鏡をよく見る人の5つのメリットとは?過食も防げる、鏡活用術
Date:2018.05.01
自分が一日何回鏡を見ているか、数えたことはありますか?
- 朝起きて、顔を洗って1回
- メイクのために1回
- ヘアスタイルをセットするために1回
- 洋服を着て、全体を見るために1回 etc……
無意識のうちに「こんなに何度も見ていたのか」と驚くかもしれません。逆に「意外と鏡見てないかも」と気がついた人もいるでしょう。
鏡をたくさん見る人は「もしかして自分はナルシストなの?」と心配になってしまうかもしれませんが、あえて言いましょう。
ちょこちょこ鏡を見る習慣には、じつはたくさんのメリットがあるのです。
今回は、よく鏡を見てしまうクセに隠れた人間の心理と、鏡を見ることで得られるメリットをご紹介します。
▼動画で見たい方はコチラから
【1】「よく鏡を見る習慣」に隠れた心理
たくさん鏡を見る人は、自己愛の強いナルシストだと思われがちです。確かに自分の顔にうっとりして「いつまでも見ていたい」と感じる人もいるでしょう。
でも、全ての人がそうというわけではありません。
じつは自己愛とはちょっと違う心理が隠れているケースの方が多いのです。
(1)鏡をよく見る人は「公的自己意識」が高い
ところで、あなたが鏡を見るのはどんなときですか?
- メイクがうまくできているか?
- ヘアスタイルがきまっているか?
- 服の組み合わせは素敵に見えるか?
など、ほとんどの場合が「自分の外見をチェックする」目的なのではないでしょうか。
自分の見た目が気になる気持ち、すなわち他者から観察される外見(容姿・振る舞いなど)に向けられる意識のことを心理学では「公的自己意識」と呼びます。
ちなみに、他者から観察できない自分の内面(感覚、感情、思考など)に向けられる意識は「私的自己意識」です。人は誰でも、この二つの自己意識を兼ね備えています。
どう見られているか、どう思われるかが気になる人ほど、より多く鏡を見るということです。これはごく自然な理論ですよね。
(2)公的自己意識が強い人の特徴
「見た目が気になるってことは、やっぱりナルシストなんじゃないの?」と思うかもしれません。が、正確にはちょっと違います。
ナルシストとは自分が好きで好きでたまらず、興味の対象が自分自身にのみ向きがちな人のこと。
一方、「公的自己意識が強い」というのは、人にどんな印象を与えるかが気になる状態です。興味の対象は他人の抱く印象、他人の感情なのです。
どんな性質の人もそうであるように、公的自己意識が強い人にはメリットとデメリットの両方があります。
<メリット>
- 集団生活になじみやすい
- 常識的な行動をとれる
- 他人の意見に合わせられる
- 相手の気持ちに敏感になれる
- 整った身だしなみをキープしやすい
- 流行に敏感でオシャレを楽しみやすい
<デメリット>
- 「自分がどう見られているか」に気を取られやすい
- コンプレックスを抱きやすい
- 自己評価が低くなる傾向がある
- 不本意な意見にも迎合してしまいやすい
- 周囲を気にしすぎて、あがりやすくなる
公的自己意識が強いと、オシャレで人と関わるスキルの高い人になる傾向があります。一方で、人目が気になるあまりコンプレックスを抱く傾向も強いと言えます。
ただし、たとえコンプレックスを抱いているとしても、鏡を頻繁に見る習慣があるならば、それを克服しようとするガッツもあるということです。
鏡越しに自分のコンプレッスクと向き合うことのできる人は、それを克服できるチャンスも多いと言えるでしょう。
【2】「鏡をたくさん見る人」だけが得られるメリット
鏡についての実験では、アメリカの大学で行われたものが有名です。
じつは鏡をちょこちょこ見る習慣をつけるだけで、美容においても仕事や社会生活においても、さまざまなメリットが生まれます。
メリット(1)魅力的になる
鏡をちょこちょこ見るということは、自分の姿形に頻繁に向き合うということです。
なりたい自分に近づこうという気持ちを常に再確認・更新できるので、魅力的な姿に変わりやすいと言えます。
よく女優さんやモデルさんが、デビューしたての頃はどことなく垢抜けないのに、芸能界で活躍するにつれ一枚ずつ皮を脱ぎ捨てるように綺麗になっていく……なんてことがありますよね。
ダイエットでも「痩せたい部分はあえて出していくと良い」と言われます。
鏡を見つめるとき、人は無意識に自分が一番良く見える顔(キメ顔)をしています。それも大いに利用しましょう。
また、外出先でも鏡やガラスに映る自分の姿をチェックするクセをつけましょう。
メイクの落ちやむだ毛の処理忘れなどにいち早く気づくことができ、うっかりそのまま一日過ごしてしまった……なんて事態を防げます。
メリット(2)ダイエットにも効果的
食事のとき、テーブルに鏡を置いて自分の姿を見ながら食べてみてください。きっと、びっくりするような発見がたくさんあるはずです。
- 「私、食べてるときこんな顔してたんだ?」
- 「お箸の使い方、もっと綺麗にしたいな」
- 「口を大きく開け過ぎかな?」
初めて自分の食事風景を鏡で見たとき、ショックを受けない人は少ないかもしれません。
無意識のままガツガツと早食いしているケースも多いものです。
また名古屋大学の行った実験では、鏡を見ながらポップコーンを食べた被験者は通常の状態よりも味覚が敏感になり「美味しい」と感じるという結果が出ました。
早食いなどの悪習慣を改善でき、満足を得やすくなる鏡越しの食事は、食べ過ぎを防いでダイエットにも役立ってくれそうです。
メリット(3)自分の変化に気づきやすい
体型の小さな変化に気づくには、全身が映る鏡を毎日見るのが一番です。ダンサーの稽古場やモデルの自宅には、必ずと言って良いほど大きな鏡があるでしょう。
鏡を見ることで、自分のコンディションの小さな変化にしっかり気づくことができます。これはなにも体型に限ったことではありません。
- 肌の調子
- 顔色
- むくみ
- 健康状態
- 疲れの溜まり具合
といった周囲の誰も気づかない変化を、鏡が教えてくれるのです。
メリット(4)気持ちが安定する
ハーバード大学の研究によると、仕事中にイライラしたとき、鏡を見ると精神が安定することが明らかになりました。
その理由としては、
- 自分の良い顔(キメ顔)を見ることで自信が回復する
- 客観的に自分を見ることで冷静になる
- 自分のものであっても「視線」を感じと孤独感が和らぎ、落ち着く
などさまざまな要因が考えられますが、「鏡を見ると精神が安定する」という実験結果は事実です。
脳科学的に、落ち込んだときは鏡に向かって噓でも笑顔をつくると気分が浮上することも分かっています。
これは顔の筋肉が動くことで脳が「楽しい」と錯覚を起こすため、そして目の前にいる相手の表情に感情が引っ張られる「ミラー効果」の影響です。
鏡を見るたびにっこりすることで自分の脳をコントロールすれば、いつも良い気分を保っていられます。
メリット(5)集中力がキープしやすい
職場の机に鏡を置いてみてください。自分の顔が映る角度に調節し、その状態でデスクワークをすると、いつもより集中力をキープするのが楽になります。
そこに映るのは自分だし、視線も自分のものなのですが、なんとなく「見られている」感覚が無意識に働きかけて、ほどよい緊張感を生むようです。
誰だって、怠けている自分を見るより頑張っている自分を見る方が気持ちよいもの。人目が気になる「公的自己意識」のパワーも働いて気持ちが引き締まり、いつもよりキビキビと仕事が捗ることでしょう。
オシャレな人はいつも鏡をチェックしている
ハッと目を引くオシャレな人や、歩く姿勢が綺麗な人は、自分の姿が映るものを街中でも常にチェックしています。
自室の鏡はもちろんのこと、
- ショーウィンドウ
- 車の窓ガラス
- 手鏡
- 机の上の鏡
- お手洗いの鏡
など、いつでもどこでも自分の姿を目に入れて、頻繁にチェックしてみましょう。
「私ってナルシスト?」と思えたとしても、べつにいいじゃないですか。ナルシストは自分を愛するスキルの高い人とも言えますよね。
どんどん自分を愛してあげて、さらに美しく磨いていきましょう!
Sponsored Link