日本酒に隠された美容効果がスゴイ!飲むだけで美肌女子になれる!
Date:2016.12.14
近年、プチブームが起きていて若者にも人気の日本酒。
都内には飲み比べが楽しめる日本酒バーや日本酒専門店が増えています。気軽に楽しめるようになったことから、日本酒を楽しむ女性も増えていますよね。
日本文化でもある日本酒はただ美味しいだけではなく、女性に嬉しい美容効果も高いことは知っていますか?
思わず日本酒が飲みたくなるような、その効果をご紹介します!
日本酒の製造過程。日本酒は日本に伝わる伝統芸!
日本酒は、
- 米(蒸米)
- 米麹
- 水
を原料として、発酵させてこしたものです。
精米~蒸し米、麹造り、酒母造り、もろみ造り、発酵、搾り~ろ過、火入れ~貯蔵という過程を経て造られます。
日本酒には、
- 純米酒
- 大吟醸
- 純米吟醸
などさまざまな名称がありますが、これは日本酒を製法 (精米歩合 、麹歩合、アルコール添加量など ) によって区分したものです。
昔は「級別」 といって、特級、一級、二級、と分類していましたが、今では酒の多様化により、「特定名称」といって大吟醸酒、純米大吟醸酒、吟醸酒、純米吟醸酒、本醸造酒、純米酒、と分けられています。
これらの特定名称酒の区分は、飽くまで製法や原料により区分したものですので、決してそれぞれの酒の味の価値や、ランクを位置付けたものではありません。
酒の味には、原料米の種類や、水、造られた土地の風土、造り手の技術 等、様々な要因が携わっています。
「麹菌の力を借りて米のデンプンを糖化し、その糖が酵母によってアルコールに変化する」という工程は世界でも類を見ないほど複雑で、日本に伝わる伝統芸ともいえます。
お米と水から複雑な発酵を重ねて造られた日本酒には、お米の本来持つ成分に加え、発酵で生まれる様々なパワーが加わり、100種類以上の有効成分が含まれているとのこと。
その中には、女性に嬉しい美容効果のある成分がたくさん含まれているんです!
日本酒には驚きの美容成分が含まれていた!
日本酒を飲んだり、日本酒の美容成分をスキンケアに用いることで手軽に美容効果を得ることができてしまうんです!
一体どのような効果があるのか、さっそくご紹介していきたいと思います。
コウジ酸が肌のアンチエイジングをしてくれる♪
「コウジ酸」は、麹菌の発酵過程で生みだされる発酵代謝物質です。
コウジ酸の入った化粧水などを使いスキンケアすることで、
- シミ
- シワ
- たるみ
の防止といったアンチエイジング効果を発揮してくれます。
コウジ酸には、シミのもととなるメラニンをつくる酵素の働きを抑えることから、塗り薬として、肝斑や日光黒子といったシミ治療に取り入れられました。
メラニンは肌色や髪色のもとでもあり、外部の刺激から肌を守る役割も果たしますが、紫外線ダメージやホルモンバランスの乱れで過剰生成されると、肌にメラニンが蓄積してシミとなり、定着します。
コウジ酸の最大の特徴は、メラニンの生成が始まる前に先まわりする、早い段階からのアプローチ。中でも、メラニン生成を促す「情報伝達物質の産生」「活性酸素の発生」「炎症」の3つのダメージを効果的に抑制し、メラニン生成を未然に防ぎます。こうしたメラニン生成をいち早く食い止めるちからが、濃く広がるシミに働きかけ、本来の肌色に導く高い美白力につながります。
紫外線のダメージは、シワやたるみの原因にもなります。
シミ・たるみのきっかけとなるのが、紫外線を浴びた肌にできる炎症から生まれる活性酸素。活性酸素は肌の弾力を守るコラーゲンの減少をおこしてしまいます。
コウジ酸には、炎症を防いで活性酸素の産生を抑える力があることから、美白をつくりながらお肌のハリや弾力を守ってくれる効果があるんです!
フルーツ酸が肌を優しくピーリングしてくれる♪
日本酒には、角質除去作用のある「フルーツ酸」(正式にはアルファヒドロキシ酸・AHA)が含まれています。
フルーツ酸の成分が入った石鹸や洗顔料を使うことで、古くなった角質を溶かすピーリング効果、つまり古い角質層を取り除いてくれる作用があります。
その結果、皮膚のターンオーバーの乱れが正常になり、全身のざらつきやゴワつき、くすみなどを一掃し、生まれたてのようなすべすべ肌をもたらしてくれます。
また、保湿成分が浸透しやすくなることで、乾燥肌の改善も期待できます。
フルーツ酸は、その名の通りフルーツに多く含まれる酸なのでこのように呼ばれています。
アミノ酸がうるおい美肌をつくってくれる♪脂肪燃焼効果も?!
日本酒を飲むと、「肌の潤いはアミノ酸で決まる」とも言われるくらい、肌にとってなくてはならない成分「アミノ酸」を摂ることができます。
実は、日本酒の成分ラベルをよく見ると、「アミノ酸度」という言葉が記載されています。これは日本酒に含まれるアミノ酸の量を表した数値のことです。
日本酒に含まれている約20種類のアミノ酸は
- 甘味
- 旨味
- 酸味
- 苦味
などをもっていて、味を決める大切な構成要素になっています。
1.0~2.0の間の値が多く、アミノ酸度が適度にある日本酒は、コクのある味わいになるそうです。
日本酒の味わいにも深く影響しているアミノ酸は、私たちの皮膚の一番外にある角質層のうるおいを保つ重要な役割を果たしています。
アミノ酸の
- プロリン
- アルギニン
という成分はコラーゲンの主原料といわれています。
人間は20歳頃からコラーゲンの生成が衰え、肌の老化が始まりますが、プロリン・アルギニンを摂取することで、コラーゲンが作られ肌が再生されるのです!
更に、この2種類のアミノ酸にも、しみ・そばかすの原因となるメラニンの過剰生成を押さえる働きもあるそうです。
また、日本酒に含まれる
- リジン
- プロリン
- アラニン
- アルギニン
というアミノ酸は脂肪燃焼アミノ酸として、痩せやすい身体をつくるダイエットアミノ酸です。
脂肪分解酵素のリパーゼの働きを活性化することで脂肪の燃焼を促し、分解されて血中に放出された脂肪分を効率よく燃焼するのを助けてくれます。
アミノ酸にはその他にも、
- 身体の疲労回復&体力アップ
- 免疫力アップ
- 脳の疲労回復&活性化、集中力アップ
など身体にさまざまな効果をもたらしてくれています!
身体にいいお酒といえばワインを想像する方も多いと思いますが、アミノ酸の量はワインの10~20倍ともいわれています。
アデノシン効果で冷え性や肩こりを改善!リラックス効果もあり♪
アルコール飲料の多くは体を冷やしてしまいますが、日本酒には体温を上げたまま長時間持続してくれる効果があります。
一般的に、
- 不安やイライラ
- 睡眠不足
などの強いストレスが加わると、血管が収縮し、血流が悪くなってしまうといわれています。
日本酒に多く含まれる「アデノシン」という物質には、ストレスで収縮した血管を拡張する作用があることから、血行促進効果があり、
- 冷え性改善
- リラックス効果
- 肩こり解消
などをもたらしてくれます。
また、皮膚の表面の血液循環がよくなると、血液中の栄養素を身体のすみずみまでいきわたらせることができるので、自然と肌の輝きが増し、ツヤのある肌へと変わります。
美容だけじゃない!日本酒には身体にいい成分がたくさん
この他にも、日本酒には
- がん・心臓疾患などの病気の抑制
- アレルギー抑制
- うつ病予防
などにも効果があることが分かってきています。
様々な実験から、お酒をまったく飲まない人よりも、適量を飲む人のほうが脳梗塞や心筋梗塞など動脈硬化性の心臓病のリスクが低くなり、長生きすることも明らかになっています。
これは、毎日適量の日本酒を飲むと、体内に蓄積された古いコレステロールを回収し、肝臓に送ることで動脈硬化を予防する善玉コレステロールが増えるからです。
ただし、つい飲みすぎてしまうと身体に負担がかかってしまい、肝障害のリスクになります。
飲むだけじゃもったいない?!日本酒を使った美容法
美味しくて美容にも健康にもいいことたくさんの日本酒ですが、つい飲みすぎてしまうのが怖いあなたに朗報です。
飲まなくても効果を得られる美容法があるんです。
日本酒風呂でつるつる美人肌に♪
芸能人でもハマっている人が続出の日本酒風呂。
ご自宅に飲んでいない日本酒や前に瓶を開けて香りが飛んでしまった日本酒がある方は、思い切ってお風呂に入れてみてください。
37~38度程度のぬるめのお湯に日本酒をコップ2~3杯を入れてよくかきまぜて、10分以上ゆっくりつかる方法が、保湿効果が高まりおすすめです。
お風呂上りはシャワーで身体を流さなくても大丈夫ですが、しっかりとタオルドライをするようにしてください。
日本酒風呂の効能は
- お肌がつるつるになる
- 続けることで肌色が白くなる
- 日本酒の香りでリラックスでき、熟睡できる
- 体がよく温まり、冷え性対策にもなる
- 腰痛や肩こりが和らぐ
などいいことだらけです!
更には、血圧の安定にも効果があるようです。
また日本酒風呂は洗浄力が強く、お湯の汚れがいつもより強まってしまう程です。続けて入る人がいたり、翌日も入る場合には、お湯を入れ替えることをおすすめします。
ただし、普段からお酒に弱い方はアルコールアレルギーの可能性があり、日本酒風呂につかることで酔ってしまったり、肌に赤みが出てしまうことがあります。
温度が高いと蒸気にアルコールを含みやすくなるため、ぬるめのお湯に設定しましょう。また、不安な方は事前にパッチテストを行い、症状が出ないことを確認するようにしてください。
自分でも作れる!手軽に化粧水代わりに♪
基礎化粧品がなかった昔は日本酒を水で薄めて肌を整えていたと言われるほど、古くから日本人の美容を守ってきた日本酒。
その証拠に、日本酒の造り手である杜氏(とじ)の人々は、ふっくらとした白く美しい手を持つといわれています。
その美容効果の高さから、日本酒の成分に注目したスキンケア用品を目にする機会も多いですよね。
最近はいくつものメーカーから発売されていて、簡単に手に入れることができますが、日本酒化粧水を自宅で作ることもできるんです。
作り方は簡単!
しっかり洗浄した容器に、日本酒と精製水を1対1~1対2の割合で入れて、グリセリン数滴を垂らし、よく混ぜるだけで完成です。
精製水、グリセリンは薬局やドラッグストアで購入することができます。
化粧品作りに適したおすすめの日本酒は「純米酒」です。
純米酒は、
- 米
- 米麹
- 水
だけを原料として造られており、文字どおりお米だけで造られたお酒です。
また日本酒には添加物を含むものもあるので、ラベルなどをチェックしてそうしたものを含まないものを選ぶようにしましょう。
また、日本酒化粧水は冷蔵庫で保管し、1~2週間で使い切るようにしてください。
こちらもアルコールアレルギーがある方は、肌に
- かゆみ
- 湿疹
が出てしまう可能性があります。不安な方は自分の肌に合うか確認した上で、使用するようにしてくださいね。
日本酒で心と肌にうるおいを!
ここまでお読みいただき、美味しいだけではない日本酒の新たな魅力に気付いていただけたでしょうか。
もともと日本酒の原材料は米と麹と水、そして自然の力を使ったもの。
お米は普段私たちが主食にしているもので、和食の基本となる醤油や味噌などの調味料は、麹なくして成り立たないもの。
日本酒が日本人の肌に合うのは自然なことかもしれないですね。
冬は忘年会や年末年始などお酒を飲む機会がなにかと増える季節。同時にお肌が乾燥してしまい、女性にとってはやっかいな季節でもあります。
楽しく飲むだけではなく、日本酒を使った美容法にもぜひトライして乾燥肌知らずの冬を過ごしてくださいね!
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コメント一覧
今日、今までにない洗顔後のお肌のプルプル感を感じ、お肌に良いことを何かしたかしら?と考えたところ、1日飛んで4日間、お酒を飲んでいたことに気付き、お酒について調べたところ、ここへ辿りつきました。お肌に良い成分があることが分かり、納得できました。
ワイン、焼酎、ウィスキーなども、その時々のマイブームでしばらく続けて飲みますが 、このお肌の感覚は初めてのような気がします。
それぞれの違いは何か、更に知りたくなりました。