パート・アルバイトの面接マナー!面接時注意すべき服装や質問事項
Date:2016.11.24
女性は結婚や妊娠・出産などのライフイベントがあるため、男性と比べても退職や転職の機会が多くあります。結婚後は正社員をやめてパートやアルバイトとして働き出す女性も多くいるでしょう。
パートやアルバイトの面接対策はしっかり行っていますか?
年齢の高い女性ほど人生経験があるからと油断をして、面接当日に予想外の質問をされて戸惑ってしまうことも少なくありません。
この記事では、女性だからこそ気を付けてほしいパート・アルバイトの面接マナーについてご紹介します。
この記事の目次
面接当日までに準備しておくべき履歴書や服装のマナー
面接が決まったときによく言われるのが「履歴書をご持参ください」という文句。つまり「履歴書を持って身一つでいらっしゃい」という意味です。
履歴書はどんな風に書いたら良いのでしょう?そもそもどんな服装で行くのがベスト?面接当日までに押さえておきたいポイントは次の通りです。
履歴書や職務経歴書は手書きで丁寧に
就職活動で面接をする時には、ほとんどの面接官が応募者が事前に書いた履歴書や職務経歴書を見ながら質問をします。
そういった書類を書くときには、次の点に注意しておきましょう。
- 鉛筆などで薄く下書きをした上からペンでなぞる
- コピーや複製などをせず一枚一枚丁寧に書く
- なるべく読みやすい字で、崩し字などを使わず丁寧に書き上げる
最近ではデジタルで作成した履歴書・職務経歴書を印刷して提出する方法もありますが、プリントと違って筆跡は本人の人柄をよく表します。
真面目さや几帳面さなどをアピールするためには、書類は手書きの方が好印象です。
清潔感と節度のある服装で行く
面接では、第一印象がとっても大切です。そんな第一印象を形作る上で、服装は重要なポイントになります。
職種によって服装のTPOは変わりますが、面接の時はどんな職種でも清潔感と節度のある格好が好印象を与えます。
- スカートは膝丈くらい
- ストッキングの色は肌と浮きすぎないものを選ぶ
- ジーンズはなるべく避ける
- 派手な色・柄は避ける
特に飲食業などでは、ネイルやアクセサリー、髪型などが重要視される傾向にあります。女性であれば基本的にアンサンブルを着ていくと間違いないでしょう。
最低限気を付けるべき面接当日の立ち振る舞い・マナー
実際に指定された場所に着いたとき、最低限気を付けたいマナーは次の通りです。
現地には10分前に到着する
面接に指定された場所には、必ず10分前に到着するようにしましょう。これより早すぎても遅すぎても良くありません。
もし時間に間に合うか心配な人は、当日は早めに家を出て面接場所の近くで時間を潰しておくと安心です。
出会った人には自分から笑顔で挨拶をする
面接場所には、大体の場合が応募先の職場を指定されることでしょう。そうしたとき、面接場所に着くと採用担当者以外のいろんな人とすれ違います。
応募先では、どんな知らない人にでも自分から笑顔で挨拶をしましょう。
もちろん一人前の大人として、相手によって挨拶をしたりしなかったりするのはモラルに欠ける行為です。面接当日は、自分が採用されたときのことも考えて行動しましょう。
女性のパート・アルバイトでよくされる質問と対策法
雇用形態や職種を問わず、面接は雇用者と応募者がお互いをよく知る上で重要な場面です。履歴書や筆記試験などでは知ることのできないお互いの性格やものの考え方・捉え方などを知るために、面接ではたくさんの質問がされます。
確実に採用されるためには、事前にどんな質問が来ても良いような対策を練っておくのがポイントです。そこで、女性のパートやアルバイトの面接でされやすい質問を見てみましょう。
このお仕事(職種)を志望した動機・理由は?
志望動機は面接における主役と言っても過言ではありません。人を採用しようとしている企業側としては、志望動機を聞くことで応募者の
- その仕事に対するやる気や熱意
- その仕事をどういった風に捉えているか(理解度や適正)
- 企業や仕事のことを事前にどのくらい知っているか
といった点を見ています。
もしも志望動機があまりにも漠然としたものであったり、とってつけたようなテンプレートな内容だったりすれば、「この人は別にうちじゃなくても働ければどこでも良いんだ」と雇う気を失くしてしまいます。
志望動機で答えるべきなのは、自分の言葉で素直に言い表した自分の本音です。
もし自分が人を雇う立場だったときのことを考えてみてください。本音をあまり言わないような、何を考えているか分からない人を雇う気にはあまりなれませんよね?
応募者が素直であれば、雇用者も「この人と一緒に仕事ができるか」をより具体的に考えてくれます。
前職を辞めた理由は?
一緒に仕事をする人を雇うのなら、やっぱりできるだけ長く続けてくれる人が良いですよね?特にパートやアルバイトなら、正社員と違って「軽い気持ちですぐに辞められてしまうかも」という不安が雇用者にはいつでも付きまとっています。
雇用者が応募者に前職を辞めた理由を訊ねるのには、
- 応募者が前職を辞めた理由と同じような環境が自分の企業にもないか
- その人がどんなことを基準にして仕事を続ける人か
- 仕事を任せられたときに途中で放り出さないか(仕事に対する責任感)
- 人間関係などで辞めていた場合、自分の職場で馴染めそうか
という点を見る理由があります。せっかく雇ったのにすぐに辞められてしまったら、雇用者としても良い気持ちはしません。
この質問では、なるべく前職の悪口などは言わずにポジティブな理由を言うのが吉です。
- 子どもができたので育児に専念するため
- 職種が自分と合わなかったので自分の適性を伸ばすため
- スキルアップのため
まずは「どうして辞めなければならなかったのか?」を素直な気持ちで考えてみましょう。その素直な気持ちを、今度は出来るだけ相手にも「それなら仕方ないな」と思える形に整えていきます。
前職の悪口や愚痴さえ言わなければ、雇用者としてもマイナスに取ることはほとんどないので安心して答えましょう。
子どもがいる場合、年齢はいくつくらいか?
これは女性ならではの質問です。パートやアルバイトと一緒にお母さんもやっていかなければならない女性には、子どもの学校や保育園などに参加しなければならない行事が少なからず出てきます。
雇用者としてもなるべく多く働いてほしいので、子どもの年齢や通っている教育機関の有無などについて知ることで、その人がどのくらい働いてくれるのかを考えます。
また、もし雇用者がその応募者を雇うことを前向きに考えてくれているのなら、「どんなタイミングでこの人に休暇を与えなければならないか」という点を考えるためにもこの質問をします。
特に卒業・入学シーズンの春はその人がいつ休みをとっても良いように心積もりをしていなくてはなりませんから、雇用者は応募者の子どもの年齢を把握しておく必要があるのです。
今回志望した職と前職の職種が違うけど大丈夫か?
雇用者と応募者は、ほとんどの場合が面接のときが初対面です。初対面の人が自分の任せたいと思っている仕事に適正があるのかを見極めるのは、いくら何人もの人を見てきた採用担当者でも至難の業です。
ですから、もしも応募者が前職とまるで畑違いの職を志望してきたのなら「本当にこの人に任せて大丈夫か?」と不安を抱いてしまいます。
前職の前に応募と同じ職種の経験があるなら話は別ですが、もし未経験の職種に応募するのなら未経験であることをカバーできるくらいのアピールが出来なくてはなりません。
例えば「その職に有利な資格を持っている」など、その職種に対する情熱以外で何か自分に適正があると言える理由を話しましょう。
採用された場合、週にどのくらい働けるか?
人を雇う立場の人にとっては、自分の企業で働く人の管理はとっても重要な仕事の一つです。
パートやアルバイトなら特に、従業員の人たちのスケジュールを組み合わせたシフトをつくらなくてはなりませんから、応募者がどんなスケジュールでどのくらい働いてくれるのかを知らなくてはなりません。
やはり雇用者としては、シフトの入っている人が少ない曜日や時間に働いてくれる人を雇いたいと考えます。
人と人に「合うor合わない」があるように、企業と従業員にも「合うor合わない」が存在します。もしこの質問が原因で採用を見送られてしまったとしたら、それはもう「運はなかった」と思って割り切るしかありません。
通勤の手段と時間は?
例えば電車通勤の人なら、天候が崩れた日に電車が遅延して出勤が遅れてしまうことも考えられますよね。車でも渋滞やラッシュの時間などによって通勤の時間がズレてしまわないか気になります。
また、公共機関を使っている人なら終業の時間が遅いときにバスや電車の時間があるかどうかも心配です。女性なら特に、遅い時間に一人で帰すのは企業側としても怖いものです。
企業は従業員のことを出来るだけ把握しておかなくてはなりませんから、この質問には出来るだけ詳しく具体的に答えておきましょう。
「普段は電車を使っているが時間が合わなければバスを使う」など、時と場合に合わせて手段を使い分けることができる旨をアピールすると好印象です!
自覚している長所と短所は?
人の長所や短所は、本人よりも第三者の客観的な視点からの方が把握しやすいものです。この質問では、それを敢えて訊くことによって応募者に自分を客観的に見つめた上でそれを他人にアピールする能力があるかを見られます。
長所と短所の答え方には、大きく分けて2つのパターンがあります。
- 誰にでも伝わる長所と短所をそれぞれ話す
- 例えば長所なら「暗算が得意」、短所なら「人前で緊張しやすい」など。誰がどう見てもそれが長所と短所だとはっきり分かるような特徴をそれぞれ挙げて話す答え方です。
内容がはっきりしていれば面接官に伝わりやすくておすすめですが、長所と短所のバランスが悪い(長所が国家資格の話なのに短所が日常の些細な癖、など)とアピールの仕方が下手だと見なされてしまう可能性があります。
- 長所と短所を1つに繋げて話す
- 例えば「長所は真面目で責任感の強いところだが、それが時には融通が利かないという短所にもなり得る」など、長所と短所が表裏一体になっている自分の特徴を挙げる答え方です。
内容が綺麗にまとまっていればスマートな印象を与えることができますが、ここで挙げた長所は同時に挙げる短所で打ち消してしまう可能性が大きいため、内容をしっかり練る必要があります。
最後に何か質問はありませんか?
面接の最後には、必ずと言って良いほどこの逆質問をする機会があります。これには「答えた方が良い」という意見と「答えなくても良い」という意見がありますが、実際は気になることがないのなら無理に質問しなくても良いです。
しかし特に気になることもないのに無理をして中身のない質問や不躾な質問(給与のことや福利厚生のことなど)をしてしまえば、逆に悪印象を与えてしまいます。
せっかく好印象続きの受け答えをしていた面接でも、最後の逆質問で意味のない質問をして好感度を下げてしまっては勿体ないですよね!
逆質問の目的は、応募者の持っているその仕事へのイメージと実際のその仕事のギャップやミスマッチを解消することです。
採用した後から「これってこうじゃなかったの?」「こんなの聞いてない!」と不満が出るのは応募者としても雇用者としても避けたい問題ですから、本当に気になることがあれば遠慮せずに聞いておきましょう。
もちろん無理に質問を探す必要はありませんが、どうしても何か質問をしたければ、
- どのくらいの期間で合否の返事を貰えるか
- 働き始めるまでに準備しておくものはあるか(書類や道具など)
- 大体の仕事の流れ・スケジュールはどのようなものか
といった内容が無難です。
面接に嘘は不要。しっかり自分に合った職場に就職しよう
面接は、その人とその仕事がちゃんと合っているかを見極めるために行われます。「何としてでも採用されたい!」と思う気持ちも分かりますが、自分に嘘をついてまで採用されても後から仕事がつらくなってしまいます。
雇用者が自分を見定めるように、自分も雇用者や職場を見定めてください。「この職場は本当に自分に合っているか?」と考えながら面接に挑んで、後から悔やむことのない就職活動をしましょう!
Sponsored Link