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温泉で気を付けるべきマナー。人に迷惑をかけずに楽しい入浴を

Date:2017.05.18

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温泉で気を付けるべきマナー。人に迷惑をかけずに楽しい入浴を|女性の美学
https://josei-bigaku.jp/onnnayumanor41533/

日頃の疲れが自宅のお風呂でも取れないときや、デトックスを促して美容効果を得たいときなど…身体を癒すのに最適な場所が温泉です。

自宅のお風呂とは違って湧いているお湯は一品のものです。湯船も深さと広々した空間があるからこそ、ゆっくり肩まで浸かって足を伸ばすことができます。

しかし、温泉は「公共浴場」…つまり不特定多数の人たちと共有して楽しむ場所です。使うのは自分一人ではありませんから、しっかりとマナーを守って入る必要があります。

ここでは、温泉に行くときのマナーについてご紹介していきます。しっかりマナーを守って入れば、天然のお湯で様々な美容効果を得ることができますよ。


温泉に行く前に確認・準備しておくべき持っていくもの

温泉には基本的に

  • シャンプー・リンス
  • ボディソープ

といった備品は用意されています。しかし、いろんな人が共有で使っているものですから、もしこだわりや抵抗があるのなら自分専用のものを持っていきましょう。

備品を使うときは「これは共用の物」と気を使いますが、自分のものを持参すれば備品を使うときのマナーは気にせずに済みます。

温泉には洗顔用品や化粧水などのスキンケア用品は用意されていません。お風呂の前や後で欠かさずに使っているアイテムがあるのなら、それも合わせて持っていきましょう。

また、浴場内にはあまり大きなバスタオルは持って入れませんが、小さなフェイスタオルくらいなら持ち込みOKです。浴場から出る前に身体を拭く場面もありますから、バスタオルとは別にフェイスタオルも持っていきましょう。

自分のものを持って浴場に入るときは、一式をカゴに入れておく人と桶に入れておく人の2タイプがいます。カゴなら持ち手があるため滑りやすい浴場で便利ですが、桶であれば「備品の桶でなく自分専用の桶を使える」というメリットがあります。

じぶんのこだわりとしっかり相談して浴場内への持ち物を準備しておきましょう。

どんな温泉でもこれが常識。絶対に守るべき基本的なマナー

現在、日本には様々なタイプの温泉施設が展開されていますよね。洋風呂や和風呂といったように内装が全く違う温泉がたくさんあります。

ここではまず、どんな温泉でも共通して守るべき基本的な流れやマナーについてご紹介していきます。

長い髪の毛はアップでまとめておく

髪の毛の長い人は、浴場に入る前に必ず髪をアップでまとめておきましょう。

浴場内の床やお湯の中に髪の毛が散らばっていると不衛生な印象を与えてしまい、一緒に温泉に入っている他の人を不快にさせてしまいます。

また、下の方でまとめていると髪の毛がお湯に浸かってしまいます。髪の毛には目に見えないほど小さな雑菌がたくさんくっ付いていますから、それが湯船のお湯に浸かることでお湯を汚してしまう可能性があるのです。

せっかく気持ちよくお湯に浸かっているのに、どこからともなく知らない人の髪の毛が流れてきたら嫌ですよね…。髪の長い人は、クリップやゴム、シャワーキャップなどを活用して髪の毛をまとめてから浴場に入ってください。

かけ湯をしてから入る

温泉に行くと、真っ先に湯船に入りたくなりますよね。しかし、まずは最初に「かけ湯」をしてから湯船に入りましょう。かけ湯には、

  1. お湯の温度に身体を慣れさせる
  2. お湯で身体の汚れを流して清潔な状態で湯船に浸かる

という2つの理由があります。

温泉によっては、お湯の温度が極度に高いところもあります。心臓の弱い人が急に熱いお湯に浸かることで心臓に負担をかけ、心臓発作などの事故を起こしてしまう前例が後を絶ちません。

「健康だから大丈夫」と思っていても、かけ湯は必ずしてください。かけ湯の理由のもう1つが、温泉でのマナーで特に重要なポイントになります。

かけ湯をしないままの身体で湯船に浸かると、身体にくっついたままの雑菌と一緒にお湯に入ってしまうことになります。当然同じ湯船に入っている周囲の人からは顰蹙を買いますし、マナーに欠けた行為です。

温泉のお湯はみんなで共有するものですから、たった一人の心無い行動のせいで汚してはいけません。

ほとんどの銭湯では、浴場に入ってすぐの場所にかけ湯専用のお湯が湧いている場所があります。自分の身体の健康のためにも、周囲に気を使うためにも、湯船に入る前にしっかりかけ湯をしてください。

湯尻(湯船の外側)から入る

温泉の中でも、お湯が湧き出ている源泉の場所を「湯口」、湯口から一番通り温泉の淵のあたりを「湯尻」と言います。入浴の際は、必ず湯口から入るようにしましょう。

湯口から湯尻に向けて新しいお湯が古いお湯となって流れていきます。まだ身体の汚れを落としていない人がいきなり湯口に浸かってしまうと、新鮮なはずの湯口のお湯が汚れて温泉全体のお湯を汚してしまいます。

また、湯口よりも湯尻の方がお湯が比較的ぬるめですから、身体をお湯の温度に慣らすためにも湯尻からの入浴が身体に優しいですよ。

洗い場では周囲への気配りを欠かさない

ある程度お湯に浸かったら、身体もふやけて良い具合に汚れが落ちやすくなっています。ここで髪の毛や身体を洗う「洗い場」に向かうのですが、この洗い場が最もマナーを試される場所になります。

洗い場で気をつけるべきポイント

  • 洗い場の場所取りをしない(席に桶を置くなど)
  • シャワーを使う時、周囲の人に水やお湯がかからないよう注意
  • 使った備品は元あった場所に戻しておく(桶や椅子は軽くお湯ですすいでから)
  • 洗い場で歯磨きをしない

温泉は公共浴場であって、自宅のプライベート空間ではありません。周囲に他の人もいることを常に念頭に置いて、マナーのある行動をしましょう。

また、人の多い時間帯はなるべく洗い場を長時間占領しないように気を付けてください。

脱衣所に戻る際はタオルで軽く身体を拭く

しっかり温泉で身体を癒したら、脱衣所に出る前に軽くで良いので一度身体を拭いておきましょう。このときフェイスタオルなどを持っておくとささっと身体を拭くことができます。

脱衣所では身体や髪を乾かしている人が大半です。そんな場所を水滴を垂らしながら歩くのはマナー違反ですから、水滴が落ちない程度に身体を拭いてから浴場から出てください。

また、床が濡れていると滑って転倒の危険性も高まります。多くの温泉施設では脱衣所と浴場の間に足ふきマットが設置されていますが、備え付けのマットだけでは足しか拭けませんからしっかり手ぬぐいやタオルで身体の水気も取ってください。

髪の毛はさすがに小さなタオルで拭くのが難しいため、脱衣所に出る前に一度髪を束ねてぎゅっと絞っておきましょう。

他の人への迷惑行為は厳禁。温泉でやってはいけないNG行為

温泉はそこに入っている人たちで共用する場所ですから、やってしまうと他の人たちの大迷惑となってしまう行為があります。

温泉で次の行動はNG行為となりますから、必ず覚えておきましょう。

タオルをお湯に浸ける

よくドラマや漫画などでタオルを身体に巻いてお湯に入っているシーンがありますよね?しかし、現実では温泉のお湯にタオルを浸けることはNG行為になるため注意してください。

タオルと言えども雑菌がついている可能性はありますし、タオルの線維がお湯の中に入ってしまえば同じ湯船に入っている他の人に迷惑になります。

まれにタオルを巻いての入浴が許可されている温泉施設もありますが、ほとんどの温泉ではタオル入浴は厳禁です。お湯に入ってしまえば身体はほとんど見えにくくなりますから、タオルで身体を隠すのは湯船の外だけにとどめておきましょう。

ただし、お風呂に浸かったまま頭の上に畳んだタオルを乗せる行為はOKです。タオルがお湯に浸かっていなければ、温めたor冷ましたタオルを頭に乗せてリラックス効果を促すのも素敵な入浴法ですよ。

施設の占領・場所取り行為

温泉施設の中には、

  • 露天風呂
  • 電気風呂
  • 樽風呂

といったように様々なお風呂が展開されています。そんな特殊なタイプのお風呂は大抵が少人数で楽しむものになっています。

自分が使いたい場所があるからと言って、その場所を長時間一人で占領したり、桶やタオルなどの持ち物を使って場所取り行為をするのはNGです。

当然ですが、浴場内で入りたい湯船の前で人が並んでいる姿は見ませんよね?よほど人が空いていない限りは、自分が少人数風呂を使っているときに誰か他の人が他の湯船の中で順番を待っていることが多くあります。

そのため長くても10~15分ほど経ったら順番を替わるように意識を徹底しましょう。

浴槽内で身体を擦る(垢すり)

お湯に浸かった状態で身体を擦ると、皮膚がお湯でふやけているため綺麗に垢が落ちますよね。特に天然のお湯が張られてある温泉では尚更です。

みんなで使うお湯に垢を落とせばお湯は汚れてしまいます。温泉内での垢すりは必ず湯船から出て洗い場で行ってください。

入浴から約5~10分ほど経てば自然と垢が落ちやすくなりますから、時間を見計らって一度垢すりに洗い場へ向かうのがおすすめです。

誰かと大声でお喋りをする

お友達同士やグループで温泉に来ていると、身体も心もリラックスしてついつい長話をしたくなってしまいますよね。

しかし、温泉内でお喋りをするときは常に声のボリュームに気を付けて、周囲の人の迷惑にならない程度の声で話してください。浴場内は思ったよりも声がよく響きますから要注意です!

また、お喋りが長くなりそうだと感じたときはなるべく人の混んでいない広めの湯船に移動しましょう。お湯の温度が熱いとお喋り中にのぼせてしまいますから、気持ちぬるめのお湯だと尚良いですね。

もちろん温泉はお喋りをするための場ではないことを念頭に置いておいてください。

誰にも断らずに写真撮影をする

自分が行った場所や体験したことなどを写真に撮ってSNSにアップロードするのが流行っている現代だからこそ、温泉施設内での写真撮影トラブルが懸念されています。

当然ながら温泉での写真撮影はNGです。本人にはその気がなくても、偶然誰かの裸が写真に写り込んでしまうことがあります。知らない人の写真に自分の裸が写っているだなんて嫌ですよね?

みんなが裸になって心身をリラックスする場所ですから、カメラを持ち出すと他の人が気を張り詰めて温泉を楽しめなくなってしまいます。

写真の撮影をしたいのなら、あらかじめ施設の関係者に許可を取るか貸切風呂(家族風呂など)で行ってください。

温泉内でいきなり写真を撮ってしまうと、プライバシーの侵害で訴えられることだって考えられます。写真を撮るのが好きな人は注意しましょう。

目のやり場に困るような動き・ポーズ

タオルを巻いての入浴は確かに禁止ですが、だからと言って他の人が目のやり場に困るような動きをするのもマナー違反になります。

温泉内を移動するときやお風呂に入らず休憩するときなどは、デリケートな部分はさり気なくタオルで隠しておきましょう。休憩場所で人目もはばからず全裸で寝そべる人がたまにいますが、他の人は目のやり場に困っています。

「どうせ同性しかいないのだから」と思っていても、温泉内にはたくさんの人がいますからそうは思っていない人だってもちろんいます。最低限の節度を持って動きましょう。

サウナや岩盤浴など…湯船以外の温泉施設で守るべきマナー

温泉施設の中には、ただ「お湯に浸かる」以外にも素敵なお風呂がありますよね。

湯船以外のお風呂で守るべきマナーは次の通りです。

サウナで守るべきマナー

多くの温泉施設に併設されているのがサウナルームです。身体を温めるサウナルームでは、たくさん汗をかくことによるデトックス作用やダイエット・美容効果などがあり女性にも人気です。

サウナに入室するときは、必ず事前に髪と身体を洗っておきましょう。汚れを落としていない状態でサウナに入ると、比較的汚れの溜まった汚い汗が出てしまいます。

またサウナルームの席は順番に譲り合って使うものですから、身体が濡れたまま入ると席を濡らして他の人の迷惑になります。入室前に軽くタオルで身体を拭いておきましょう。

サウナルーム内は雛壇のようになっていて、上段にいくにつれて温度が上昇していきます。そのため、入室したら最初は最下段から座りましょう。

席を離れる際、席にマットが敷かれていない場合はしっかりタオルでふき取ってから退席してください。

岩盤浴で守るべきマナー

岩盤浴では温まった石の上に横になってゆっくりと発汗を促進します。身体に急激に熱を加えるサウナが苦手な人は、岩盤浴でじわじわと体温を上げるのがおすすめです。

岩盤浴に入る際は、指定の岩盤浴着(ガウンや作務衣のような服装)で入りましょう。たくさん汗をかくため下着はつけないのが一般的です。

岩盤浴室内ではゆっくりリラックスして身体を温めていきますが、このとき携帯電話の使用は禁止です。水気による機械の故障が懸念されることも理由の1つですが、カメラ機能が搭載されたものを温泉施設内で使用すること自体がNG行為とされています。

周囲の迷惑にならない程度にリラックスして身体を休めてください。横になってゆっくり目を閉じるのも良いですが、本当に寝入ってしまわないように要注意です。

温泉ではしっかりマナーを守って他の入浴客と素敵な時間を

温泉は日本文化の代表と言っても良い魅力的なところです。自然の恵みによる豊かなお湯の中でのんびり足を伸ばす…なんて決して家では味わえませんよね。多数の人と同じお湯につかるというのも開放的で素敵です。

温泉には普段の日常では体験できない癒しを求めてやってきた人が大勢いますから、みんなで素敵な時間を過ごせるように一人一人の配慮が大切です。

しっかりとマナーを守れば、ゆっくりリフレッシュして心も身体も健康になれます。

お湯の効果によってはダイエット効果や美容効果、デスクワークの敵である肩こり腰痛まで一網打尽!

一人の大人として恥ずかしくないよう、しっかりマナーを守って温泉を満喫してください。

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ライター:箸屋

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