子供の喧嘩対処法、親は見守る?それとも口を出す?
Date:2018.11.15
子供は成長するにつれ、親がずっと付いていることはできないし、親の知らない世界も増えるのは当たり前です。そして、友達関係も広がり楽しく過ごす反面トラブルが起こるのは仕方のないこと。
しかし、子供が喧嘩をして帰ってきたら悲しいですし、相手の子供を良くは思わないですよね。
また、子供同士の喧嘩は、親が思っているほど深刻ではなく、次の日にはケロッとしていることが多いもの。とは言え、何度も重なると見ていられなくなり、口も出したくなってきます。
そうならないためにも、子供の喧嘩に親はどこまで関与すべきなのか、見ていきましょう。
子供は意外にタフ!基本は子供たち同士で解決させよう
明らかに様子がおかしい場合は別ですが、些細な喧嘩なら見守ることが大切です。子供たちが自分で考え悩み解決することで、子供同士の絆が深まり、コミュニケーション能力も培われるからです。
とりあえず様子を見る
次の日には普通に遊んで帰宅することもある子供同士の喧嘩。小学校低学年までは、些細な喧嘩はあやふやになったり忘れてしまったりするので、とりあえず様子を見ましょう。
話を聞く
話を聞いて、どうして喧嘩することになったのか、なぜ怒っているのかなど、喧嘩の経緯を聞きます。子供は自分の都合の良いように話す傾向があるため、子供の言うことだけを鵜呑みにしないように聞きましょう。
そして、子供がどう思っているのか、どうしたいのか聞いてみましょう。決して怒らずに冷静に寄り添って聞いてあげるのです。そうすることで安心して気持ちも落ち着き、子供自身も冷静に考えることができます。
仲直りの手助けをする
どうやったら仲直りすることができるのか、子供同士での和解の手助けをします。話を聞き、相手の気持ちがどんな気持ちか、これからどういう言動と行動をするべきか、どうやったら仲直りができるか、子供の気持ちを聞きながらアドバイスをします。
この時、「こうしなさい。」と強要するのではなく、本人が納得するようにとことん一緒に考えてあげましょう。
親が関与するべきラインはどこ?いざという時には親が守れる関係に!
子供同士では、なかなか解決できない喧嘩もあります。親が介入しなければならない場合は、感情的にならずに冷静に対応し、子供のために適切な行動を心がけましょう。
仲間外れや意地悪をされた時
本人からの話や、様子がおかしいことで仲間外れや友達からの意地悪が判明した場合、何回も同じことをされたり、いじめに発展しそうな状態が続いたりと、事態が好転しないと判断したら、まずは担任の先生に相談してみましょう。
事実確認と本人の話を照合し対策を立てます。
ケガをするなどの危険が及んだ時
本人がケガをしたり、お友達にケガをさせてしまった場合は、直ちに親の介入が必要です。本人になぜそうなったのかの原因を聞くだけではなく、加害者の場合は本人からお友達に謝らせ、相手の家庭にも親子で謝罪に行くべきです。
被害者である場合は、担任の先生にその旨相談し、なぜそのようなことになったのか話し合いの場を設けてもらいましょう。相手の親が謝罪に来ると申し出ているようなら先生を通して受け入れるか否か伝えましょう。
金品がなくなっている時
おこづかいがなくなっていたり、消しゴムやえんぴつなどの所持品がなくなっている場合は、注意が必要です。理由を聞いてあやふやな答えをした場合は、とられている可能性があります。この場合は、担任の先生に相談し早急に対処が必要です。
また、当分は再発しないように監視することが大事です。また、加害者は親子で被害者の家庭に謝罪に行く旨担任の先生に相談しましょう。
所持品を壊された時
何回も所持品を壊して帰ってきたら注意が必要です。筆箱を壊された、傘を壊されたなど、所持品を幾度となく壊されることがあれば、喧嘩ではなくいじめになります。
本人から話を聞き、あやふやな答えやお友達に壊されていた場合は、担任の先生に相談し対策をとる必要があります。
また、加害者の場合には壊された側の気持ちを考えさせ、被害者本人に謝罪させます。そして、親子で被害者の家庭に謝罪に行く旨担任の先生に相談しましょう。
子供からのSOSサイン
「どうしても自分ではどうにもならない」「どうしたら良いのかわからない」と助けを求めてきた時です。もしかしたら力で押さえつけられているかもしれません。もしかしたら対一人で困り果てているかもしれません。
子供から助けを求められたら話を聞き、どうしたいか聞いてから担任の先生に相談してみましょう。決して親が直接相手の友達や家庭に介入することがないようにしましょう。必ず間に先生を挟み動向をうかがいます。
喧嘩で学ぶこともある!子供の喧嘩に親が介入するかの見極めが大切
子供同士で解決できたものなのに、親が口を出すことで事態が悪化する可能性もあります。喧嘩両成敗と言いますが基本その考えで間違いはなく、親はある程度は見守りながらも把握し、いざという時には助けられる存在でいたいものです。
子供が本当に助けが必要な時に親にSOSが出せるように、親は子供にとって頼りになる信頼関係を築いていなければなりません。
また、成長していくにつれ自分で解決する力も必要になってくるので、どーんと静観することも大切なのです。
子供は喧嘩で他人との付き合い方を学び、間違えることで考えさらに学びを深めます。すぐに親が介入してしまうと、この学びの機会が奪われることになりますよ。
もちろん、始まりはどうであれ危害を加えた加害者になれば、保護者である親と子供で謝罪に行くことは当然です。そんな時は、感情に任せて怒らずに間違いを修正するだけでなく寄り添ってあげることが大切です。
さまざまな経験をして成長する我が子を見守りながらも、ここぞという場面では介入できるように、普段から子供とのコミュニケーションをとるよう心がけておきましょう。
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