ほうれい線の原因。加齢以外にも様々な要因が…
Date:2017.11.17
以前は40代以降でほうれい線が気になり出す人が多かったのですが、最近ではスマホの普及など生活習慣の変化から、ほうれい線の出来る年齢が段々低くなっているともいわれています。
ほうれい線があると顔全体が老け込んで見えるので、エイジングケアの中でも女性が特に気にする部分ではないでしょうか。
若くてもほうれい線が目立つ人は何とかしたい!と思っているでしょう。
それ以上ほうれい線を深くしないためにも、なぜほうれい線が出来てしまうのか、その原因をしっかり理解しておくことが大切です。
ほうれい線には2種類ある
ほうれい線には浅いほうれい線と深いほうれい線の2種類があるのをご存知でしょうか。
それによってもケアの方法が変わってきますので、まずは自分のほうれい線がどちらであるかを把握することが必要です。
乾燥や表情のクセによる浅いほうれい線
肌が乾燥したり、笑う、よく喋るなど、表情のくせによってもシワが出来やすくなります。これが浅いほうれい線です。
頬のたるみによる深いほうれい線
深いほうれい線はシワではなくてたるみです
頬がたるんできて、そのたるみによって溝が出来るので、それがシワのように見えてしまうんですね。
真皮にまでダメージが及んでいるので、スキンケアだけで改善するのは難しいほうれい線です。
今すぐなんとかしたい、ほうれい線の原因
それでは、なぜ乾燥してシワが出来たり、頬がたるんでしまうのかという、ほうれい線のそもそもの原因について見ていきたいと思います。
1.加齢によるコラーゲンの減少
年齢を重ねるごとに、
- コラーゲン
- エラスチン
といった、肌の弾力を保っている成分がどんどん減少していきます。減少するというよりは、劣化するといった方がいいかもしれません。
これらが少なくなっていけばどんどん肌の弾力が失われ、頬がたるんできます。
朝起きた時にシーツの跡が消えにくくなったら要注意です。
2.紫外線による肌のダメージ
紫外線は肌に様々なダメージを与えてしまいます。日焼けというとシミが気になると思いますが、影響があるのはシミだけではないのです。
紫外線を浴び続けていると肌のバリア機能が低下してしまい、外部の刺激を受けやすくなります。これが乾燥の始まりです。
そして、紫外線は肌の表面だけでなく、真皮まで届いてダメージを与えます。コラーゲンを破壊し、肌の弾力を失わせてしまうんですね。
ですから、年齢に関わらず、紫外線を浴びる量が多ければ肌は乾燥するし、どんどんたるんできてしまいます。
紫外線は浅いほうれい線、深いほうれい線、どちらの原因にもなりますので要注意です。
3.表情筋の衰えによるたるみ
表情筋の衰えも、加齢以外に「顔の運動不足」が原因で起こります。顔にもたくさん筋肉がありますから、身体と同じ、鍛えないと衰えてたるみの原因になります。
特に、頬や口の周りの口輪筋が衰えてくると、顔の脂肪を支えきれないので、そのまま重力によってどーんとたるんできてしまうのです。
スマホの見過ぎとか、パソコンばかり見ていて無表情になっている時間が長い人は要注意ですよ!
4.冷え性などによるむくみ
冷え性というと、手足の冷えやお腹の冷えなどを気にする人が多いと思いますが、身体が冷える影響は顔にだって出るんです。
血液やリンパの流れが悪くなると、顔にも老廃物がたまってきます。それが様々なトラブルの原因になるんです。
老廃物がたまって巡りが悪くなることで、
- 顔がむくむ
- 肌のハリを失う
- 重力によってたるみやすくなる
などの症状が出てきて、ほうれい線が出来やすくなってしまうのです。
5.頭皮のコリが原因のたるみ
頭皮と顔はつながっていますから、スキンケアだけがんばってもほうれい線のケアは出来ません。
顔のたるみが気になってきたら、それは頭皮が凝って硬くなっていることが原因かもしれませんよ。
目を思いっきり開けたり、眉を上げるとおでこも上がりますよね?これが頭皮つながっている証拠。おでこは顔ではなくて頭ですからね。
頭皮が凝って硬くなってくると、それが段々下がってきます。
頭皮が下がる→おでこが下がる→顔全体にたるみが出てくる、というわけです。
イメージとしては、きついヘルメットを無理矢理かぶっているような感じです。
顔の動きとうまく連携できないので、柔らかい部分にしわ寄せが来ますから、顔のシワやたるみが増えてしまうのです。
6.姿勢の悪さによってできるたるみ
猫背や下ばかり向いている悪い姿勢を続けていると、重力で顔が段々たるんできます。
また、猫背になると自然と首を伸ばして顔を前に出しているような姿勢になってきます。この姿勢を続けていると、首と身体の後ろ側の筋肉が縮こまってくるのです。
身体の筋肉とほうれい線とどんな関係があるの?と思うかもしれませんが、大有りなんですよ。
影響が大きいのは僧帽筋。後頭部から背中の方に続いている大きな筋肉で、頭皮ともつながっています。
その時に下に向かう力が働くので、顔の前面、特に頬から下ががたるんでしまうというわけです。
この、筋肉を下に引っ張る力は重力よりもずっと大きいので、猫背がたるみをどんどん悪化させていくのです。
猫背、肩こりのひどい人は特に注意が必要です。
7.誤ったスキンケアなどが原因でたるむ
洗顔の時に上下に手をゴシゴシしていませんか?タオルで拭く時も同様ですが、スキンケアの時には、
- 下から上
- 内側から外側
に向かって手を動かすのが鉄則です。
下に向かって力を入れるというのは、自分でたるみを作っているようなものです。
1〜2日では影響が分かりませんが、毎日そんなことを続けていると、顔はどんどんたるんでほうれい線は深くなっていきます。
8.横向きに寝るクセが頬をたるませる
寝る時には出来るだけ仰向けが理想です。横向きのままずっと寝ていると、枕に頬を押し付けているわけですから、頬もたるみますよね。
リフトアップする方向に押さえて寝る、なんて器用なことは出来ないので、横向き寝が癖になっている人は注意しましょう。
9.眼精疲労からくるたるみ
疲れ目も放置してはいけません。眼精疲労は目の周りをたるませるだけでなく、目の周りの血行を悪くします。
目の周りの血行が悪くなった時に、そこだけに影響があるということはなく、当然顔全体に影響を及ぼすわけです。
頬は目のすぐ下にあります。血行不良で栄養が行き届かない、目の周りがたるんでくるといった影響を一番受けるのは頬。
目が疲れれば、顔全体の血液、リンパの流れが悪くなり、頬がたるんでほうれい線ができるのです。
10.睡眠不足で新陳代謝が悪い
睡眠不足は美容の大敵。ほうれい線にだってもちろん良くありません。
質の良い睡眠を取らないと新しい肌が作られないので、肌はごわごわと硬くなり、それがたるみの原因になります。
11.肌の乾燥によってもできる
乾燥肌もほうれい線の原因になるって、ご存知でしたか?肌が乾燥していると、水分不足で肌がしぼんだようになって表面にシワが出来ます。このシワがほうれい線に見えてしまうんですね。
鼻から口にかけての溝は話をしたり食事をしたりする時に良く動くので、シワが固定されやすいところでもありますから、注意が必要です。
でもこれは、しっかり保湿すれば改善できる可能性のあるほうれい線なので、まだ傷は浅いと思います。
12.急激なダイエットによる皮膚のたるみ
ある程度筋肉を保ちながら脂肪がついていると肌の張りもキープできていることが多いので、ほうれい線はあまり目立ちません。
これは年齢に関係なくできるもので、ダイエットだけでなく、病気などで急に体重が減少し、顔の脂肪が減った時にも見られるほうれい線です。
13.顔の骨格の違いによってもほうれい線ができやすくなる
実は、「ほうれい線が出来やすい顔」というのがありまして、それに当てはまりたくないと思うでしょうが、皆さんの顔の骨格はどうでしょうか。
- うりざね顔
- 丸顔
- 頬骨の位置が高い
- 目鼻立ちがしっかりしている
- 口角が下がっている
元々このような顔立ちをしている人は、ほうれい線が出来やすいといわれています。
骨格は自分でもどうしようもないのですが、その分、普段から注意することで予防できるのではないでしょうか。
ちなみに、平べったい顔の人はできにくいと言われています。
14.ストレスでもほうれい線が出来る
楽しい気分の時にうつむいて、下を向いている人はあまりいませんし、口角を上げて笑いながら落ち込んでいる人もいませんね。
ストレスや悩みを抱えていることで表情が硬くなったり、口角が下がることもほうれい線の原因になってしまいます。
不幸せな状態でいると顔も老け込んでしまうということでしょう。
ほうれい線は原因が一つじゃないから大変
ほうれい線の原因はこんなにたくさんありました。しかし、
- 誤ったスキンケア
- 生活習慣
などが主なものですから、ということはこれらを気をつければ、ほうれい線の原因は取り除けるということではないでしょうか。
自分がどのくらいの原因に当てはまるのか、それをしっかり把握してから対策をとっていきましょう。
Sponsored Link