20代30代でも耳鳴りが!放置すると危険な耳鳴りの原因
Date:2016.10.11
日本人の10人に1人は耳鳴りがあると言われています。
耳鳴りは高齢者がなるというイメージがあるかもしれませんが、20代や30代の若い人でも耳鳴りの症状に悩まされている人がいます。
しかし耳鳴りは本人にしか聞こえないため、その辛さは周囲には理解されにくいものです。
しかも耳鳴りは原因がはっきりしないことが多く、現在の医学では耳鳴りを完全に治す特効薬がないため、病院にかかっても対症療法や症状を和らげるだけになってしまうことが多いようです。
耳鳴りは人それぞれ聞こえ方が違う!耳鳴りの症状と種類
一言に「耳鳴り」と言っても、人によってその症状は様々で、耳鳴りを感じていても生活に支障のない人から生活が上手くできなくなってしまう人もいます。
- 他覚的耳鳴…血液が流れる音や呼吸の音、心臓の鼓動など体内の音が聞こえる耳鳴り
- 自覚的耳鳴…周囲や体内に音源のない、自分にしか聞こえない耳鳴り
音の種類
- 高音性…ピー、キーン
- 低音性…ブーン、ゴー
- 雑音性…ザーザー、ジー、いくつもの音が混ざって聞こえる
- 単音性…一種類の音だけ聞こえる
誰でも、両耳を手の平で塞ぐと血管の中を血液が流れる音がします。このように、他覚的耳鳴りは体内で実際に発生している音が聞こえている状態なので、聴診器などを当てれば他の人にも聞こえます。
しかし、耳鳴りの症状のほとんどは自覚的耳鳴りで、実際に音がしていないのに耳鳴りがするため、音が聞こえるまでのプロセスに障害が起こることで耳鳴りが起こるとされています。
耳鳴りの音は、「ピー」という電子音や「キーン」という金属音のような高音性のものから、「ゴー」という響くような低音性のもの、ノイズのようにいくつもの音が重なって聞こえるものなど、聞こえ方は人それぞれです。
耳鳴りとして聞こえる音には人によって違いがありますが、音の種類だけで原因を突き止めることは今のところできません。
音は音のまま聞こえているわけではない!音が聞こえる仕組み
音は空気の振動です。そして、音を聞いているのは耳でなく脳なのです。
空気の振動を外側の耳と言われる部分(外耳)で集めて、外耳道を通って鼓膜を振動させてツチ骨・キヌタ骨・アブミ骨を伝いながら振動を大きくさせて内耳に伝えます。
内耳に伝わった振動は、蝸牛の中で電気信号に変換され聴神経に運ばれ脳で音として認識されます。
蝸牛の中にある“有毛細胞”というものが音を電気信号に変えるセンサーの役割を果たしているのですが、有毛細胞は1度壊れてしまうと再生できません。
有毛細胞はピアノの鍵盤のように並んでいて、それぞれが特定の強さ・高さに対応しています。そのため、一つの有毛細胞が壊れてしまうと、その音は聞こえなくなってしまいます。
耳鳴りの多くは、この有毛細胞が壊れてしまうことが主な原因だとされていて、現在では有毛細胞の破損に対する治療法が確立されていないため「耳鳴りは治らない」と言われています。
そのため、治療ではなく対処法や緩和法といった処置をされることが多いといいます。
耳鳴りは原因が分からない?診断結果が原因不明になる理由
耳鳴りは“原因不明”とされることが多いですが、原因もないのに耳鳴りが起こることもありません。
原因不明になる理由
- 受診する病院が違う
- 老化現象だと諦める
実際に原因が解明されていない耳鳴りもありますが、原因がはっきりとしている耳鳴りもあります。しかし、病気は多種多様でその専門医でないと見抜けない病気もあります。
耳鳴りだからと“耳鼻咽喉科”にいくと耳しか検査しないこともあり、他に原因がある場合は“原因不明”と判断されてしまうこともあります。
また、耳鳴りがしていても「年のせいだから仕方がない」とあきらめてしまう人が多いようです。
加齢による耳鳴りも確かにありますが、20代や30代の若い世代の人にも耳鳴りのする人は多く、10代でも1割の人が耳鳴りを感じたことがあると言います。
そうでない場合や原因によっては治る耳鳴りもあるので、まずは病院で診察を受けてみることが大切です。
放置しても大丈夫な耳鳴り、危険な耳鳴りとは
耳鳴りの危険度は、耳鳴りの音の種類や大きさとは関係ありません。ですから、耳鳴りの症状だけで危険かどうかを判断することはできません。
ですからまずは耳鼻咽喉科を受診してから、命の危険がないかどうかを確認しましょう。
- 気圧の変化による耳鳴り
- 老人性難聴が原因の耳鳴り
- 騒音性難聴が原因の耳鳴り
- 頭の外傷が原因の難聴による耳鳴り
飛行機や高い山に登った時に起こる一時的な耳鳴りは、気圧の変化によるものなので気にしなくても大丈夫です。
しかし頻繁に起こる耳鳴りは、難聴によるものかもしれません。耳の機能が衰えて起こる老人性難聴は、早ければ30代から始まるといわれています。
騒音下に長時間いることで起こる騒音性難聴や、老人性難聴に伴って起こる耳鳴りは、難聴の進行とともに耳鳴りも大きくなることもありますが、特に危険はありません。
これらの耳鳴りは、日常生活に支障がなければ気にせず放置しても大丈夫な耳鳴りと言えます。
- 病気が原因の耳鳴り
- 日常生活に支障をきたすほどの耳鳴り
耳鳴りの原因が身体の不調である場合は、ほっておくと治療が遅れて治らなくなってしまったり、症状が悪化してしまうことがあるので、早期の治療が必要です。
病気など原因がはっきりしている耳鳴りは、その原因がなくなることで消えることもあります。
また、原因不明の耳鳴りであっても耳鳴りが原因で生活に支障をきたしてしまう人もいます。その場合も、耳鳴りと上手く付き合うための治療が必要です。
耳鳴りの原因は耳か脳、もしくは生活習慣?耳鳴りの原因とは
耳鳴りが下記のような不調のサインであれば、病院での治療や何らかの対処をしなければいけません。
耳鳴りの主な原因
- 耳の病気
- 脳の病気
- 全身疾患・生活習慣病(高血圧・動脈硬化・糖尿病など)
- 自律神経失調症(過労・ストレス・不規則な生活など)
- ストレス
耳鳴りと言っても原因によって診察する病院も違うので、かかる病院が違えば“原因不明”となってしまうこともあります。
耳鳴りにはいろいろな種類があることをご紹介しましたが、耳鳴りの感じ方やその他の症状によって原因が異なります。
放置してはいけない耳鳴りはどんなものなのか、耳鳴りの原因となる病気とそれぞれの耳鳴りの症状をご紹介します。
耳が原因の場合は片耳にだけ耳鳴りが!耳が原因の耳鳴りとは
耳鳴りがしたら、まず耳の異常を疑うでしょう。耳が原因の耳鳴りの場合は、下記のような特徴があります。
- 片耳だけに耳鳴りがする
- 難聴を伴う
- 回転性のめまい(ぐるぐる目が回る症状)を伴う
耳鳴りが起こる仕組みはまだ解明されていませんが、耳鳴りがある人の9割以上に難聴があるといいます。
また、内耳は平衡感覚もコントロールしているため、内耳に原因がある場合はめまいもします。
難聴やめまいを伴う耳鳴りは、早期の治療が必要です。耳に原因があると感じた場合は”耳鼻咽喉科”を受診して下さい。
耳鳴りの原因となる耳の病気
- 外耳の障害…外耳道炎・耳垢塞栓
- 中耳の障害…中耳炎・耳管狭窄症・耳管開放症
- 内耳の障害…メニエール病・突発性難聴・外リンパ瘻・内耳炎・ラムゼイ・ハント症候群
耳鳴りの原因となる病気はさまざまですが、その中でも代表的な耳の病気の特徴をご紹介します。
耳が聞こえづらくなると耳鳴りも起こりやすい!難聴
耳鳴りを感じている人の9割以上の人が難聴を伴っていることから、難聴が耳鳴りと関わっていると考えられます。
難聴になり音が聞き取りづらくなったり聞こえない音が出てくると、その異常を脳が察知し聞こえなくなった音を補おうとします。その補われた音が不快な音となり、耳鳴りとして聞こえてしまうのです。
実際には何らかの聴覚障害があっても、自覚のない人も多くいます。耳鳴りのある人は、すでに高音域が聞き取りづらいなどの障害があることが多いのですが、そのことを“難聴”だと自覚していないことがあります。
また、突然の耳鳴りは難聴の前兆である可能性があります。難聴による命の危険はありませんが、難聴が進行して聴力が戻らない可能性もあります。
耳鳴りがしたら、まずは耳鼻咽喉科を受診することをお勧めします。
若い女性でストレスの多い人は要注意!メニエール病
めまいや難聴が1回や短時間ではなく、長い時間繰り返す場合はメニエール病の可能性があります。
- 「ブーン」という低い音の耳鳴りがする
- 耳鳴りが強くなったり弱くなったりを繰り返す
- めまいを繰り返す(10分~数時間)
- 最初は低い音が聞こえづらく、耳が詰まった感じの難聴がある
メニエール病は「繰り返す」というのが大きな特徴で、繰り返しが無ければメニエール病だとは診断されません。
内耳の水ぶくれが原因なのですが、ストレスの影響が大きく関わっているといわれています。ストレスだけではなく睡眠不足や疲労、几帳面な性格が病気の原因の根底にあると考えられています。
病院では薬物療法や手術といった治療が行われますが、薬などの治療をして症状を和らげながら、ストレスの原因を突き止めて生活習慣の改善が必要となります。
突然症状が合わられる!若い人にも多い突発性難聴
突発性難聴は、その名の通り突然症状が表れます。耳鳴り・めまい・難聴の症状があるのはメニエール病と同じですが、その症状の出方に違いがあります。
- ある日突然片耳にだけ耳鳴りや難聴が起きる
- 「キーン」という高い音の耳鳴りがする
- 聞こえづらさや、全く聞こえなくなるという難聴がある
- ぐるぐる回るようなめまいがある(1回だけのことが多い)
突発性難聴は、音を電気信号に変える有毛細胞の障害が原因で起こります。有毛細胞に障害を起こす原因は、ウイルス感染や血流障害だと言われていますが、実際の原因はまだわかっていません。
突発性難聴もストレスが誘因となることが多く、若い人にも多い難聴です。難聴の治療を行い、難聴が回復すれば耳鳴りも消えます。
突発性難聴は出来るだけ早い治療が必要なので、出来れば2日以内に受診して下さい。遅くとも2週間以内には受診しましょう。
手足のしびれを感じたら!脳の障害が原因の耳鳴りとは
耳鳴りの原因が脳の疾患であるケースは少ないのですが、可能性はゼロではありません。
脳に障害がある場合の耳鳴りは両耳で起こることが多く、脳の病気が原因で神経や血管に異常が起こることで耳鳴りがします。
- 両耳に耳鳴りを感じる
- 手足のしびれ、舌のもつれ、激しい頭痛、意識がぼんやりするなどの症状がある
- フワフワする浮動性のめまいやグルグル回るような回転性のめまいを伴う
- 耳ではなく頭の中で音がする場合もある
脳に障害がある場合の耳鳴りは、脳内の神経の圧迫や血流障害が耳鳴りの原因になることがあり、それらを起こす病気には、下記のようなものがあります。
耳鳴りの原因となる脳の病気
- 動脈瘤
- 動静脈奇形
- 聴神経腫瘍
- 髄膜腫
聴神経腫瘍の場合は、腫瘍が小さいうちは内耳にとどまっているため、腫瘍がとどまっている側の耳だけに耳鳴りや難聴が主な症状になります。そして腫瘍が大きくなるにつれて、めまいやしびれ・マヒなどの症状が出てきます。
脳腫瘍でも、小脳腫瘍の場合はめまいの症状が先に出て腫瘍が大きくなると耳鳴りや難聴、しびれやマヒ・吐き気や嘔吐などの症状が出てきます。
特に、血管が脈打つように「ザー」と聞こえる拍動性耳鳴は危険です。拍動性耳鳴は、動脈瘤や動脈奇形のように重い病気が原因である可能性があります。
脳の血管に影響するこれらの病気は、脳梗塞などの重い病気につながることもあるので、耳鳴りが長期間続いている人は特に、病院での検査を行いましょう。
耳鳴りは生活習慣病?耳と脳以外の耳鳴りの原因
耳や脳の病気以外にも耳鳴りの原因があり、耳鳴りの症状を改善するには、それぞれの原因となる疾患や不調の改善が不可欠です。
耳と脳以外の耳鳴りの原因
- 全身疾患・生活習慣病…高血圧・動脈硬化・糖尿病など
- 自律神経失調症…過労・ストレス・不規則な生活など
- ストレス
上記のような原因と耳鳴りとの因果関係ははっきりしていないのですが、“血流障害を起こす疾患が多い”という傾向があります。
血流障害が起こると内耳の血管に栄養がきちんと送られなくなり、内耳の機能が衰える原因になります。
耳鳴りの原因はストレス?ストレスと耳鳴りとの関係
ストレスが原因となって耳鳴りが起こることは多く、メニエール病や突発性難聴の原因にもなります。
ストレスが直接耳鳴りだけを引き起こすというわけではありませんが、ストレスによって自律神経に障害が起こると、血管が収縮しいろいろな所へ不調が出てきます。
その一つとして耳鳴りの症状が出てくることがあります。
- 肩こり、食欲不振、頭痛、疲れやすいなどの不定愁訴を伴う
- まじめで責任感の強い人がなりやすい
同じく、血流障害を引き起こす要因には喫煙も挙げられます。喫煙は血行不良の原因となり、内耳に送られる酸素が減ると内耳の働きが悪くなり耳鳴りが起こることもあります。
また、耳鳴りによってストレスを感じると耳鳴りの症状が悪化することもあります。耳鳴りを強く意識してしまうことで、耳鳴りの音を大きく感じてしまい更なるストレスを抱えるという悪循環に陥ってしまいます。
病院で”原因不明”とされた場合は、耳鳴り以外に身体に異常はないか、生活習慣が乱れていないかを確認してみる必要があります。
風邪をひくと耳鳴りがする?風邪が原因で起こる耳鳴りとは
「風邪をひくと耳鳴りがする」という人は多いようで、風邪がきっかけで耳鳴りを感じだす人がいます。
風邪がきっかけの耳鳴り
- 鼓膜炎
- 耳管狭窄症
風邪やインフルエンザのウイルスや細菌が鼓膜に感染して、鼓膜が炎症をおこしてしまうことを鼓膜炎といいます。
また、のどや鼻が炎症して頻繁に咳をしたり鼻をすすったりすることで、耳の中の気圧を調整する弁の動きが悪くなってしまうことを耳管狭窄症といい、これらの耳の障害が耳鳴りの原因となることがあります。
さらに、風邪をひいたときに処方される薬の副作用として耳鳴りを感じる人もいます。
風邪が原因の耳鳴りの場合、風邪が治れば次第に耳鳴りも収まるのですが、耳鳴りだけが残ってしまう場合は、突発性難聴を引き起こしている可能性もあります。
正しく症状を伝えるために!耳鳴りの受診の前に整理すること
病院で受診しても、自分の耳鳴りの症状をきちんと伝えられないと医師も正しい判断が下せません。そのためにも、病院を受診する前に自分の症状をきちんと把握しておきましょう。
- いつから耳鳴りがしだしたのか
- 現在感じている耳鳴りはどのくらいの間続いているのか(朝からずっと、数日前からなど)
- 耳鳴りが始まったときの状況は(朝起きたら、大きな音を聞いてからなど)
- どんな音が聞こえるのか(ザーザー、キーンなど具体的に)
- 耳鳴りが聞こえる場所(左右の一方、両耳、頭の中)
- 耳鳴りの音の大きさ
- 一日のうちの変化(大きさ、強さ)
- 耳鳴りを感じやすいときは(睡眠不足の時、疲れたときなど)
- 耳鳴りの他に気になる症状はないか(めまい、頭痛、吐き気など)
他覚的耳鳴りの場合は聴診器を当てれば医師にも聞こえるので客観的な判断ができますが、自覚的耳鳴りの場合は耳鳴りの状態が本人にしかわからないので、自覚症状の表現だけが診察の判断材料になります。
正しい診断を受けるためにもまずは自分の症状をきちんと把握しておきましょう。
耳鳴りは雑音だけが問題ではない!耳鳴りの影響とは
耳鳴りと言っても、ただ雑音が聞こえるだけではありません。耳鳴りの症状の程度によっては、日常生活に支障をきたしてしまう人まで様々です。
- 不安感
- 緊張
- 疲労感
- 恐怖感
- 睡眠障害
耳鳴りは悪化すると耳が聞こえなくなったり、他の音が聞き取れなくなったりします。しかし、そういった不安感や恐怖感によって耳鳴りをさらに意識してしまうと、症状が悪化してしまうことがあります。
人はすべての音を正しく認識しているわけではありません。耳で拾った振動を脳に伝える際に自分にとって“必要な音”と“必要でない音”に選別して、必要な音だけ認識するようにできています。
耳鳴りは精神的な影響が大きく、耳鳴りに対して恐怖や不安を感じていると、耳鳴りを“重要な音”だと判断してより大きく認識してしまうのです。
逆に、耳鳴りがしていても「大したことない、気にする程ではない」と思っている人にとっては、耳鳴りは“重要ではない音”と判断され、実際に聞こえなくなることもあります。
耳鳴りが気になって仕事に集中できない人や、人の声が聞き取りづらくなる人もいます。すると、ふさぎがちになったり人と関わるのを避けてしまい、うつ状態になってしまう人もいます。
耳鳴りは上手く付き合っていくことが重要!耳鳴りの治療法
耳鳴りに対する特効薬がない現在では、「耳鳴りは治すものではなく、緩和し上手く付き合っていくもの」という考えのうえで治療を行っていきます。
- 日常生活に支障がなく、ほとんど気にならない
- 何かに集中しているときは忘れるが、静かな環境やストレスがかかった時にだけ耳鳴りが気になる
- 一日中耳鳴りが気になって苦痛に感じる、夜もなかなか寝付けない
- 常に強い耳鳴りがあり仕事が出来ない状態で、夜も眠れない
耳鳴りの治療では、1か2の状態に持っていくことを目標とします。
- 耳鳴りに対する不安感や苦痛を軽くする心理療法
- 耳鳴りに慣れるための音響療法
- 耳鳴りから意識をそらすための訓練
- 内耳や神経機能を改善するための薬物治療
- 耳鳴りの原因となる病気の治療
耳鳴りに対して激しい苦痛を感じている場合は精神安定剤や抗うつ剤が、睡眠障害を伴っている場合は睡眠導入剤を処方されることがあります。
耳鳴りは心理的な要因で大きく聞こえたり、小さく聞こえたりします。ですから、本人の気持ちが一番重要になります。
耳鳴りと上手く付き合う方法!耳鳴りに負けない生活習慣
耳鳴りがひどいと、人と合うのも億劫になりふさぎがちになってしまいます。しかし、それではますます耳鳴りを悪化させてしまいます。
- 疲労やストレスを溜めない
- よく眠る
- アクティブに動く
- スポーツをする
- 静寂を避ける
- ビタミンB12を摂取する
耳鳴りは疲労やストレス、睡眠不足によって悪化してしまうので、きちんと休息をとり趣味や夢中になれることをしてストレスを発散しましょう。
耳鳴りが気にならなくなる環境づくりも大切です。静かな部屋に一人でいると耳鳴りに意識が行きがちになってしまいます。
外へ出てスポーツをしたり身体を動かすなどして、耳鳴り以外に意識を向けるようにしましょう。
ビタミンB12は耳鳴りの治療薬としても使用されていて、内耳代謝や神経機能を改善する作用があります。
- あさりやしじみなどの貝類
- さんまやいわしなどの青背の魚
- レバー
などは、ビタミンB12を多く含んでいるので、これらを積極的に摂るようにしましょう。
耳鳴りに左右されない生活を!耳鳴りはコントロールできる
耳鳴りの治療には、まず耳鳴りに対して理解を深めることが大切です。人は何でも「知らないこと、分からないこと」に不安や恐怖を抱きます。
その不安や恐怖が耳鳴りの症状を悪化させてしまうのです。
原因がはっきりとしている耳鳴りの場合は、その原因の治療や改善が必要ですが、そうでない場合の耳鳴りは、気持ちの持ちようで軽くも重くもなってしまいます。
また難聴が原因の耳鳴りの場合、補聴器を使って聞こえにくい音を聞き取りやすくすると、脳がその音を補う必要がなくなり耳鳴りが起きなくなることがあります。
こういったことを知ることが、耳鳴りの改善の第一歩になります。
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