
30代の未経験転職は厳しい?使える転職エージェントはある?
Date:2022.03.29
昔は30代での転職は難しく、「35歳転職限界説」といったものが唱えられていました。
しかし現在では風向きが変わって、30代でも転職できる可能性が高まってきています。
この記事では、30代の転職がどういった状況になっているのかを説明していきます。また、30代がうまく転職するコツや、利用したい転職エージェントについても解説します。
30代の未経験転職が難しい3つの理由
20代と比べると、30代の転職は難易度が高くなります。さらに「未経験」の業種に転職する場合は、より転職の成功が厳しくなります。その理由としては、次のようなことが挙げられます。
- 求人数が少ない
- 即戦力が求められている
- 30代の女性は敬遠されがち
では、30代の未経験転職が難しい理由について、詳しく見ていきましょう。
30代で未経験者だと求人自体が少ない
そもそも30代で、仕事で使える技術や経験が無い人を募集している企業自体が少ない、という問題があります。
30代の転職は難しいのが現状ですが、30代の需要は増加傾向にあります。厚生労働省が調査した「有効求人件数」によると、35~39歳の求人件数は、2019年の方が2000年よりも約28%も増加しています。
35~39歳の人口自体は、2000年より2019年の方が減少していますから、間違いなく30代の転職需要は増えています。
今後も、30代の求人は増加することが予想されます。そのため、30代の未経験者でも転職に成功できる可能性は十分にあります。
企業が30代に望んでいるのは即戦力
20代と30代では、企業が求める人材像が違います。20代は、経験が無くても将来を見据えた「ポテンシャル」で採用してもらえますが、30代はすぐに会社で活躍できる「即戦力」が求められています。
そのため、仕事で使える「技術」か「資格」を持っていない30代の人は、採用されるのが難しくなってしまいます。
逆に、その職場で通用する技術か資格を持っている人は、30代でも採用率は高くなっています。実際データによると、転職成功年齢は、平均で「32歳」ぐらいとなっています。
30代女性はさらに転職にハンデがある
同じ30代でも、男性より女性の方が転職が厳しくなっています。なぜなら、30代になった女性は、「出産」や「育児」に時間が取られることが予想されるからです。
もちろん、仕事を優先してバリバリ働く女性も多くいますし、出産はともかく育児は女性だけがやるべきものではありません。
しかしどうしても企業側からは、30代女性を採用すると、出産や育児で休暇を取られてしまうリスクが高い、というイメージを持たれているのです。
転職先を絞り過ぎなければ30代からでも目指せる職業もある
30代の場合、あまり転職先の「業種」や「職種」を絞りすぎない方が、転職成功率を上げられます。
次のような、業界や職種は、30代の未経験者でも転職実績が多く、おすすめです。
種別 | 内容 |
---|---|
業種 | IT業界、建設業界、製造業界 |
職種 | 営業職、販売職、接客職 |
では、30代でも転職しやすい業種と職種について、詳しく見ていきましょう。
求人需要の高い業種なら30代未経験者でも転職しやすい
常に人材を求めていて、求人が多く出ている業種は、30代未経験者の転職に適しています。具体的には、「IT業界」「建設業界」「製造業界」などが求人数が多く、おすすめの業種となります。
1つ注意したいのが、これらの業界は、メインとなる職種以外も広く人材を求めている、ということです。
たとえばIT業界と言うと、プログラマーやシステムエンジニアといった「エンジニア職」での求人が思い浮かびます。
しかしIT会社でも、「営業職」「事務職」といったエンジニア職以外の職種も必要不可欠です。専門知識が無くても、こうした求人に応募して採用されることはありえます。
どの業界でも就職しやすい職種がある
どのような業界でも、未経験者が就職しやすい職種があります。それは、「営業職」「販売職」「接客職」の3つです。
これらは、ほとんどの会社で必要な職種なのですが、それだけに労働者の数が足りていません。そのため、求人も多く出ています。
これらの職種は、経験しておくことで他の業界の同職種に転職しやすくなる、というメリットもあります。
30代転職を成功させるためのコツと注意点
30代転職は、20代の時よりは難しくなっていますので、次のようなポイントに注意して転職活動をおこないましょう。
- 自己分析をしっかりやる
- 収入は下がることは覚悟する
- 書類と面接の対策は徹底してやる
- 経験をアピールする
では、30代転職の注意点について、詳しく見ていきましょう。
30代転職は自己分析をしっかりやることが先決
30代で転職を成功させるなら、「自己分析」をしっかりとおこなうことが重要です。まず、次のようなことを把握しておきましょう。
- 本当に転職したほうが良いのか
- どういう理由で転職するのか
- 自分がどんな仕事をやりたいのか
- 自分にどんな経験と技術があるのか
- 自分はどういった性格なのか
こういった自己分析をちゃんとやっておけば、転職の成功率も上がりますし、転職後にミスマッチで後悔するといった事態も防げます。
30代未経験者の転職は収入が下がることが多い
30代未経験者での転職は、前の職場よりも収入が下がってしまうのが普通です。そのため、最低限今の会社と同じ年収を、といった希望を持っていると転職がうまくいかないことが多くなります。
ですから収入を重視しているなら、次の職場が決まる前に退職してしまうのは危険です。働きながら、時間をかけて転職活動をしましょう。
30代でビジネスマナーがわかっていないのは許されない
求人の応募書類がまとまっていなかったり、面接での服装や喋り方などに問題があると転職はうまくできません。
20代なら「まだ若いから仕方ないか」とある程度は大目に見てもらえますが、30代になると「30にもなってこんな常識も知らないのか」と思われてしまいます。
そのため書類対策と面接対策は、徹底しておこなうのが原則です。
30代未経験者でも経験をアピールする
それまで働いたことのない業界に転職する場合でも、自分の「経験」をアピールすることが大切です。
専門的な知識がなくても、リーダーとしてプロジェクトを推進した経験や、後輩を指導した経験など、新しい業界でも通用する経験が何かしらあるはずです。
自分の経験を組み合わせて、新しい世界でどういったことができるのかをよく考えてまとめておくと、転職の成功率が向上します。
30代の転職は転職エージェントを使うのが近道
30代で転職を成功させるコツや注意点を説明してきましたが、1番手軽で効果が大きい転職活動方法は、「転職エージェント」を利用することです。転職エージェントを利用すると、次のようなメリットがあります。
- 求人の詳細を教えてもらえる
- 非公開求人がある
- キャリアアドバイザーに相談できる
- 書類と面接対策を手伝ってもらえる
- 求人を紹介してもらえる
では、30代が転職エージェントを使うメリットについて、詳しく見ていきましょう。
転職エージェントを使えば求人の詳細を知ることができる
求人票にはさまざまな「条件」が書いてありますが、実は記載されていない条件というものが存在します。
ありがちなのが、男性のみ女性のみといった「性別条件」と、20代以下30代以下といった「年齢条件」です。
転職エージェントのキャリアアドバイザーに相談すれば、こういった裏の条件も教えてもらえますので、無駄な応募をするロスを無くせます。
転職エージェントは非公開求人を持っている
一派に公開されている求人の他に、転職エージェントが独自に持っている「非公開求人」というものがあります。
転職エージェントに登録しないと非公開求人に応募ができませんので、転職の可能性を広げるなら、転職エージェントの利用は必須になります。
ほとんどの転職エージェントは無料で利用できますし、本気で転職活動をするなら、登録しない理由は無いと言ってよいでしょう。
プロのキャリアアドバイザーに転職の相談ができる
転職をする際には、自己分析をしたほうがよいと述べました。しかし自分だけで分析をしていると、実情とは違った結果が出てしまうこともあります。
第三者の視点があったほうが、より正確な自己分析とキャリアの棚卸しができます。その第三者として最適なのが、転職エージェントのキャリアアドバイザーです。
キャリアアドバイザーは転職活動の専門家ですので、求職者の強みや適職について的確なアドバイスをしてくれます。
書類添削と模擬面接で転職成功率がアップする
転職成功率を上げるためには、応募書類と面接の対策は必須です。こちらも独力でやっていると、思わぬ見逃しをしていることがあります。
転職エージェントに登録すれば、キャリアアドバイザーが応募書類の「添削」をしてくれますし、キャリアアドバイザーに「模擬面接」もやってもらえます。
さらに調査力の高い転職エージェントなら、応募する企業に特化した書類対策と面接対策を実施してくれます。
この企業は元気のある人材を求めているから面接ではハキハキと喋るべき、といった情報をもらえるため、一般に知られているような面接対策だけをやるより、狙った企業に採用される可能性が高まります。
転職エージェントで適職を紹介してもらえる
転職エージェントの大きな利点は、「受け身」で転職活動ができるということです。キャリアアドバイザーに自分の希望や経歴を伝えておけば、自分に合った求人を紹介してもらえるのです。
30代は仕事で忙しい時期ですが、転職エージェントを使えば自分で求人を探す手間が省けるため、仕事をしながら転職活動をするのが容易になります。
また、キャリアアドバイザーが厳選された求人を紹介してくれるため、ブラック企業に就職してしまう危険性も大きく減らすことができます。
転職エージェントの選び方とうまく使う4つの方法
転職エージェントを上手に使うためには、次のような点に注意してみてください。
- 求人数が多い転職エージェントに登録する
- 希望する分野に強い転職エージェントに登録する
- 自分のエリアに強い転職エージェントに登録する
- 複数の転職エージェントを組み合わせる
では、転職エージェントの上手な使い方について、詳しく見ていきましょう。
1.求人数が多い転職エージェントに登録する
とりあえず、扱っている「求人数」が多い転職エージェントに登録するのが得策です。求人が多ければそれだけチャンスも広がりますし、求人数が多いということは転職エージェントが多くの企業に信頼されている証でもあります。
この時、一般的な求人だけでなく、非公開求人の数もチェックしてみてください。転職エージェントによっては、他では応募不可能な「独占求」人を多数保有していることもあります。
自分の希望分野に強い転職エージェントに登録する
転職エージェントには、幅広く対応している「総合タイプ」と、一部の分野に強い「特化タイプ」があります。
自分の希望する分野に特化した転職エージェントがあれば、登録しておいて損はありません。
希望する業界の求人を紹介してもらえることももちろんですが、その業界の「動向」や「企業情報」なども詳しく教えてもらえるため、転職成功率が大きく向上します。
自分のエリアに強い転職エージェントに登録する
転職エージェントには、日本全国の求人を紹介しているところもありますが、関東圏のみなど一部エリアの求人紹介しかしていないものもあります。
自分の働きたい地域の求人が無い転職エージェントに登録しても無意味ですので、最初に確認しておきましょう。
日本全国に対応した転職エージェントを使ったほうが簡単だと思うかもしれませんが、一部地域に特化した転職エージェントは、思わぬ独占求人を持っていたりします。
そのため、自分の働きたい地域に強い転職エージェントも、利用を検討しておいたほうが賢明です。
複数の転職エージェントを組み合わせると効果が高まる
ここまで求人数、分野特化、エリア特化のそれぞれの良さを述べてきました。どれを重視すべきなのか迷った人もいるかもしれません。
しかし転職エージェントを1つに絞る必要は、まったくありません。どうせ無料ですから、使えるものはどんどん登録していきましょう。
最低限、求人数が多い大手の転職エージェントと、希望分野に強い転職エージェントの2つは登録しておくのがおすすめです。
ちなみに、転職エージェントに複数登録しておくと、自分と馬が合うキャリアアドバイザーに出会える確率が上がるというメリットもあります。
どんな転職エージェントがあるのかは特集記事で
転職エージェントを使ってみよう、と思われた方は次の記事を確認してみてください。
こちらの記事では、各転職エージェントと転職サイトの特徴やメリットをまとめて、ランキング形式で紹介しています。
この記事で目についた転職エージェントに登録していけば、転職活動がうまくいく可能性が高まりますよ。
すべての30代に適した転職エージェント3選
転職エージェントを1つ1つチェックしている時間がない、という方のためにおすすめの転職エージェントを紹介しておきます。すべての30代に適した使いやすい転職エージェントは、次の3つです。
- リクルートエージェント
- マイナビエージェント
- パソナキャリア
では、すべての30代におすすめの転職エージェントについて、詳しく見ていきましょう。
リクルートエージェントは万能型で使いやすい
「リクルートエージェント」は、公開求人と非公開求人のどちらも非常に多い大手の転職エージェントです。30代向けの求人も多数保有しているため、30代の転職にも適しています。
またリクルートエージェントは、日本全国どこの求人も取り扱っているため、どんな人でも活用可能です。
30代の転職で、リクルートエージェントを避ける理由は特にありません。とりあえず登録しておきましょう。
マイナビエージェントは専任アドバイザーのサポートが手厚い
「マイナビエージェント」は、専任アドバイザーのサポートが手厚いのが特徴です。キャリアアドバイザーが、書類添削や面接対策もしっかりやってくれるため、ビジネスマナーに自信がないという人にも適しています。
また、マイナビエージェントでは、企業側の人事担当者とコミュニケーションを取っています。そのため面接対策などで、企業に合わせた情報をもらえることがあります。
他にマイナビエージェントは、「無期限で転職サポートをしてくれる」という点も魅力的です。
30代は会社での仕事が忙しく、転職活動の時間を取りにくい場合が多いのですが、マイナビエージェントは無期限サポートのため、じっくりと転職活動ができます。
女性にはパソナキャリアがおすすめ
「パソナキャリア」は、20代から30代の求人が多い転職エージェントです。40代以上の求人は少ないという弱点はありますが、30代なら問題ありません。
パソナキャリアは、キャリアアドバイザーのサポートが高品質なのが特徴で、「キャリアカウンセリング」「書類添削」「面接対策」「企業との条件交渉」「退職交渉」など、転職活動全般についてサポートを得られます。
またパソナキャリアには、「女性活躍推進コンサルティングチーム」があるため、女性にはぜひ登録しておいたほしい転職エージェントとなっています。
30代の社会人未経験者にはジェイックがおすすめ
30代で社会人経験が無い人は、正社員として就職するのは厳しいのが現実です。しかし「ジェイック(JAIC)」を利用すると、30代の社会人未経験者でも就職できる可能性が大きく上がります。
なぜならジェイックには、社会人未経験者やフリーター向けの求人が多くあるからです。
また、ジェイックは「就職カレッジ」という、就職活動に必要な知識を学べる「講座」を実施しています。
この就職カレッジに参加すれば、社会人未経験者でも、基本的なビジネスマナーなどを身につけることが可能です。
キャリアアップを目指す30代向けの転職エージェント2選
30代で、収入が増える「キャリアアップ」としての転職を目指しているなら、次の2つの転職エージェントがおすすめです。
- JACリクルートメント
- ビズリーチ
では、キャリアアップ向けの転職エージェントについて、詳しく見ていきましょう。
JACリクルートメントは外資系に強い転職エージェント
キャリアアップとしての転職を考えている人で、外資系企業への就職や、海外での勤務を希望している人は「JACリクルートメント」がおすすめです。
JACリクルートメントは、世界10カ国で転職支援サービスを実施しており、外資系企業や海外企業への強いパイプを持っています。
30代で自分の実力を試してみたいと考えているなら、JACリクルートメント経由でキャリアアップを狙ってみるのはどうでしょうか。
ビズリーチはハイクラス向けの転職サポートサービス
「ビズリーチ」は、エグゼクティブ向けの転職に特化した転職サポートサービスです。「管理職」や「外資系企業」の求人など、高収入の求人が多くあります。
ハイクラス向けの求人は、一般公開されないこともよくあるため、キャリアアップを望んでいるなら、ビズリーチは登録しておきたいサービスです。
ただしビズリーチを利用する場合は、求職者側にも一定の能力が求められます。基準以上の職歴や能力が無いと、求人紹介を断られることもありえます。そういう意味では、自分に自信がある人向けのサービスとなっています。
30代転職でよくある疑問と回答
30代の転職でよくある次のような疑問について回答していきます。
- 転職回数は転職に影響する?
- うまく退職できる?
- 競合他社に転職してもよい?
- 転職すると収入は減る?
1.30代で「転職回数」が3回を超えていると、「採用してもすぐ辞めるのでは?」というネガティブなイメージを持たれやすくなります。
2.30代の社員は、会社の戦力として貴重な存在です。そのため、辞めようとしても強く慰留されることがあります。しかし転職エージェントのキャリアアドバイザーと相談し、毅然と態度で退職を宣言すれば退職できます。ブラック企業で難しい場合は、「労働局」の力を借りるという方法もあります。
3.退職後に競業で業務をしてもよいのか「就業規則」を確認する必要があります。こういったルールに法的な有効性があるのかどうかは微妙なのですが、破ってしまうとトラブルに発展してしまう危険性があります。
4.未経験の分野に転職すると、収入は減るのが普通です。しかし経験を活かせる業種や職種を選ぶと、「幹部候補生」としてキャリアアップ転職ができる場合も珍しくありません。

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