消えたくなっちゃう…。大嫌いな自分を好きになる為の10のコツ
Date:2019.03.13
嫌いな人がいるのもつらいものですが、「自分を好きになれない」という感情に苛まれる毎日もまた、とてもつらいですよね。
自分のことが嫌いな人にとっては、良いことを素直に喜ぶことが難しく、また悪いことはなぜか自分のせいであるような気がして罪悪感を感じるといったこともあります。
自分を嫌いになってしまう原因はさまざまで、多くは環境やちょっとしたきっかけによるものです。それらの中には「自分ではどうしようもない」と感じるものもあるでしょう。
でも、それらの原因に囚われっぱなしでは、自分がつらいままです。
今回は、自分を好きになる方法についてご紹介しましょう。
【1】まずは「自分のことが嫌いな理由」を把握する
自分を嫌いになる理由は、人によってさまざまです。
自分を好きになるためには、「なぜ自分のことが嫌いなのか」その理由をざっくりとでも把握しておきましょう。
自分のことが嫌いな理由、たとえばこんなこと
たとえば次のような理由から、人は自分に対して「嫌いだ」という感情を抱いてしまうことがあります。
- 人見知りで友達ができない
- 何をやっても長続きしない
- 他人に好かれない
- あと一歩の勇気が出ない
- 他人より劣っていて、これといった長所もないように感じる
- 気が弱い
- ささいなことでも落ち込みやすい
- 恋人ができない
- 寂しいのに強がってしまうなど
これらの理由に加え、周囲から「おまえはこういうところが駄目だ」といった心無い言葉をかけられたことがきっかけで、それまで意識していなかった自分の個性を嫌いになってしまうケースもあります。
とくに幼い頃、親や兄弟など近しい間柄の相手からかけられた言葉、向けられた態度は、心の奥深くに刻まれた傷として残ってしまいがちです。
潜在意識に刻まれた「自分は駄目なんだ」という認識は、ちょっとしたきっかけごとに深まっていきます。
最初のきっかけは「親から叱られた」「兄弟から馬鹿にされた」といった小さなことであったとしても、こうした自己否定の経験を重ねていくうちに、日に日に「自分が嫌いだ、自分の全てが駄目なんだ」という大きな感情に膨れ上がってしまうことがあるのです。
じつは、短所は長所の裏返し
自分を嫌いになる理由は、長所の裏返しであることがほとんどです。
たとえば、人見知りで友達ができないのは、言い換えれば「人間関係に慎重である」ということです。これは悪い面ばかりではありません。
また、一つのことが長続きしないのは、いろいろなことに興味を持つ好奇心旺盛さの現れかもしれませんし、ささいなことで落ち込みやすいのは、繊細で優しい証拠とも言えます。
まずは「自分が駄目だと思っていることも、他の人から見れば決してそうとは限らない」と考えてみましょう。かつて親しい人から駄目出しされたとしても、それが万人の意見とは限らないのです。
そのことを踏まえた上で、具体的にどうすれば自分のことをもっと好きになれるのか、その方法をさらに探っていきましょう。
【2】自分嫌いを脱却したい!自分を好きになる10の方法
長いこと「自分が嫌いだ」と強く思ってしまっていると、「もう自分のことを好きになる日なんて来ないのではないか」と感じるかもしれません。
でも、そんなことはありません。
人間の心は、自分で思うよりもずっとフレキシブルなんです。
あなたが自分を好きになりたいと思っているなら、少しずつでも必ず変わっていきます。そのために、次のような行動を試してみてください。
1.自分へのハードルを下げる
完璧主義の傾向がある方は、まず自分に課している高すぎるハードルがないか点検してみましょう。
自分に誇りを持つこと、将来性に自信を持つこと。これはとても素敵なことです。
ただ、「絶対にこうあるべき」という理想があまりにも高いと、そうなれない自分に失望してしまいます。
ありのままの自分を受け入れるのは、やったことがない人にとってはとても難しく思えるもの。
ですが、「ありのままでもいいんだ」「思ったとおりにできなくたって、別にいいんだ」と自分に言い聞かせる習慣をつけ始めると、だんだんと心からそう思えるようになってきます。
ありのままの自分を受け入れるために、具体的にすることは、「完璧主義」と「べき思考」を手放すこと。
実践してみると、60%でも(100%でなくても)意外と不便は感じないし、周囲に迷惑をかけることも少ないと気がつくはずです。
完璧主義の人は、必要以上に「良い状態」を「普通」と認識する傾向があります。だから普通は「そこまでできなくて当たり前」と感じるような状態でも、「できないのは自分が駄目なせいだ」と思い込んで自分を責めてしまいがちなのです。
でもそんな完璧主義のあなたの60%は、他人にとっては80%、100%にほぼ近い可能性だってあります。だから、60%できたら「まあまあよくやってる」と自分を褒めてあげてください。
「全部やるべき」「完璧であるべき」という「べき思考」をいったん解除して、60%主義の生活を試してみましょう。
2.足し算思考で考える
理想の自分を実現するのは、誰にとっても難しい課題です。でも世の中には、現実とのギャップに悩んで自分を嫌いになってしまう人と、そうはならない人がいます。
理想と現実のギャップに悩みつつも自分を好きなままでいられる人は、物事を足し算で考える傾向があります。
つまり、理想の姿を思い描いて「あれも足りない、これも足りない」と引き算思考でマイナス面を意識するのではなくて、まず現実の自分を基準として「理想に近づくために、あれをしよう」「これもやってみよう」と、足し算思考で考えていくのです。
という言葉よりも、
という言葉の方が、内容は同じでも前向きな気分で物事に取り組めそうですよね。
3.小さな成功を喜ぶ
自分に厳しい人は、小さな成功をおろそかにしてしまいがちです。
せっかくうまくいったことでも「こんなささいなことで喜んでいる場合ではない」と自分を厳しく律して、成功を見ないふりしたり、なかったことにしてしまう傾向、あなたにもありませんか?
自信や自己肯定感は、大きな成功をおさめた人にだけ芽生えるものではありません。むしろ、小さな成功体験を大事にして積み重ねることで、ぐんぐん芽生えていくものです。
できれば、3行日記など、短い記録を残すとより効果的です。
そして自分のことが嫌でたまらなくなったときや、「こんなことが自分にできるのだろうか」と成功への自信がなくなってしまったときには、その記録を見返してください。
自信がなかったけれどうまくいった、というケースだってたくさんあるはずです。マイナス思考に飲み込まれそうになったとき、そんな自分の経験談が必ず役に立ちます。
4.褒められたことを記録に残す
小さな成功体験と同じくらい意識して積み重ねてほしいのが、人から褒められた経験です。
自分を嫌っている人の中には「人から褒められたことなんて1回もないよ」という方も多いかもしれませんが、この記憶に関してはあまりあてにならないものだと思ってください。
なぜなら、人間の脳というのは、ネガティブな出来事(叱られたり、うまくいかなかったりしたこと)に関しては自衛本能から優先的に記憶に残しますが、ポジティブな記憶(褒められたり、うまくいったりしたこと)に関しては、さほど重要ではないと判断して切り捨ててしまうものだからです。
つまり、褒められたことはすぐに忘れてしまうことが多いのですね。
だからこそ、褒められた言葉やポジティブな言葉は、忘れても読み返すことができるように、書き留めておきましょう。
- いつも持ち歩く手帳
- 褒められたこと専用ノート
- 日記
など、記録に残りいつでも読み返せるものならば、手段は問いません。
5.「失敗ではなく実験結果」と考える
人の成長には、失敗が欠かせません。
自分を嫌っているときは「あんな失敗をしてしまうなんて、自分はやっぱり駄目なんだ」と、ほぼ自動的に考えてしまいがちですが、この条件反射的な考え方を断ち切りましょう。
少し視点を変えてみれば、失敗ではなく、それは単なる実験結果です。
そんな結果が出たのであれば、
このように、次の行動を選べばそれでOKなのです。
大発明をした人も、実験の一発目からうまくいったわけではありません。大量のやり方を試してみて、「これではできない」「この方法もうまくいかない」と、やり方を一つずつ排除していき、最後にたどりつくのが成功するやり方です。
何かに失敗したときは、「実験結果」と考えましょう。
6.自分基準で生きる
昔誰かから言われた言葉がずっと頭に残って離れない。
または、他人と自分を比較して、自分が劣っていると感じてしまう。
そんな方にとっては「自分を肯定する、愛する」というのは難しいことのように思えるかもしれません、そんなときは、まず自分基準で生きることから意識してみましょう。
他人の価値観がどうであれ、「自分が好きなもの・嫌いなものは自分で判断して良い」と思えるようになることが大切です。
- ファッション
- 食べ物
- 有名人
- 趣味
- ダイエット
こういったことすべてにおいて、他人の目や言葉ではなく、自分の感覚を優先しましょう。
たとえば、
というように、自分がどう感じるかを基準とし、できるだけ気持ちと行動を一致させていくことを目指してみてください。
そもそも他人の言葉や目なんて、その人の主観でしかありません。そんなにまじめに向き合わなくて良いのです。
それよりも、大切なのはあなたの感覚、あなたの基準。自分基準へ少しずつシフトしていきましょう。
7.心の声を無視しない
どんなに大切な人のためでも、自分にとって「嫌だ」と感じることをし続けていると、だんだんと自分のことを嫌いになっていってしまいます。
反対に、周囲の誰の役にも立たないことだとしても、心からやりたいことをしている人は、自分に自信を持ち、自分を好きになっていける傾向があります。
他の人に大きな迷惑をかける場合はまた別ですが、そうでないのなら、「やりたいことをする、やりたくないことはしない」というのを、行動の基本ルールにしましょう。
そして自分の行動や習慣に対しては、こまめに「本当にやりたいのか」を自分自身に確認をとるようにしてみてください。
意識してこまめに自分と向き合うことで、いつのまにか人の意見に流されているという事態や、本当はやりたくないのに「自分はやりたいはずだ」と思い込み、無理をすることが減っていきます。
8.コンプレックスを隠さない
コンプレックスというのは不思議なもので、隠せば隠すほど大きく膨らんでしまいます。
- 外見
- 性格
- 生い立ち
- 学歴
- 仕事
- 家族
- 恋人の有無
など、あらゆることがコンプレックスの対象になり得ます。
自分に一切コンプレックスを抱いていないという人は、世界中探してもほとんど見つけられないでしょう。
そしてほとんどの場合、本人にとって抱えきれないほど大きなコンプレックスであっても、他人にとってはたいしたことではなかったりするのです。
ですから、多少荒療治ではありますが、「あえて隠さない(少しずつさらけ出す)」ことでコンプレックス克服できるケースは意外とあります。
この場合、「太って見えないように」ということばかり気にして洋服を選んでいると、かえって自分の体型にばかり意識が行って、落ち込んでしまいやすくなります。
また反対に、「太っていることを気にしていないフリ」をして自虐的にネタにしてしまうと、自分で自分を傷つけてコンプレックスを深めてしまいます。
この場合はむしろ、「ぽっちゃりしてること、気にしてるんだ。●●ちゃんはスリムだけど、何か気をつけていることはある?」と、素直に認めてさらけ出してしまうことで、自分の気持ちが解放されて楽になるケースが多いです。
あなたがまじめに悩みを打ち明けているのに、からかったり馬鹿にしたりするような相手を選ばない、というのも大事なポイントです。
隠すことで自己嫌悪が膨らんでしまっているのなら、無理のない範囲で結構ですので、信頼できる相手に少しずつコンプレックスを打ち明ける方法を試してみてください。
9.環境を変える
「自分が嫌いだ」と感じる原因が、幼いときの環境にある方も少なくありません。
そうした環境で育った方々には、保護者から離れた後も、無意識のうちに自分を否定するような環境に身をおいてしまう傾向がやや見られます。
つまり大人になっても、理不尽に叱られる職場に身を置いたり、自分をおとしめる言動を繰り返す相手と親しくなってしまったり、といった傾向があるのです。
それに加え、自分を褒めたり大事にしたりしてくれる人からは、あえて距離を置こうとするケースも。
本人は「大事にしてほしい」と望んでいるにも関わらず、潜在意識がそれを怖がり、望まない環境へ身を置くように導いてしまいます。
望まない環境の例を具体的に挙げると、次のようなものです。
- 理不尽に叱られる
- 何もしなくても攻撃される
- 会話の中で、馬鹿にされる
- その場にいると劣等感を強く感じる
- 悪いことがあると自分のせいにされる
- 「あなたのこういう所を直してほしい」と頻繁に要求される
- 「こんな人だとは思わなかった」「ガッカリ」といった言葉を投げかけられる
- 素の自分を出すことに罪悪感を感じる
もしも今、あなたがこうした環境に身をおいているのであれば、環境そのものがあなたの「自分が嫌い」という感情を増幅させている可能性が高いと言えます。
心当たりがあるのであれば、今の環境や人間関係から、できるだけ速やかに距離を置きましょう。
完全に離れることが難しい場合には、避難場所を見つけましょう。避難場所とは、あなたをありのまま受け入れてくれる人や場のことです。
- 友人
- 趣味の場
- サークル活動
- SNS
など、どこでも構いません。ありのままの自分をさらけ出しても大丈夫と思える場所を、できるだけたくさんつくってください。
10.本を読む
「ありのままの自分をさらけ出せる環境」のうち、最も気軽に手に入れることができるのが、読書をしている時間です。
読書は、自分と本だけの世界。誰も介入できません。
たくさん本を読み、さまざまな価値観に触れることで、今まで見えて来なかった自分の良さや、問題の解決方法などを知ることができます。
価値観が広がると、自分を嫌いだと思う気持ちが「じつは他人の価値観のすりこみだった」と気がつくことも多いもの。
「誰といても心が休まらない」というときは、ぜひ本を手にとってみてください。
おわりに:練習の積み重ねで意識は変わる
コンプレックスは誰にでもあるもの。それを活かして活躍する人もいれば、「自分が嫌いだ」という思いでがんじがらめになってしまう人もいます。
でもじつは、人間ってほんの小さな考え方の違いで、いつでも、どちらにでも進めるのです。
自分を好きになる作業は、自転車の練習と似ています。最初はどうしていいか分からず、とても乗りこなせる気がしないかもしれません。
でも何度も練習するうちにできるようになり、一度身についたら一生もののスキルになります。
自分を好きになることは、あなたにも必ずできます。その速度は人それぞれです。
誰かと比べるのではなく、一歩一歩進んでいきましょう。
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