風邪が治らない原因はお菓子?注意すべき風邪を悪化させる食べ物
Date:2016.08.22
一度風邪をひくと、なかなか治らないという場合があります。原因はいろいろ考えられますが、その一つに食べ物があります。
風邪を早く治す食べ物、というものがありますが、その反対で風邪を悪化させてしまう食べ物、というものもあるのです。
知らないうちにその食べ物を口にしていたとしたら、風邪が治らないばかりか、悪化させてしまうことに…。
風邪の時には食べない方がいい食べ物について知っておきましょう。
お菓子は風邪を悪化させる?風邪の時に控えた方がいい食べ物
風邪の時には体を温めて汗をかくものや、消化のよいものがいいと言われます。では、風邪によくない食べ物にはどういったものがあるでしょうか?
発熱すると欲しくなる冷たいものは控える
健康の時には体にいい水。風邪の時には熱も出ますし汗もかくので、水分摂取は必要とされています。
しかし、水を飲むと体を冷やしてしまい熱も汗も出なくなります。熱を出すことでウイルスと免疫細胞が戦っているため、熱を無理に下げることは風邪の治りを遅くします。
また、冷たい水を飲むことで下痢や便秘になりやすくなります。
水のほか、アイスなど冷たいものも食べ過ぎないようにしましょう。
水分を摂るなら、体を温める
- 生姜汁
- ホットレモン
などがオススメです。
刺激のあるものは咳を悪化させてしまうので控える
食欲がないからといって、食欲をそそる香辛料のたくさん入ったカレーや唐辛子などが入ったラーメンなどの刺激物は胃腸への負担になります。
刺激物は胃腸に刺激を与えるだけなく、喉への刺激となり咳を悪化させてしまう可能性もあります。
レモンは刺激も強いものですが、食欲増進作用があるので、風邪の時にはオススメです。
前述していますが、レモンなどはホットレモンにするといいでしょう。
胃腸に負担をかける消化の悪いものは避ける
前述したように、風邪をひいている時には胃腸の機能が低下しています。そのため腸内環境も悪くなりがちで、下痢や便秘を起こしやすく、さらに免疫力を低下させてしまいます。
そのような状態で次のような消化の悪いものを食べるのは避けたいですね。
- 揚げ物などの油物
- 脂肪分の多い肉類やハム
- チーズ
- ラーメン
- ウナギやマグロなどといった脂肪の多い魚
- ケーキ
- カステラ
- ドーナツ
- お菓子などのおやつ
なども控えた方がいいでしょう。
ウナギなどは栄養があるからと食べた方がいいと考えるかもしれませんが、反対に胃腸の負担になるので控えるようにしましょう。
脂肪分の多いスイーツもちょっと我慢しましょう。
脱水症状の原因となる利尿作用のある食べ物は控える
熱を出していると喉が渇くので、水分が欲しくなります。その際には利尿作用のある飲み物を飲むと、脱水症状を起こして必要な水分までなくなってしまうことがあります。
カフェインを含む、
- コーヒー
- ウーロン茶
- 紅茶
- 栄養ドリンク
- ビール
などは飲み過ぎないようにしましょう。
また、野菜や果物は体にいいものですが、中には利尿作用が高いものがあります。
特に、
- スイカ
- メロン
- キュウリ
- 冬瓜
などの果物や野菜は食べ過ぎに注意しましょう。
卵酒なら飲んでもいい?風邪の時のアルコールは我慢
風邪をひいている時でも、お酒を飲みたいと思う人もいるでしょう。しかしアルコールは薬の効果が出にくくなる危険性があります。風邪がよくなるまでは我慢しましょう。
ただし、卵酒なら飲んでも大丈夫と言われています。卵には風邪薬に含まれる塩化リゾチームが含まれ、アルコールの働きで血行がよくなり、寝つきがよくなります。
体を温める効果もあると言われています。飲み過ぎに注意しながら飲むようにしましょう。
嘔吐を伴う胃腸風邪をひいた時に控えたい食べ物
風邪の症状や種類もいろいろあります。ただの鼻づまりだけだったり、インフルエンザのように高熱が出るものだったり…。中でも嘔吐を伴う胃腸風邪をひく場合もありますね。
風邪の時には消化の悪いものは避けることが大事ですが、特に、嘔吐や下痢など、胃腸に負担をかける風邪のときの食事には胃腸への負担を考えたいもの。
胃腸風邪をひいた時にはどのような食事をしてはいけないのでしょうか?
胃腸に刺激のある食べ物は食べないようにする
胃腸炎を起こしているわけですから、胃腸はとても弱った状態です。その時に刺激物を食べると胃腸の働きをさらに低下させてしまうので、注意が必要です。
普通の風邪の時と同様、
- 油っこいもの
- 脂肪分の多い食事
は控えましょう。
アイスやかき氷などの冷たいもの、冷たい水も回復するまでは控えるようにしましょう。
症状が落ち着いても生ものは胃腸への負担が大きい
症状が落ち着いて食欲が出てくると、今まで食べる気になれなかったものを食べたくなることも多いです。
お刺身などは控えて、魚を食べる際には、蒸す、煮るなど加熱をするようにしましょう。
食べられるようになっても一気に食べない
食欲が出てきても、一気に大量に食べると胃が受け付けずに嘔吐してしまうこともあります。
風邪が悪化したり長引いたりする原因は食事だけではない
風邪によくない食べ物を食べていると、治りが遅くなるということはありますが、もちろん、風邪が悪化したり、長引いたりする原因はそれだけではありません。
風邪の症状が長引くようなら、原因を改善することが必要です。
風邪以外の病気が原因で風邪の症状が改善しない
- 結核
- 昔の人がかかる病気、という印象があるかもしれませんが、結核は抵抗力がなくなっていたり、栄養が不足していたりするとかかる可能性のある病気です。症状が
- 咳
- 痰
- 発熱
といったもので風邪と同じです。それが2週間以上続く、治ったと思ったらまた症状がでる、といったことがあれば、すぐに受診しましょう。
- マイコプラズマ肺炎
- マイコプラズマという細菌に感染して起こります。症状としては、
- 38度以上の高熱
- 痰を伴わない咳
- 咳による背中や胸の痛み
といったものがあります。重症化すると髄膜炎や心筋炎などを引き起こすリスクがあるので、早目の治療が必要です。
- アレルギー性鼻炎
- 風邪が長引いていると思っていたら、実はアレルギー性鼻炎だった、ということよくあります。アレルギー性鼻炎は
- くしゃみ
- 鼻水
- 鼻づまり
- 喉の痛み
といった風邪と同じような症状なので、気づきにくいのです。風邪との見極め方は、
- 症状がずっと続く
- 花粉の季節だけ症状が出る
- 発熱はない
- 寒気などはない
- サラサラした鼻水が出る
- 喉は痛いというよりイガイガする
といった点から判断できます。症状がひどいようであれば、医師に相談するようにしましょう。
- 咳喘息
- 喘息と同じように、気道が狭くなり、刺激に敏感になることで炎症を起こしたり、咳が出たりします。
風邪をひいた時に併発することも多く、風邪の症状が改善されても咳が続くようであれば、咳喘息にかかっているかもしれません。
風邪をひいているのに不摂生していると治らない
くしゃみがでたり寒気がしたりするのは風邪の前兆です。そこで風邪対策をすればよくなる可能性が高いのですが、仕事で無理をしたり、睡眠不足をしたりしていると、風邪の症状が悪化してしまいます。
風邪をひかない体になる!風邪をひかないための予防策とは?
風邪くらいで仕事は休めない、という場合も多いでしょう。それなら、風邪をひかないようにするのが一番です。
風邪をひかないためには免疫力を高めることが必要
風邪をひいたときに出る症状は、体内の免疫細胞がウイルスと戦っている証拠です。免疫力が高ければ、風邪の症状が少なくてすみます。免疫力を高めるためにも、
- ストレスを溜めない
- 体を冷やさない
- 整腸作用のある食べ物を食べる
- 抗酸化作用のある食べ物を食べる
- ビタミン、タンパク質を取り栄養バランスのいい食事をする
などといったことに注意した生活をしましょう。
口呼吸をしている人は鼻呼吸にして風邪予防
口呼吸をしていると喉が乾燥して風邪をひきやすくなります。口テープなどのグッズを利用して鼻呼吸ができるよう訓練しましょう。
風邪予防のために日常生活において常にすることは?
風邪を予防するには、毎日の
- うがい
- 手洗い
- マスク
が必要です。外から帰ったら必ず手を洗う、うがいをする、といったことをするだけで風邪をひきににくくなりますよ。
風邪の治り具合は食事に左右されることも多い
風邪をひいた時には、食欲がなくなってしまうことも多いです。熱が出れば味も分からなくなり、おいしく食べられません。
だからといって、辛いものなど刺激のあるものを食べると、風邪を悪化させてしまう原因になります。
風邪のひきはじめには、ビタミン豊富な野菜をたっぷり入れた野菜スープや鍋などで体を温める食事を、風邪をひいてしまったときには、消化のいいものを食べるようにしましょう。
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