親友に、女友達に…つい嫉妬しちゃう!つらい感情への対処法7つ
Date:2017.08.08
“いつもオシャレなお店に通い、楽しそうな写真ばかりSNSに上げている友人”。
“同い年なのにトントン拍子でキャリアを積んで、華々しく世界中を飛び回っている親友”。
そんな他人の人生を目にしたとき、純粋な「凄いなあ」という思いとともに、真っ黒な感情がムクムクと沸き上がってくることがあります。
その感情の正体は……。そう、嫉妬です。
でも、それが行き過ぎると燃えるような激しい嫉妬となって心にのしかかり、自分を苦しめてしまいます。
今回は、とくに女友達への苦しい嫉妬について、どう対処すれば楽になるのかをご紹介していきます。
この記事の目次
【1】SNSで、女子会で…女友達に嫉妬するのはどんなとき?
あなたが同性の友達に嫉妬するのは、どんなときが多いですか?
- 女子会で友達が昇進した話を聞いたとき
- 友達に新しい恋人ができたとき
- 自分も欲しいと思っているものを、先に友達が手に入れたとき
- SNSで華やかな生活を見せつけられたとき
- 友達が夫や子どもと仲良さそうにしているとき
などなど……。数え上げたらきりがないかもしれません。
自分に自信がないと嫉妬が生まれやすい
嫉妬心が生まれるのは、人が自分にないものを持っているとき。とくに身近な女友達には、無意識に自分と同格でいてほしいという心理が働きます。
また、嫉妬心を抱きやすいのは、どちらかというと自分に自信がない人です。
でも自分にあまり自信がないと、手に入れたいと思うものでも「どうせ自分には無理だし」と思ってしまいがち。
その結果、自分には決して手に入らないものを人が持っている、という感覚がことさら強まり、嫉妬に変化してしまいます。
SNSの発達で、嫉妬を生む刺激が増えた!
FacebookやTwitterなど、手軽に他人の生活をかいま見ることのできるSNS。その発達も、嫉妬心をかきたてる一因となっています。
SNSがない時代には、嫉妬をかきたてるような友人のエピソードに触れるのは、直接会うか電話で話すときくらいでした。でも今は、手元のスマホをタップするだけであらゆる友人知人の情報が、勝手に目に飛び込んできます。
そこにUPされているのは、素敵な写真や出来事ばかり。充実してる彼女たちの暮らしぶりを見せられ、ふと己を振り返ってみると、なんだか自分は何も持っていない気がする……。
- 自分に自信をなくす
- 嫉妬心をかきたてられる
女子会と異なり、SNSは毎日、それも1日に何度も覗くことができるので、一つの嫉妬心を自分で咀嚼し、手なづける暇もありません。
次から次へと絶えず沸き出すマグマのような嫉妬心と、戦わなくてはいけないのです。
【2】メラメラ炎は自分を焦がす…嫉妬心が生むデメリット
嫉妬の炎は、一見友達に向けられたもの。
でも実態は、自分自身やその環境こそ傷つけてしまいます。
(1)ダブルの自己嫌悪感に苦しむ
大切なはずの友達に嫉妬してしまったとき、たいていの人は「自分はなんて嫌な人間なんだろう」と落ち込みます。
そんな思いが、ますます自分を落ち込ませ、自信を奪っていきます。
友達に対する嫉妬心は、
- 欲しいものを手に入れられない自分への失望感
- 嫌な感情を抱いてしまい申し訳ない、という友達への罪悪感
という、2つの立場から自己嫌悪に陥ってしまいます。
(2)友人関係に亀裂が生じる
相手の幸せそうな姿を見るのが苦しく、そんな自分に自己嫌悪している。そうした状態では、その友達に会う気は到底起きないでしょう。
あなた自身、明るい気持ちになることは難しいでしょうし、悪くすると無意識に嫌味なことを言ったり、自虐的な態度をとってしまうかも。
そんなあなたに接していれば、友達の方も「何か変だな」と違和感を感じて、少し距離を置こうとするかもしれません。
いずれにせよ、嫉妬心に苦しんでいるままでは、今までどおりの友情を育むことはできません。嫉妬心は、二人の間に亀裂を生じさせてしまいます。
(3)気持ちを隠すことがますます自分を苦しめる
また、嫉妬に燃える本心を「隠そうとすること」そのものが、さらに自分を苦しめます。
嘘の中でも「自分への嘘」はとくに厄介です。それは、自分の気持ちを自ら否定することになるため。
やりたくないことを自分に無理やりやらせてしまうと、不快感はますます募ります。嫉妬を隠そうと自分に嘘をつくことで、余計につらくなってしまうのです。
【3】燃え上がる嫉妬に翻弄されない!対処法8つ
嫉妬心は友情と自分の両方を傷つけます。
でも、「嫉妬しちゃダメ」といくら自分に言い聞かせたところで、効果はあまりないでしょう。無理やり抑え込もうとすることで、余計感情に火がついてしまうことも。
嫉妬心を上手にコントロールするには、どうしたらよいのでしょうか?
(1)他人基準から自分基準に切り替える
嫉妬心をコントロールする上で一番重要なのが、物の見方を自分基準に切り替えること。
とくに頻繁に嫉妬してしまう人は、「羨ましい」と感じる基準が本来の自分の望みと大きくズレてしまっていることが多いのです。
この場合、彼が自分になびいたとたんに興味を失くしてしまう、というケースがままあります。
これはどうしてかと言うと、自分の基準で「欲しい」と感じたわけではないから。
嫉妬しそうになったときは、一度立ち止まって次のようなことを考えてみてください。
- 自分にとってそれは必要?
- 友達が持っていなくても、それを欲しいと思う?
- 手に入ったら冷めてしまうと思わない?
そんな自問自答をすることで、スッと冷静に戻れます。
それでも羨ましい気持ちが募るときには「友達が持っていなくて、自分が持っているものだってあるよね」と数え上げてみると、意外と嫉妬がおさまることも。
嫉妬心が強く湧くときは、「何に関しても一番でいたい」と無理な願いを抱いています。
でもどんなに優れた人だって、全ての土俵でトップを取ることはできません。オリンピックで金メダルをとるスポーツ選手も、他の競技では力を振るうことができないのと同じです。
全部で1位をとろうとしないこと。自分基準で、大事なものや欲しいものを見極める嗅覚を取り戻してください。
(2)SNSを見ない
嫉妬心で心がメラメラしてしまい、苦しい!というときには、SNSから離れましょう。
FacebookやTwitterは生活の一部になっている、という人も多いでしょう。でも、嫉妬でつらいときにはあえて画面を立ち上げない、アプリを触らないことを意識してください。
SNSには友人知人のキラキラした楽しそうな姿ばかりが投稿されています。それを見るのは、嫉妬の炎に油を注ぐようなもの。
あえて見ないことで刺激を断てば、頭も徐々に冷静になります。
(3)自分磨きの時間を増やす
SNSを見る時間がぽっかり空いたら、それをぜひ自分磨きの時間にあててください。
身近な友達に嫉妬してしまうのは、自分に自信がない証拠でもあります。憧れる状態に少しでも近づけるように自分を磨きましょう。
嫉妬するのは、悪いことばかりではありません。嫉妬はエネルギーに変えることができます。
また、「何を羨ましく感じるか」を自分で観察してみることで、心の奥に眠る価値観や本当にやりたいことを再発見するチャンスにもなるのです。
嫉妬から自分の目標を見つけ出し、嫉妬の炎をエネルギーに変えて、心や身体をなりたい自分に改造していきましょう。
(4)気持ちと行動を一致させる
SNSから離れることのメリットは、「嘘をつく機会を減らす」という点にもあります。
友達の楽しそうな投稿に本心では嫉妬していても、「そんな気持ち悟られないようにしなきゃ」と「いいね!」を押したり、付き合いだから仕方なくコメントをつける……なんてこと、ありませんか?
嘘はあなたの心にとって、鋭利な刃物と同じです。
どんなに小さなカッターナイフも、指を切ればすごく痛いですよね。それと同じで、どんなに些細な嘘であっても、心を傷つける痛みは大きいのです。
余計な苦しさを増やさないために、
- 心にもない「いいね!」は押さない
- 書きたくないときはコメントを書かない
SNSを使う際には、こうしたことを心がけましょう。
もちろん、SNS以外の場面も同様です。
- やりたくないことはやらない
- やりたいことは、躊躇わずどんどんやる
気持ちと行動を一致させる癖をつけると、嫉妬は感じづらくなっていきます。
(5)見えている面は「ほんの一部」と知る
「隣の芝生は青い」とは、よく言ったもの。自分の持ち物より他人の持ち物の方がなんとなく「良さそう」に見えるというのは、古今東西変わらない人間の心理です。
でも、相手の持っているそれ、本当にあなたのものより優れていますか?実際優れた機能があるとしても、それによるデメリットは考えられませんか?
嫉妬しそうになったときは、「それを持っているのが自分だったら」と置き換えて、いろいろな場面を想像してみましょう。ただし必ず、良い面だけを見るのではなく、メリットとデメリットを冷静に分析してみることが重要です。
この場合、メリットもあるでしょう。「楽しそう」とか「味方が多い」とか、素直に羨ましいと感じる部分はもちろんありますよね。
でも、さらに深く想像してみると、いろいろなデメリットもあります。
- 友達が多い分、トラブルが起きることも多い
- 自分の時間がなくなりそう
- 外食や贈り物のやりとりなど面倒も増える
- 交際費として使うお金も増える
- 人脈を当てに近づいてくる人もいるかも
- たくさんの人と接するのは疲れるかも
などなど。
今まで見ていなかったデメリットに目を向けてみると、あなたにとってはそんなに羨ましいものではなかった、ということもあるのではないでしょうか。
顔が可愛い、スリムできれい……。友達と自分の外見を比べて嫉妬するのは、女性には身近な気持ちです。
そんなときも、デメリットを想像してみましょう。
外見が美しいことにデメリットなんてあるの?と思うかもしれませんが、冷静になってよくよく観察してみれば、これが意外と見つかるものです。
たとえば、
- スリムな体型を維持するために日々努力しているのではないか
- お金や時間もたくさん費やしているかも
- 自分のように、同性から嫉妬されることも多い
- 望まない異性につきまとわれることもあるかも
- そうした悩みは「自慢」ととられがちで、人に相談しづらい
など。
メリットだけでなくデメリットに注目し、結果だけでなくプロセスにも注目することを心がけると、羨ましいと感じる物事はぐっと減るかもしれません。
(6)隣ではなく「雲の上」を見上げる
人間とは不思議なもので、あなたよりもちょっとだけ多くお給料をもらっている同僚には嫉妬するけれど、年俸●億円というスポーツ選手には嫉妬どころか尊敬の念を抱いたりします。
このように、嫉妬するかしないかは対象の価値そのものよりも、自分の視野により大きく変わってきます。では逆に、自分の身近な人に対して嫉妬しないようにするには、どうしたらいいのでしょうか?
じつはとっても簡単です。隣にいる同僚や友達ではなく、雲の上の人を見ましょう。
ダイエットなら、横目でチラチラ友達を見ながら競うのではなく、素敵なモデルや女優の写真を部屋に貼り、その体型を目指す。
仕事で成功したいなら、同僚の給与明細を気にするのではなく、業界のトップや辣腕経営者の著書などから成功する術を学ぶ。
素敵な彼氏が欲しいなら、友達のパートナーではなく、自分の理想の相手を目指し、努力する。
一流の人を目標に据えると、道がまっすぐ見えてきます。そこを走り始めれば、友達や同僚との小さな違いは気にならなくなりますよ。
(7)単純作業で気をそらす
いろいろなやり方を試してみても、どうしても嫉妬してしまう。あるいは、今まさに嫉妬している最中で、すぐに苦しさをなんとかしたい。
そんなとき、物理的に脳を嫉妬から切り離す方法が、これです。
そんなときは単純作業をしてみてください。
- ハンドメイド
- 編み物
- 鍋磨き
- 部屋の片付け
といった身の回りのことから、
- ウォーキング
- ランニング
- 筋トレ
などのスポーツまで、繰り返しできる単純作業ならば好きなことでOK!
脳は、一度に複数の物事を考えることができません。没頭しやすい単純作業で脳のスペースを埋めてあげると、嫉妬から自分をいったん切り離すことができます。
おわりに:相手に問題アリなら離れる決断も必要
嫉妬心は、大きなエネルギー源でもあります。
その炎に苦しむのではなく、上手にコントロールして推進力に変え、あなた自身を素敵な人に作り上げていく糧としましょう。
さて、それは別として「嫉妬されるのが好き」「人の嫉妬心を煽るのが好き」という性質の人も、中には存在します。
嫉妬をある程度コントロールできてくると、誰にでもやたら嫉妬するということはなくなってきます。
それでもなおその人の前では、耐えがたい恨めしさや妬ましさがこみ上げる。そんな状態であれば、無理せずコンタクトを断つという選択もアリなのです。
嫉妬心も人間関係も、主導権を握っているのはあなた自身!そのことをぜひ忘れないでくださいね。
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コメント一覧
女同士の嫉妬は友達を失う 私は女性の友達とは何年も会っていませんし 女性が多い場所は怖く感じてしまいます