傘を使用するときのマナー。雨の日の憂鬱を加速させない!
Date:2019.06.04
雨の日は、自分だけでなく周囲の人も傘を持ち歩きます。傘の取り扱いも一人前の社会人としてのマナーです。
荷物も増えて気をつけても濡れてしまい、ただでさえ気分が沈みがちになる雨の日に、マナー違反の人がいたらさらに気分が悪くなりますよね。
傘は雨から濡れないために使うものですが、知らず知らずのうちにその傘が周囲の人たちの迷惑になる可能性があるということを知っておきましょう。
ここでは、傘を使用するときに気をつけなければいけないマナーをご紹介しましょう。
気づかずにやっている!?傘のNGマナーとOKマナー
もしかしたら自分も知らず知らずのうちに無意識に傘のNGマナーをしている可能性があります。以下の行為をしていたら、即効OKマナーに切り替えましょう。
傘を水平に持つ
傘を地面と平行にして持つ行為は危険です。傘の先端が凶器になる可能性があるのです。背の低い子供の目線の先に傘の先端が来ることになったら大変ですよね。階段やエスカレーターでは大人の目線に傘の先端がくることもあるでしょう。
その他にも持っている傘を振って歩いたり腕にかけていると、知らず知らずのうちに先端が思いもしない方向に向いている可能性があるので注意しましょう。
柄の部分を持って、なるべく地面と垂直に持ちましょう。傘をふらずに身体に沿わせて持ち歩くのがベストです。
傘を肩にかけてさす
傘を肩にかけてさしていると、自分の服やバックが濡れやすくなる上に後ろに歩く人の視界を塞ぐことになってしまいます。何か起きた時に急に立ち止まると、後ろの人は前方が見えないので、止まることを察知できずにぶつかることもあるかもしれません。
傘はなるべく真っすぐ垂直に立てて持つようにしましょう。歩いている時だけでなく信号待ちなどの立ち止まっている時にも、周囲に迷惑をかけないように真っすぐに持ちましょう。
すれ違う相手との間に傘を傾ける
狭い歩道をすれ違う時に、すれ違う相手との間に傘を傾ける行為はとても迷惑ですし危険です。相手に水滴がかかるかもしれないですし、傘の先端がぶつかるかもしれないということを想像できない自分本位の行動ですよね。
すれ違う相手側に傘を傾けるのではなく、相手とは反対側に傘を傾けましょう。
傘をワンタッチで開く
周囲に人がいない時は良いのですが、ワンタッチで勢いよく開くと周囲の人に水しぶきがかかり迷惑ですよね。ワンタッチ傘でなくても、一気に傘を開くのはマナー違反です。
傘を開く時は、傘の先を斜め下に向けて少しだけ開きゆっくり持ち上げて先端が空に向いたら、ゆっくりと開きましょう。ワンタッチ傘も同じ手順で手で押さえながら少しずつ開くようにしましょう。
濡れている傘をベルトを閉めずに持ち歩く
電車やバスに乗る時に、「一駅だけだし」「下りたらすぐ使うし」と濡れた傘のベルトを閉めずに乗車すると、通勤通学などで混み合う車内では傘のひだが開いて場所をとるだけでなく、周囲の人を濡らしてしまいます。
急いでいても短時間でもベルトで留めて乗車しましょう。余裕があれば傘袋に入れたいところですが、混雑している時は、体の正面に立てて持ちましょう。
混んでいなければ脇に持ったり腕にかけても良いでしょう。また、傘の先端を浮かせていると水滴がポタポタ落ちて周囲にかかってしまう可能性があるので、先端を地面につけるように意識して行いましょう。
折り畳み傘の場合は、軽く畳んでビニール袋に入れると邪魔になりませんね。
バサバサと傘の水滴をきる
屋内へ入る時に、水滴をなるべく落とそうとするのは良いことですが、バサバサと開閉したり上下に振ったりして水気をきることは、周囲の人に迷惑をかけますし水滴が飛び散り床や壁を濡らす可能性もあります。
傘の水滴を落としたい場合は、閉じた傘の先端を地面に向けて上下に軽く振ります。静かに水滴をまとめて下に落とすイメージで行いましょう。また、家やビルの玄関先で行うことになりますが、なるべく建物の外で水滴を落とすようにしましょう。
ベルトを留めずにびしょびしょの傘を傘立てに入れる
びしょびしょに濡れたままの傘をベルトを留めずに傘立てに入れるのは、NGマナーです。傘立てには水受けがありますが、傘から落ちてくる水が大量だと溢れてしまい共有している傘の持ち主やその傘立ての管理者にも迷惑です。
また、ベルトを留めていないと大きく場所をとってしまって他に使いたい人の傘が入れにくくなったり、開いた傘のひだに他の人の傘の水滴が溜まったりする可能性もあります。
傘を閉じて上下に軽く振って水滴を静かに下に落としてから、ベルトを留めた傘を傘立てに入れましょう。また、傘立ては長傘用なので折り畳み傘は自分でビニール袋や吸水ポーチに入れて持ち歩くなどの管理をしましょう。
傘を使用するときは周囲に気を配ることが一番のマナー
傘の扱い方一つで、人柄が見えてきます。自分だけが良ければいいと言ういい加減な扱い方をしていると、周囲に迷惑なばかりか自分の格を下げてしまうことになるのです。
傘を開いたり閉じたりするときは、必ず周囲に人がいないか確認して行いましょう。また、傘を持っているときは、スマホなどの使用を控えて傘を持っていることに意識を向けておきましょう。
スマホに集中してしまうと、傘の持ち方や傘の先端の向きなどに意識が行かずに周りに迷惑をかけてしまうかもしれないからです。
雨の日に当たり前に使っている傘も使い方によっては凶器にもなり、迷惑な事態を引き起こすことも有り得るのです。トラブルが起きないように、傘を使用する時は周囲に気を配って適切な使い方をしましょう。
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コメント一覧
記事を拝読しました。
私も常々、感じていたことで私は、いつも利用している鉄道会社に何回か「傘は先端を床につけて持つようアナウンスしてくれ」という要望をしていますが、今だそのようなアナウンスを聞いたことがありません。ひとりでも多くの方が利用されている交通機関に、この要望をしていただくことを強く希望します。