女性に多い、季節の変わり目に出る5つの体調不良の原因と解消法
Date:2017.02.10
普段は元気なのに、季節の変わり目になると体調が悪くなることが多くなるという女性が増えています。
よく「季節の変わり目は風邪をひきやすい」とも言われているので体調を崩しやすい季節というのは分かっています。
しかし、普段は感じられない症状が出ると「自分は何か悪い病気なのではないか」と不安な気分になります。
ましてその症状が長く続くと普通に生活するのもままならなくなり、さらに精神的負担が出てしまい悪化する場合もあります。
「病院に行っても病名が分からない、治療法や薬も処方されない」と特に多くの女性が悩んでいる5つの体調不良の解消法はあるのでしょうか。
この記事の目次
その1.雨の日が続くと体がだるく頭痛がして憂鬱な気分になる
雨の日が続くと体がだるくなったり、頭痛がすることがあります。頭痛いからと季節の変わり目は鎮痛剤を手放すことができなという女性が多いようです。
雨による体のだるさや頭痛は、天気や気圧の変化で起こるものとされています。
原因としては、次のようなことが考えられます。
- 体内の水分の巡りが悪くなる
- 気圧の変化
- 自律神経の乱れ
- 血管の収縮
- セロトニンの不足
雨の日が続くと、体調が優れないだけではなく気分も滅入ってしまいます。これは日照時間の変化で自律神経の乱れることが影響しています。
自律神経には体が起きて動いている時に働く「交感神経」と、体や脳がリラックスいている時に働く「副交感神経」があります。
自律神経は敏感に反応するため、気圧や気温の変化で乱れてしまうことがあります。そのため、季節の変わり目には影響をうけやすくなります。
また、脳内神経伝達物資である「セロトニン」不足も影響しています。
セロトニンは、目に日光が入ると分泌量が増えて脳が活性化します。しかし、雨の日は日光が射さないため、セロトニンの分泌量が減ってしまいます。
セロトニンの分泌量が減少すると、心のバランスが悪くなりうつ状態になります。
この季節の変わり目に心のバランスが悪くなることを「季節性感情障害」といいます。
憂鬱な気分が続くと、体もだるくなり症状が悪化していく場合もあります。
雨の日の頭痛は鎮痛剤には頼らない方がいい
頭が痛いと、どうしても鎮痛剤で痛みを抑えてしまいます。雨の日の頭痛が酷い時は、鎮痛剤が手放せないという人もいます。
しかし、雨の日の頭痛は風邪などからくるものではないので、鎮痛剤に頼るのはあまりよくありません。
天候の悪い時に頭痛を起こしやすい人は、体内の水分の巡りが悪い場合が多いので、日頃から足などのむくみを抱えている人が多いと言われています。
なので、すぐに鎮痛剤を飲むのではなく、体内の水分の巡りが良くなるように体を温めたり、頭痛で緊張状態になっている首をマッサージするとある程度の痛みは緩和できます。
また、血管の収縮によってズキズキとした頭痛がある場合は、血管の収縮をなるべく抑えるようにしなくてはいけません。
こういう時は、カフェインが含まれるコーヒーやチョコレートといったものは避けるようにしましょう。
雨が降ると毎回頭痛が出るという人は、水分の巡りの良くなる漢方薬「五苓散」を飲むと症状は軽くなります。
「五苓散」はドラッグストアなどでも販売されているので、手軽に購入することもできます。
その2.めまいや立ちくらみ、耳鳴りがする
季節の変わり目になると下記のような症状が出てくる女性も多いです。
- 立ちくらみ
- めまい
- 耳鳴り
このめまいや耳鳴りは季節の変わり目の気温や湿度の急激な変化で自律神経のバランスが乱れてしまうことが原因です。
自律神経が関係している場合は規則正しい生活を送る
この立ちくらみや耳鳴りは、雨の日の頭痛と同じで体が冷えることで症状を悪化させることがあります。
なるべく冷たい物を控え、体を温めて水分の巡りや血流を良くすることで症状を緩和することができます。
また、自律神経の乱れから来る場合は、自律神経を正常に戻してあげることが大事です。
- 規則正しい生活を送る
- 質の良い睡眠を取る
- 積極的に体を休める
体調が悪いからと、ダラダラと布団の中でしていたりすると起きる時間や寝る時間がバラバラになり、自律神経が正常に戻らなくなります。
季節の変わり目に体調を崩しやすい人は、1日のスケジュールをたててその通りに動くようにすると、自律神経の乱れも正常に戻りやすくなります。
また、積極的に体を休めることも大事です。無理して仕事をしても体調はよくなりませんし、仕事の質も落ちてしまいます。
仕事を休むことは、悪いことではありません。体を休めてあげることも症状改善につながります。
1週間以上、耳鳴りや立ちくらみが治らない場合は耳鼻科の受診もオススメです。
耳鼻科の場合は、漢方などの処方もしてくれるので、症状が長引く場合は病院も利用しましょう。
その3.花粉の時期でもないのに季節の変わり目になると目が痒い
花粉症の時期でもないのに、季節の変わり目になると目が痒くなるという人もいます。多くの人は花粉以外のアレルギーが影響している場合があります。
- ブタクサ
- ヒノキ
- 稲
- ハウスダスト
- ペットの毛
こういったものは、特にアレルギー症状を起こしやすくなります。
季節の変わり目にだけ目が痒くなるなどの症状が出るのは、季節の変わり目になると免疫力が低下しやすくなり、それで目の痒みの症状が出ることがあります。
その他、目の乾燥から痒みに繋がることがあります。特に湿度が下がる時期には目が乾燥して痒みに繋がることがあります。
花粉症に似た症状は寒暖差アレルギーの可能性もある
花粉症はなく、上記のような植物でもアレルギーが出ないのに、花粉症のような症状が出る場合、寒暖差アレルギーの可能性があります。
寒暖差アレルギーとは急激な気温差に出るアレルギーで、体が気温の変化についていけなくなり自律神経が乱れて起こる症状です。
症状は、目の痒みやくしゃみ、鼻水や鼻づまりと花粉症に似た症状が出ます。
寒暖差アレルギーの場合、体が気温差に慣れると症状も治まりますが、酷い場合は病院で受診をするようにしましょう。
痒みが出る前、乾燥する前に目薬でケアをする
痒みや乾燥を感じた時に目薬を差すという人がほとんどですが、こういう症状が季節の変わり目に出るという人は、症状が出る前から目薬で目をケアしてあげることが大事です。
目薬で目を保護していると、アレルギーが影響するものが入ってきても防御できますし、目の乾燥も起こしません。
実際、こまめに目薬を差している人は目の痒みや乾燥といった症状をほとんど感じたことがないそうです。「なる前にならないようにする」が目の保護に繋がります。
その4.胃腸の調子が悪くなり、胃やお腹が痛くなる
季節の変わり目は気温や湿度の変化が激しいので、体がその変化に合わせようと知らない間に神経を使っている場合があります。
そういう時に体力が低下したり、胃腸の免疫力が落ちると胃腸炎を起こしやすくなります。
その他、季節関係なく冷たいものを食べたり飲んだりすることが多い人は、胃腸が冷えているので、免疫力が落ちていて胃腸炎を起こしやすいとも言われています。
季節の変わり目こそ、腸内環境を整える
胃や腸は思っている以上に敏感で、ちょっとした変化ですぐに痛みが出たり炎症を起こしたりします。
胃腸炎を起こさないようにするには、腸内環境を整えて上げるのが1番の治療法です。その他、胃腸を冷やさないように冷たいものを避けるのも大事です。
腸内環境を整えても冷たいものばかり摂っていては意味がありません。
ヨーグルトや発酵食品を積極的に摂って、腸内に善玉菌を増やしてあげれば腸内免疫力もアップし、胃腸炎を起こしにくい体になります。
また、食事も腸内環境だけではなく、自律神経を整える働きをします。
- ビタミン
- ミネラル
- カルシウム
- 食物繊維
こういったものを3食バランスよく食べれば、腸内環境も整いますし、自律神経の乱れも正常に戻してくれます。
その5.様々な肌荒れの症状が出る
季節の変わり目になると、肌がかゆくなったりするという症状で悩んでいる人はいませんか?
季節の変わり目になると、自律神経が乱れることで汗や皮脂の分泌が正常に行われないため、様々な肌荒れの症状が出てきます。
- ニキビや吹き出物ができる
- 敏感肌や乾燥肌になる
- かゆみが出る
全く肌トラブルがなかった人でも、季節の変わり目に急に肌質が変わったり肌荒れを起こすこともあるので、注意が必要です。
市販薬で様子を見て症状が改善しない時は皮膚科へ
季節の変わり目になると、自律神経の乱れで皮脂分泌が悪くなり乾燥肌になったり、ちょっとした刺激にも敏感に反応してしまうことがあります。
吹き出物の場合は、市販されている薬で様子を見て治らない場合は、皮膚科で治療をしましょう。
また、敏感肌や乾燥肌になった場合、専用のスキンケアに変えて様子をみましょう。今まで使っていたものは、肌に負担を与えてしまうことがあるので、なるべく使わないようにしましょう。
季節の変わり目の体調不良は「疲れ・精神ストレス」からくる
季節の変わり目に出てくる体調不良は体を休めたりするだけで症状が緩和するものがたくさんあります。
しかしいきなり体調が悪くなると「病気じゃないのか」「本当に治るのか」と精神的に不安定になります。
それが精神的ストレスになり、さらに症状が悪化することがあります。
その他、忙しくて寝不足になったりとしっかりと体を休めてあげないと体調が悪くないのに頭痛を起こしたりすることもあります。
季節の変わり目に体調が悪くなりやすいという人は、まず体をしっかりと休めるようにしましょう。
そしてストレスを溜めないようにするだけでも楽になるので、生活面に気をつけてあげましょう。
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