結婚式のお車代のマナー。金額だけじゃなく渡し方にも注目!
Date:2017.08.30
結婚式を挙げるにあたって、式場の手配や挙式の計画など、やることが山積みですよね。
式にゲストを招くなら、遠方からふたりの式を見に来てくれるゲストへの「お車代」の用意も必要です。
この記事では、結婚式のお車代に対するマナーについてご紹介しますね。
この記事の目次
まずは招待状づくりと一緒に確認。お車代を用意する相手
まずはお車代を用意する相手について見ていきましょう。ゲストの中には式場の近所に住んでいる人もいるわけですから、全員に用意する必要はありません。
できれば招待状の返事が来たときよりも、招待状を作成する段階からお車代を用意する相手について考えていきましょう。
交通費5000円以上のゲストが対象
まずは遠方から来る必要のあるゲストをリストアップしていきましょう。その後でゲストが当日、式場まで来るのにどのくらいの交通費がかかるのかを調べていきます。
ゲストの交通費が行き帰りの往復で5000円を超えるようなら、お車代を用意した方が無難です。あらかじめゲストの家から式場までの交通手段を調べておくと計算しやすいですね。
また交通費が5000円に満たなくても、交通費と宿泊代が2万円を超えたらお車代を用意するという考え方もあります。挙式の時間帯なども考えながら、ゲストが負担しそうな額について見ていくと良いですね。
招待状でお車代についてを事前に相談
招待状を作成するときからゲストのお車代について考えていると、事前にお車代についての相談をしておくことができます。
結婚式の招待状が届いたとき、ゲストの中には「行きたいけど交通費がネックだな」と感じる人もいるはずです。
遠方に住んでいるゲストには、招待状に「お車代は手配させてもらうので、式に来ていただけませんか?」という旨を記しておきましょう。
事前にお車代についての記載があれば、ゲストも安心して出席の可否について考えられますよ。
自分が貰っていないなら用意する必要はなし
招待するゲストの中には、以前あなたをゲストとして結婚式に招いてくれた人もいるでしょう。その相手の結婚式で自分がお車代を貰っていなければ、自分の結婚式でもその人に対してお車代を用意する必要はありません。
お車代を用意して貰っていないゲストに対して自分がお車代を用意してしまうと、「自分のときはお車代を用意しなかったのに」と相手に余計な気を遣わせてしまいます。
招待状を作成するときに「以前自分を結婚式に招いてくれた人がいるか?」という点に注目しておくと、スムーズに用意が進みますね。
仲人・司会者・受付には必ず用意する
結婚式において、仲人さんや司会者・受付をお願いする人にはとてもお世話になります。そのため、仲人・司会者・受付の方には問答無用でお車代を用意しておきましょう。このとき、相手にいくらの交通費がかかっているかは関係ありません。
司会者や受付の方には5000円以上を、特に仲人さんには1万円以上をお車代としてお包みするのが相場です。
ただし相手の交通手段として新幹線やバスなどを手配している場合は、お車代を用意する必要はありません。
祝儀袋やぽち袋に手紙を添えて。お車代の用意の仕方
お車代を渡す相手が決まったら、いよいよお車代をお包みしていきましょう。お車代の用意の仕方には次のようなマナーがあります。
1万円以上のお車代は祝儀袋で用意
お車代の用意方法ですが、1万円を超える場合は祝儀袋で用意しましょう。祝儀袋には、上半分に毛筆か筆ペンで「お車代」や「お車料」と書きます。下半分には両家の苗字を並べて書いてくださいね。
祝儀袋の水引は、「一度きり」の意味を持つ結びきりで統一しましょう。蝶結びだと「結び直しができる」という意味があるためNGです。
もしもお車代が五万円を超えるようであれば、ちょっと高めの祝儀袋でお包みするのがおすすめです。
1万円以下であればぽち袋でもOK
予算の関係から、お車代を半額しか用意できないという新郎新婦もいるでしょう。また、全額負担しても1万円以下である場合ももちろんありますよね。用意するお車代が1万円以下の場合なら、ぽち袋に入れてお渡ししてもOKです。
ゲストの中にはお車代を受け取ることに抵抗のある方もいます。ですがぽち袋なら祝儀袋とは違って気安いイメージもあるため、ゲストに抵抗感を与えずにお車代を受け取って貰えますよ。
新郎新婦の個性や結婚式を行う季節などに合わせて、デザインを吟味しながらぽち袋を選んでみてくださいね。些細な小物にも気を使うことで、より一層ゲストに式を楽しんでもらえますよ。
一言手紙などを添える
ゲストからすれば、ただ「お車代」と言ってお金を受け取ることを心苦しいと感じることもあるでしょう。自分が包んだお祝儀がお車代と相殺されてしまって、気まずさを感じるゲストも少なくはありません。
お車代を包むときは、袋の中に何か一言の手紙を添えておきましょう。「来てくれてありがとう。お気持ちですが受け取ってください」という旨の手紙が一枚あるだけで、ゲストに気兼ねなくお車代を受け取ってもらえます。
手紙は手書きでもプリントでも構いませんが、人数が少ない場合や一人一人に違う文面を届けたい場合は手書きの方が気持ちが感じられますよね。もちろんプリントでもマナー違反にはなりませんよ。
用意する額は半額~全額
お車代としてお渡しする額は、交通費の全額が一般的です。ですが予算の面で厳しければ、半額負担でも構いません。
お車代の額は基本的に切り上げです。端数がある場合は切り上げた額を用意しておきましょう。
当日にお車代を用意するゲストのことも考えて、式当日は千円札や五千円札の新札を多めに用意しておきましょう。
受付や両親、自分からなど…式当日のお車代の渡し方
お車代は用意するのが新郎新婦でも、実際ゲストにお渡しするのは受付の方や新郎新婦の両親であることがほとんどです。
式の当日、どのようにしてお車代をお渡しするのかについて見ていきましょう。
大半のゲストには受付係から手渡してもらう
遠方からやって来る友人や職場の人などには、受付係からお車代を手渡してもらいましょう。ただしゲストの数が多いと、受付係がゲストの名前と顔が一致せずに混乱してしまうこともあります。
また、お車代を包んでいる封筒に名前を書いた付箋を貼っておくなどして、できるだけ受付係の負担を減らす気遣いをしてくださいね。
親族や主賓などには両親から手渡してもらう
遠方から来るゲストが親族だった場合には、受付係ではなく両親から手渡してもらうのが一般的です。主賓も同様ですね。親族や主賓はお招きした側の親から手渡してもらいましょう。
タイミングとしては受付の後、挨拶と一緒に手渡してもらうのがポピュラーですね。
親しい親族であれば、式の前日などに渡してもらうのもOKです。
新郎新婦が自分から渡したい場合
昔からの親しい友人や、お世話になった恩人など…新郎新婦がどうしても自分でお車代を渡したいというゲストもいるでしょう。
新郎新婦が自らお車代をお渡しするのであれば、式がお開きになった後や披露宴の後の二次会などのタイミングでお渡ししましょう。
式の最中は新郎新婦も忙しくてなかなか動けませんし、披露宴の中でお車代をお渡しすると目立ってしまって失礼になりかねません。
なるべく目立ちにくいタイミングを狙って、式がお開きになったときや披露宴後の二次会でさり気なくお渡ししましょう。
仲人さんには両家の親と新郎新婦が揃ってから
仲人さんは、二人が式を進めるにあたってとてもお世話になる方です。両家を結びつける重要な役割を果たしてくださるのですから、式が終わった後に別室で改めてお車代をお渡ししましょう。
仲人さんへお礼やお車代をお渡しするときは、両家の新郎新婦が全員で顔を合わせた状態で行ってください。
必ずお礼とお車代は別々に分けて用意しましょう。間違っても一緒に包まないように注意してくださいね。
渡しそびれてしまった場合
もしもタイミングが悪かったり、後でお渡しする予定のゲストが急に帰られてしまった場合は、お車代を渡しそびれてしまうことも有り得ます。
もしもお車代を渡しそびれてしまった場合は、式のすぐ後でお礼状と同封してお車代を送りましょう。何かちょっとした品物を一緒に贈るのも良いですね。
式当日の新郎新婦はとにかく忙しいですから、自分で渡したくてもタイミングがないことだってあります。もしも自分たちでお渡しするのに無理があると感じたら、おとなしく受付係の方や両親などにお車代を預けておきましょう。
自分たちでお渡しできないのは確かに残念ですが、当日にお渡しできない方がもっと残念です。
渡したいけどケチもしたい…お車代を節約する方法
結婚式の予算が思ったよりも高くなってしまうと、どうしてもお車代の用意がネックになってきますよね。でもせっかく来てくれるゲストに、失礼なことはできません。
お車代も工夫次第では最低限に抑えることができます。お車代をリーズナブルに抑えたいときには、次の方法を試してみましょう。
事前にチケットや航空券を手配するのもOK
あらかじめ遠方から来ることが分かっているゲストには、事前に新幹線のチケットや航空券を送っておくという手もあります。
事前にチケットや航空券を手配する場合は、必ずゲスト本人と「何時の便で行き帰りするのか?」という点について話し合っておきましょう。
招待状を送る以前に結婚式を挙げることを伝えている相手なら、事前に交通手段について話し合っておくのがおすすめです。招待状と一緒にチケットや航空券を送れますから、式に向けての準備がお互いスマートに進みますよ。
招待状を送った後でゲストと交通手段についての相談をするときは、絶対に相手を急かしたりしないように注意です。相手もわざわざ都合をつけて式に来てくれるのですから、スケジュール調整は相手に合わせるのがマナーですよ。
お車代の代わりに宿泊費を負担するのも可
お車代が苦しければ敢えて交通費には手を出さず、代わりに宿泊費を負担するという方法もあります。交通費はそこまでないけれど宿泊費に負担が大きい、というゲストに向いた方法ですね。
もしもホテルウェディングであれば、式の際にホテルの部屋を予約することでウェディング費用や宿泊費が割引されることもあります。
もし新郎新婦が宿泊費を負担するなら、招待状を送る前か招待状に手紙を同封して「宿泊費は負担させてもらいます」という旨を伝えておきましょう。
相手から了承のお返事が来たら、宿泊施設までのマップやルート案内を事前に送っておくとスマートですね。
いっそご祝儀を辞退する
海外から来てくれるゲストや、海外挙式をするため日本から海外へ来てもらう場合ななど…あらかじめ交通費が高くなることを予測できる場合がありますよね。
この場合は、こちらがお車代を負担しない代わりにゲストからのご祝儀を辞退するという方法もあります。
招待状や案内状などであらかじめ「ご祝儀などのお心遣いはなさいませんよう」という一文を入れておきましょう。もちろん、お車代をゲスト自身で負担してもらう旨を書いておくのを忘れないでくださいね。
ただしご祝儀の辞退をしたにも関わらずご祝儀をいただいてしまった場合は、その場でお断りするのは失礼にあたりますからきちんと受け取りましょう。
お車代はゲストへのおもてなしと感謝の気持ち
結婚式は、大勢の人に自分たちのライフイベントを祝福してもらう場です。ゲストの中にはわざわざスケジュールを調整して式を訪れてくれた人が大勢ですから、招く側としてはお礼の気持ちを伝えておきたいですよね。
お車代は、新郎新婦がゲストに対してできるおもてなしとお礼のあらわれです。
失礼のないようにマナーを守って、お車代を通してゲストに感謝の気持ちを伝えましょう。お車代の用意の仕方で新郎新婦らしさが表現できると、ゲスト側も「出席して良かった」と思える式になりますよ。
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