喉の乾燥対策。室内の空気や呼吸の仕方がポイント!
Date:2017.10.26
喉の乾燥は万病の元です。喉が乾燥すると喉が腫れて痛くなったり、風邪菌が侵入して風邪を引きやすくなってしまいます。
喉の乾燥対策、しっかりできていますか?
喉は目に見えない部分ですから、対策を練っておかないと気付かない内に乾燥してしまいがちです。
この記事では、喉の乾燥対策の方法についてご紹介します。喉の乾燥が気になる人は、ぜひチェックしてみてください。
まずは部屋から!室内の空気を潤して喉の乾燥を防ぐ方法
室内が乾燥していると、その中で呼吸をしている人の喉は当然乾燥しやすくなってしまいます。
そこで、まずは室内の乾燥から防いでいきましょう。
加湿器を使って乾燥を防ぐ
乾燥対策と言えば、やはり加湿器が王道ですね。特に最近の住宅は外気をより遮断するつくりになっているため、外からの湿気が入らずに室内が乾燥しやすくなっています。
湿度を50%~60%くらいに設定して、加湿器を起動しておきましょう。
ただし、定期的に窓を開けて空気の入れ替えも行ってください。密閉した空間でずっと加湿器を使い続けていると、今度は湿度が高くなりすぎてカビ菌が発生しやすくなってしまいます。
加湿器はアロマオイルを使ってアロマを楽しむこともできます。
- ユーカリ
- ラベンダー
- ペパーミント
…などのアロマは、喉の乾燥による痛みや咳などを緩和する作用があるためおすすめですよ。
※お手持ちの加湿器がアロマを使用しても問題ないか、説明書等でご確認ください。
ストーブにやかんを沸かす
寒い季節であれば、ストーブの上でやかんにお湯を沸かしておくのも良い対策法です。エアコンの暖房は空気の乾燥にも繋がりますから、部屋を暖めるときはやかんをかけられるようなストーブがおすすめですね。
お湯が沸騰すれば、水蒸気で室内を加湿することができます。室内の温度が高まることで、空気の乾燥を防ぐこともできますね。
また、やかんに沸かしたお湯で喉を温め、潤すこともできます。
室内の空気を加湿するだけでなく、直接喉を潤すことも可能。やかんにお湯を沸かすことは、まさに一石二鳥な方法なのです。
やかんはお湯がなくなって空焚きにならないように、定期的に水を足しながら部屋の加湿に役立ててくださいね。
濡れたタオルや洗濯物を干す
濡れた衣類やタオルなどを室内に干しておくと、乾く過程で飛んだ水分を利用し、部屋を加湿することができます。
ただし部屋干しにすることで、湿った洗濯物に雑菌が繁殖して悪臭が発生するおそれもあります。せっかく綺麗にした洗濯物に菌を発生させるわけにはいきませんよね。
洗濯物や濡れタオルで湿度を上げるなら、干す衣類は少な目にしましょう。室内に一つか二つ濡れた衣類をかけておくだけでも、十分に湿度は上がりますよ。
スプレーや霧吹きを使う
即席で室内の湿度を上げたければ、霧吹きやスプレーで軽く水を撒く方法もあります。やや強引な手段ですが、手っ取り早く加湿効果が得られますね。
消臭スプレーやルームミストを使ってもOK。霧吹きの中の水にアロマオイルを使うと、室内の加湿と一緒にアロマによる効能も期待できますね。
部屋が水浸しにならないように、なるべく細かな霧が出るようなスプレーを使ってください。
屋外ではぜひやるべし!本人の喉を直接乾燥から防ぐ方法
室内の湿度をある程度保てたら、今度はその中にいる本人の喉の乾燥対策を行いましょう。
また、屋外にいるときなどは室内のように湿度をコントロールすることはできません。そのため本人の対策がカギになります。
本人が自分でできる喉の乾燥対策は次の通りです。
外出時や睡眠時にマスクを着ける
数ある方法の中でも手軽でオーソドックスな方法ですね。マスクを着用すると、
- 外部の空気を吸い込んで喉が乾燥するのを防ぐ
- 口を開いても口内が乾燥するのを防げる
- マスクの内側で湿度をキープする
といった理由から喉の乾燥を防ぐことができます。外を歩くときや風の強い日などには積極的にマスクで喉の乾燥を防ぎましょう。
特におすすめしたいのは、夜眠るときにマスクを着用すること。睡眠時の口呼吸は激しく喉を乾燥させます。そのためマスクを着用していると、睡眠時に口呼吸をしている人でも喉の乾燥を防ぐことができるのです。
「寝起きに喉に痛みを感じるorガラガラしている」という人は、口呼吸による喉の乾燥が原因であることが多いですよ。
のど飴やトローチを舐める
口の中でゆっくりと溶けていくのど飴やトローチは、一つで長時間にわたり喉を潤すことができます。のど飴やトローチを溶かすために唾液の分泌を促し、喉を含めて口内の潤いを保つのです。
のど飴やトローチを使うときは、途中で噛んだり丸呑みしないように注意しましょう。じっくり舐めながら唾液で溶かすことで、のど飴やトローチに含まれた成分が効果を発揮しやすくなるのです。
- のど飴:喉の不快感(乾燥や痛み)を緩和する作用
- トローチ:殺菌や消毒をして、感染症を予防する作用
どちらかと言えばトローチの方が医薬品として使われていますね。
ただ喉の乾燥を防ぐだけならのど飴でも構いませんが、喉の乾燥による感染症なども防ぎたいのであればトローチの方がおすすめですね。
のど飴もトローチも似ていますが全く別の存在です。どんな効果が欲しいのか、目的に合わせて選びましょう。ただしのど飴は過剰に摂取しすぎるとカロリー過多になるため要注意です。
マフラー、ネックウォーマーを使う
喉の乾燥を防ぐには、マフラーやネックウォーマーを使って首回りを温めるのも有効的です。
首回りは喉と直結しています。この部位を温めることで喉を保温をし、乾燥から防ぐことができます。
空気の乾燥しやすい秋や冬などは特に、首回りを温めて喉の乾燥による感染症を防いでください。そこまで寒くない時期であれば、スカーフなどでも代用できますよ。
上を向いてうがいをする
うがい薬があればそれを使うのが効果的ですが、なければ水道水でも全然構いません。
喉の乾燥対策としてうがいをするときは、上を向いた状態でガラガラと喉を洗うようにうがいをしましょう。喉の乾燥を防ぐのと同時に、口内に潜んでいる細菌を外に出すことができます。
もしも喉に痛みやイガイガとした違和感がある場合は、うがい薬を使って殺菌をしましょう。特に何の違和感もない場合なら、水道水でのうがいでOKです。
- 緑茶
- 紅茶
- 塩水
- オイル(オリーブオイルやココナッツオイルなど…)
緑茶や紅茶でうがいをすると、カテキンによる殺菌作用で感染症予防にもなります。
オイルでのうがいは「オイルプリング」といって、油の保湿効果でより喉の乾燥を防ぐことができます。オイルを使ってうがいをする場合は、口を閉じた状態で10分~20分ほど口をすすいでくださいね。
鼻呼吸を心がける
喉が乾燥する大きな要因は、口から入ってくる外気です。つまり口呼吸をすることが理由。口を閉じて鼻呼吸を徹底すれば、口内が外気から遮断されて喉の乾燥も防ぐことができるのです。
- 鼻づまりを解消すること
- 舌の位置を意識すること
の2つがポイントになります。
鼻づまりがあると、どうしても鼻を使って呼吸をすることができません。やむを得ず口呼吸になってしまいます。もし鼻づまりのある人は、花粉症や鼻炎などの改善につとめましょう。
元から口呼吸がクセになっている人は、舌先を上の前歯の裏にくっつけるよう意識してください。舌先が前歯の裏にあると、自然と口が閉じて鼻呼吸がクセになっていきますよ。
小まめに水分補給をする
喉の乾燥は、文字通り「喉が渇いた」状態です。何か飲み物で喉を潤すのが一番。
乾燥した喉に良いのは、温かい飲み物です。喉を湿らせるのと同時に、温めて細菌の繁殖を防ぐことができます。
- スープ
- お茶
- 白湯
など、なるべく温かい飲み物で喉を潤しておきましょう。
ただしカフェインの多く含まれるコーヒーはやめておきましょう。カフェインには利尿作用があるため、身体の水分を排出して結果的に喉の乾燥も招いてしまいます。
同じように、油分の分泌を防ぐウーロン茶も避けた方が無難ですね。
喉に優しい食材を摂る
喉に乾燥を感じるなら、なるべく食材にも気を使って喉の潤いを保ちましょう。料理に使っても良いですし、食材によっては飲み物に混ぜて飲むこともできます。
- ハチミツ…保湿作用と栄養補給に最適
- 大根…喉の免疫力を高める
- ネギ…血流の促進効果や殺菌作用がある
- 梨…潤いを与え、乾燥を予防する
- ショウガ…殺菌や免疫力を高める作用がある
ハチミツに大根を漬けて作るハチミツ大根のシロップは、喉の乾燥予防に効果的です。イチョウ切りの大根を、ヒタヒタになるまでハチミツに浸けて放置するだけでできますよ。
もちろん食材の使い道は様々です。お好きな料理やドリンクに使って、食材の力を借りながら喉の潤いを保ちましょう。
喉の乾燥にはデメリットだらけ。簡単な対策で喉を守ろう
喉の乾燥は、比較的寒い季節に多く発生します。寒い季節と言えば、インフルエンザやノロウイルスなどの感染症が多く起きる時期ですよね。
喉が乾燥すると感染症にかかりやすくなるだけではなく、喉が痛くなって声が出にくくなったり…良いことは一つもありません。大切な場面の控えた朝に喉の痛みなんて、絶対に避けたい問題です。
ここでご紹介した喉の乾燥対策は、どれも手軽に実践できるものばかりです。「これが一番簡単そう」と思うもので良いので、ぜひ喉を乾燥から守ってください。喉の乾燥さえ防げれば、多くの病気も防げますよ。
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