離婚したいのは更年期のせい?決断の前に更年期のチェックを!
Date:2018.01.11
近頃、夫婦仲がうまくいかない。夫の態度にいちいち腹が立つ。夫の存在自体にイライラする。もう、この先結婚生活を続けて行くのは苦痛でしかない。そんな思いに駆られているあなた。
離婚を考えるのは少し待って!もしかしたら、それは一時的なものかもしれません。そのイライラの原因は夫ではなく、あなたにあるのかもしれません。
更年期障害は病気です。きちんと対処すれば症状を緩和することもできますし、時期がくれば必ず治ります。病気により正しい判断ができない状態で離婚すれば、後に悔やむことになりかねません。
あなたのイライラや精神の不安定さは、更年期の影響によるものではありませんか?夫婦仲の悪化に更年期が関係していないか、一度落ち着いて考えてみてください。
この記事の目次
急増する「更年期離婚」!更年期が夫婦仲を悪くする?
更年期障害という言葉は女性であれば、もちろん聞いたことがあるかと思います。
閉経前後の10年くらいの間に起きる、ホルモンバランスの崩れからくる体の不調のことです。
のぼせ・ほてりや発汗、うつやイライラなど、その症状は個人によってさまざまで200種類以上もあると言われていますが、この症状の中のイライラや不安・うつなどの精神的症状によって、夫と不仲になる夫婦が増えているというのです。
更年期障害の症状もいろいろ!更年期離婚もいろいろ!
「更年期離婚」という言葉が生まれるほど、更年期に危機を迎える夫婦は増えています。ただ、更年期離婚もいろいろです。
更年期障害に理解のない夫、思いやりのない夫の心ない言動に妻側が耐えられなくなって離婚する場合もあれば、更年期のイライラから攻撃的になる妻、無気力になり家事をしない妻に我慢できなくなって、夫側が離婚を言い渡す場合もあります。
もともと夫婦仲がよくなく、更年期がきっかけにすぎないのであれば、それはそれでよいのですが、更年期症状が離婚に至る原因を作っている場合は早まってはいけません。
中には自分が更年期障害であるという自覚がないままに離婚し、更年期が過ぎて初めて「あの抑えきれない感情は更年期障害のせいだったのか」と気づく人もいます。離婚を後悔する人もいます。
ここ数年で急に夫婦仲が悪化!は更年期のせい?
以前は許せていたことが、ここ数年で急に許せなくなったということはありませんか?夫婦不仲の元をただせば、そんな小さな許せないことの積み重ねなのではありませんか?
イライラするあなたへの夫の態度にまたイライラして、そのイライラに夫もまたイライラして、悪化の一途をたどっているということはありませんか?
精神面だけでなく、体のあちこちにも不調が現れだす更年期。
思いやりにかける夫の態度に、イライラや不満はさらに募り、「離婚」の二文字が頭から離れなくなるということになってはいませんか?
更年期になると、今まで気にならなかったことがいちいち気になったり、我慢できなくなったりすることがあります。
以前は許せていたものがここ数年で許せなくなったのであれば、更年期の影響である可能性が高いです。我慢の限界!と思うほどのストレスであっても、とりあえず、離婚は思いとどまってください。
20代~30代女性も人ごとじゃない!
「夫へのイライラが更年期のせいだなんて、まだ若い私にはあり得ない」と思っているあなた。若くても可能性がないわけではありません。
日本女性の場合、閉経の平均年齢は51歳くらい。
つまり、40代半ばから50代半ばくらいに更年期になる人が多いのは確かですが、個人差が大きいため、早い人では30代後半から症状が出始める人もいます。
無茶なダイエットを繰り返したり、不規則・不健康な生活をしてきた人はその傾向が強いと言われています。
それに最近では、「若年性更年期障害」や「プレ更年期障害」になる20代~30代の女性が増えているとも聞きます。
ストレスが原因で自律神経が乱れ、閉経を迎える年齢ではないのに更年期の症状が出てしまうというもの。
症状が出るしくみは本当の更年期とは違うのですが、その症状は同じですので、20代でも更年期離婚の可能性は捨てきれません。
夫に我慢ならないのは更年期のせい?更年期障害の症状チェック!
今抱いている感情や、夫婦の危機の原因が更年期の影響による一時的なものなのかどうかを知るためにも、更年期障害の症状に当てはまるものがないか、一度チェックしてみることをおすすめします。
更年期離婚につながる精神的症状
更年期障害の症状は人によって異なり、実に多種多様なのですが、更年期離婚の原因となりうる精神的症状としては以下のようなものが考えられます。
- イライラする、怒りっぽくなる
- やる気が出ない
- 集中力が続かない
- 気力がない
- 周りの態度に過敏になる
- 強い不安や心配を抱く
- ぼーっとしていることが多くなる
- 感情の起伏が激しくなる
イライラして八つ当たりしたり、疲れや気力のなさから家事がおろそかになったり。それを指摘されて、さらにイライラ!イライラや怒りが抑えられずに攻撃的になり、夫婦仲が悪化していくケースが多く見られます。
症状がひどい場合では、更年期前とは別人に思えるくらいに性格が変わってしまう人もいます。
更年期障害の身体的症状
夫へのイライラなど精神的な症状のほかにも、以下のような症状が多くみられるようなら、更年期やプレ更年期の可能性が高くなります。
- ほてりやのぼせ、発汗
- 冷え
- むくみ
- めまい
- 動悸・息切れ
- 肩こりや腰痛
- 頭痛や吐き気
- 疲れ
- 不眠
- 肌の乾燥やかゆみ
以前の自分とは体質が変わった、不調が現れるようになった、性格が変わったなど、思い当たる節があれば更年期やプレ更年期などの症状を疑ってみる必要があります。
更年期離婚にならないために今できること・すべきこと
更年期障害は、閉経後にホルモンのバランスが整うことで必ず治ります。それまで離婚せずに、なんとか夫婦仲を保つためにも、更年期障害の症状を軽減するための対策をとりましょう。
婦人科を受診する
更年期障害は病気ですが、はっきりとした体調不良がない場合は、病院に行く気にならない人も多いようです。
でも、精神的な症状により家庭内に不和が生じるならば、一度婦人科を受診することをおすすめします。
ホルモン治療や漢方薬の処方など。問診や血液検査などを行ったうえで、婦人科の先生が適切な治療法を提案してくれるでしょう。
生活習慣を見直す
美容・健康の要は、バランスのとれた食事、質のよい睡眠、適度な運動とよく言われますが、更年期においてもこれらを意識する必要があります。
特に食事においては、たんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルをバランスよく摂ったうえで、大豆製品を積極的に摂るようにするとよいでしょう。
大豆には、女性ホルモン「エストロゲン」と似た働きをする大豆イソフラボンが豊富に含まれています。納豆や豆腐など、大豆製品を意識して食べるようにすることで、更年期障害による不調の緩和が期待できます。
若年性更年期、プレ更年期の場合はその原因追求から
ストレスや生活習慣などから自律神経が乱れることにより、更年期障害と同様の症状が出る若年性やプレ更年期の場合は、何が原因で自律神経が乱れているのかをまず考えてみてください。
その原因を取り除き、自律神経を正常に戻すことで更年期の症状がなくなれば、夫との不仲も改善されるかもしれません。
また、更年期障害同様、栄養のバランスを考えた食事、質のよい睡眠、適度な運動を心がけるようにし、なるべくストレスを溜めないように過ごすとよいでしょう。
若年性更年期は放っておくと、夫との仲だけでなく、本当の更年期障害の症状が重くなったり、閉経が早まったりすることもあるので、思い当たる症状がある方は一度しっかり原因追及してみた方がよいでしょう。
早まらないで!離婚の決断は心身ともに健康な状態で
更年期は一時的なものです。永遠に続くわけではありません。
今はイライラが抑えられずに、夫のやることなすこと許せずにいても、更年期が過ぎ去り精神状態が安定すれば、夫との関係も修復される可能性があります。
症状を夫に説明して協力や理解を求めても、なお辛く当たるようなら、それはまた新たな離婚理由となるかもしれませんが、離婚によって失うものも多いのですから、慎重に時期を見て決断することをお勧めします。
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