職場で無視されるようになった時の対処法とは?相手の心理も解説
Date:2022.01.20
ある日、突然職場の同僚に「無視」されたらどうしますか。実は、会社での無視というのは、それほど珍しいことでもありません。
この記事では、無視をする人の心理状態や、無視をされてしまう原因について解説していきます。
また、無視をされた場合の対処法についても説明します。
今、職場で無視をされてしまっている人や、無視をされたらどうしよう、と不安に思っている人は、ぜひこの記事を確認してみてください。
職場で急に無視する男性や女性の心理とは?
突然、職場で「無視」されるようになって戸惑っている人はいませんか。どうしてそんなことをするのか、と不安になってしまっているかもしれません。実は職場で無視をする人の心理は、次のようにさまざまなものがあります。
- 嫌っている(嫌悪)
- 嫉妬している(嫉妬)
- 腹を立てている(立腹)
- 見下している(軽蔑)
- ストレスを感じている(ストレス)
- 認めてほしい(承認欲求)
- 非を認めたくない(逃避)
- 余裕がない(無関心)
- 悪目立ちしたくない(同調)
では、それぞれの心理状態について詳しく見ていきましょう。
1.職場で嫌いな人にあからさまに態度が変わる人がいる
ごく単純に「嫌い」だから無視するという人もいます。子供ならともかく社会人になってまで嫌いな人を無視するようでは、幼稚という他ありませんが、実際にこういう人は存在しています。
ただ、中には嫌いな相手に、もっと積極的な嫌がらせをする人もいますから、無視だけですむならマシな方だ、と考えるべきかもしれません。
2.嫉妬から無視をする人もいる
自分より優れていたり、恵まれていると感じた相手に「嫉妬」をするタイプの人がいます。嫉妬深い人の取る対応で多いのが、無視です。
優れている相手が気に入らないから、いないものとして扱って、自分の心へのストレスを防ぐわけです。
通常、嫉妬している相手を嫌っているため、嫌いな人への無視の1パターンと考える事もできます。しかし稀に、嫉妬と共に「憧れ」を感じていて、単純に嫌っているとは言い切れないケースもあるため、別の心理として項目を分けています。
3.苛立ちから相手を無視する人もいる
何らかの理由で「腹を立てている」場合に、苛立ちの原因となった相手を無視する人もいます。
このタイプの無視は、怒っている原因に対しての謝罪を求めている場合があり、謝ると解決することもあります。あるいは、時間が経つだけで、怒りが薄れて無視が終わることもありえます。
4.見下している相手を無視する人もいる
自分より下に見ている相手を、無視する人もいます。大抵の場合、先輩後輩の間柄でこのタイプの無視が発生します。
先に会社に入っただけで自分が偉いと思いこんでいる人が、後輩の挨拶を無視したり、邪険に扱うことで、自分が上だと「マウント」を取っているのです。
5.他人への攻撃でストレスを発散する人もいる
無視をされると、自分に何か問題があったのかと思ってしまいがちです。しかし、相手の都合だけで無視をされることもあります。
よくあるのが、「ストレス」を発散するために、他人を攻撃するというものです。その攻撃の一環として無視があります。
非常に迷惑ではありますが、ストレス発散のための無視は、それほど長い期間は続かないのが普通です。ただし、相手が常時ストレスを感じている場合は、標的となって無視をされ続けることもあります。
6.の気を引くために無視する人もいる
無視されると、どうしても無視してきた相手のことが気になってしまいます。そのため、相手の「関心」を引くために、わざと無視をする人もいます。
このタイプの無視は、異性間で起きやすくなっていますが、同性に対して起こらないとは限りません。
目的が、自分を認めてほしい、というものですので、このタイプの無視はあまり深刻な事態は招かないのが普通です。
7.自分の非を認めたくないために無視する人もいる
自分が何か失敗したり、悪いことをしてしまった場合に、素直に謝れるなら良いのですが、そうできない人もいます。
そして、「自分の非を認めたくない」ために、相手を無視して関わりを断つ人がいます。
このタイプの無視は、相手への攻撃というより、自分を守るための逃避です。そのため、放って置いても大きな問題になる可能性は、あまりありません。
8.余裕がないために無視する人もいる
周りに関わる「余裕がない」ために、結果として無視を選ぶ人もいます。たとえば、自分の仕事が忙しくて新入社員の助けを無視する、といったケースがあります。
このタイプの無視をする人は、相手への敵意は無いのですが、関わり自体は拒絶しているので、状態が改善する可能性は高くありません。ただし、一時的に忙しくて無視した、というだけなら、仕事が落ち着いた段階で元に戻ることはあります。
9.まわりに同調して無視する人もいる
まわりの人が無視をしているから、周囲との波風を立てないように「同調」していっしょに無視をする人もいます。
上役や重役、プロジェクトリーダーなど、影響力がある人が無視を始めた場合、こうした同調による無視をする人が増えがちです。
職場で無視に至る5つの原因
ここまでは、無視をする人の心理状態の説明をしてきましたが、ここでは、無視が発生する原因について考えていきます。無視の原因としては、次のようなことがありえます。
- 話し方
- 行動
- 仕事
- 誤解
- 気分
では、それぞれの原因について詳しくみていきましょう。
どんな話し方が無視につながるかわからない
話し方で無視されるというと、「自慢話ばかりしている」「悪口ばかり言う」といった本人に問題があるケースが思い浮かぶかもしれません。
もちろん、本人が悪くて無視されることもありますが、本人に非がないのに無視される場合もあります。
たとえば他の人に褒められるようなことを言ったせいで、嫉妬をされたり、普通のことを言っただけで相手の地雷を踏んで怒らせてしまったり、といったことも起こりえます。
相手の性格や、その時の感情にも左右されるため、どういった話し方が無視につながるかはわかりません。
思わぬ行動が無視につながることもある
本人の行動も無視の大きな原因になります。「高圧的な態度」「約束を守らない」といった人に嫌われるふるまいは、無視につながります。
ただし話し方と同じく、本人が悪くない行動でも無視につながるケースがあります。何らかの行動で、「嫉妬」「嫌悪」「立腹」といった感情を周囲に与えてしまうと、無視につながることがありえます。
仕事ができないことが無視の原因であることも
会社の同僚が仕事をできない人だと、何かと面倒な事が起こります。そのため、仕事ができない人が無視されることがあります。
新入社員がそこまでされることは多くありませんが、長い間勤めているのに仕事ができない人は、周囲の評価が下がっているため、無視をされる危険性も上がっています。
また、仕事ができすぎる人も無視されることがあります。こちらは主に周囲の嫉妬を買ってしまうためです。
誤解から無視されることもある
話し方にも行動にも問題が無くても、「誤解」が原因で無視されることがあります。冗談で言ったことが大げさに伝わって、誰かを怒らせてしまったり、嫌われてしまったり、などがありがちです。
ただ注意したいのが、誰かが悪意を持って印象操作をしている場合もあるということです。あなたを嫌っている人が、根も葉もないデマを流して、無視の原因を作ったりすることもありえます。
無視する側に原因があることも
無視する側に原因があって、無視される側にはなんの落ち度もないこともあります。
たとえば「ストレス解消のために無視した」「疲れているから無視した」といった、無視する側にのみ原因がある場合も存在するのです。
理不尽な無視のされ方ですが、実はこういった無視も珍しくはありません。
職場で無視された場合の4つの対処法
職場で無視された場合、次のような対処法があります。
- 原因を究明し解決する
- 誰かに相談する
- 考え方を変える
- 転職する
では、それぞれ見ていきましょう。
1.原因を究明し解決できるなら1番良い
無視の原因を探し、その問題を解決できるなら、それに越したことはありません。ただし原因によっては、解決不可能な場合もあります。
原因を調べる際は、無視している本人に直接聞くより、周りの人に尋ねたほうが無難です。最初から本人に聞くと、より状況を悪化させるリスクがあります。
無視の原因としては次のようなものがあり、それぞれ適した解決方法は変わってきます。
- 話し方をあらためる
- 行動を見直す
- 仕事に打ち込む
- 誤解を解く
- 相手の気分が変わるのを待つ
- 嫌い・嫉妬・軽蔑は対処が困難
- 立腹している相手には謝る
では、それぞれ見ていきましょう。
自分の話し方に問題があるなら、あらためましょう。原則として、職場で目立つ発言は危険です。自分では大丈夫だと思っていても、周りを不快にさせていることはありえます。問題になるのは、次のような話し方です。
- 嘘をつく
- 悪口を言う
- 不平不満ばかり言う
- 助けて貰った時にお礼を言わない
- 声が小さい、聞き取りにくい
- 反論ばかり言う
- 話を聞かない
- 大声で騒ぐ
仮に無視と関係が無いとしても、上記のような話し方をしていると、周りの人に嫌われる可能性が高くなります。せめて職場でぐらいは、このような話し方はしないよう注意しましょう。
自分の行動に問題があると感じているなら、少しずつでも直していくべきです。問題行動を起こしていると、一人だけでなく、周りの全員に無視されてしまう危険性が高まります。
次のような行動をしていないか確認してみてください。
- 不潔な格好で出社する
- 派手で下品な格好で出社する
- 偉そうにする
- 時間や約束を守らない
- 自分の過ちを認めない
- 感情的になる
- 休日に不要不急の連絡をする
こういった問題行動をあらためれば、周囲の協力を得やすくなります。
同期と比べて、あきらかに仕事ができていないなら、より仕事に打ち込むようにすべきです。勤務中にSNSを使っていたり、仕事と無関係なことをしているなら、すぐにやめた方がよいでしょう。そういったサボりは、意外と周りの人にバレています。
もしも真面目に仕事をしているのに、同僚に劣ると言うなら、それは仕方ありません。人には向き不向きがあります。短期間での改善は非常に困難ですので、仕事が原因で無視をされているなら、転職も検討しましょう。
誤解によって無視されているなら、なるべく早く誤解を解きましょう。ただ、相手が話を聞いてくれない可能性もあります。そういった場合は、他の同僚や上司にメッセージを頼む、という方法が必要になるでしょう。
誰かが悪意を持って、誤解を助長するようなことを言っているなら、誤解を解くのは難しくなります。自己解決にこだわらず、他の手段を模索するのがおすすめです。
ストレス解消のためのやつあたり、多忙や私生活での問題から余裕がない、といった相手側の問題で無視されているなら、相手の問題が解決するまで待つのが無難です。
こういったタイプの無視は、長期間続くことはあまり無いため、下手にちょっかいを出してこじれるリスクは犯さないほうがよいでしょう。
原因究明が済んだ段階で、直接的な解決は諦め、その他の対処法に移ったほうが効率的だと言えます。
無視の原因が相手の立腹だとわかったなら、素直に謝るのが1番です。一般的に、嫌悪や嫉妬などと違って、怒りという感情は長時間持続しません。下手に出て許しを請えば、事態が解決する可能性が十分にあります。
もしかしたら、自分は悪くないということもあるかもしれませんが、なるべくなら謝って事態を沈静化させるべきでしょう。
2.影響力のある人に相談する
自分で解決ができそうにないなら、人に頼るのが1番です。仲が良い同僚に頼むより、「上司」などの影響力がある人に相談したほうが、問題を解決しやすくなります。
相手の無視によって、仕事に悪影響が出ていることを伝えて、改善を望みましょう。この時、涙を流したり、大げさに話したりすると、感情的な対立だと軽く見られる恐れがあります。相談では、冷静に事実だけを述べてください。
3.自分の考え方を変える
相手の気持ちや行動を変えることが難しい場合、自分の考え方を変えるという対処法があります。
しょせん、会社にいる間だけの付き合いと割り切って、あまり相手と関わらないようにするのです。
ただし、相手を無視し返すというのはおすすめできません。幼稚な相手と同レベルまで自分を落としても、損が大きくなるばかりです。
自分の考え方を変える対処法には、ストレスが溜まってしまうという弱点があります。家で家族や友達と話す、休日を満喫する、会社で仲良い人を作る、などストレスを解消できるようにしておきましょう。
4.職場で無視されるなら退職して違う会社に移るのも有力な対処法
無視に対する良い対処法が見つからないなら、いっそ「転職」してしまうというのも有力な手段です。
今は昔ほど転職が難しい時代ではないので、精神をすり減らしながら苦しみに耐え続ける必要性はありません。
ただし、転職前に相手と「直接交渉」するなど、普通ならやりにくい解決策も模索したいところです。成功したら転職を取りやめればよいわけですし、失敗してしまっても転職してしまえば関係ありません。
また、転職前に、無視された原因についてもハッキリさせておきましょう。もしかしたら自分で気づいていない悪癖などがあるのかもしれません。転職先で同じ羽目に陥らないためにも、確かな現状分析は必要です。
転職するのにおすすめの転職エージェントをご紹介
転職する際は、「転職エージェント」の利用をおすすめします。なぜなら、プロのキャリアアドバイザーの助力を借りれば、働きながらでも負担を抑えて転職活動ができるからです。
特におすすめの転職エージェントは、次の3つです。
- リクルートエージェント
- doda
- マイナビジョブ20’s
では、詳しく見ていきましょう。
リクルートエージェントは高レベルなバランスタイプ
「リクルートエージェント」は、転職に関するさまざまな助力を受けられる転職エージェントです。すべてのサービスが高品質で、目立った弱点はありません。
医療従事者専用など、特化型の転職エージェントには、一部遅れをとるサービスもありますが、基本的にはリクルートエージェントを使っておけば問題はありません。リクルートエージェントには、次のような特徴があります。
- 求人数が多く職種も豊富
- 専門のキャリアアドバイザーが転職をサポートしてくれる
- 転職成功の実績数が最高峰
リクルートエージェントは求人数も多いため、とりあえず最初に登録しておくことをおすすめします。
dodaは求職者の満足度が高い転職エージェント
「doda(デューダ)」は、リクルートエージェントに匹敵するぐらい、サービスが充実している転職エージェントです。転職活動を始めるなら、少なくともどちらか1つは登録しておくことをおすすめします。
dodaには、次のような特徴があります。
- 転職サイトとしての機能も持っている
- 転職した人からの満足度が非常に高い
- 転職後まで含めて手厚いサポートを受けられる
転職サイトや転職エージェントは、複数登録するのが基本ですが、dodaは両方の機能を持つため、とりあえず1つだけ登録するなら、おすすめの転職エージェントです。
マイナビジョブ20’sは若者の転職に最適化したサービス
「マイナビジョブ20’s」は、万能タイプの上記2つの転職エージェントとは違った「特化型」の転職エージェントです。何に特化しているかというと、「20代の若者」となっています。
マイナビジョブ20’sの特徴は次のとおりです。
- 若者に特化している
- 転職の細かい部分までアドバイスを受けられる
- スカウトがある
マイナビジョブ20’sは、若者以外には向いていませんが、その分だけ若手が使うには優秀です。まだ転職に慣れていない若者に、キャリアアドバイザーがきめ細かくサポートしてくれるのは大きなメリットだと言えます。
さらに詳しく知りたいなら転職エージェントランキングが便利
上記3つの転職エージェントは、どれもおすすめのものです。しかし、各社だけが持っている「専用求人」があることを考えると、さらに多くの転職エージェントを検討したいと思われるかもしれません。
そういう人におすすめなのが、次の記事です。
こちらの記事では、転職サイトと転職エージェントの情報がランキング形式で載っていますので、転職サービスを探す役に立ちます。
職場で無視をされたら相手の心理状態と無視の原因を解明する
もしも職場で無視されるようになったら、相手がどんな心理で無視をしているのかを解明することが大切です。
嫌悪からなのか、嫉妬からなのか、怒りからなのか、心理状態がわかっていると対策も取りやすくなります。
逆に相手の心理を考えずに対応すると、よけいに状態を悪化させてしまう危険性があります。
心理の把握と同時に、無視されるようになった原因究明も大事です。実は自分には何の落ち度もなく、相手が一方的に攻撃してきたといったケースもあります。
相手の心理と無視の原因から、どんな対処法が有効か考えます。どうしても解決が難しいなら、転職して、心機一転別の会社でやりなおすということも考えてみてください。
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