香水の香りを自然に長持ちさせる!ちょっとしたテクで付け直しいらず
Date:2018.12.06
香水は遥か昔から貴族、民衆に親しまれ生活の中に根付いてきたアイテムです。つけるだけでふわっと花畑にいるような香りに包まれますし、多くの人はその香りによってその人の印象を高めます。
しかし、せっかくお気に入りの香水を使ってもすぐに香りが消えてしまう…というお悩みがつきることはありません。仕方なくまたシュッシュ…と付け足すという人、少し待って!
実は付け方に少しテクニックをプラスするだけで、付け直しがいらなくなるほど香りを持続させることができるのです。
香水の香りを長持ちさせたい!まずは種類を知ろう
香水はどれも同じだと思っていませんか?実は香水には種類があり、その種類によって効果のある時間も変わってくるのです。香水の香りを長持ちさせたいなら、まずは種類を知っておきましょう!
一番長持ちする香水はパルファン
香水は4つの種類に分類され、それぞれ効果や特徴が異なります。
- パルファン…持続時間5〜12時間
- オーデパルファン…持続時間5〜12時間
- オーデトワレ…持続時間2〜5時間
- オーデコロン…持続時間1〜2時間
これらの違いは香水成分の濃度です。
最も濃度の高いパルファンは香水濃度が15%以上から30%程度まで高めてあります。そのため最も香りの成分が長く続きますが、その分価格が高くなる傾向にあります。
名前が似ているオーデパルファンはこの濃度がやや下がり、10%〜15%程度の希釈率になります。その分価格も下がりますが、持続時間に大きな差はないため一般的にはこのオーデパルファンを購入する人が多いようです。
オーデトワレの濃度は5%〜10%、最も軽いのがオーデコロンで1%〜5%となり、持続時間も長くて5時間、付ける量にもよりますが少なければ1時間程度となる場合が多いようです。しかしその分コストがかなり下がるため日常的に使いやすいと愛用している人も多くなります。
フレグランスミストは揮発性が高い
ドラッグストアなどで手に入りやすく、中高生にも人気があるフレグランスミスト。
香水は「香りをつけるもの」、フレグランスミストは「匂いを飛ばすもの」とイメージしていただければわかりやすいかと思います。
ついてしまった匂いを揮発性の高いアルコール成分で飛ばし、上から合成の香り成分で中和する、というのがフレグランスミストですので、香りの持続効果はほとんどありません。
制汗剤は香りをつけるためのものではない
夏場や冬の小汗対策に、制汗剤を使用しているという人も多いですが、この制汗剤もフレグランスミストと同様、根本的に「香水」ではありません。
ただし、汗が分泌されそれを好物とする常在菌が増えると悪臭の原因となり、もしそこに香水を使っているとニオイと香りが結合してさらなる悪臭を生み出すこともあります。
そのため香水を使う前に無香料の制汗剤を使っておくというのはひとつのテクニックにもなります。
知っておけば付け直しも不要?香水をつけるテクニック
香水はその濃度によって持続時間が異なりますが、その中で付け方に一手間かけると最長時間まで伸ばすことも可能になります。難しいテクニックではありませんので、ぜひ今日からトライしてみてください。
シャワーを浴びるなど汗の匂いを極力カット
まず始めに、香水は「香りをつけるもの」であるという前提を思い出してください。
無香に近い部分につければその分フレッシュな香りが広がりやすくなりますが、汗など違う匂いの上につければ香り成分が混ざったり、広がりにくくなってしまうなどの障害が生まれます。
体を洗う時も、あまり香り成分の強いボディソープなどで洗うのではなく、ベビーソープやお湯洗いがベスト。夜に入浴しているのであれば、かけ流し程度でも十分に肌は清潔になります。
しっかり水気を拭いて、肌が柔らかいうちに香水をつけましょう。肌の水分の蒸発と一緒に香水の香りがふわっと広く拡散できます。
付ける場所は脈が触れる汗をかきにくい場所
香水をつける最も適した場所はどこなのでしょうか?よく効くのが耳たぶの裏、手首、などですが、実はこれは個人差があるのです。
また、汗をかきにくい場所というのもポイント。汗をかきやすい部分は体表面温度も高いので最初は強く香るのですが、時間が立つと汗や雑菌と混じり合い香りが変質してしまうのです。
脈拍が高く、汗をかきにくい場所、この2つを同時に満たす部位が最も香りを長続きさせる部位となりますが、この2点を同時に満たす場所は人によって違います。
汗を頭部にかきやすい、首から汗を生じやすいという人は手首や内もも、ひざの裏がベスト。
反対に顔に汗はかかないけど体に汗を感じやすいという人は耳の裏やうなじ、鎖骨の上あたりがいいでしょう。
無香料の保湿アイテムで香りを密着させ閉じ込める
あまり知られていないテクのひとつに、「保湿してから香水をオン」というものがあります。実は本場フランスなどではメジャーな方法ですが、日本においてはまだあまり浸透されていません。
シャワーなどで体を清潔にし、水気を拭き取ったら無香料の保湿剤をつかって肌にうるおいを与えておきます。その上から香水をつけ、3〜5秒程度手で抑えてください。
これだけで香水の肌への密着力が高まり、みずみずしい香りがかなり長く続くようになります。
つける部位を分散させる!一箇所に集中させないで
香水はその種類によって濃度が違うため、付け方も異なります。これを間違えてしまうと香りがキツすぎたり、全く香りを感じられなくなったりするのでぜひ覚えておいてください。
- 濃度の高いパルファンはチョン、と点でつける
- パルファンは濃度が高く、普通のミストのようにつけたり手で塗り拡げたりすると本当にキツイだけの香りになってしまいます。小指の先程度の点を、体全体で2〜3箇所にしぼってつけてください。
- 持続力も揮発力もあるオーデパルファンは細い線を描くように
- パルファンほどではないものの、持続力も揮発性も高いオーデパルファンなら、薬指と中指をつかってつけたい場所にスーッと線を描くように伸ばしてください。1箇所につき5cm程度、これを2〜3箇所描けば十分です。
- オーデトワレはやや広い線を多めに描く
- オーデパルファンより濃度の薄いトワレなら、オーデパルファンよりもやや太い線を4〜5箇所に描くようにしてみましょう。人差し指と中指を使ってスーッと5cm、とイメージしてみてください。
- 香りの軽いコロンは面やミストで広く
- 濃度の低いコロンの場合、点や線だと香りの広がりが弱いので面を意識して広くつけるようにするのが良いでしょう。手のひらを使うのも良いですし、コロンはミストタイプになっているものも多いので5〜10cmつける部位から離してシュッとひと吹きしてもOK。つけるのは2〜3箇所にしぼりましょう。
これだけは知っておこう!香水を使う時の落とし穴
使いこなせれば本当に魅力的なアイテムとなる香水ですが、きちんと使い方を覚えないまま使用すると思わぬデメリットアイテムとなることも。
中には人の迷惑となってしまう場合もありますので、きちんと使い方に注意できるようにしたいものですね。
付け直しは1回まで!つけすぎは香害の元になることも
香りが弱くなってきた、外でご飯を食べたら匂いがついちゃった、と不安になり、その度に香水をつけ直していないでしょうか?
また、香りが弱くなってきたと感じたらまず一番にしてほしいのが「自分の鼻を疑う」ことです。
たいていの場合、鼻は匂いに鈍くなっていきます。それが自分の体から漂うものならなおのこと、脳が「これが普通だ」と思いそこに嗅覚を使うことをやめてしまうのです。
そのため、他者からすればしっかりと香水の香りがするのに、自分ではそう感じていないということが一番「あるある」な状態です。香りが弱いと感じたらまずは自分の鼻を疑い、できるならお友達や一緒の空間にいる人に直接聞きましょう。
どうしても付け直しをしたい、する必要がある場合、それは1日1回まで!それ以上の付け直しは香害の元となり、「香水くさい人」などとイメージダウンになってしまうこともあると覚えておいてください。
TPOをわきまえた香りを選ぶ習慣を
香水はTPOを考えて使用するものです。これは意外と意識している人がすくないポイントなのですが、意識しているかしていないかで本当に他者の目が変わります。
- 学校やオフィスに甘い香りのパルファン
- 子供の参観日にエキゾチックなコロン
- 動物がいるカフェや公園に柑橘系のトワレ
- 外食のお誘いに拡散性の高いムスクの香り
すべてダメ、というわけではありませんが、あまりよろしくはなさそうだな、というイメージはできるかと思います。
今日つけたい香水は、今日行きたい場所にふさわしいかを一度考えてみる習慣をつけましょう。
どうしても香りが薄くなりやすい人は小物に香りを忍ばせて
体質によって香水の揮発性が出にくい人や、体臭と混ざりやすいという人はいます。
その場合も、過度につけ直しをしてしまうとキツくなったり、匂いが変質し悪臭になってしまうことがあるので注意が必要。
皮膚につけるのではないので変質が起こりにくく、長くフレッシュな香りを維持しやすいですし、肌が弱い、かぶれやすいという人にもおすすめしたい方法です。
ただし、ハンカチなどに大量に香水をつけると黄ばみやシミになったりすることもあります。シュッとひと吹きし、1日ごとにお洗濯などでリセットをするようにしてくださいね。
香りはその人の印象や記憶に直結しやすい
香りは人間の嗅覚を刺激し、脳の記憶を司る部分にその香りの元とともに刻み込まれます。
例えばですが、お母さんが柔らかいムスクの香水を適量使っていたとして、それは子供の記憶に「お母さんの香り」として刻み込まれ、生涯「安心できる香り」となり、それは脳が完全に衰えるまで消えることはないと言われています。
つまり、香りを味方につけることができればその人の印象は長く人の記憶に残ります。「いつも良い香りの人ね」と思ってもらえれば、その人の印象は非常に有利になると言えるでしょう。
香りを味方につけるために、正しい香りの纏い方を覚えておいてくださいね。
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