
【3】今夜からでも実践できる!顔ダニの「駆除方法」
さまざまな症状を引き起こす、顔ダニの異常繁殖。いったい、どうしたらいいのでしょうか?
顔ダニの異常繁殖については、
- 予防
- 繁殖後の駆除
ともに、方法は共通しています。
ぜひ今夜から、次のようなことを心がけてください。
(1)顔の皮膚を清潔に保つ
まず何より大切なのは、朝晩の洗顔をきちんと行い、肌を清潔に保つことです。
顔ダニは、人が眠っている夜の間に肌表面で活動します。その残骸が一番多く残っているのは、寝起きの朝の時間帯です。
夜寝る前と、朝起きたとき、きちんと洗顔することで、汚れや残骸を洗い流し、また余分な皮脂を抑えて顔ダニの数をコントロールすることができます。
顔ダニ駆除をしたい場合、以下の手順で洗顔を行うと効果が高いです。
【洗顔の手順】
- 洗顔石鹸を使う
- しっかり泡立てる
- 泡で洗ったら、ぬるま湯でしっかり洗い流す
- 清潔なタオルで優しく水分をとる(こすらない)
洗顔石鹸は、泡立ちが良く肌に優しいものだと尚良いです。顔ダニ駆除専用の石鹸もありますが、お肌に合わない場合もあるので、使用の際は注意しましょう。
できれば洗顔ネットなどを使って、しっかり泡立ててください。泡は濃密であればあるほど、汚れや異物をしっかり吸着し、洗い流してくれます。
そして泡や汚れが残らないよう、すすぎはきちんと行いましょう。
洗顔後はタオルで水分をとりますが、ゴシゴシ拭き取るのではなく、ぽんぽんと軽く肌を叩くように優しく拭いてくださいね。また、タオルはこまめに取り替えましょう。
この洗顔を朝晩欠かさず行うだけで、顔ダニ駆除に関してはかなりの効果が見込めます。
ちなみに、お顔を清潔に保つには、定期的に産毛を剃ることも有効ですよ!(頻繁に剃りすぎるとかえってお肌を傷めますので、適宜調節してくださいね。)
(2)メイクは薄めにする
メイクはお肌に残りやすく、その負担ももともと大きいものです。
メイクが毛穴を塞ぐことで肌が乾燥すれば、それを潤そうと皮脂の分泌が増えます。これも、顔ダニの繁殖を促進させることになります。
メイクについてはできるだけ薄めを心がけることが、顔ダニ駆除には大切です。
(3)肉・油物を摂りすぎない
肉中心の食事や、油物をたくさん食べる食生活は、皮脂の分泌を加速させ、顔ダニを増殖させます。
顔ダニ駆除のためには、お肉と油をちょっと控え、ビタミン豊富な果物や野菜、とくに緑黄色野菜を意識して食べると良いですよ。
また意外なことに、魚もビタミン豊富な食材です。肉食中心から野菜・魚中心の生活に切り替えましょう。
(4)ビタミンは中からも外からも摂取する
顔ダニ駆除には、ビタミンを摂ることが大切です。なぜなら、ビタミンは皮脂の分泌を抑え、顔ダニの過剰な繁殖を防いでくれるため。
前述のとおり「野菜と魚中心の食事」でビタミンを摂取するのも有効ですし、お肌から直接ビタミンを取り込む工夫もできます。
たとえば、ビタミンC誘導体の配合された化粧水を使うこと。効率的にビタミンCを取り込むことができ、きちんと潤いながらも余分な皮脂を抑える効果があります。
(5)きちんと睡眠をとる
睡眠不足は、男性ホルモンの分泌を活性化させます。そして男性ホルモンは、皮脂の分泌を促進させてしまいます。
過剰な皮脂の分泌を抑えるためにも、睡眠時間の確保は大切なのです。
また、「お風呂にゆっくり浸かる」「寝る前にスマホを見ない」など、睡眠の質を上げるための工夫も、合わせて行うと良いでしょう。
(6)ストレスを溜めないようにする
大きなストレス、または長く続くストレスも、ホルモンバランスを崩す原因の一つです。
ホルモンバランスが崩れると、やはり皮脂の分泌が増え、顔ダニの異常繁殖に繋がります。
ストレスは溜め込まないよう、こまめな発散、上手なリラックスを心がけましょう。
せっかくならお肌の味方につけましょう
顔ダニの駆除方法、意外と簡単にできることばかりですよね。
つらい症状に悩む方も、徹底的に予防したい!という方も、ぜひ心がけてみてください。
適正な数を保てれば、お肌の美容に味方してくれる、顔ダニ。繁殖させすぎないよう、上手に付き合っていきたいですね。
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