非常時に備えを!いつでも手元に置いておくべき防災ポーチの作り方
いつ起きるか分からない災害に対して、防災グッズを自宅やオフィスに揃えている方は多いのではないでしょうか?
それでは、自宅やオフィスを出てからの通勤途中や休日のショッピング中に災害に遭ったらどうしますか?
そんないざと言う時に助けてくれるのが、バッグに入る「防災ポーチ」です。
そしてこの防災ポーチ、毎日持ち歩くものだからこそ特別な時だけ使うモノにしてしまってはもったいない!
「防災」とは言うものの、実は日常の小さなアクシデントにも活用できる、便利なポーチにもなるんです。
今回は災害時だけでなく毎日の女子力を上げる事も出来る、防災ポーチの作り方と中身をお教えしちゃいます。
防災ポーチってなに?
少し前までの防災グッズと言えば、銀色の大きなバッグに詰められた食料やお水・ラジオや軍手と言ったものがメインでした。
もちろん今でもそれらは「一次の備え」と言って大変必要なものです。
現在は備え方にもステップがあり、大きな銀色のリュックだけが防災グッズではなくなってきています。
ここで防災グッズの考え方についておさらいしてみましょう。
バッグに入るポーチで毎日持ち歩くO次の備え
日常的に持ち歩く防災グッズです。
外出時に災害に遭った場合、一晩程度を乗り越えるためのものを想定して最低限の必需品を用意します。
そんな時に口にするものや座る場所を作ったり、寒さから身を守るなど自分の身を自分で守るための備えが0次の備えです。
常に持ちあるくものなので、バッグの中で邪魔にならないサイズ・軽量である事がポイントです。
必要最低限のモノがコンパクトに納められており常に持ち歩けるサイズで、防災ポーチまたはサバイバルポーチと呼ばれています。
防災ポーチは「0次の備え」として注目されているものなんです。ポーチのサイズや内容は次から詳しくお伝えします。
いざと言う時に背負える量の1次の備え
自宅やオフィスなどに備える防災グッズで、災害が起きた時に避難先へ持ち出すものをまとめておきます。
災害が起きてすぐに持ち出す事が出来、数日生活できるものが中心になります。貴重品や簡単な食料、着替えなど避難先で過ごす事が出来るものをまとめておきましょう。
リュックや大きめのバッグに必要なものが入っており、すぐに取り出せる場所に置いておく事が基本です。
3日以上生活するための2次の備え
1次の備えと同様に自宅やオフィスなどに備えるものですが、ライフラインが途絶えた時の備えが中心になります。
備えは多いほど良いにこしたことはありませんが、最低でも3日から1週間分の備えが必要とされています。
長期間の生活に備えた食料などがメインになるので、食料や水、簡易トイレなど嵩張ったり量があるものを納戸やパントリー等に備えておきます。
防災ポーチの中身は意外と多い?
今回のテーマは0次の備えにあたる「防災ポーチ」になります。
バッグの中にポンと入れられて、災害の時だけでなく常に女子の味方になってくれるスペシャルポーチ。
例えばどんなものが必要でしようか?
衛生用品
- マスク
- 生理用品
- 携帯トイレ
- 除菌シート
- ポケットティッシュ
- 絆創膏
- 歯磨きセット
情報ツール
- ラジオ
- イヤホン
- 家族の写真
- 連絡先一覧
- 小銭
- 身分証
- 筆記用具
- メモ帳
避難グッズ
- 雨具
- アルミシート
飲食物
- エネルギーバー
- 飴
- クッキー
- 飲み物
その他
- ゴミ袋
- ビニールシート
- 軍手
- ライター
一覧にしてみるとすごい量です……
確かにこれだけ揃えていれば外出先で帰れなくなっても、電車が急に止まって閉じ込められても何とかなりそうです。
ですが、いざと言う時の為にこれだけのモノを毎日持ち歩くりは大変ですよね。
実際に持ち歩いている防災ポーチの中身をこれからお伝えします。
本当に使える防災ポーチの中身は意外と簡単に作れます
それでは、実際に持ち歩く防災ポーチの中身はどうでしょう?下記のモノが入っているポーチのサイズは「縦10㎝×横15㎝×底マチ2㎝」です。
手のひらに乗る程度の横長ポーチには思った以上に色々なモノが入るんです。
- ゴミ袋(大)1枚
- スーパーの手提げ袋2枚
- ビニール袋1枚
※上記の袋類は、まとめてビニール袋に入れて空気を抜いて小さくします
- アルミシート
- 携帯用トイレ
※出来るだけパッケージが小さいサイズのものを探し、それでもそのままだとポーチに入らないので思い切って二つ折りにして収納しています
- 裁縫セット
- 絆創膏(大小サイズを各2.3枚)
- 生理用品
- 使い切りマウスウォッシュ
- マスク
※カードサイズのジッパー付きビニール袋に個別に入れて水濡れ等を防いでいます
- ライター
- 輪ゴム
- マステ
※ライターに輪ゴムとマステを巻いておけば探すことはありません
上記のモノを手のひらサイズのポーチにギュッと詰め込んで、重さは200gです。
気軽に作れる防災ポーチ
実際に持ち歩く防災ポーチの中身はいかがでしたか?想像よりもコンパクトで軽かったのではないでしょうか?
リストではたくさんあった必需品が、ここまでコンパクトになるのには理由があるんです。
防災ポーチを作る時のポイントは日常使いのポーチと比べる事
ポーチの中身一覧を見ると色々足りないように思われるかもしれません。
ですが実際にポーチを入れるバッグの中には、メイクポーチやイヤホン・充電器などのポーチ、お菓子やマグボトルが入っています。
スマホの充電器や身分証明書も、常に持ち歩いているので防災ポーチには入れていません。
防災ポーチはバッグの中の活用順位では決して高くありません。
活用度が高い日常使いのポーチや手帳、スマホの機能を見直すことで防災ポーチの中身は意外とシンプルになるんですよ。
普段使うポーチの中身と重なるものは省く
メイクポーチに小さなハサミを入れているならソーイングセットからハサミを抜いてしまいます。
普段から歯ブラシを持っているならマウスウォッシュは無くても良いと思いますし、ヘアゴムを携帯しているなら輪ゴムはいりません。
手帳に連絡先を書いておきお財布に10円玉を数枚常備しておくようにしたら、ポーチから連絡先や小銭は省きます。
スマホにアプリをインストールしておく事でラジオも入れる必要は無くなります。
そうする事で、使うかどうかわからないものを極力減らして軽量化につなげる事が出来ますよ。
逆に、いつもポーチに入れているけれど使わないものは防災ポーチにいれてしまうのも方法です。
そうする事でいつものポーチがスッキリして使いやすさがぐんとアップします。
以前メイクポーチに入れていた絆創膏は、実際防災ポーチに移動する事で痛む事無く綺麗な状態でスタンバイしています。
緊急で必要なものはポーチに入れない
いざと言う時にすぐ必要なものは防災ポーチに入れていません。例えばホイッスルやライト、持病がある場合の薬などです。
これらはポーチの外につけておくか、バッグのなかでもすぐに取り出せるところに入れておくのがベストです。
鍵と一緒にしておいたり、IDカードのストラップにつけておくなど常に身に着けておく方が良いものはポーチには入れずにおきましょう。
シミュレーションをして代用できるモノを考える
何かあった時の事を考え始めるとあれもこれもと欲張ってしまいがちです。そんな時は実際にどんな事が起こるか、起きた時のシミュレーションをしてみましょう。
- 雨が降ったらゴミ袋を切ってポンチョ代わりにしよう
- トイレを使う時はアルミシートで隠そう
- 怪我がひどい時は生理用品を使って止血しよう
こうしてシミュレーションしていくと、「敷物や雨避け等になる大きいサイズのゴミ袋は1枚は入れておこう」とか「アルミシートは必要かな」と入れるものが厳選されていきますよ。
ポーチのサイズを考えて中身を揃える
ポーチに入る量だけ!と決めてしまう事で、いざと言う時にどんな使い方ができるか考える訓練になります。
余り欲張らずに、とにかく「一晩耐えられる最低限のモノ」と考えると、案外とものは少なくてもすみます。
クローゼットに眠っている手のひらサイズのポーチを出してみませんか?まずはその中に入るものから始めてみましょう。
持っていると安心するものをポーチに入るだけ持ち歩く。
そうして少しずつポーチとその中身をアップグレードしていくのがおススメです。
持ち運べる備えは、普段から女子力をあげるスペシャルツールに!
実は防災ポーチとは言うモノの、過去一年間で実際に使わなかったものは携帯用トイレだけでした。
- 外出時、近くにゴミ箱が無くビニール袋を使う
- 社内でボタンが取れたスタッフにソーイングセットを貸す
- 親戚のお墓参りでライターを使う
- 予想外に寒いお花見でアルミシートを広げる
他にも、何かと小さな「困った」時に防災ポーチの中身は活躍しています。
日常的には使わないけれど、何かアクシデントがあった時に助かるもの達といったイメージです。
防災ポーチのはずなのに、周囲からは「困った時に頼れる人」という評価になっているのは嬉しい事です。
小さな備えが大きな安心に
「防災」と聞くといつもと違う災害時の状況を考えてしまいがちですですが、毎日持ち歩く防災ポーチは日常の小さなアクシデントも解決してくれる優れものです。
肩の力を抜いて、いつものバッグに小さな防災ポーチを一つ増やしてみませんか?