
オイリー肌の化粧水の選び方。ポイントを押さえてベタつき改善
Date:2017.10.16
「ニキビが多い」「すぐテカってしまう」など、悩みが多いオイリー肌。ベタつきやテカリが気になったり、ニキビに悩んだり、肌のトラブルが多いとスキンケアに困りますよね。
いろんなスキンケアがありますが、オイリー肌を改善するには化粧水選びも大切です。オイリー肌といっても、悩みには種類がありますし、化粧水に入っている成分もそれぞれ違います。
そこで今回は、オイリー肌に合う化粧水の選び方やポイントをご紹介します。
オイリー肌にも種類がある!悩み別の化粧水の選び方
オイリー肌というと、顔が脂っぽくなったり、テカりやニキビ、様々な特徴があります。しかしニキビが少ない人もいますし、顔の表面は脂っぽくても内側は乾燥している人もいます。
悩みに合った化粧水を選ぶのは、オイリー肌を改善する上で大切なポイントです。ここからは、オイリー肌の悩みの特徴と、悩み別に合う化粧水の選び方をご紹介します。
「脂が多い」なら、まずはさっぱりタイプの化粧水を試そう
オイリー肌は「脂性肌」とも呼ばれるように、顔に皮脂が多いのが代表的な特徴です。
- 顔がすぐにベタつく
- 気が付くと、もうテカっている
こんなオイリー肌に悩む人は多いでしょう。化粧水選びに悩んだら、まずはオイリー肌用のさっぱりタイプを選んでみましょう。
しかし肌の状態によっては、しっとりタイプを選ぶ方が良い場合もあります。タイプ別に下記のような特徴が挙げられます。
- さっぱりタイプの化粧水
- とろみが少なく、みずみずしい。油分が少なめ。肌によく馴染む。
- しっとりタイプの化粧水
- とろみがあり、保水力が高い。もっちりとした感覚が続く。
「さっぱり」「しっとり」と表現している通り、違いは化粧品を使った時の感覚です。化粧品そのものの効果には、あまり大差がないと言われています。
オイリー肌であれば、さっぱりタイプの方がみずみずしく、気持ちよく使えると感じやすいため、オススメです。使った後にすっきりするため、脂が多い肌がサラッとしていると嬉しいですよね。
しっとりタイプだと肌の感覚がもっちりして、ベタつきが気になることもあります。迷ったら、まずはさっぱりタイプを使ってみましょう。
ところがオイリー肌であっても「冬は乾燥も気になる」と感じる人もいるでしょう。その場合にはしっとりタイプに変えてみて、保水力を上げるのもオススメです。
オススメはさっぱりタイプですが、肌の状態や使用感でどちらのタイプの方がご自身に合っているか、試してみましょう。
「ニキビが多い」方は試してほしい、ノンコメドジェニック化粧水
ニキビが多いのも、オイリー肌の悩みとしてよく聞かれます。ニキビが1つできるだけでも人の目が気になりますし、ニキビ跡も心配ですよね。
ニキビが気になる方は、ノンコメドジェニックの化粧水を選んでみましょう。「ノンコメドジェニック」という言葉を聞いたことがない方もいらっしゃるかもしれません。まずはニキビができる原因を簡単にご説明します。
ノンコメドジェニック化粧品は、アクネ菌の養分になりにくい油性成分で作られています。聞き慣れない「コメド」は次のような特徴を持っています。
- コメド
- 毛穴が詰まって小さく膨らんだ状態を指し、「面ぽう」とも呼ばれます。ニキビができる初期段階で、毛穴に皮脂や汚れなどが詰まっています。
ノンコメドジェニックテストという試験で、このコメドができているかを確認します。この試験をクリアした化粧品には
- ノンコメドジェニックテスト済み
- ノンコメドジェニック処方
- ニキビのもとになりにくい処方
といった表記をすることができます。
アクネ菌の繁殖を防ぐ効果が期待できるため、ニキビが多いオイリー肌であれば試す価値はあります。
ただし、ノンコメドジェニックの化粧水を使うと、ニキビが治るというわけではありません。あくまでもアクネ菌の養分になりにくい成分が入っており、コメドが発生しにくいという化粧水です。
新しいニキビができるのを防ぐ効果は期待できますが、すでにできてしまったニキビが治ったり、ニキビが絶対にできないわけではないので、その点は注意してください。
「毛穴が目立つ」なら、毛穴を引き締めてくれる収れん化粧水を
皮脂がたくさん分泌されて毛穴が目立つのも、オイリー肌の悩みとして挙げられます。毛穴が目立つ肌のスキンケアには、収れん化粧水がオススメです。
収れん化粧水には
- 毛穴を引き締める
- 皮脂をコントロールする
- 肌のキメを整える
などの効果があります。
「収れん」とは収縮、萎縮のような意味があり、収れん化粧水にはこのような肌を引き締める効果が期待できます。目立っていた毛穴が引き締まるのは、嬉しい効果ですよね。
収れん化粧水は、使うタイミングが一般的な化粧水とは異なっています。スキンケアの最後に使うのが効果的とされていて、
の順番で使うのがポイントです。化粧水や乳液などで保湿し、収れん化粧水で毛穴を引き締めてキメを整えます。
余分な皮脂を抑えてコントロールする効果もありますし、オイリー肌なら取り入れたい化粧水です。
内側は乾燥している「インナードライ肌」は保湿成分が大事!
顔のベタつきやテカりが気になっていても、肌の内側は乾燥している場合があります。これは「インナードライ肌」と呼ばれ、見た目にはオイリー肌、肌の内側は乾燥肌の状態です。
そんなインナードライ肌に大切なのは、保湿成分です。
いくら皮脂が分泌されても、肌の内側に水分が足りていなければ、インナードライ肌は改善されません。つまり乾燥を防ぐには、保湿が大切なのです。
化粧水を選ぶ際は、
- セラミド
- ヒアルロン酸
- コラーゲン
などの保湿成分が含まれているものを選びましょう。
セラミドは肌を構成している成分の1つで、水分をしっかりと取り込もうとします。ヒアルロン酸は保水力が高いため、乾燥を防ぐのに効果がある成分です。コラーゲンは肌にハリ与え、弾力を作るため大切な成分です。
特にセラミドは水分を蓄えてくれるため、肌の保水を高めるのに有効です。インナードライ肌の乾燥を防ぐなら、保湿成分としてセラミドが入っているかどうかは大切なポイントです。
オイリー肌なら見逃せない化粧水の成分!オススメはビタミンC誘導体
オイリー肌であれば、化粧水に含まれている成分の選び方も大切です。
インナードライ肌の所でセラミドなどの成分が出てきましたが、他にもオイリー肌に有効な成分をご紹介します。それぞれ効果が異なるため、化粧水選びの参考にしてみてください。
ビタミンC誘導体は、オイリー肌にオススメ!皮脂の分泌を抑える
ビタミンC誘導体とは、ビタミンCの安定性や浸透率を高めた成分のことです。
美肌効果のあるビタミンCには、熱に弱く、肌に浸透しにくいなどの特徴があります。そこでビタミンCに化合物を付けて安定性を改善し、肌への浸透を高めたものがビタミンC誘導体です。
ビタミンC誘導体には
- 過剰な皮脂の分泌を減らす
- ニキビの炎症を抑える
- 毛穴を引き締める
- コラーゲンを増やす
など、オイリー肌を改善する効果があります。
オイリー肌の悩みを解消するのに効果的な作用ばかりのため、化粧水にビタミンC誘導体が配合されているかどうかは大切なポイントです。
ビタミンC誘導体には水溶性、油溶性、どちらにも馴染む両性、の3種類があります。化粧水は水分でできているため、水溶性もしくは両性が配合されているのが望ましいです。一例ですが、
- リン酸アスコルビルNa
- リン酸アスコルビルMg
- L-アスコルビン酸-2グルコシド
- APPS(パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na)
などがあります。APPSは「アプレシエ」とも呼ばれ、浸透率の高さから注目されています。過剰な皮脂の分泌も抑えてくれるので、インナードライ肌の方にはよりオススメです。
グリチルリチン酸ジカリウムは、ニキビケアに取り入れたい
ビタミンC誘導体と合わせるとより効果的なのが、グリチルリチン酸ジカリウムです。
ニキビに効果的な成分として知られており、皮膚科で処方される薬や治療にも使われています。
- ニキビの炎症を抑える
- 解毒作用
- 抗アレルギー作用
などの働きが知られています。
植物由来で、甘草(カンゾウ)の根に含まれるグリチルリチン酸が使用されています。カリウム塩を付加してできたものが、グリチルリチン酸ジカリウムです。
ビタミンC誘導体も一緒に配合されている化粧水を選ぶと、オイリー肌の改善効果が一層期待できます。特にニキビが多い方に有効で、ニキビケアとしても取り入れたい成分です。
ビタミンE誘導体は、赤ニキビの改善に有効!肌荒れ防止効果も
ビタミンE誘導体も、オイリー肌に嬉しい効果があります。
ビタミンEもビタミンCに似た、熱や酸に弱いなどの特徴があります。更に油溶性のため、水には溶けにくいビタミンです。
トコフェリルリン酸NaはビタミンE誘導体の1つで、水溶性の性質を持っています。油溶性の性質も残っており、両性の誘導体です。このため化粧水にも配合できるようになりました。
特徴としては
- 肌荒れ防止効果
- 抗酸化作用
- 抗炎症作用
- 保湿効果
などがあります。
強い抗炎症作用があるため、赤ニキビの改善にも効果が期待できます。ニキビが多くて悩んでいる方は、ビタミンE誘導体が入った化粧水を試してみると良いでしょう。
新しい成分のナールスゲンは、インナードライ肌に嬉しい効果あり
ナールスゲンという成分を聞いたことがあるでしょうか?京都大学などの研究によって2012年に生まれた、新しい成分です。毒性や副作用がないため、安心して使えます。
- 肌の弾力がアップ
- 角質の水分含量が増加
- 保湿効果
- ハリやツヤの保持
などの働きがあります。
実験により、コラーゲンの量が2~3倍に増えたとも確認されています。保湿効果や水分含量の増加は、インナードライ肌には特に嬉しい効果です。
ビタミンC誘導体やビタミンE誘導体も配合していれば、オイリー肌の改善効果をより期待できます。
オイリー肌に効果のある化粧水や成分を知って、改善を目指そう!
オイリー肌に効果のある化粧水や、成分をご紹介してきました。オイリー肌にも悩みは様々で、悩みに合う化粧水を選ぶのは大事なポイントです。
研究が進み、肌の改善効果が期待できる成分が増え、化粧水もより良いものが増えました。オイリー肌が改善できそうな化粧水はたくさん出ているので、肌に合ったものを探してみてください。
オイリー肌だからとスキンケアを諦めず、ご紹介した化粧水の選び方を参考に肌の改善を目指してみてくださいね。

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