お灸の女性に嬉しい効果!簡単に始められて、不調知らずのカラダに
Date:2018.12.04
ここ最近、若い女性の間で注目を集めているお灸。「熱そうで怖い」「年寄りくさい」そんなイメージで手に取りにくい?
いえいえ、実は近年、お灸はものすごい進化を遂げているんですよ。一人で簡単に出来て、熱さもソフトなもの、アロマの香りがするものまで!
体の不調が気になる人、妊活や体質改善のために体を温める習慣をつけたい人に。また、忙しい毎日のなかでリラックスタイムを設けたい…なんて人にも!
初めての人でも安全、安心してできるお灸の取り入れかたをご紹介しましょう。
この記事の目次
お灸とは?原料は、身近なハーブの女王!
お灸とは、東洋医学に基づく治療法のひとつで、約三千年の歴史がある民間療法。
日本には6世紀ごろ、朝鮮半島から鍼灸の知識が伝わり、その後戦国時代の武将たちもお灸をすえて戦に赴いたんだとか。
そしてお灸は、「もぐさ」を原料としています。
- もぐさ
- ヨモギの葉の裏の部分の、白い綿毛を精製したもの。なんと、乾燥させたよもぎから200分の1しかとれない貴重なものなんです。
天然成分100パーセントのため、体に優しいのが特徴。葉や、燃やしたとき出る煙にも、シネオールという製油成分を含んでいるので、消毒・殺菌・鎮痛作用があります。
女性に良いことだらけ!お灸の効果と効能とは
「なんだ、お灸って、熱い葉っぱを体のうえに置くだけの民間療法か…」
なんて、あなどるなかれ!お灸の効果は、女性に良いことづくめなんですよ。
お灸の熱で、皮膚の下の筋肉や血管、リンパを刺激することによって、血行を良くします。東洋医学では、温熱効果でツボへの刺激、とも言いますね。それにより、
- 体の巡りをよくする
- むくみの改善
- 免疫力アップ
- さまざまな体の不調の改善
- 鎮痛、リラックス効果
などの効能があります。
お灸の選び方と使い方
お灸の効能は多いですが、意外と使ったことがない!なんて人も多くいると思います。火を使うし、匂いも煙も出るし面倒・怖いのでは?となかなか購入まで至らなかった人も、実は簡単に使うことができるんです。
まず用意する物は、
- お灸
- ライター
- 灰皿や陶器のボウルなど、燃えない器にお水をはったもの
肌があまり強くないので、かぶれそうで心配、という人は、お灸の台座部分が和紙でできているものがオススメです。また、家族やペットがいて使いづらい人向けに、
- 煙のでないもの
- 匂いのないもの
- アロマの香りがするもの
- 火を使わないもの
上記のような様々なお灸の種類がありますので、安心して選ぶ事ができます。
使い方も簡単!
- お灸を据えるツボを探します
- お灸の台座の裏の紙をはがして
- もぐさ部分にライターで火をつけて
- ツボに貼ります
- そのままリラックスして、台座の熱が冷めたらはがします。大体時間にして3分~5分程度
- 使い終わったお灸は水につけて捨てましょう
お灸を貼り終わった部分の皮膚は、温められてポッと赤みが出ますが、数分で落ち着きます。
熱いと感じるところは元気なツボである場合が多く、逆に熱さを感じづらいところが元気のないツボになります。毎日行って、自分のツボのコンディションの違いを感じてみるのも楽しいですね。
お灸はここに使って!カラダのタイプ診断とオススメのツボ
さて、準備はできてもなかなか難しいのがお灸を貼るツボ。どこに貼ったら一番効果が出やすいのか、それは人によって異なります。
そこで、ここでは東洋医学に習って、自分のカラダのタイプをチェックし、そのうえでお灸ができるようにオススメのツボを紹介します。自分のカラダで弱ってる部分はどこか、早速チェックしてみましょう。
不調チェック!あなたは何タイプか診断してみましょう!
東洋医学では、私たちのカラダは「気・血・水」によってバランスが保たれており、このバランスの崩れが、カラダの不調の原因と考えられています。
以下の診断で、今の自分のカラダはどのタイプにあたるのか診断をしてみましょう。当てはまる不調が多い囲みをチェックしてみてくださいね。
朝が苦手
疲れやすく、風邪をひきやすい
食欲がなく、下痢をしやすい
胃もたれしやすい
肌や唇が乾燥しがち
めまいが多い・貧血気味
冷え症だ
足がつりやすい
のぼせやすい
手足がほてりやすい
肌が荒れがちだ
空咳がよく出る
喉がつかえる感じがする
お腹のはり・げっぷやオナラが多い
ストレスが酷い
イライラしがちだ
目のクマ、シミが気になる
手足が冷える
便秘がち
首や肩・背すじがこる
生理不順だ
むくみやすい
下半身太りが気になる
お腹がチャプチャプいう
口のなかのねばつきがある
- Aが多かった人は気虚(ききょ)タイプ
- Bが多かった人は血虚(けっきょ)タイプ
- Cが多かった人は陰虚(いんきょ)タイプ
- Dが多かった人は気滞(きたい)タイプ
- Eが多かった人は?血 (おけつ)タイプ
- Fが多かった人は痰湿(たんしつ)タイプ
※複数のタイプが当てはまる、なんて人も多いので、チェックが多くついたタイプも参考にしてみて下さい。
元気が足りない!気虚(ききょ)タイプの特徴とオススメのツボ
名前の通り気が不足し、疲れやすく気力も胃腸の消化力も低下している状態。エネルギーが不足して体力がないタイプともいえるので、過労やストレスなどが大敵。
おススメのツボは、エネルギーを生み出して胃腸の調子を整えてくれる
・足三里
膝頭下の外側のくぼみ、指4本ぶん下のへこみ
気の流れをスムーズにして代謝をあげてくれる
・気海
おへそから指2本分下
血が足りないよ!血虚(けっきょ)タイプの特徴とオススメのツボ
体をめぐる血液が足りないために栄養が不足している状態で、冷えや貧血になりがち。このタイプは夜更かし・PCやスマホで目の酷使はNG!ゆっくりお風呂に入り睡眠をとることで血が作られます。
おススメのツボは、血の流れ改善・血液不足による婦人科系のトラブルに効く
・血海
膝のお皿の上、内側の角から指3本分上
疲れ目や乾燥など血行不良による目の不調に・リラックス効果も
・太衝
足の親指と人差し指の骨が交わるところのくぼみ
水不足でカラカラ・・・陰虚(いんきょ)タイプの特徴とオススメのツボ
体の水分が不足し、内側に熱がこもっている状態。適切に水分がないと免疫力が低下し、肌荒れや乾燥、のぼせやほてりが。辛い物や刺激物は避け、ネバネバ食材で体を潤しましょう。
おススメのツボは、
腎機能を高めて体内の水の巡りをよくしてくれる
・太渓
くるぶしの内側とアキレス腱の間のくぼみ、触れると動脈の脈動を感じる部分
体の水はけをよくしてくれ、足のむくみなどに効果がある
・復溜
内くるぶしの中心から指幅3本分上。アキレス腱のふちを押すと痛い部分。
ストレスフルでイライラ、気滞(きたい)タイプの特徴とオススメのツボ
精神的なストレスで気の流れが悪くなり、新陳代謝や自律神経が乱れている状態。消化のいい食事、適度なストレス解消と気分転換が必要なタイプ。
おススメのツボは
首から上の体の不調全般に効く万能のツボ。頭と顔の血液循環を促し、気分をすっきりさせてくれる。
・合谷
人差し指と親指の交差した付け根から、やや人差し指よりのへこみの部分。
自律神経を整え、イライラや気分の落ち込みに効く
・内関
手首のしわから指幅3本分上。腕の中央にある2本の筋の間。
ドロドロ血で巡りが悪い!?血 (おけつ)タイプの特徴とオススメのツボ
冷えや過度のストレスなどで血の粘度が高くなり、血行が悪い状態。進行すると生活習慣病や婦人科系のトラブルにもつながるので無視しちゃNG。体を温め、代謝をよくすることが必要。
おススメのツボは
血を補って、血行を良くしてくれる
・三陰交
くるぶしの一番高い部分に小指をのせたまま指幅4本分上、人差し指があるへこみ。
・太衝※血虚におススメのツボ参照
むくんでカラダが重い…痰湿(たんしつ)タイプの特徴とオススメのツボ
水分代謝が悪く、体内に余分な水分がたまっている状態。むくみやすく脂肪もつきやすい。脂っこいもの、甘いものを避け、おなかや足元を温めるのがベター。
おススメのツボは
水分排出を促し、解毒作用のあるツボ
・陰陵泉
膝の内側、ひざ下のくぼみから指幅4本分下で押すと落ち込み、痛い部分。
体の水分調整をし、むくみ改善・すっきりさせるツボ
・水分
おへそよりも指幅一本上の部分
お灸を使う際の注意点!火の始末と体調をチェックして
道具もそろえたし、ツボもチェックできた、最後にお灸をする際に注意する事をまとめておきますね。
まず、火器を扱うので火の始末はきちんと行うこと。燃えやすいものは近くに置かないように気をつけましょう。
次に、自分のコンディションをきちんとチェックすること。
- 熱があるとき
- アルコールを飲んだ後
- 皮膚に炎症があるところ
は避けて行うようにしましょう。生理中はお灸を行ってもOKです。
また、お風呂に入る前後30分は血行が良くなりすぎて効果が薄れてしまうので避けるようにしましょう。
気軽にセルフケア、伝統あるお灸を身近な癒しアイテムに
いかがでしたか?なんとなく「お灸」と聞いただけではピンとこないですが、具体的に知っていくと取り入れ方はとても簡単。
忙しいライフスタイルや、今どきの住環境のためにお灸も日々進化をとげています。
冷えやむくみ改善、代謝アップや温活と、女性にうれしい効果たっぷりのお灸、あなたも気軽に始めてみませんか?
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