ジメジメいや~な湿気をスッキリ撃退!湿気の害とその対策を知ろう
お住まいの地域にもよりますが、日本は全国的に湿度が高めであり、湿気対策をしないとさまざまな弊害を引き起こします。とくに梅雨の時期になると、家の中全体がじっとりと濡れてしまうでしょう。
日本で快適に生きていくなら、湿気対策は無視できません。今住んでいる家や引っ越し先をすっきりさせるなら、その対策法について勉強しましょう。
湿度が高いと大変?湿気が引き起こす具体的な弊害
適度な湿度であれば問題ありませんが、湿気が過剰に感じられる場合、以下のような弊害を引き起こします。
- カビの発生
- 害虫の繁殖
- 窓の結露
とくに夏場はカビと害虫が活発化するため、双方に悩むご家庭は多いでしょう。
「カビや害虫がいたら退治すればいいでしょ?」と思うかもしれませんが、小さなカビでも体内に入ると危険ですし、ムカデなどの害虫は退治しにくく、人間に怪我を負わすこともあります。
湿気対策を行うことは、危険から身を守るためにも欠かせません。湿度の高い地域は元より、比較的低い地域でも夏場は対策を施し、室内を快適に保ちましょう。
やはり王道が一番?スタンダードな除湿方法について
室内の湿気を取り除くことを、除湿と呼ぶのは有名です。そんな除湿方法はたくさんありますが、やはりスタンダードな方法から検討しましょう。
私たちはあっと驚くような情報に弱いですが、それよりも大事なのは『実際に除湿ができるかどうか』ですよね?
それを考えた場合、昔から評価されている方法のほうが安定します。どうしても物珍しい方法を試してみたいのなら、確実に効果がある方法のあとでも遅くはないでしょう。
なお、効果がある対策法ほど設備なども必要ですが、方法によってはさほどお金もかからないため、気軽に試してください。
もっとも確実かつ快適にしてくれるエアコンの除湿機能
除湿の方法としてもっとも確実なのが、『エアコンの除湿機能』ですね。あまりにも古い機種ならともかく、現在販売されているエアコンの多くは、この機能を標準で搭載しています。
快適に過ごせるのもそうですが、カビや結露なども防ぎやすくなるため、電気代さえ気にならないなら積極的に活用しましょう。
しかし省エネになったエアコンでも電気代はまだまだ無視できないため、除湿機能を活かすなら下記の点も意識してください。
- 晴れた日は控える
- 時間によって電気代が変わるなら安い時間帯に除湿を済ませる
- 頻繁なオンオフをしない
以上の点を踏まえて除湿すれば、料金も節約できるでしょう。
置くだけ簡単!除湿剤をセットして湿気を取り除く
湿度の多い日本では『除湿剤』を作っているメーカーも多く、『水とりぞうさん』などの製品はとても有名です。
そしてこうした置くだけの除湿剤は、地味ながらも効果的でしょう。
あまりにも地味なので効果を疑う人もいますが、その除湿能力は無視できず、『無電源で使える』と思えば十分魅力的ですね。
電源不要であるがゆえに設置場所も選びませんが、どの製品も使い捨てなので、梅雨はこまめな買い換えが必要です。部屋の広さによってはパワー不足の可能性もあり、設置数にも気を配りましょう。
以上のことから、『エアコンが使えない場所や時間のサポート』としての運用もおすすめです。
晴れた日は換気を!空気の入れ換えで湿気を逃がす
いくら湿度が高い季節でも、太陽が出ていればある程度空気も乾きます。よって、晴れた日は部屋の空気を入れ換えておきましょう。
空気の換気方法ですが、以下のようなもので十分です。
- 風の通りが良くなるように窓を開ける
- 扇風機で空気の流れを良くする
- 換気扇を回して空気を外に出す
扇風機と換気扇は個々で使ってもいいですが、双方を上手く併用すれば、さらに換気が進みます。
エアコンと扇風機を組み合わせるように、『換気扇の方向へ扇風機の風を飛ばす』のがポイントです。こうすることで、湿った空気もすぐに入れ換えられるでしょう。
一つ注意するなら、『雨の日は逆効果』ということです。雨の日の外は湿度が100%に到達することもあり、そんな空気を取り入れると、湿気が増えてしまいます。
空気の入れ換えは晴れた日のみ行い、雨の日は窓を閉めるほうがいいでしょう。
身近なものが除湿に使える!?節約にもなる湿気対策
湿気対策には専用のアイテムを使う人も多いですが、実は『普段は除湿に使わないもの』でも湿気対策が可能です。
そしてこうしたアイテムを使えば、節約にもつながるでしょう。
「除湿はしてみたいけど、お金がかかるのはちょっと…」という人は、除湿にも使えるアイテムを再利用してください。
なお、身近なものを除湿に使う場合、「除湿に使ってみたいから買ってこよう!」と考えてはいけません。その場合は除湿剤など、最初から除湿に特化したアイテムのほうがお得でしょう。
今から紹介する湿気対策は、あくまでも「ついでに除湿にも使う」という内容なので、上手くほかの方法とも組み合わせてください。
食品を買うなら注目!添付された除湿剤を再利用してみる
一部の食品は湿気に非常に弱いため、『除湿剤』が含まれていますよね?こうしたアイテムはそのまま捨てずに取っておくと、湿気対策にも使えるのはご存じでしょうか?
以下のような除湿剤は、比較的目にすることも多いでしょう。
- 粒状タイプ(シリカゲルなど)
- 粉状タイプ(石灰など)
- シートタイプ(シートドライヤーなど)
この中でもシリカゲルは再利用しやすく、正しい手順で扱えば何度も湿気を取ってくれます。
シリカゲルは加熱により湿気取りの効果がよみがえるため、フライパンでじっくりと暖めてください。粒の色が戻ると、再び湿気を取ってくれるでしょう。
それ以外の除湿剤は再利用できませんが、普段から購入するものによってはいくらでも手に入るため、湿気を吸わなくなったら破棄してください。こうすれば、余分なお金をかけずに除湿ができるでしょう。
匂い消しにも使える!重曹は湿気取りにも役立ちます
お掃除に役立つ『重曹』は、多くのご家庭に常備されています。重曹は元々使い道が多いアイテムですが、湿気対策にもなるのはご存じでしょうか?
重曹は湿気取りだけでなく、匂い消しの効果もあるため、靴箱に入れるのもおすすめです。
実は靴は大量の汗を吸っているため、湿気がたまりやすく匂いも気になります。そこで靴箱に重曹を入れておくと湿気が取れる上、匂いも抑えることができて一石二鳥ですね。
なお、重曹は少量ではあまり湿気が取れないため、ある程度多めに入れて配置しましょう。梅雨の時期は掃除の頻度も増えやすいため、多めに重曹を買っておくと安心ですね。
読んだあとも役立つ?新聞紙と湿気取りについて
情報収集に今も使われる新聞紙ですが、読み終わったあとはそのまま捨てていませんか?新聞紙も意外と使い道が多いように、湿気対策として再利用が可能です。
除湿に使った新聞紙はそのまま破棄しても良いですが、干すことで再度吸湿してくれるので、長く使いたい人にもおすすめです。
新聞紙はその形状から分かるように、狭い場所にも挿入しやすく、タンスの隙間の除湿もできます。洗濯を部屋干しするなら床に敷いてもいいし、車の中の湿気対策もできるため、新聞紙は捨てずに取っておくといいでしょう。
現代は新聞を取る人も大きく減りましたが、きちんと目を通す場合、再利用のことも考えるとなかなかお得ですね。
体に触れるものは湿気だらけ?身に付けるものは除湿すべし
湿気対策は主に部屋へ施すのですが、『私たちが身に付けている衣類』にも必要なのはご存じですか?
とくに『できるだけ洗濯せずに長持ちさせたい衣類』の場合、乾燥機にかける頻度も少なく、思いのほか湿度がたまりやすいでしょう。
そして衣類だけでなく、私たちが毎日触れるもの…たとえば『布団』についても、湿気対策を意識したいところです。「いつも気にせずに触れていたものに、カビが生えていた…」なんてことになると、さすがに嫌ですよね?
服と布団はどのように除湿するか、きちんと把握しておきましょう。
まずは乾燥を!服をクローゼットにしまう前に
服を脱いでそのまま洗濯するなら、わざわざ乾燥させる意味は薄いです。しかし服を脱いでクローゼットにしまうなら、以下のような手順で乾燥させましょう。
- ハンガーにかける
- 風通しの良い場所に吊るす
- 乾燥したらクローゼットにしまう
洗濯していないのに乾燥機にかけるのはもったいないので、自然に乾燥させるだけで十分です。
もしも乾燥させずにクローゼットにしまった場合、その服だけでなく、一緒にしまっている服にまで湿度がたまります。季節によっては全部の服に悪影響を及ぼすため、洗濯しないならまずは乾燥させてください。
これは洗濯の頻度が少ない服ほど気をつけるべきことで、『コート』や『ジャケット』にはとくに気を払いましょう。こうした衣類は価格も高めなので、大切に扱ってください。
晴れた日は干そう!湿気を吸った布団の乾燥方法
もしも晴れた場合、洗濯物を干す人が多いですよね?ですが晴れた日は洗濯物だけでなく、布団もしっかりと干しておきましょう。
とくに夏場は寝汗もひどく、布団はかなり汗を吸っているため、晴れた日は必ず干さないとダメです。
夏場は日差しも強く、布団も綺麗に干せるのですが、長時間の日光は布団を痛めてしまいます。夏は可能な限り午前中だけ干しておき、日光がピークを迎える頃には取り入れておきましょう。
なお、布団を叩くともっと綺麗になりそうですが、これも布団を痛める原因になります。湿気取りの効果も期待できないため、お布団は丁寧に扱いましょう。
こうやってこまめに湿気を取っていると、布団も長持ちしますね。
湿気対策もやりすぎには注意を!
湿気対策は夏だけでなく、それ以外の季節でも役立ちます。ただし、夏以外でも湿気対策をするのなら、やりすぎに注意してください。
夏は乾燥しすぎるということもありませんが、ほかの季節に除湿しすぎると、以下のようなリスクがあります。
- 風邪などのウイルスが活発化する
- ホコリが宙を舞いやすくなる
- 喉が痛くなる
冬は除湿せずとも上記のようになりやすいため、乾燥させすぎるのも考えものですね。
日本は平均的に湿度が高めなので、湿気を不快なものとばかり考えますが、適度な湿度は体調管理にも役立ちます。それにお肌の乾燥も防げるため、冬はむしろ加湿が必要です。
どんなこともやりすぎは良くないように、湿気対策も適切に行ってくださいね。