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もう悩まない!子離れできない母親から脱却する、上手な対処法

Date:2017.07.18

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もう悩まない!子離れできない母親から脱却する、上手な対処法|女性の美学
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あなたは、子離れできない母親に頭を悩ませていませんか?

母親にとって自分の子ども、とりわけ娘というのは特別な存在です。心配のあまり世話を焼きすぎたり、場合によっては母親の分身のように扱ってしまうこともあります。

「もういい年なのに、いつまで経っても子どものように行動を制限される」
「母親の頼みは断れない雰囲気がある」

もしもあなたが母親とのこんな関係に悩んでいるなら、それは子離れがうまくいっていないせいかもしれません。

今回は、あなたの自立を妨げ、心理的負担にもなっている「子離れできない母親」への対処法をご紹介していきます。


「子離れできない母親」5つのタイプ

子離れできない、とひとことで言っても、人によってその特徴は異なります。

ここでは子離れできない母親を、大きく5つのタイプに分けてみていきましょう。

タイプ1:価値観を押し付ける母親

最初のタイプは、自分の価値観や視点が正しいと信じ込み、それに基づいて子どもの人生を軌道修正しようとする母親です。

母親と娘の価値観が異なるのは、ごく自然なことです。それぞれ別の人間ですし、世代や時代の流れによる生き方の違いも大きく影響するでしょう。

「若いうちに結婚して、定年まで勤め上げる夫を専業主婦として支える」。

そんな生き方が主流だった母親世代は、娘にも「とにかく早く結婚してほしい」「仕事なんていつか辞めるもの」といった自分の価値観を押し付けてしまうことがあります。

母親が価値観を押し付けてしまうのは、何も結婚や生き方に限ったことではありません。

髪型や服装といった些細な趣味から、娘が興味を持った趣味などにいちいち評価を下し、「それは悪趣味」とか「こんなのダメよ」とたびたび否定したりします。

本人はそれが当たり前だと思っているので、悪気は全くありません。それどころか、あくまでも娘の幸せを思って忠告しているつもりなのです。

それがかえって娘の心に負担をかけてしまうなんて、思いつきもしない場合がほとんどです。

娘の方も「私のためを思ってくれているんだから……」と反発するのを我慢して、ストレスを溜めてしまいがちです。

タイプ2:干渉しすぎる母親

2つめのタイプは、子どもを過小評価するあまり、干渉しすぎてしまう母親です。

子どもがすでに自立できる年齢であるにも関わらず、まるで幼児や小学生の世話を焼くように面倒を見てしまう。

たとえば、離れた場所で一人暮らししている娘の部屋を頻繁に訪れ、娘が望んでもいないのに家事をしたがるケースなどです。

彼女たちは子どもが何かするのをいつもハラハラと見守り、ちょっとでも不安を感じると「大丈夫なの?」「もっとこうした方がいい」と口や手を出したがります。

また、子どもの予定を細かく把握したがり、出かける際には「誰とどこに行って何時に帰宅するのか」などと細かく確認したりもします。

このタイプの母親は、心配性で面倒見が人一倍良いのかもしれません。子どもが幼い頃病気がちだったりすると、そのときの感覚が残っている場合もあります。

子どもが娘の場合は、とくに心配する気持ちが大きいのでしょう。失敗から娘を守ろうと必死なのかもしれません。

でも子どもにとっては、

  • 自由がない
  • 自立しづらい
  • プライバシーが守れない

という感覚が芽生え、いつも母親の監視下に縛り付けられているような苦痛を味わうことになります。

タイプ3:娘に嫉妬する母親

3つめは、自分の娘にライバルのように嫉妬してしまうタイプの母親です。

このタイプは、心配や娘の幸福を願う気持ちからではなく、娘への嫉妬心から娘の行動を縛ります。

たとえば、仕事で昇進したことを話すと面白くない顔をしたりします。

恋人や友人とうまくいっている話をすると、相手のプロフィールに何かしらケチをつけて「そんな人とは付き合わない方がいい」と拒絶感をあらわにすることもあります。

こうした行動を母親にされると、娘は強い罪悪感を抱きます。

「お母さんを悲しませてしまった」という罪悪感と、「喜んでくれると思ったのに」という戸惑いとに同時に教われ、子どもは混乱してしまうのです。

このタイプの母親は、はたから見れば純粋に心配しているようにも見えます。また母親本人も「子どものことを考えて、あえて厳しいことも言ってあげている」と思い込んでいることも多く、ある意味非常に厄介です。

心配と嫉妬の見分け方は、自分の直感に従うことです。

あなた自身が母親の言葉にわずかでも刺々しさを感じたならば、罪悪感を抱く前に自分を信じてあげましょう。

タイプ4:娘にべったり甘える母親

4つめは、娘との距離が近すぎるタイプの母親です。

このタイプの母親は、依存と呼ぶべき行動を「親子だから」というだけで平気で行う場合があります。

たとえば、あなたは母親に対してこう思うことがありませんか?

  • いつも延々と愚痴を聞かされて、うんざりする
  • 買い物や用事で連れ回されることが多い
  • 忙しくても母親の誘いを断れない
  • 「頼りにしてる」と言われるのを重荷に感じる
  • 「私は家族に尽くしてきた」という話をよく聞かされる

親子でも、嫌なことやできないことを断り合うのは自然な姿です。

こうした行動を嫌々ながらも引き受けざるを得ないなら、あなたは知らず知らずのうちに母親の依存を受け入れてしまっているのかも。

親孝行は素晴らしいことですが、自分をすり減らしてまで行うものではありません。

タイプ5:娘に自分を投影してしまう母親

5つめは、自分と娘を同一視し、自分のできなかったことを娘にやらせようとするタイプの母親です。

多くの母親にとって、自分のお腹から生まれた子どもは分身のように感じると言います。

念のため明記しておくと、これは小さな子どもを守り育てるための動物の本能であり、その感情自体は決して悪いものではありません。

ただ、あまりにもその感覚が強くなりすぎると、まるで本当に子どもが自分の一部であるかのように錯覚してしまいます。

子どものことを何から何までコントロールしたいという欲求が芽生えてしまうのです。

同じ女性だからでしょうか、この傾向はとくに母親と娘の間に顕著なようです。こうしたタイプの母親たちは、自分がかつてやりたくてできなかったこと、叶わなかった夢などを、分身である娘に託してしまいます。

娘にだって意思があり、当然他にやりたいことがあるのです。でも自己投影する母親は、このことをうっかり忘れてしまいがちです。

もしもあなたの母親に、

  • 子どもの意思を無視して習い事をさせる
  • 子どもの進路を勝手に決める
  • 言うことを聞かないと感情的に怒る
  • 独占欲が強く、子どもの恋人や友人に敵意を見せる
  • 他の子と比べて自分の子どもが劣っているのが許せない
  • 子どものトラブルに必要以上にヒステリックになる

といった傾向があるなら、彼女はあなたに自分を投影しすぎているのかもしれません。

もう悩まない!「子離れできない母親」対処法7つ

母親に対するモヤモヤに罪悪感を抱いていたあなたも、問題は自分だけではなく、母親にもあるのだと気づいたのではないでしょうか。

子離れできない母親に、どう対処していけばよいのか。あなたの悩みに別れを告げる対処法をご紹介します。

(1)罪悪感を捨て、自分の気持ちを認める

母親にとって子どもが特別であるように、子どもにとっても母親は特別な存在です。

特別だからこそ、母親に対して沸き上がる「負」の感情に自己嫌悪してしまうのではないでしょうか?

あなたがまずすべきことは、そんな罪悪感を手放すことです。

負の感情は、無理に抑え込むほどますます強く沸き上がるもの。だから、まずは冷静に自分の気持ちを見つめてみましょう。

そして、「私は嫌だと思っている」という事実をきちんと認めてあげましょう。

おすすめは、紙に書き出すことです。手を使って自分の気持ちを探り探り書き出していくうちに、モヤモヤしていた心の中がスッとクリアになることがあります。

まずは、

  • 母親のどんな行動が嫌なのか
  • それをされると、どういう気持ちになるのか
  • どうしてほしいと思うのか

こうしたことを、深く考えずに書き出していきましょう。

誰にも見せない紙の上です。この機会に、恨み節も怒りも全部ぶちまけてしまいましょう。

書くことは、気持ちを認めて罪悪感を手放すのにとても効果的です。

(2)「嘘も方便」を駆使する

嘘をつくのは悪いこと。この考え方は、基本的には役立ちます。

人はお互いの頭の中を読めませんから、「相手が本当のことを言っている」という前提がなければ社会生活は成り立たないからです。

でも、嘘の全てが悪いわけではありません。中には、

  • 人を傷つけないための嘘
  • 事故や混乱を避けるための嘘
  • 物事をスムーズに運ぶための嘘

こうしたケースもありますよね。

もちろんどんな理由があっても、度を超えた嘘は関係を壊します。でも、自分の心の平穏を守るために「嘘も方便」と考えることも、ときには必要なのです。

恋人と出かけると言うと家から出してもらえないなら、「友達と出かける」と言ってもいいのではないでしょうか。
愚痴を聞くのがしんどいときには、予定がなくても「忙しい」と断りましょう。

あなたの気持ち、あなたの事情を最優先して良いのです。

(3)「これは自分でできる」とはっきり伝える

あれこれと世話を焼いてくる母親に、窮屈な思いをしているときは、「自分でできる」と口に出してはっきり伝えてみましょう。

寂しそうな顔や傷ついた様子をされても、「このままでは自分と母親、両方のためにならないんだ」と心を鬼にするのです。

  1. 自分でできること
  2. 自分でやりたいこと

この2つはしっかりと自覚し守り抜く、という強い意思を持ちましょう。

(4)物理的・経済的に自立する

まだ実家に住んでいる人は、できるだけ早く実家を出て一人暮らしを始めましょう。物理的な距離を置くことで、母親も子離れせざるを得なくなります。

もちろん、経済的にも自立することも必要です。家賃も生活費も親にまかなってもらっていながら「お母さん、そろそろ子離れしてよ」とは言えませんよね。

自活を始めてもわざわざ世話を焼きに来るかもしれない。そんな心配がある場合は、新居の住所を教えないという手段もあります。

住所を聞かれたときに「今はバタバタしてるから、引越しが終わったらあらためて」などと伝えると、比較的やんわりとかわすことができます。

(5)自分にとっての理想の人生を年表にしてみる

母親に人生を乗っ取られているような気がする。

親の言いなりに生きるのがつらい。

そんなふうに感じている人は、自分にとっての「理想の人生」を書き出してみましょう。

一人になれるカフェや図書館で、紙とペンを用意します。そして、自分のやりたいことやなりたいものについて書き出し、「理想の人生年表」を作ってみるのです。

この作業は、母親の呪縛が強かった人ほど、最初はうまくいかないかもしれません。でも焦らなくて大丈夫。一日で仕上げる必要なんてありません。また、何度やり直してもOKです。

何度か繰り返すうちに、だんだん自分のやりたいことや叶えたい夢が見えてきます。どこまでが母親の夢で、どこからが自分の夢なのかに初めて気づいて、はっとするかもしれません。

もし可能なら、出来上がった人生計画を親御さんにも話してみましょう。

親と自分との関係性にもよりますが、「来年には一人暮らしを始めようと思ってる」などと伝えることで束縛を和らげることができるかもしれません。

ただし、母親が躍起になってあなたの計画を否定したり、妨害しようとしてくるならば、黙ってひそかに進めた方が計画がスムーズに運ぶかも。その辺りは注意してみましょう。

(6)「母親=他人」と意識する

子どもにとって親は特別な存在です。その「特別さ」は、プラスにもマイナスにも作用します。

嫌な気持ちになることを母親に言われたり、されたりしたとき、子どもは「親なのにどうして分かってくれないの」と不満を持ったり、逆に「親の言うことなんだから聞かなくちゃ」と自分を抑えたりしてしまいがちです。

ここはちょっと発想を変えて、

「母親だって一人の他人だ」

と考えてみましょう。

血が繋がっていても、親は自分とは別の存在です。たとえ母親があなたのことを自分の分身だと思い込んでいるとしても、あなたまでその考えに染まる必要はありません。

この発想の転換は、あなただけでなく母親自身にとっても良い影響を与えます。「親も他人」と思うことで、親の言動をぐんと許しやすくなるためです。

母親にされて許せないことでも、相手が近所のおばさんだったら「まあいいや、忘れよう」と思えることもあるでしょう。

相手と心の距離を保つことで、受け流せることは多いのです。

母親だって、突き詰めれば近所のおばさんと同じ、自分とは別の存在なのだと気づきましょう。

(7)親に心配されそうな要素を排除する

いろいろな対処法を実践できたら、最後に自分の身辺を振り返ってみます。

自分が親の立場なら、心配してつい手を出してしまいそうな問題を抱えていないか、見渡してチェックするのです。

親に心配されそうな問題が見つかったら、自力でそれを排除するよう努めましょう。

ちなみに、この作業は初期には行わず、他の対処を終えた後までとっておくことをおすすめします。

なぜなら、子離れできない母親の呪縛を受けている最中には、自分のことを必要以上に責めてしまう恐れがあるからです。

  • 自分にも意思や夢があること
  • 親の期待に必ずしも応えられないこと
  • ときには親に怒りを抱くこともあること

自分の中のこうした感情に罪悪感をさほど感じなくなってから、あらためて「心配される要素はないかな」と考え始めるのがおすすめです。

おわりに:お互いにとって良い関係を築くために

親御さんとの関係は、人それぞれです。これが正解、というものはありません。

ただ、あなたが母親を負担に思っているのなら、それは母親にとっても決して嬉しいことではありません。

あなた自身の心の重荷を取り除くことは、お互いにとって大切な通過点なのです。

ご紹介した対処法の中で、実践できそうなものがあったらぜひ取り入れてみてください。

あなたにとっても、親御さんにとっても、良い関係を築けることを願っています。

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ライター:編集部

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