学生とは訳が違う!社会での先輩・後輩関係を上手く立ち回る方法
『先輩や後輩との関係』は学生時代だけでなく、社会人になってからも生じてきます。学生時代のほうが関係も厳しそうに見えますが、実際は社会人としての先輩後輩関係のほうが面倒です。
とくに女性は先輩や後輩との付き合いを大切にするため、上手く関係をコントロールしないと、仕事にまで差し支えるでしょう。そんな社会人としての人間関係について、詳しく見ておきます。
学生のようにはいかない?社会人としての先輩後輩関係
「学生のときには先輩や後輩とも楽しく過ごしていたし、同じ具合で社会人としてもやっていこう!」と考えていませんか?
ですが、学生時代のノリで社会人生活を開始すると、周囲からは厳しい視線を向けられるでしょう。
先輩相手ならとくに注意すべきですが、仮に後輩相手に軽すぎても社会人として疑問視され、こちらも仕事に支障が出ます。
学生時代の付き合い方というのは、卒業と同時にすっぱり忘れ、就職後は慎重に関係を構築していきましょう。新入社員にはお堅い人も多いですが、軽いよりかは全然マシですね。
したがって、まずは『先輩との付き合い方』から意識しておきましょう。
入社直後は先輩だらけ!新社会人としての振る舞いをしよう
学校を卒業して新入社員になったのならば、基本的に周囲は先輩だらけですね。
『たとえ1日でも入社が早ければ先輩になる』とは言うものの、実際は『1年以上は勤めているベテラン』が先輩と呼べます。そんな先輩たちはすでに会社へ貢献しているため、敬意を持って向かい合いましょう。
会社によっては上下関係が緩いこともありますが、それでも先輩を敬うように意識しておけば、とりあえず無礼を働くこともありません。
最初にも触れましたが、新入社員のうちは慎重すぎるくらいでちょうどよいです。慣れてきたら徐々に態度を緩めていき、仲良くなるのはそれからでも遅くありません。
「だけど先輩を目の前にすると緊張して、どう接すればいいか分からない…」という人は、これからお教えする2点を覚えておきましょう。
挨拶と敬語は徹底的に!先輩に嫌われない基本とは
新入社員として仕事を開始するなら、先輩に対しては下記のことを守りましょう。
- どんな気さくな先輩が相手でも挨拶は自分から
- 入社から時間が経過しても話すときは敬語を使う
ほかにも社会人として大切なことはありますが、少なくとも先輩相手なら上記を押さえておけば大丈夫です。
まずは挨拶ですが、シャイな女性は少し気後れするかもしれません。しかしこうした挨拶は大声を出す必要はないし、すれ違う際に軽く頭を下げつつ伝えればOKです。
『人間関係を作るなら挨拶から』と昔から言われるように、これを自分からしておくと、第一印象が大幅に良くなります。当たり前のことをして好かれるなら、やらないと損ですよね?
また、慣れてくるとタメ口に崩したくなるかもしれませんが、相手は目上ですし、常に敬語で話せばトラブルにはなりません。敬語は『敬う相手に対する言葉遣い』なので、敬語で接されて嫌な先輩はいないでしょう。
頼るのはほどほどに?先輩と一緒に働くコツ
先輩と一緒に仕事をするのなら、基本的には頼ってあげると良いでしょう。頼られることで相手の自尊心を見たし、責任感も芽生えるので、組織から見ても良い影響が期待できます。
ただし、頼りすぎるのは逆効果でしょう。
盗む、なんて書くと人聞きが悪いですが、先輩の技術を見て覚え、そして実践すると喜ばれることが多いです。
これが学生時代なら、お互いがライバルということで不愉快になるかもしれません。しかし、社会人ならば仕事を円滑にこなすのが最優先なので、言われる前から覚えてもらえると、先輩も「手がかからなくていい後輩だなぁ」と高く評価するでしょう。
もちろん、「このやり方、先輩から学んだんですよ」と伝えてあげると、相手もさらに喜びますね。
仕事に慣れてきたら意識しよう!後輩と接する必要性
会社に入って仕事に慣れ、そして先輩との関係も固まる頃には、新入社員が増えるかもしれません。
そうなると、これまで後輩でしかなかった人も先輩になりますね?
『先輩からは目で盗め』と書きましたが、もしも良い先輩に恵まれたのなら、『後輩との接し方』もぜひ真似しましょう。
するとあなたも尊敬される先輩になれて、後輩とも円満な関係を作れます。先輩として立派に振る舞える頃には、仕事も順調にこなせているでしょう。
そんな後輩と上手く付き合っていくなら、これからご紹介するポイントを押さえてください。
明るく気さくに!後輩には見せたくない姿とは?
後輩との付き合い方において、以下の2点は常日頃から意識しておきましょう。
- 暗くならないように明るく振る舞う
- 質問されたら気さくに答えてあげる
先輩が仕事中に暗いと後輩のモチベーションまで下がってしまうため、せめて明るく振る舞うことだけは忘れないでください。
「おしゃべりは苦手だから…」と考える人も、心配無用です。明るさというのは口数の多さではなく、『マイナス思考にならないこと』であり、ちょっとのミスくらいなら気さくに教えてあげましょう。
すると後輩も「この先輩となら、仕事も上手くいきそう!」と意欲的になり、相手に慕われつつも仕事が捗りますね。後輩は常に先輩を見ていると考えつつ、「どんな先輩が良いんだろう?」と意識して行動しましょう。
そうなると、『後輩には行動で示す』のも重要です。
信頼は行動で得る!後輩に言い聞かせるときのポイント
たとえば普段からサボりがちな上司が「真面目に仕事しろ!」と命令してきたら、あなたはどう思いますか?
これは先輩後輩関係にも言えることで、後輩に言い聞かせることがあれば、『まずは自分で行動してやってみせる』のが大切です。
口先だけの人間は周囲から疎まれるように、行動が伴わない先輩も後輩たちから煙たがられるのです。
そもそも仕事を教えるためには『自分自身が教えられるほど習熟しているか?』がとても大切ですね。もしも「これを教えてあげたいけど、まだ理解が及んでいない…」と思ったら、自分も負けじと頑張りましょう。
後輩を成長させるのも大切ですが、『自分自身が追い抜かれないように成長し続ける』のも、理想的な先輩の条件です。
どちらと付き合う場合も必須?先輩と後輩に共通すること
先輩と後輩では付き合い方が異なるものの、『どちらと接する場合でも欠かせないポイント』はあります。
先輩や後輩はどちらかと上手く付き合うだけじゃなく、双方と仲良くするのが理想的です。
「でも、どちらかと付き合うだけで精一杯!」という人は、あまり難しく考えてはいけません。どちらも人間であると話したように、『先輩とも後輩とも仲良くなるなら、人間として当たり前の気遣いが必要』なだけで、むしろこれまでに説明してきたことよりも簡単でしょう。
観察はこまめに!先輩や後輩の人間性を見抜く
先輩も後輩もそれぞれ人間性に違いがあるように、上手く付き合っていくなら『それぞれに合わせた対応』も欠かせません。
たとえば職場に『真面目なA先輩』と『フランクなB先輩』がいたとしたら、以下のような考え方でコミュニケーションを取ってみましょう。
- A先輩は真面目だけど融通が利かないから、仕事中は無駄口はなくそう
- B先輩は会話が好きだから、仕事に支障がない範囲でいろいろ聞いてみよう
その人の性格によって対応が分けられれば、相手が先輩でも後輩でも関係なく、「この人は気が利くなぁ」と高く評価してもらえますね。
ネガティブな話題は禁止?悪口は自分の評価も下げます
先輩も後輩も関係なく、女性が集まるとおしゃべりも盛り上がってくるでしょう。そうなると、つい口が軽くなって悪口も言ってしまうかもしれません。
ですが、先輩とも後輩とも仲良くなるには、ネガティブな話題は禁止しましょう。
たまには悪口も含んだ愚痴を言いたいところですが、『悪口はどんな人でも言われたくない』という基本を思い出せば、こらえることはできるでしょう。
それに『火のない所に煙は立たない』と言われるように、普段から悪口を発さなければ、変な噂も立てられません。噂も広まりすぎると真実味を帯びてしまうため、あらぬ疑いがかかるでしょう。
自分への悪口を未然に防ぐなら、悪口を言わないことが大事です。
同期も大切に!先輩にも後輩にも属さない立場について
会社では先輩や後輩にばかり気を遣うかもしれませんが、『同期』の人たちも大切な存在ですね。
同期はあなたにとってライバルではありますが、ライバルとは憎み合うのではなく、お互いを高め合うために協力するのが望ましいでしょう。
たとえば先輩にも後輩にも聞きにくい内容も、同期相手なら比較的気を遣わずに聞けます。ライバルを頼るなんて…とは考えず、「この仕事を達成すれば、お互いのためになる」と思って、困ったときの仲間として敬意を払いましょう。
社会人になるとたくさんの人と関係ができますが、それらを上手くコントロールし、快適な日々を過ごしてくださいね。