見ても食べても楽しいキッチン菜園!家でできる野菜やハーブの栽培法
Date:2017.01.24
毎日のサラダに…
お肉料理のアクセントに…
ホッとしたい一杯に…
「あ〜、今すぐあの野菜とハーブが手に入ったらいいのに!」そんなこと思ったことありませんか?
いま、節約派の女性だけでなくインテリア好きの女性にも野菜のキッチン栽培が大人気!
場所も時間もスペースも自分の思い通りにできる手軽さがウケています。
お手軽にできる野菜とハーブの育て方についてご紹介します。
この記事の目次
あの野菜やあのハーブも!キッチン栽培に挑戦!
このお皿に緑がひとつあればオシャレになるのに!そんな時目の前に野菜やハーブが育っていればいいと思いませんか?
あの野菜もあのハーブも手軽にキッチンで育てることができるんです!
初心者さんは土を使った方法が簡単
野菜なんて育てたことないよ…という人もいることでしょう。でも心配しなくても大丈夫。日光と水やりだけ注意していれば決して難しいことはありません。
方法は大きく分けて2つ。
- 土に種や苗を植えて育てる方法
- 液体肥料を入れた水に根を這わせて育てる方法(いわゆる水耕栽培)
水耕栽培はSNSなどでオシャレに飾ってあって憧れるものですが、実は思った以上に手間がかかり初心者さんには難しい方法なのです。
初めてチャレンジするという人は、小学生の自由研究さながらの土を使った方法のほうが取りかかりやすいでしょう。
もちろん、いろいろ準備して栽培を楽しみたい!という人はぜひ水耕栽培に挑戦してみてくださいね!
もっともっと簡単にやりたい人は栽培キットを活用しよう!
あれもこれも用意するのが面倒!という人は栽培キットを活用しましょう。
1から育てる楽しみよりも、確実な収穫を楽しみたいという人はぜひキットを使ってみて。
初心者さんは栽培が簡単な種類を選ぼう
初めての人は育てるのが比較的簡単な種類を選びましょう。
野菜は小さく育ってたくさん食べられるもの
野菜は大きなプランターを使わずに小さく育ち、収穫を長く楽しめるものがよいでしょう。
- レタス
- 葉もの野菜としてサラダ欠かせないレタス。中でもキッチン栽培には玉にならない種類のレタルがおすすめ。とくにサニーレタスは栄養価にも優れ、大きく育つとフワッと広がった見た目もステキ。インテリアグリーンとして大活躍してくれます。
サニーレタスは普通のレタスに比べ、むくみを解消するカリウムがおよそ2倍、妊娠を望む女性に欠かせない葉酸が1.5倍含まれます。
その他、鉄分やカルシウムも豊富。先端の赤い部分には高酸化作用の強いβカロテンが含まれていたりと、女性には嬉しい栄養がたくさん入っています。
- サラダホウレンソウ
- 通常のホウレンソウよりもアクが無く、生で食べられるサラダホウレンソウもおすすめ。細く柔らかい茎がシャキシャキしておいしいので、毎日でも食べたい野菜。
女性に欠かせない鉄分の大事な摂取源としても有効です。普通のホウレンソウは、茹でることで葉酸などの大事な栄養素が抜けてしまうのに対し、サラダホウレンソウは生で食べることで損失を防ぐことができます。
- ミニトマト
- 他のものより背丈が伸びるので、キッチン台の上ではなく窓辺など日当りと空間のあるところで育てましょう。丸いミニトマトがお部屋のアクセントとなって育てるのが楽しくなる野菜です。
また、リコピンという赤い色素は強い抗酸化作用で老化を防ぐので、肌のシミやシワを抑え、若々しい身体を保つには欠かせない栄養素。ビタミンCは大玉のトマトよりも凝縮しているので、ぜひ毎日食べる習慣をつけましょう。
- ラディッシュ
- グリーンサラダに少しの赤色を加えてアクセントになるかわいいラディッシュ。ダイコンの仲間で和名は二十日大根です。20日ほどの短い期間で収穫できる手軽さで、キッチン栽培にはむいています。
新鮮なラディッシュは瑞々しく、独特な苦味がクセになるおいしさ。お肌をキレイにするビタミンCも豊富です。サラダのほか、甘酢漬けにすると保存食として役立ちます。
- スプラウト
- スプラウトとは、野菜や豆の種から発芽した新芽の総称。かいわれ大根やモヤシもスプラウトのひとつ。
中でも簡単にできるかいわれ大根は薬味だけでなく、サラダの主役にしたい栄養豊富な食べ物。βカロテンが抗酸化作用を、ビタミンKは血液凝固や骨形成。女性に嬉しい葉酸も含まれます。
また、辛み成分には抗菌作用と食欲増進作用があります。
ハーブはどんどん増えてすぐ使えるもの
いつもの料理をワンランクアップさせてくれるハーブ。成長が早く、たくさん育つものがおすすめです。
- パセリ
- パセリは実はとても栄養豊富な食べ物。
ビタミンCや鉄分、カリウム、カルシウムなど100gあたりの栄養素量はとても多いのですが、反面お肉の付け合わせやソースなどとしか使われず、一度にたくさん食べることのできないものでもあります。
刻んでお肉やお魚、スープにかけるなど手軽にいろいろな料理に取り入れてみましょう。
- ルッコラ
- レタスなどと一緒にサラダにすることの多いルッコラ。ハーブのひとつでお店ではベビーリーフなどという名前で売られている場合もあります。ゴマのような香りと独特の苦味があり、サラダのアクセントなる味わいです。
高酸化作用の強いβカロテンをはじめ、葉酸、鉄分、カリウム、カルシウム、ビタミンKなど栄養も豊富。苦味成分はかいわれ大根と同じ成分で、骨を形成し骨粗鬆症の予防につながります。
- ミント
- ミントの大きな特徴はなんといってもあの香り。鼻の奥を刺激するスースーとした香りには、胃の働きを助けて消化を促進する働きや、興奮した神経を鎮めてくれる鎮静効果があります。
また、最近では花粉症の症状の改善にも効果があるといわれており、お茶にしたりお風呂に入れたりして香りを楽しみながら生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
- バジル
- ハーブの中でも料理の使い道がとても多いのがバジルです。
そのままチーズとトマトと合わせたり、バターに練り込んだり、ペーストにしてソースにしたり、オリーブオイルやビネガーにつけ込んで風味を加えたりと工夫次第で多様に使えます。
また、ミントに似た香りをもち、喘息や気管支炎にも効果があると言われています。その他、抗うつや強壮といった落ち込んだ気持ちを高揚させてくれる作用も。上手に生活に取り入れましょう。
- ローズマリー
- 頭痛や生理痛、冷え性、便秘などに効果的なハーブ。花が咲いたら乾燥させローズマリーティにして飲みましょう。また、葉は豚肉をグリルする時に合わせて臭み消しに。
ただし、ローズマリーにはタンニンが含まれていて鉄の吸収を阻害します。鉄欠乏性貧血の症状がある人にはおすすめしません。
さっそく挑戦!簡単にできる方法
キットで簡単に挑戦するにも魅力的ですが、全て自分で準備して始めるのも面白いものです。
簡単にできる土を使って育てる方法をご紹介します。
プランターはタッパーを代用!お財布にも優しく。
土を用意して種を蒔くだけで簡単に育ちます。
ただ、たくさん蒔いて芽が出ても、そもそもの土が小さいので全てを大きく育てることはできません。もったいないとは思いますが、最終的には1〜2本残して全て間引い(小さな葉を抜くこと)てしまいます。
ご紹介する方法は、レタスやサラダホウレンソウ、水菜、春菊などの葉もの野菜、ハーブに向いている方法です。
- プランターは柔らかい素材のフタ付きのタッパーを代用しましょう。フタは水受けとして使います。
- タッパーの底にキリなど先の尖ったもので7〜8程度の穴をあけて水抜きを作ります。
- ホームセンターなどで野菜栽培用の土を購入し、最低でも深さ5cmになるように土を入れます。
- 土に水をかけて湿らせ、種をパラパラと蒔きましょう。その上からさらに土をかぶせる必要はありません。
- 水をかけて日当りの良い場所に置きます。
- 毎日水を与えて、数日で芽が出ます。5cmくらいに育ったらはじめは1cm間隔があくように芽を間引きます。間引いた芽も食べられるので捨てずに食べましょう。
- どんどん間引いて4本くらいに残して成長させます。大きくなってきたなと思ったら、より健康そうなほうを1〜2本残して間引きます。
- できるだけ長い期間食べられるようにレタスは外側の葉から取り中心を残し、ホウレンソウは根元から5cm程度を残しておくことで、次の葉が出てきます。
日当りと温度管理が大切です。温かく日のあたる場所に置きましょう。
種から育てるのが難しいという人は苗を買おう
紹介した種類の野菜やハーブは比較的育てやすいものですが、それでも失敗することもあります。
そんな人は手っ取り早く苗を購入しましょう。
プロの農家や業者が育てた苗は根付きもよく、生命力があるので失敗する確率が減ります。
ただし、種類によって出回る季節が限られているので、見計らっておかないと手に入らないということもあるのでご注意を。
リボベジにも挑戦してみよう!
土やキットを使うよりもっともっと簡単なのが、野菜の根やヘタを再生させる「リボベジ」という方法です。
方法は、お料理の時にいつもは捨てているヘタや根を少し多めに切り落とし、水を張った皿などに置くだけ。
余分に切り落とすことと、水を深すぎないようにすることがポイント。あとは日当りと水の取り替えに気をつければ自然と葉っぱが再生してきます。
不器用さんもきっとできる豆苗からはじめよう!
なかでもおすすめなリボベジが豆苗(とうみょう)です。豆苗とは、エンドウ豆から発芽した若芽のこと。
古くから中華料理に使われていた食材で、栄養価も高く、βカロテンやビタミンK、E、C、葉酸などの含有量はホウレンソウを上回ります。
お店では根に豆が付いた状態で売られています。
10日ほどで20cmの背丈に成長するので収穫します。若芽が残っていれば2〜3回は収穫できますがそれ以上は難しいようです。
スプラウト栽培は失敗がほぼゼロでできる!
ちなみにリボベジではありませんが、豆苗のようなスプラウト栽培は種からでも失敗がほとんどありません。
なぜなら、普通の野菜は芽が出てからさらに大きく成長させなければいけませんが、スプラウトは芽を食べるものなので難しい行程がないのです。
試してみてくださいね。
たくさん収穫できたら賢く保存して長く食べよう
栽培や収穫の楽しみを味わったら次はたっぷり味わいたいですね。
レタスやホウレンソウは新鮮なうちに食べるのが一番ですが、なかには加工して保存しておいても美味しく食べられるものもあります。
ミニトマトはグツグツ煮てソースに
ミニトマトを湯向きして、オリーブオイルやみじん切りのニンニク、ハーブのタイムなどを使ってミニトマトソースを作りましょう。
ケチャップのようにつぶしてしまうか、トマトの丸い形を残しておくのかはお好みで。
大玉のトマトよりも味が濃く甘みも強いのでコクのあるソースが出来上がります。
ピクルスもおすすめ
ミニトマトとラディッシュはピクルスにしても美味しいです。
ピクルス液はだいたい、酢:水=1:1、そして酢+水:砂糖=10:1で混ぜ合わせます。
おおよそとしては、ミニトマトが20個程度、ラディッシュが10個から15個程度で、
- 酢250cc
- 水250cc
- 砂糖45g(大さじ5杯)
という感じです。
ピクルス液を作る時は、材料を全て鍋に入れて一煮立ちさせたらしっかり冷まします。
煮沸した瓶で保存したり、すぐ食べたい時は保存容器に入れておけば2〜3日で美味しく食べられます。
バジルはジェノベーゼソースに
たくさん採れたバジルはジェノベーゼソースにしましょう。
新鮮なバジルの葉を30枚から50枚用意します。
- 松の実
- ニンニク
- パルメザンチーズ
- オリーブオイル
があれば基本のシンプルなジェノベーゼソースの出来上がり。
パセリは乾燥させて粉末に
パセリは粉末にしていろいろな料理に活用しましょう。
冷蔵保存の場合は2週間ほど、冷凍保存の場合は数ヶ月持ちます。
ローズマリーは茎も花も楽しめる
ローズマリーの茎はオリーブオイルや酢に漬けて香りを移し、ローズマリーオイルとローズマリービネガーにして保存しましょう。
ローズマリーオイルは、オリーブオイル100ccに対し7〜8cmのローズマリーを1本くらいを用意します。ローズマリーはキレイに洗って水分をキレイに拭き取ることがポイント。
ニンニクや鷹の爪を加えて2週間ほど経てば、香りがオイルに移って肉料理などに活用できます。
また、ローズマリービネガーは、ワインビネガーでなくても、米酢やリンゴ酢など手軽に買える酢で大丈夫。
200ccの酢に5〜6cmのローズマリーを5〜6本を入れて密封し、一ヶ月ほどでまろやかな香りと味のビネガーが出来上がります。
食べられるインテリアグリーンでお部屋時間を楽しんで!
お部屋に植物があると気持ちが落ち着くものです。
きっと今まで知らなかった新しい発見があるはずです。
そうすると、お部屋で過ごす家族との時間も今まで以上に楽しいものになるのではないでしょうか。
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