コミュニケーション能力を向上さるコツ6つ、人間関係が楽になる!
Date:2018.03.07
コミュニケーションに悩む人は少なくありません。
プライベートでも仕事でも、「コミュニケーション能力に自信がない」「特定の人とどうしてもうまくいかない」という経験は誰にでもあるのではないでしょうか。
- 希望をうまく伝えられず、やりたくないことをやる羽目になった
- パートナーや友達と喧嘩が絶えない
- 上司や同僚に誤解されて気まずい思いをしている
- 不満を飲み込んでばかりでストレスが溜まっている
こうした状況が続けば、人と接することそのものに嫌気がさしてしまいますよね。でも安心してください。
言葉選びや考え方の習慣を変えていくことで、誰でも身につけることができるのです。
今回は、コミュニケーション能力を向上させる方法、考え方や行動のコツをご紹介していきます。
この記事の目次
【1】何故うまくいかないの?ありがちな3つの原因
まず、コミュニケーションを邪魔している原因を探っていきましょう。
コミュニケーションに苦手意識を抱いている人には、ある共通した特徴が潜んでいます。あなたは、次の項目に心当たりがありませんか?
(1)自分の気持ちが分からない
友達に頼まれごとをして、その場では「いいよ」と答えたものの……
- よく考えるとイヤだった
- なんとなくモヤモヤしながら「いいよ」と言った
- 「本当は怒るべきだったかも」と感じる
なんて後悔をすることがありませんか?
そんな経験が多いあなたは、まず自分の気持ち・感情に気づいてあげることが必要です。
明日から急にうまくなる必要はありません。会話の最中、自分の心に少しでもモヤモヤの気配を感じたら「警戒して、結論を急がない」ことを意識すると良いでしょう。
「ちょっと確認して後で返事するね」と答えて一人になってから検討するなど、ちょっとした工夫が大事です。
(2)相手との衝突を恐れすぎる
相手にイヤな思いをさせるのが怖くて、つい思ってもいないことを口にしてしまう。そんな経験があなたにはありませんか?
ときどきならまだしも、「いつもそう。なんだか苦しくてたまらない」という状態なら、もしかしたらあなたは相手に気を遣いすぎているのかもしれません。
この記事でコミュニケーションのコツを学び、素直な意見をやわらかく伝える方法を身につけていきましょう。
(3)間違った思い込みを持っている
疑ったこともない自分の中の常識が、コミュニケーションを邪魔してしまうこともあります。
たとえば、
- 失敗してはいけない
- 怒るのは悪いことだ
- 結論には「0か100」のどちらかしかない
- どうせ言っても伝わらない
など。
それに、誰かと話し合って出す結論には、私の意見とあなたの意見の他にも「私とあなたの意見の混合案」が存在します。
コミュニケーションは本来、この「混合案」を探り出すためのものと言ってもよいでしょう。
私の意見を通したいだけの話し合いはギスギスしてしまうとしても、「混合案」を探り出すための話し合いは建設的に進むケースが多いのです。
適切な「混合案」を探り出すために、コミュニケーションを活用していきましょう。
【2】何が違う?コミュニケーション上手な人の特徴7つ
コミュニケーションが苦手な人に上記のような特徴があるように、コミュニケーション上手な人にもやはり共通した特徴があります。
あなたの周りのコミュニケーション上手さんを思い浮かべながら、どこが違うのか探っていきましょう。
(1)非言語表現を大事にしている
非言語表現(ノンバーバル・コミュニケーション)とは、言葉によらないコミュニケーション方法のことです。
たとえば、
- 顔の表情
- 視線の動き
- 身体の向き
- 声のトーン
- 身振り手振り
などが主に挙げられます。
表情や身体の動きが話の内容とちぐはぐになってしまうと、その違和感から相手が本能的な不安を覚えるため、印象が悪くなってしまいます。
コミュニケーション上手な人は、これらの非言語表現を会話の中身と一致させるのが得意です。
たとえば、
- 目を見て話す
- 言葉と表情を一致させる
- 興味のある話は前のめりになって聞く
- 感情を表現するために身振り手振りを加える
といった方法を自然と身につけているのです。この表現は、練習次第で誰にでも身につけることが可能です。
照れくさくても相手の目を見て話す。興味があるなら言葉だけでなく態度で示す。そういった練習をすることで、あなたの非言語表現も磨かれていきます。
(2)自分の立ち位置を確立している
たとえば、深刻な問題を相談に行ったら、弁護士さんがオドオド話す人だった。こんなケースでは誰だって「大丈夫かな」と不安になります。
最高級の旅館でぶっきらぼうな接客を受けたら、がっかりしたり怒りを覚えたりしますよね。
誰かとコミュニケーションをとるとき、人は無意識に相手と自分の立ち位置を探り、把握しようとします。そして相手がそれにそぐわない行動をとると、悪い印象が残ります。
では、逆の立場で考えてみましょう。これから接する相手にとって、あなたの立ち位置はどういうものでしょうか?
コミュニケーション上手な人は、この「自分の立ち位置」を無意識のうちにきちんと把握できています。
- 笑顔が素敵な店員さん
- 威厳のある上司
- 優しくも厳しいインストラクター
- 話していると癒される友達
など、立ち位置によって振る舞いは自然と変わってきます。
自分の立ち位置を意識し始めると、
- 仕草
- 話し方
- 声のトーン
- 服装
- 表情
などは自然と変わってくるものです。
ちなみにこの立ち位置は、一人に一つと決まっているわけではありません。
職場で見せる顔と家族に見せる顔は自然と変わりますよね。その瞬間、その相手にちょうどいい立ち位置を見つけられればOKです。
(3)率直な気持ちを伝えられる
コミュニケーション上手な人は、自分の意見や気持ちを率直に口に出すことができます。だからこそ、相手の意見との妥協案が見つけられるのです。
自分はいつも意見を飲み込んでしまう、と感じている人は、次のようなことを意識してみましょう。
- 「嫌われてはいけない」と思い込まない
- 「好感を持たれる話をしなければ」と気負いすぎて、相手の望みそうなことばかり口にしていませんか?まずは嫌われるかどうかより、正直な気持ちを伝える「練習」のつもりで会話してみましょう。(やってみると「意外と嫌われはしないものだな」とびっくりするかもしれません)
- 何を伝えるかより「どう伝わったか」が重要
- 話の内容ももちろん大事ですが、より重要なのは「相手にどう伝わったか」です。遠回しな表現でもきちんと意図が伝わればOK。逆に、どんなに丁寧な説明でも相手に伝わらなければNGです。会話の際には率直な意見を「どう言えばうまく伝わるか」という観点から工夫してみましょう。
(4)雑談を大事にする
コミュニケーション上手な人は、雑談を大事にしています。短い雑談を重ねることで、相手との距離は確実に近づいていくからです。
緊張しがちな「雑談」ですが、2つのコツを守るだけでハードルがぐっと下がります。
あまりよく知らない人と長時間会話をするのは大変です。想像だけで疲れてしまいますよね。
でも雑談は「一回だけ長く続ける」よりも「短く何度も重ねる」方が、相手との距離を縮めます。
短い言葉をできるだけ数多く交わすのが大事です。
短い会話を何度もしようとすると、「すぐネタ切れになってしまうのではないか」と心配になるかもしれません。でも、たとえば同じ会話を毎朝するだけでも充分なのです。
- 「おはようございます」「こんにちは」といった挨拶
- 今日のお天気について
- 今朝見たニュースについて(時事ネタ)
- 相手の持ち物や服装について
など、いつも同じ話題でもいいのです。
少し親しくなってきたら、そこに
- ちょっと笑える失敗談
- 以前、会話に出てきたものや場所
などについて少しずつ織り交ぜてみると盛り上がります。
(5)相づち上手、褒め上手
コミュニケーションは、相づちでぐんと深まります。
相づちは意外と奥が深くて、
- タイミング
- バリエーション
- 内容に合わせた使い分け
など、工夫の余地がたくさんあります。
また、コミュニケーション上手な人は「褒め上手」であることも多いもの。褒められて機嫌が悪くなる人はあまりいませんよね。
どんなに些細なことでも(むしろ些細なことほど嬉しいものです)、気がついたことがあればどんどん言葉にして褒めていきましょう。
(6)笑顔が多く、ポジティブな言葉を好む
コミュニケーション上手と聞くと、いつもにこにこ笑っている知り合いが思い浮かびませんか?
笑顔が多い人を観察していると、「できない」「無理」といったネガティブな言葉を好むことに気がつくかもしれません。
できないではなく「〜すればできる」、最悪だったではなく「不幸中の幸いだった」など、上手に言い換えて伝える練習をしてみましょう。
(7)知らない話題にも興味を示す
どんなにお喋り上手でも、自分の話にばかり熱心で相手の話は聞かない……という人は、コミュニケーション上手とは言えませんよね。
コミュニケーション上手な人は、自分がよく知らない話題にも興味を示して「それでそれで?」と話を促してくれます。
そんなふうに聞いてもらえると、相手は嬉しくなってどんどん話をしたくなり、滑らかに会話が進みますよね。
コミュニケーション上手とは、つまり聞き上手のことなのです。
【3】コミュニケーション能力を磨く簡単なコツ6つ
コミュニケーション上手な人の特徴、どう感じましたか?
「いいなあ」「羨ましいなあ」と嫉妬する部分もあったかもしれません。でも、「ここはひょっとすると自分にも真似できるかも」と思う部分もあったのではないでしょうか?
その直感は正解です!
コミュニケーション能力は、誰にでも磨いて伸ばすことができます。具体的な磨き方をご紹介しましょう!
(1)相手の話をしっかり聞く
コミュニケーションはは、相手の話しっかり聞くことから始まります。
とくに意識したいのは「聞くことだけに集中すること」。そして「興味を持って聞くこと」です。
今一度自分を観察してみましょう。
さらに意識すると良いのは、
- 話を途中で遮らない
- 一方的な思い込みで話をまとめない
- ネガティブな内容は、ポジティブな言葉に言い換える
といったことです。少しずつ意識してみましょう。
(2)新しい経験を集める
話題の引き出しが多いほど、コミュニケーションは楽になります。ちょっとでも知っている話題なら、心から興味を持って話すことができるからです。
また、経験の幅が増えるにつれて楽しみ方の幅も広くなっていきます。すると相手が自分の知らない話題を持ち出してきても「どんなことなんだろう?」と興味を持ちやすくなっていきます。
好奇心のアンテナをあちこちに張り巡らし、新しい経験を増やしていくことが大切です。
深く学ぼうとすると気合を入れる必要がありますが、つまみ食いのようなつもりで、まずはちょっとだけ手を出してみましょう。
何事も、自分で体験すると何らかの感想を持つことができます。それがあなたの人間性に深みを増してくれるのです。
趣味でも旅行でも、はたまたバンジージャンプでも、やったことのないことにチャレンジしてみましょう!
(3)会話の経験値を積む
コミュニケーション能力は、想像しているだけではなかなか上達しません。
手っ取り早く磨く方法は、やはり人との会話を増やすこと。それもさまざまなタイプの人との会話がおすすめです。
次のようなチャレンジを、無理のない範囲で試してみましょう。
- 毎日ちがう人に話しかける
- 職場で話したことのない人に、朝の挨拶をしてみましょう。商店街の店員さん、タクシーの運転手さんなどでもOK。とにかく「昨日とは違う人に話しかける」という経験値を積みます。
- 人が集まる場所に行ってみる
- セミナーや異業種交流会に参加すると、初対面の人と短い雑談をたくさん交わすことになります。大きな練習にもなりますし、嫌われることを意識しすぎる必要もありません。社内イベント、SNSで出会った気の合う人とのオフ会などもおすすめです。
(4)会話の内容をもっと詳しく掘り下げてみる
コミュニケーション上手な人を見習って、次のようなワードを相づちの中に織りまぜてみましょう。
- 「それからどうなったんですか?」
- 「そのとき(あなたは)どうしたんですか?」
- 「それって、具体的には何ですか?」
- 「それはたとえばどんなことですか?」
上記のような相づちは、「その話、もっと詳しく聞きたい」という気持ちの表れです。「話に興味を持ってくれている」と感じると、相手はとても嬉しくなり、あなたに好印象を抱きます。
「しっかり聞いてくれた」という印象が残れば、その後のコミュニケーションもうまくいくでしょう。
こうした態度で話を聞くと、いつのまにか自分も楽しくなってくるのでおすすめです。
(5)具体的に話す癖をつける
相手の話を聞くときのコツだけでなく、自分の言いたいことを正確に「伝える」コツについても学んでおきましょう。
伝えたい内容を正確に相手に伝えるには、具体的に話す癖をつけるのが大事です。
自分から話題を発信する際には、
- 5W1Hを意識する(いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように)
- 根拠を明確にする
- データなどは数字を示す
といったことを意識する癖をつけましょう。
とくにビジネスシーンで効果覿面です。ぜひチャレンジしてみてください。
(6)ちょっとしたテクニックを駆使する
コミュニケーションの場面においては、心理学におけるちょっとしたテクニックを駆使するのも有効です。
簡単なテクニックをいくつかご紹介しておきましょう。
心理学の世界では、人は相手に「何かをやってあげる」ことで心の距離が自然に近づくと言われています。
何かをやってもらったときより、やってあげたときの方が心を開きやすいのです。不思議ですね。
相手に心を開いてほしいときには、あなたから小さなお願いをしてみましょう。
- 「そこの物をとってもらえますか?」
- 「ちょっとこれ持っててもらえる?」
- 「◯◯さんに伝言お願いできますか?」
など、本当に些細なことでOKです。その後の会話が不思議と和やかになるかもしれません。
質問には2つの種類があります。「オープンドクエスチョン」そして「クローズドクエスチョン」の2つです。
オープンドクエスチョン(開かれた質問)とは、答えの数が無限にある質問。「◯◯についてどう思いますか?」「どうしたらいいと思いますか?」といったものです。
一方クローズドクエスチョン(閉じた質問)とは、YESかNOかで答えることができる質問。「これは好きですか、嫌いですか?」「行きますか、行きませんか?」といったものです。
初対面の人と接する場合、クローズドクエスチョンを最初に投げかけると会話をスムーズに運びやすいと言われています。
とくにおすすめなのは、相手が必ず「YES」で答えることができる質問です。たとえば、
- 「今日はお天気がいいですね」
- 「株価が上がったそうですね」
- 「この花壇の花は元気ですね」
など。
「そうですね」「そのようですね」といったYESを意味する回答をなにげなく投げかけてみましょう。
言葉というのは不思議な力を持っています。口を開いて最初に出る言葉が肯定的なものだと、心のガードがふっとゆるむのです。
身だしなみや仕草といった第一印象は、コミュニケーションの要です。一度悪い印象がついてしまえば、払拭するには時間と労力がかかります。
コミュニケーション能力の高い人は、初めて会ったときから「なんとなくいい人そうだ」と感じる人が多いものです。
第一印象をアップして、コミュニケーションを一歩も二歩もリードしましょう!
習慣次第で、あなたもコミュニケーション上手に!
コミュニケーション能力は、簡単な工夫の積み重ねで誰にでも磨くことができます。
ちょっとしたコツと習慣を身につけて、あなたもたくさんの良いご縁を育んでくださいね!
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