ドリップコーヒーの美味しい入れ方。ひと手間かけるだけで本格化!
Date:2017.11.06
自宅や職場でコーヒーを飲んでいますか?特に、ドリップコーヒーで飲んでいる方は、どのようにしてコーヒーを入れて飲んでいますか。
マシンに粉と水を淹れてスイッチオン?それともポットを使うハンドドリッパー?喫茶店のような本格派?
この記事では、そんなドリップコーヒーがおいしくなる入れ方を紹介していきます!
ドリップコーヒーを嗜んでいる方はもちろん、インスタントコーヒーや缶コーヒーを日頃飲んでいる方も、新たなコーヒーの楽しみ方として参考にしてみてくださいね。
お湯の温度が変われば味も変わる!
おいしいドリップコーヒーを作るために必要なのは、抽出するお湯の温度。
沸騰寸前の92度から96度が最適です。沸騰したままのものや、ぬるいものはコーヒーのおいしさがなくなってしまいます。
低温だと、苦みや渋さが溶けにくくなるために、酸味や糖が出やすくコーヒーが軽い口当たりに。
逆に高温だと、酸味や糖はもちろん苦みや渋みが早く溶け出して、苦みが強いコーヒーになってしまいます。
また、水も気をつけるとコーヒーのおいしさを手助け。水道水など軟水のが最もコーヒーと相性がよく、硬水だとマグネシウムが多いため苦みが増してしまいます。
ドリップコーヒーに親しむ:ドリップパック
ではさっそく、ドリップコーヒーの一つを紹介していきます!
ドリップパックは市販されている、コーヒーの粉とコーヒーフィルターが一緒になっているものです。一人分で楽しめるのでお手軽。
初めてドリップコーヒーにチャレンジするときはこれから楽しみましょう。
必要な器具は
- カップ(持っていればソーサー)
- ドリップポット
だけ。カップは底が厚く、上が薄いものがコーヒーにピッタリです。
ヤカンのお湯でも良いですが、本格的に楽しむのであれば口が細いドリップポットを用意しましょう。
95度前後のお湯がベスト。目安は沸騰したら火を止めて、泡が静かになったときです。
1:コツは蒸らすだけ
包装をちぎって、ドリップパックをカップにセット。コーヒーの粉全体にお湯を含ませるように少し注ぎ20秒ほど蒸らします。
少し長く感じますが、この「蒸らし」の時間があれば、ドリップバッグのコーヒーでも本格派に。
香りを楽しみながら、蒸らし時間を過ごしましょう。
ぽたぽた下に垂れてきたら待ち時間終了の合図。いよいよお湯を注ぎます。
「の」の字を描くように、中心から外へ。
お湯がドリップからこぼれない程度にゆっくりと注ぎましょう。
たったこれだけの行程で済んでしまうほど簡単なものですが、蒸らすのと蒸らさないとでは味わいが大きく変化します。飲み比べてみると面白いかも知れませんね。
本格的にドリップする:ペーパードリップ
ペーパードリップを始めると使う器具が増えます。基本のドリップポットとカップのほか、
- ドリッパー
- ペーパーフィルター
- サーバー
- メジャースプーン
が必要になり、ドリッパーやメジャースプーンなどメーカーによって異なります。器具を選ぶのに迷ったら、各メーカーのドリッパーセットを購入してみましょう。
ドリップコーヒー専用の粉を選んだり、気に入った品種の中粗挽きの豆を使ってみたりとお好みで。コーヒー豆は粗いほどあっさりとした味わいに変わります。
1:ペーパーフィルターのセット
フィルターの底の接着面を外側に折った後、側面の粘着面を内側に折り込み、ドリッパーにピッタリ合うようにセットします。
この2つが隙間なく合わないと、おいしいドリップの妨げになります。
ドリッパーをサーバーにセットしたら準備完了です。(ドリッパーのタイプによってはカップに直接セットします。)
2:メジャースプーンで必要なコーヒーを量る
コーヒーの粉を平らになるようにフィルターに入れていきます。
1杯であれば粉は15gで、必要なお湯は150cc。3杯であれば30gで450ccのお湯を用意しておきます。
95度前後のお湯がコーヒーがおいしくなる熱さです。
3:蒸らしが決め手
ドリップバッグタイプで大事だった蒸らしは、ペーパーフィルターで作るでも重要です。
コーヒーの粉全体が湿るようにお湯を注ぎ20秒。
ぽたぽたと垂れてくるようになったら、中心から「の」の字を描いて、外側へゆっくり注ぎます。フィルターギリギリまで注ぐ必要はありません。
このときお湯が注がれる角度は90度になっていると効率よくコーヒーを抽出ができます。
- 始めは多め(80cc)
- 次は少し(40c)
- 最後はちょっと(20cc)
とやるとキレイに注げます。
4:欲しい量を抽出し終わったらすぐ外す
注ぎ終わったらすぐにドリッパーを外しましょう。
落ち終わるのを待っていたいですが、放っておくと余計な雑味も流れ出ておいしくなくなってしまいます。
コーヒーは熱いうちにカップへ。
あらかじめカップやソーサーを温めておくとコーヒーの温度が下がりにくくなり、味が落ちていくのを緩やかにさせていきます。
抽出器具が変われば味は変わる?
ドリップコーヒーの味は、豆だけでなく、抽出する器具によっても味が変化していきます。ここでは、その器具の違いについて紹介していきます。
ドリッパーだけで異なる味わい
ドリッパーにある穴は、1つしかないものから3つあるもの。溝があるものとないもの。この違いは抽出時間の違いから来る味わいの違いです。
図のような味わいの違いがあり、抽出が早いほど、苦みや渋みが出にくいです。ドリッパーの形状にも種類があり
- 1つ穴タイプのドイツ製メリタ式
- 3つ穴タイプの日本製カリタ式
などがあり、円錐型のハリオ式は湯量を調整して自分好みにドリップが可能です。
また、溝は「リブ」と呼ばれているもので、ペーパーとドリッパーに隙間ができるおかげで液体が流れやすく、コーヒーが落ちるのを早める効果があります。
フィルターの素材でも変わる味わい
ドリッパーで抽出が変わるように、フィルターを変えることでも変化があります。
- ペーパーフィルター
- すぐ手に届き、なじみ深い紙製のフィルター。繊維質がコーヒーの油分を取り除くためスッキリとした風味になります。品質によっては、油分だけでなく雑味を抑えるものもあり。
- 布フィルター(ネルフィルター)
- コーヒー専門店などでも使われる抽出器具「サイフォン」にも使用されているもの。目が粗いことよってコーヒーの油分を通過させ、まろやかな風味と舌触りを与えます。
- 樹脂メッシュフィルター
- 水出しコーヒーに使われる、樹脂性のフィルター。8時間かけて水からゆっくりと抽出されます。時間がたっても味の変化が少ないのが特徴です。
- 金属フィルター(メタルフィルター)
- ろ過するため表面に細かいメッシュ加工があり、豆本来の油分をそのままに抽出できます。
エスプレッソマシンなどに使用され、まったりとした舌触りとコク、他のフィルターとは異なる濁った色合いが特徴です。
フレンチプレスとペーパードリッパーの違い
フレンチプレスは、フィルターとドリッパーが合体したものです。内部に金属フィルターが付けられ、コーヒーとお湯を入れて馴染ませたあと、数分おいてから飲むことができます。
表面に浮かんできた泡を取ることで苦みをとる事ができるなど、コーヒーの味わいは時間のかけかたによって違い、ペーパーフィルターとは違った豆の風味を楽しめます。
ドリップコーヒーで毎日を楽しく
ドリップコーヒーの入れ方や器具の違いなどを紹介してきましたがいかがでしたか?ハンドドリップのものがメインでしたが、機械を使ったドリップなど様々な方法でコーヒーを抽出して楽しめます。
ドリップコーヒーは、味わいを極めようとすると細部までこだわれるものです。これを機に趣味として楽しんでみませんか。
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