顎のザラザラの原因と治し方。放置すると色素沈着やニキビの素に!
Date:2017.09.06
メイクをしていてふと顎を見たら、白いぼつぼつに気がついたことはありませんか?
気になって触ってみると感触はザラザラ。塩でもついているかのようなその手触りに慌ててしまう人もいるかもしれません。
出来てしまうとメイクも乗らなくなっていくそのザラザラ、正体はそれほど怖いものではありません。
ですが放置すると肌トラブルの原因にも…具体的な原因と対策で出来る限り早くクリアな顎を目指しましょう!
この記事の目次
顎のザラザラ…正体はいったい何?
まずは気になる「ザラザラの正体」。実はこのザラザラはいくつかの要因が潜んでいます。あなたの顎のザラザラはどの原因に当たるのでしょうか?
大半は皮脂汚れと角質
まずはよくある、肌にこびりついた白い産毛状のザラザラについてです。
この産毛状のザラザラの原因は、大抵の場合は【皮脂汚れ】【角質】から出来てしまったコメド(角栓)です。
また、顎はその形状から汗や垢などの汚れも溜まりやすいところ。しかし唇の下であるためか意外と盲点になりやすく、クレンジングが雑になったりしやすい場所でもあるのです。
乾燥肌さんの場合は皮膚剥けの場合も
次に乾燥肌さんに多いのが「顎の皮膚剥け」のザラザラ。
しっかりと保湿をしていれば2〜3日で無くなりますが、顎の皮膚は薄いため水分を保持しにくいところ。お手入れをサボってしまうとまたすぐに皮が剥けてきてしまい、何度も繰り返してしまうことも多いものです。
鏡でチェック!黒ずみ毛穴になっていませんか?
顎は唇の影になりやすいので、意識してよく見てみる必要があります。なるべく色々な角度からチェックしてみてください。この時、明かりを当てながら見るとコメドが光って見えるので自分の顎状態がわかりやすくなりますよ!
白、あるいは半透明のコメドや薄い皮剥けならば、1週間ほど集中してケアをすればほとんど目立たなくなります。
顎のケアを怠ると起こるデメリット
初期状態のザラザラであれば、「よく見ないと気が付かないし…」と放置してしまう人も多いものです。
しかし実はこのザラザラ、放置すればするほどオフしにくい代物に成長してしまうのです。オフしにくいままでいれば、それはさらなる肌トラブルの原因になります。
ニキビの元になるアクネ菌の大好きな場所に
ザラザラの原因の大半が皮脂汚れと角質、ということはすでにお伝えしたとおり。では、この皮脂汚れと角質が大好物の菌が私達の体に住み着いているのはご存知ですか?
名前は知っている方も多い、アクネ菌という常在菌です。
しかし、皮脂分泌が過剰になるなどpHバランスが崩れた場合、アクネ菌の中の「悪さをする部分」が突出してしまいます。この悪さをする部分というのが、皮脂や古い角質をエサにし増殖を続け、毛穴などに炎症を起こす「ニキビ」です。
アクネ菌はあまり通気のない、湿り気のある部分を好みます。その上、人間の顎はアクネ菌の大好物である皮脂も角質もたっぷり。アクネ菌にとっては非常に住み心地の良い、食料も豊富にある最高の住処になってしまうのです。
黒ずみが増えると色素沈着からくすみの元に
間違ったケアや食生活、年齢肌などによって、顎の毛穴も頬などと同じようにたるみが起きます。そこにお手入れ不足が加わると、毛穴にたまった皮脂は酸化し黒ずみ始めます。
ある日ふと気がついたら、顎や口の周りにモヤンとしたくすみが…という人も多いですが、くすみの周囲をよく確認してみると黒ずんだコメドが顔を覗かせている、ということも少なくはありません。
乾燥を放置していくとしわやたるみの原因に
コメドはもちろん、皮剥けも放置しておくと深刻な肌ダメージの元になります。もっとも多いのは顎周囲のしわ、たるみの原因になるということ。
また、重力によって皮膚は下に引っ張られますから、顎の毛穴が縦方向に伸びてたるんでしまい、そこから更に黒ずみ毛穴が生まれる…という悪循環も出現しやすくなります。
化粧水や美容液の浸透が悪く、メイクも乗らない
「毛穴は小さいし、ファンデーションで上から塗っちゃえばいい!」と思われるかもしれません。しかし、顎のザラザラが厄介なのがここなんです!
試しに顎のザラザラにファンデーションを塗ってみて下さい。ザラザラの部分にファンデーションの色がついてしまい、肌に密着しにくい状態になると思います。
コメドや顎の皮剥けに押し出され、ファンデーション成分が均一に密着しなくなる、というのが顎のザラザラの最大のポイント。塗れば塗るほど角栓や皮剥けと、肌との境目がハッキリ浮き出てしまいなかなか隠しきれるものではありません。
これでぬかりナシ!ざらつきを無くす、顎ケアの基本の”き”
原因やデメリットがわかったところで、早速今日から顎のケアをスタートしましょう!出来そうなものから始めるだけでも1週間後にかなり変わるはず。
誰でも出来る簡単なものばかりですからポイントをしっかり掴んでトライしてみてくださいね。
クレンジングは顎からスタート
皆さんは洗顔をする時、どこからクレンジング剤や洗顔料を付けていきますか?
おそらく最も多いのが、頬から洗う、という方法ではないでしょうか。頬は面積も広く、洗った時の爽快感も大きい部分。
また、TVやCMなどでも大抵は頬にたっぷりのクリームをつけて…という映像が多いので、なんとなく頬から洗い始めるというイメージもついてしまっています。
洗い残しが無くなりやすい方法として、美容家たちの間でも実践されるのが「クレンジングを【顎から】スタートする」というシンプルな方法です。
一番最初に始めることで、丁寧さも見落とし防止も同時に出来るということですね。
- クレンジングを顎、頬、額、鼻の周囲、目の周りに馴染ませます。
- 人差し指〜薬指の3本、第1関節〜第2関節くらいまでを使って、下方向から上方向に向かって楕円を描くように馴染ませます。
- なじませる順も顎からスタートしましょう。メイクや皮脂汚れが浮き上がってきたらぬるま湯で洗い流します。
目以外の部分は鏡を見ながら、「くるくる、くるくる」とリズムを取ると見落としが無くなります。指でゴシゴシ、爪でガリガリ、と刺激を与えないように注意してくださいね。
洗顔前に蒸しタオルで毛穴開き
クレンジングが終わったら洗顔料へ…と進みたいところですが、ここで1ステップ手間をかけます。
温めた蒸しタオルを顎、鼻、眉間に当たるように縦に当て、毛穴を十分に開かせてから洗顔するというのがポイント。顎だけでなく、コメドがつきやすい鼻や眉間にも1度にアタックできるので楽ちんですよね!
<蒸しタオルの簡単レンジ作成方法>
- フェイスタオルを水で濡らし、軽めにしぼります。やや水気を感じる程度でOKです(固く絞りすぎると温めた時に湿度が抜けやすくなります)
- 電子レンジ(500w〜600w)で30〜40秒温めます。手に持った時に持てる程度の温度です。
- タオルを開き、2〜3回空気を含ませるようにパタパタと振って温度を下げましょう。そのままいきなり顔に当てると、熱すぎてしまうこともあるので温度には十分注意して下さい。
顔全体に蒸しタオルを当ててもOKですが、乾燥肌さんの場合は当てすぎるとドライ肌を加速させてしまう場合もあります。そういう場合には、コメドやザラつきが気になる部分だけに当てるようにしましょう。
洗う時は舌ベロを使って顎を前面に押し出す
いよいよ洗顔です。洗っていく順番はクレンジングの時と同じ、顎からスタート。ここでも鏡を見ながら行うと洗い残しを防ぐ事ができます。
コメドもよく見えるので「くるくる」とリズミカルに泡でマッサージするように洗い、ぬるま湯で流しましょう。
黒ずみ毛穴にはゴマージュかスクラブ
洗顔まで済んだら、コメド対策のスペシャルケアです!
スクラブは超微粒子が毛穴の奥までお掃除してくれるコスメです。ザラつきが気になるところにパール1粒分程度を乗せ、洗顔と同じく「くるくる、くるくる」とイメージしながらマッサージしてください。
ゴマージュは古い角質を絡め取りながら、ぽろぽろと落ちていくコスメになります。スクラブの一種ではありますが、摩擦が少ないので肌の負担はスクラブよりは軽め。敏感な肌の人はゴマージュにしておきましょう。
スペシャルケアは週に2〜3回がベスト
ゴマージュやスクラブなどのケアは毎日行うと、逆に肌の負担になることがあります。特に乾燥肌の人は、肌質そのものが過敏になっていることも多いため、ゴマージュなどの刺激で余計に肌荒れを起こす場合も考えられます。
やり過ぎは何事もよくありません。神経質にならないように注意しましょう!
オフしたら終わりじゃない!顎のザラつきを予防するには
ベーシックケア+スペシャルケアでコメドや皮剥けが気にならなくなったら、また新たなものを作らないような予防意識も必要です。
とはいえ難しいことはありません。ベーシックケアの延長として毎日の生活に取り入れられるものですので、日頃のスキンケアにほんの少し気持ちをプラスするだけでOKですよ。
「角質を取ったら水分補給」を徹底する
皮剥けはもちろん、過剰な皮脂分泌も実は「乾燥」が原因です。乾いた皮膚はバリア機能が低下するため、体が緊急事態だと感じて「皮脂を出して肌を守れ!」と命令している状態なのですね。
<簡単!化粧水とコットンで部分保湿>
- 普段通り化粧水で顔全体を保湿したら、コットン3〜4枚に化粧水を浸します。
- 顎にコットンをペタペタと貼り付け、10分〜15分放置します。
- ゆっくりコットンを剥がし、肌表面に残った水分をギュッと手のひらで馴染ませたら、オイルやクリームを薄く伸ばし水分にフタをして完了!
この化粧水とコットンの部分パックは、朝のメイク前にも使えます!肌のザラつきが落ち着き、メイクが浮きにくくなりますよ。季節を問わず実践してみて下さいね。
普段の姿勢にも原因が?!ちょっとだけ意識しよう
さて、直接のスキンケアとはやや異なりますが、実は肌荒れは姿勢や仕草によっても起こる場合があります。
- 肘をついて手に顎を乗せる
- 友人と話している時などに手で口元を触る、隠す
- 顔にかいた汗を手で拭く
- メイク直しなど、日中皮脂や汚れを取る時間がない
手というのは意外なほど雑菌が多いところ。知らず知らずのうちに、手についた雑菌を顔まわりにくっつけてしまうとそれが肌荒れの原因になることもあります。
また、肘をつくなどで部分的に圧迫をかけてしまうと、その部分の血流が悪くなり角質を増やしてしまうリスクも大きくなります。
顎はただでさえ通気性の悪いところ。必要な時以外は出来るだけオープンにしておくよう心がけてみて下さい。
お顔の血行促進でターンオーバーをサポート
肌全体の血流が悪い、代謝力が低下している場合にも、部分的な角質の増殖や皮脂の過剰分泌を招きやすい乾燥を起こすリスクにつながります。
肌の循環をよくするとターンオーバーが促進され、不要な角質は溜まりにくくなります。週に1度、あるいは2週に1度でも良いので、肌循環をよくする炭酸パックなどを用いてスペシャルケアをプラスするのも効果的です。
フェイスケアはやり過ぎもやらな過ぎもNG
美容意識が高まる中、「シンプルケア」を推奨する美容関係者も非常に増えていますし、個人的にもシンプルケアが最もトラブルを回避しやすい方法だと感じます。
ですが、中には極端に「何もしない」という人もいることも事実。何もしないということは、何らかの原因で肌にトラブルが起こっても「放置する」ということにつながりやすく、根本の解決にならないことが多いのです。
シンプルケア≠何もしない、ということではありません。
過剰に神経質になって顎や口のまわりのザラザラをこすり取ろうとする必要はありませんし、毎日毎日鏡で顎をチェックしてスクラブを…というのは逆効果です。
しかし顎にコメドがついていたら、「汚れを取り切れていないんだな」とスキンケアを見直す指標にできるはず。
肌に毎日贅沢をさせるのではなく、たまに贅沢をさせる、というのがシンプルケアの真髄かもしれません。
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