乳がんのセルフチェックで早期発見を!「自分は大丈夫」は間違い!
Date:2017.11.22
あなたは乳がんのセルフチェックを定期的に行っていますか?
昨今、年々患者数が増加の一途をたどり、患者の年齢層も若年化しつつある乳がん。女性の12人に1人が生涯のうちに1度はかかると言われ、珍しい病ではなくなっています。自分は大丈夫と思っていたら大間違い。決して他人事ではないのです。
罹患した著名人たちの呼びかけもあり、最近は多くの人が検診の重要性を理解するようになりました。しかし早期発見・早期治療のためには定期検診だけでなく、セルフチェックも大切です。
今回は乳がんのセルフチェックについて、どんなことを行えばいいのか、どんなことに気を付ければいいのかなどをまとめました。
この記事の目次
普段と違う違和感に注意!自己検診でチェックすべきポイントとは?
セルフチェックの際は、鏡で見たり、乳房を触ってみたりして、普段とは違う違和感がないかを確認することが重要です。以下のようなポイントに注意してください。
- 皮膚の状態(色・表面のくぼみ・盛り上がり・赤味・浮腫など)
- 乳房の変形や左右差がないか
- しこりがないか
- えくぼのようなくぼみがないか
- 乳頭から出血したり、分泌物が出ていないか
- 湿疹やただれ、ひきつれやかゆみなどがないか
乳がんの自覚症状として最も多いのがしこりです。しかし、すべてのしこりががんというわけではなく、乳腺嚢胞などの可能性もあります。がんとそうでないものには、どのような違いがあるのでしょうか。
ただし、がんであっても上記に当てはまらないものもありますので、違和感を覚えたらすぐに乳腺専門医を受診しましょう。
自己検診の頻度や、乳がんができやすい箇所はあるの?
2000年の全国乳がん患者登録調査報告によると、乳がんの発生部位の比率は、外側上部が47.6%、内側上部が23.5%、外側下部が13.0%、内側下部が6.8%、乳輪部が6.1%、全体が3.4%、不明が0.8%となっています。
外側上部の比率が特に多い傾向があるので、注意して見るようにしましょう。
また、セルフチェックの頻度ですが、毎月1回行うことを習慣づけるようにしましょう。
日常のふとした場面で。シチュエーション別セルフチェック法
乳がんのチェックポイントが分かったところで、次はシチュエーションごとに3段階の自己検診法をご紹介します。時間もかからず、日々の生活の中で手軽にできるので、実践してみてくださいね。
まずは入浴前に鏡の前で、乳房の形を確認!
お風呂に入る前、まずは鏡の前に立ち、両手を挙げてバンザイの姿勢をしてみてください。その姿勢のまま正面、側面、斜めから乳房を観察し、左右差や形のゆがみ、ひきつれ、へこみなどがないかを確認します。
お風呂に入ったら、触診でしこりをチェック!
バスルームでの入浴中にも、触診でセルフチェックができます。まずは皮膚の凹凸がよく分かるよう、手に石鹸をつけて滑りやすくしておきます。
次に触診する方の腕を上げ、反対の手の指先を揃えて、指の腹でゆっくり渦巻きを描くように軽く押さえながら、乳房の表面にこぶやしこりがないかを確認します。
おやすみ前も横になってセルフチェック!
寝る前にも仰向けになって、乳房や脇の下、乳頭などをチェックしましょう。肩の下に薄い枕や座布団を敷くと、調べやすくなりますよ。
準備ができたら、まずは調べる方の腕を上げ、乳房の内側半分を指の腹で軽く押しながらしこりがないかを調べます。
最後に乳頭を軽くつまみ、血のような分泌物が出ないかを調べます。これを左右両方の乳房で行ってください。
セルフチェックプラス乳がん検診で早期発見を!
もしセルフチェックでしこりが見付かったり、何か乳房に違和感を感じたら、すぐに乳腺専門医を受診し、詳しい検査をしてもらいましょう。
また、セルフチェックで分からない初期の段階でがんを発見するには、乳がん検診が有効です。乳がん検診では、触診に加え、超音波検査や、乳房専用のレントゲン検査(マンモグラフィー)を行います。
とはいえ、すでに30代から乳がんの罹患率は増加の傾向がありますので、毎月セルフチェックを行い、気になることがあれば専門医に相談することをおすすめします。
20代から始めるセルフチェックで、健やかな生活を!
いかがでしたか? 年々患者の年齢層も若年化しつつある乳がん、20代や30代でも他人事ではありません。セルフチェックだけなら、放射線に被ばくする心配もないので、若いうちから始めることをおすすめします。
健やかな生活を長く維持するためにも、若いうちから健康を気にかけ、セルフチェックを怠らないようにしましょうね。
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