気軽に試したい、牛乳美容!体の中から外から美肌効果あり!
Date:2018.04.02
美肌美女の多い韓国の女優さんが牛乳洗顔をしていたことで、話題になった「牛乳美容」。
世界三大美女として知られるクレオパトラも牛乳風呂が好きだった!という話も有名ですね。
でも実際のところ、牛乳に美容効果はあるのか、牛乳洗顔は効果があるのか、まで追求した人は少ないのでは?「牛乳はカルシウムだけじゃないらしい」「なんだか美容にもいいらしい」程度のぼんやりしたイメージしかないのでは?
牛乳は化粧品に比べてとても安いうえに、危険な成分も入っていません。
本当に美容効果があるのなら取り入れなくてはもったいない!ということで、牛乳の美容効果や、牛乳を使った肌ケアについて調べてみました!
この記事の目次
本当にある!それも意外にたくさんある!牛乳の美容効果
牛乳の美容効果として一番に挙げられるのが美肌効果です。牛乳に含まれるカゼインには、肌の老廃物や角質を除去する働きがあり、肌を柔らかくしてくれます。
また、良質なタンパク質やビタミンA、ビタミンB2など、肌によい成分がたくさん含まれています。
成分的に見て美容効果が期待できるというだけでなく、日本酪農乳業協会(Jミルク)では、実際に牛乳の美容効果についての調査を行っていて、その結果がいくつか報告されています。
牛乳を飲んで肌のターンオーバーを促進&ダイエット効果!
牛乳の美容効果について、Jミルクが今までに行ったグループ調査には次のようなものがあります。
- 牛乳を飲むことによる肌のターンオーバー促進効果
- 対象者は50~90代。牛乳を飲用したグループと飲用しなかったグループとで、角質細胞の面積の違いを測定。牛乳を飲用したグループの方が「角質細胞の面積が小さい=ターンオーバーが早い」ということがわかりました。
- 牛乳のダイエット効果
- 対象者は高校3年生の女子。牛乳を「1日200ml以上飲む」から「ほとんど飲まない」まで4グループに分けて調査を実施。牛乳を飲まないグループよりも多く飲むグループの方が、体脂肪率が低いことがわかりました。
- 牛乳のダイエット推進効果
- 対象者は平均年齢23歳の痩せたい女性たち。1日1回、食事の前に牛乳(低脂肪乳)を200ml飲むグループと、特に決まりを設けていないグループとに別れて、食事と運動による基本的なダイエットを4か月間実施。
結果、体重的な差はほとんど見られなかったものの、牛乳を飲んだグループは体脂肪が大きく減少。ウエストも、牛乳を摂取しないグループが平均1.1cm減だったのに対し、牛乳を飲んだグループは3.6cm減に。
ダイエットに関しては、体脂肪率が低下し筋肉量がアップすることで、体重が大幅に減少するという効果はないようですが、体が引き締まることでの見た目の痩せ効果や、筋肉量が増えることによる太りにくい体づくりには効果がありそうですね。
「3-A-Day」(1日3回乳製品を摂取)と美肌についての調査も
Jミルクでは、「3-A-Day」(1日3回、または3品、乳製品を摂ろう!という食生活改善運動)と美肌についての調査も行っています。
乳製品を摂取している方を対象とした調査では、
- 肌の保湿力
- 肌のくすみや目尻のシワ
- 肌のうるおい感
- 肌のハリ
- 肌のキメ
- 頬と目尻の水分量アップ
などの肌の改善効果が!肌への効果以外にも、便秘・イライラ・寝つき・睡眠などの体質や体調面の改善も見られたそうです。
これは牛乳限定ではなく、牛乳・ヨーグルト・チーズのうち好きなものを1日3回(食事時とは限らず自由に)摂取する生活を送っている人を対象にした調査ですが同じ乳製品ですし、牛乳を飲んでいる方も含まれるということで紹介しました。
効果があるならやってみよう!牛乳を飲んで健康的に美しく!
美しくなるための食事を考えたとき、美容に効果的なビタミン、タンパク質や脂質、カルシウムなどの栄養素をバランスよく、まんべんなく摂取することが大切になりますが、毎日の献立の中でそれを目指すのは大変な努力が必要です。
でも、牛乳なら特に調理も必要なく、飲むだけでよいのです。おまけにお値段も手ごろ!
たくさんの栄養がつまった牛乳を、いつもの食事にプラスするだけで栄養バランスはぐんとアップします。毎日欠かさず牛乳を飲むだけで、さまざまな美容効果が期待できるのです。
牛乳を継続して飲むことで美肌効果あり!
体の中からの効果は、直接肌に塗ったりすることに比べると、効果があらわれるのに時間はかかります。すぐに効果が出なくても、気長に牛乳を飲み続けてみてください。
牛乳の良質なタンパク質、ビタミンA、ビタミンB2、カリウムなどが、
- 皮膚のターンオーバーの促進
- 皮脂や水分量のコントロール
- 肌の弾力やハリ
- 肌の保湿
などに役立ちます。
ストレス軽減・安眠効果で美肌に!
牛乳には知っての通りカルシウムが豊富に含まれています。イライラを抑えたり、気持ちを安定させる働きのあるカルシウムが、肌の大敵であるストレスを解消します。
また、牛乳に含まれるトリプトファンにもストレス軽減効果があります。トリプトファンには幸せホルモン「セロトニン」を作り出す役割があり、セロトニンが作られることでストレスが軽減されたり、リラックス効果が得られたりするのです。
便秘解消で美肌に!
牛乳に含まれる「乳糖」は、腸内の善玉菌の栄養源となり善玉菌を増やします。同時に悪玉菌を減らして、腸内環境を整えてくれます。
便秘がちの人は寝る前にホットミルクにして飲んだり、起床後に1杯飲むようにするとよいでしょう。
便秘は肌荒れのもとです。腸内環境がよくなり、便秘も解消すれば、美肌へとつながるはずです!
タンパク質やカルシウムが爪や髪を美しく!
牛乳に豊富に含まれる良質なタンパク質やビタミンA、ビタミンB2などは、肌だけでなく、爪や髪も健やかにします。爪はカルシウムじゃないの?と思う人もいるかもしれませんが、爪もタンパク質でできています。
筆者の通う美容室の美容師さんにも、よく「爪にも髪にもタンパク質!タンパク質をしっかり摂らないとダメだよ」と言われます。
素敵な女性は爪の先まで美しいもの。牛乳を飲んで爪も髪も美しくありたいですね。
「牛乳は太る」は嘘!ダイエット効果も
栄養価が高いせいで高カロリーと思われがちな牛乳ですが、100 mlで69kcalほど。カロリーも脂肪の量も豆腐とそんなに変わりません。
そのうえ、
- 腹持ちがよく、食事の前に飲めば食べ過ぎの防止に
- 良質なタンパク質が豊富で筋肉の増加→代謝アップ!太りにくい体に
- 豊富なカルシウムにより体脂肪減少へ
などのダイエット効果が期待できます。
牛乳を飲むと水素が発生?アンチエイジング効果も?
牛乳と水素。まるで関係なさそうですが、牛乳に含まれる「乳糖」が大腸に届いて腸内細菌によって利用される際、水素が作られるのだそうです。
水素といえば「若返りに効く」と水素水が流行りましたよね。水素には活性酸素を除去する働きがあるのです。
水素水を飲んだ場合、水素は一気に吸入されてしまいますが、難消化性成分を含む牛乳の場合はゆっくりと水素を体内に行きわたらせることができるのです。
乳糖は本来、小腸でラクターゼという乳糖分解酵素によって消化され吸収されます。ラクターゼをたくさん持っていると、大腸に届く前にほとんどの乳糖が消化されてしまうため、水素はあまり作られません。
乳糖不耐症。聞いたことありませんか?そう、牛乳を飲むとお腹がゴロゴロしちゃう、あれです!牛乳を飲むとお腹がゆるくなるからいやだな、と思っていた人こそ、水素を作ることができる人なのです。
人によって腸内細菌もずいぶんと異なるため、絶対とは言えませんが、牛乳を飲むとお腹がゴロゴロする人は、アンチエイジング効果が期待できるかもしれませんよ!
体の外からも効果が?牛乳洗顔に牛乳パック!牛乳で肌ケアの効果
毎日牛乳を飲むぞ!と冷蔵庫に常備したなら、体の中からだけでなく、外からの美容法も試してみましょう!
牛乳洗顔や牛乳風呂、牛乳パックなどを行った場合に期待できる肌への効果としては、古くなった角質除去、美白、皮膚の弾力、保湿などがあります。
本当にこれらの効果があるならば、コスパ最高!の美容法ということになりますが、実際のところはどうなのでしょうか。
やってみました!お肌しっとり牛乳洗顔
一番簡単にできそうな牛乳洗顔をやってみました。やり方を調べてみると、皆さんいろいろですね。先にクレンジングでお化粧を落として、通常の洗顔をすませてから、というのはおおむね共通していますが、そのあとは、
- 牛乳を顔に塗って指で軽くマッサージ後、すすぐ
- ぬるま湯に牛乳を混ぜた牛乳洗顔液でバシャバシャと洗顔後、すすぐ
直接牛乳を塗るものと、薄めた牛乳液で洗顔するものと、大きくわけて2つのやり方があるようです。
ただ、医学的に効果があるやり方があるわけでなく、肌質も人によってさまざま。みんな自分にあったやり方を見つけているようです。
牛乳濃度もぬるま湯と牛乳が1:1の割合という人もいますし、たらい一杯のお湯に対して牛乳10mlという人もいます。
牛乳濃度は濃すぎず薄すぎず。たらいに張ったぬるま湯に牛乳パックから直接ドボッとひと注ぎ。ほどよい乳白色になる程度に入れました。
何回も丁寧にやさしく洗いました。牛乳が残らないように、すすぎも割としっかり目にしました。1度牛乳洗顔したくらいでは肌の変化はわかりにくいですが、洗いあがりはしっとりです!
米のとぎ汁洗顔をしていたことがありますが、米のとぎ汁洗顔よりも牛乳洗顔の方がしっとりマイルドな洗いあがり!乾燥肌で洗顔後に肌が突っ張る人などにおすすめです。
直接肌に塗ってマッサージするやり方は、薄めてバシャバシャするよりも角質除去効果が高くなるので、肌のくすみが気になる人は直接塗るやり方で。牛乳は人肌くらいに温めてからがいいですよ。
- 2〜3日に1回程度でOK
- 賞味期限を少し過ぎたくらいの牛乳がベスト
- 牛乳が肌に残っているとシミになったり、痒くなったりすることもあるため、すすぎはしっかり!
乾燥肌の人、ごわつきがちな肌の人におすすめです。しっとり柔らかな洗いあがり。ほんのり甘い牛乳の香りにも癒されます。
やってみました!柔肌になる牛乳パック
顔の肌は敏感なので、手の甲を使って牛乳パックもやってみました!直接肌に乗せるには「牛乳+ハチミツ」や「牛乳+小麦粉」で程よい硬さ(粘度?)にする必要がありますが、手軽さを求める筆者はコットンパックをやってみました。
人肌になるようにレンジでさっとチンした牛乳をコットンに含ませ、手の甲に貼ります。
これで10分~20分放置すればよいのですが、牛乳を少々含ませすぎてたまにタラ~と垂れてくるのが気になったので、私は上からラップをグルグル巻きました。
↓【牛乳パック前】
↓【牛乳パック後】
写真でうまく伝わるでしょうか。ゴワゴワしていた手の甲がすべすべ、しっとり肌に!パック前とは明らかに肌の柔らかさが違います。
唇パックもやってみました!手の甲と同じように牛乳をコットンに含ませ、唇に貼りつけます。ラップもかぶせます(唇パックは皆さんラップするようですね)。
10~15分後、洗い流します。プルプルにはなりませんが、唇が柔らかくなったのは確かです。プル感が欲しい人は「牛乳+ハチミツ」パックの方がよいかもしれませんね。
ほかに、アイパック(目元のシワができやすい部分や、瞼の上にコットンをのせてパック!)もよいようです。目元のシワが気になる方、シワ予防したい方におすすめです!
牛乳風呂も効果はありそう!でも気軽には試せない?
クレオパトラが好んだという牛乳風呂。ツルスベのお肌になりそうな気はしますが、お風呂に入れるとなると結構な量が必要になります。
牛乳風呂の牛乳濃度も人によってさまざまなようですが、ダバダバーッと牛乳パック1本は入れないと、乳白色のしっとりすべすべ湯にはならないようです。少なくても500mlは必要です。
また、我が家の場合は、浴槽のお湯が湯沸かし内を循環してしまうので、お湯以外のものを入れるのに抵抗があります。
牛乳などの飲料のカスは細菌、微生物のエサとなってしまい、菌が繁殖しやすくなるそうです。使用後、追い炊き配管内をきれいに洗浄すればよいようですが、しっかり洗浄できるか不安ですし、何より面倒ですね。
自宅のお風呂を牛乳風呂にするのは、「気軽に試せる美容法」としてはちょっと不向きなようですが、追い炊きではない浴槽の方、マメな清掃も苦でない方はぜひクレオパトラの美容法で美肌を目指してみてください!
自宅での牛乳風呂をあきらめた方は、温泉施設やスーパー銭湯などにある牛乳風呂を探してみるのもいいかもしれませんね!
コスパ最高!とっても簡単!体の中からも外からも試してみて
肌質にもよりますが、牛乳洗顔や牛乳パックは乾燥肌やごわつき・ガサガサ肌の方などにはおすすめです。牛乳の値段からすると、期待以上の効果が得られるのではないかと思います。
特に牛乳パックは、すぐにでも柔肌効果が得られるのがうれしい!デートの前にパックして、しっとり柔らか肌で彼に会いたいところです。
ただ、一点問題が。牛乳をきれいに洗い流しても、ほんのり牛乳の香りが残るのです。せっかくの彼とのデートもミルク臭いのはどうかと(好みの問題もあるでしょうが)。
私自身はミルクの匂いは嫌いではありませんが、パック後しばらくは、ふとした拍子に甘く匂い続けるのでちょっと気になりました。
嗅覚の度合いによっても感じ方は違うのでしょうが、お出かけ直前などのパックはやめた方がいいかもしれませんね。
牛乳アレルギーや牛乳嫌いでない方は、すぐにでも冷蔵庫に牛乳を常備!ぜひ、試してみてくださいね。
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