煮洗いは究極の洗濯!半乾きのイヤな臭いも消えて真っ白に!
Date:2017.01.11
キッチンの布巾がどうにもくさい、においが取れない、衣類の黄ばみも漂白剤を使っても落ちない、という方におすすめの洗濯方法があります。
「煮洗い」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?あまりなじみのない言葉かもしれません。
昔ながらの生活の知恵、煮洗いを試してみませんか。あまりにきれいになるので、洗濯することが楽しくなってしまうかもしれませんよ!
この記事の目次
煮洗いで生乾きの臭いから解放される!
ただお湯で煮るのは「煮沸消毒」ですが、煮洗いは重曹や洗剤を加えるので、その名の通り「煮ながら洗う」という洗濯の方法です。
- においが残りがちな台ふきん
- 黄ばみやすい白い下着などの衣類
- 清潔に使いたいバスマットやバスタオル
など、身の回りの布製品を白く清潔に洗い上げます。除菌も出来て生乾きの臭いも気にならなくなります。
とっても簡単でしかも効果は絶大なので、この白さは癖になるかもしれませんよ。
知れば知るほどやりたくなる煮洗いの効果
煮洗いは洗濯機で洗う方法と何が違うのでしょうか。煮洗いの効果についてまとめました。
漂白剤なしで真っ白に
塩素系漂白剤はよく落ちますが、色柄ものには使えなかったり、肌が弱い人はよくあまりよくありません。
でも煮洗いをすれば、塩素系漂白剤を使わなくてもあきらめていた
- 汗染み
- 黄ばみ
- 黒カビ
が落ちるんです。
その白さを見たら煮洗いがヤミつきになるかもしれません。
煮沸することで殺菌消毒が出来る
ふきんなどは雑菌の宝庫です。洗ったつもりでも雑菌が繊維の奥に入り込んでいて、生乾きのイヤな臭いがしたり、カビが生えたりします。
部屋干ししても臭いが気にならなくなる
普段きちんと洗濯していても、雑菌が残っているせいで部屋干しするとその菌が増殖して臭くなります。
乾いても何だか生臭いのはモラクセラ菌のせい。この菌を落とさないと生臭さは消えないのです。
モラクセラ菌はたんぱく質が大好き。ですから、えさとなる
- 皮脂汚れ
- たんぱく質汚れ
をしっかりとらないとモラクセラ菌はどんどん増殖していくのです。
梅雨の時期や冬の天気の悪い日など、外に洗濯物を干せない日の対策として煮洗いがおすすめなのです。
始める前に知っておくべき、煮洗いの基礎知識
煮洗いは何も難しいことが無いのですが、いくつか注意する点があります。
煮洗いに用意するものはこれだけ!
煮洗いはキッチンにあるものを利用して行います。
- 大きな鍋(ステンレスまたはホーロー)
- 重曹または粉石けん
- トングまたは菜箸
お鍋は家にあるものでかまいませんが、洗濯と料理とを分けたい場合は専用のお鍋を一つ用意しましょう。
布は濡れるとかなり重くなるので、トングの方がつかみやすくて安全です。粉石けんは合成洗剤ではなく「石けん成分」で出来た粉石けんを使います。
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煮洗いに向いている素材はこれ
煮洗いは高熱を加えるのでどんな素材でもいいというわけではありません。煮洗いに向いている素材とそうでないものがあります。
煮洗いOKの素材
- 綿
- 麻
煮洗いNGの素材
- シルク
- ウール
- 化学繊維(ポリエステル)
- マイクロファイバー
- オシャレ着
ただし、形が崩れたりしたら困るお気に入りの服は煮洗いしない方がいいですよ。
とっても簡単!煮洗いの方法
煮洗いといってもとても簡単なので、こんなに簡単な方法で汚れが落ちるの!と拍子抜けしてしまうかもしれません。
本当に煮るだけの煮洗いの基本
それでは煮洗いの基本的な手順をご紹介します。
煮洗いの手順
- 鍋にお湯を沸かして粉石けんを溶かし布巾などを煮ます。
- 煮終わったらトングか菜箸で別のバケツに移して水でよくすすぎます。
- 衣類の場合はさらに洗濯機ですすぎをしましょう。通常の洗濯コースで洗剤なしで洗います。
- 天日で干してダブルの殺菌効果!
お湯の量は洗濯物がしっかりかぶるくらいあれば大丈夫です。
- ふきんなら3~5分くらい
- 汗染み、襟の汚れなどは20~30分くらい
を目安に煮るといいでしょう。
煮沸消毒しているのでそのまま部屋干しでも臭いません。すすぎの時にクエン酸を入れるとリンス効果が得られます。
煮洗いの手順・重曹を使う方法
それほどひどくない汚れの場合は重曹でも十分落ちます。重曹はお豆を煮たりする時やキッチンのお掃除などでも使いますね。
重曹は水1Lに対して大さじ1を入れます。
重曹は、
- 食品グレード
- 工業用
でもどちらでもかまいません。
熱湯に入れた方が効果が高いのですが、入れた瞬間に泡がぶわーっと一気に立つのでやけどに注意して下さい。
あまり鍋の縁ギリギリまでお湯を入れておかない方が安全です。沸騰したらいったん火を弱めて、そっと重曹を入れましょう。
脇の下が黄ばんでしまった肌着などの煮洗いにおすすめです。
煮洗いの手順・洗剤を使う方法
少ししっかり洗いたい時は粉石けんを使いましょう。水1Lに対して小さじ2の石鹸を加えます。
- 粉石けんは水には溶けにくいので、お湯が沸いてからまず粉石けんを加えて溶かし、石けん水を作ってから洗濯物を加えます。※ただし、沸騰しているところに粉石けんを加えると一気に泡が立って吹きこぼれますから注意して下さい。いったん火を弱めてから粉石けんを加えて下さい。
- 洗う物によりますが、衣類であれば弱火で20~30分煮ましょう。※火を強くすると吹きこぼれてしまうので注意して下さい。
- 粉石けんを使った時はすすぎを丁寧にすることがポイントです。※粉石けんの成分が残っていると、それが臭いや黄ばみの元になってしまうので、できれば洗濯機を使ってよくすすぎ、石けん分をしっかり落としましょう。
液体石鹸も使えるのですが、粉洗剤の方が洗浄力は強いです。
煮洗いで気をつけること
煮洗いの手順はおわかりいただけたでしょうか?とても簡単なので思い立ったその日からで来てしまうと思いますが、やっていただく前にいくつか注意点があります。
色物と白いものを混ぜない
これは普通の洗濯と同じ注意ですが、白いものと色柄ものは混ぜないで下さい。色移りの原因となります。
鍋の種類にも気をつける
煮洗いには、
- ステンレス製
- ホーロー製
の鍋を使います。
アルミ製の鍋は使ってはいけません。重曹などのアルカリ性分でアルミが黒く変色したり、腐食して穴が開いてしまう可能性があるからです。
手荒れしやすい人はゴム手袋を
酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)には脱脂作用があるので、手肌が弱い人は念のためにゴム手袋をして作業をした方がいいでしょう。
素手で行う場合は後でハンドクリームを塗るなどのケアを忘れないで下さいね。
酸素系漂白剤と粉石けんを併用しないこと
酸素系漂白剤と粉石けんを一緒に入れるやり方もあるようですが、その2つを同時に使うと漂白成分と石けん成分が反応してしまい、漂白効果が期待できないという意見もあります。
過炭酸ナトリウムから発生した漂白成分・活性酸素は、石鹸と一緒に使うと石鹸分とまず反応してしまうので、衣類の汚れにまで手が回りません。
過酸化水素を水でうすめたものがオキシフルですが、石鹸液の中でオキシフルの泡が一瞬たち、その直後に石鹸に反応してたちまち消えてしまうという図式です。これでは漂白作用は期待できません。
重曹や粉石けんでも十分汚れは落ちますが、どうしてもさらに漂白したい場合は煮洗いをした後に50度以上のお湯に20分以上つけおきすると良いそうです。
やってみると癖になる煮洗い
煮るといっても弱火でコトコト、何も改めて「煮洗いしよう!」と意気込むことは無く、鍋は30分ほど放置しておけばいいので、その間に他の家事をしたり、テレビを見てゆっくりするのもいいでしょう。
そして煮終わると洗濯物はきれいさっぱり、真っ白になっているという手間のかからない洗濯法。
まずはやりやすい布巾やフェイスタオルなどの小物から挑戦してみて下さい。
その煮上がりを見たら、楽しくてヤミつきになるかもしれませんよ。面倒な家事を少しでも楽しくする方法の一つかもしれませんね。
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