上司との飲み会で知っておきたいマナー、できると差が付く!
Date:2018.04.09
上司との飲み会というと、あまりポジティブな印象を持っていない人も多い事でしょう。
しかし普段なかなか聞けないような話が聞けたり、意外な一面を知ることができる機会とも言えて、周りとのコミュニケーションを円滑にして、仕事を上手くやっていくためにはぜひ活用したい場とも考えられるのではないでしょうか。
また気が緩みがちな飲み会だからこそ、人一倍気の利いた振る舞いが出来れば、「出来る人だな」と相手の印象に残りやすいもの。
そこでどうせならば飲み会の機会を利用して、好感度アップを狙ってみませんか?
今回は、好感度アップ間違いなし、上司との飲み会で出来ると一目置かれるマナーについて紹介します。
この記事の目次
お店に入る前:リードする?それとも後からついて行くべき?
お店に向かう際、リードするべきか後ろからついて行くべきか。その時の状況次第で対応を変えるのがマナーです。
待ち合わせする場合には、もちろん上司よりも遅れるのは厳禁です。
店で待ち合わせの時には上司よりも早く到着します。予約をしている際には店の前で、予約をしていない場合には席が埋まってしまうかもしれないので中で待ちます。その際には「混んでいるので中で待っています」と一報を入れておきましょう。
席の選び方:注文を取りやすい下座を選んで
接待とは違く、社内の飲み会というくだけた場とはいえ、座る場所には気を遣うのがマナーです。
個室の場合、上司には上座である奥の席を案内し、自分は入り口に最もちかい下座の席を選ぶようにしましょう。
なぜならこの下座は、料理の受け渡しや注文をするのに便利な場所だから。料理のお皿を下げたり、追加注文したりと積極的に気を配りましょう。
個室でない場合も、基本的には上司がお店の奥になるように、自分は手前側になるように座ります。
乾杯の仕方:上司よりも少しグラスを下げるのがマナー
お酒はグラスが参加者全員に行き渡るのを待って、乾杯します。
ここで気を付けたいのは、グラスを合わせる際に上司よりも高い位置にしない事。気持ち低くグラスを合わせる、または掲げるようにしましょう。
乾杯時の飲み物はアルコールじゃないとダメ?
飲み会とはいえ、アルコールが苦手・体質的に飲めないという人もいるでしょう。しかしマナーで言えば、乾杯時はアルコールを頼むのが一般的です。
苦手という程度であれば、乾杯時にひと口だけ飲んで、新しくノンアルコールの飲み物を注文すればOKです。体質的にダメな時は、もちろん無理は禁物です。一言断ってから、最初からノンアルコールのものを注文しましょう。
また、乾杯時はみんなビールを頼むというのも暗黙のマナー。まとめて注文しやすく、同時に来やすい=早く揃う事が理由です。特にこだわりが無い場合には、最初はビールを注文しましょう。
お酌の仕方、お酌の受け方:お酒の種類ごとに知っておきたい
上司のグラスが空いてきたら、お酌をしましょう。「いかがですか?」と声をかけて、残量が充分あるボトルから注ぎます。
またお酌を受けた場合には、必ず「ありがとうございます。いただきます。」とお礼を言ってから、ひと口のんでテーブルに置くようにしましょう。
ビールのお酌の仕方、受け方
瓶は両手で持ちます。銘柄が見えるようにラベルを上にして右手で瓶を持ち、左手は下から添えるようにして持つようにすると、安定感もあり丁寧な印象です。
この状態で、泡を立て過ぎないようにゆっくりと注ぎます。
お酌を受ける際にも、グラスは両手で扱いましょう。右手でグラスの下の方を持って、左手の指先をグラスの底にあてます。
日本酒のお酌の仕方、受け方
お銚子の下の方(膨らんだ部分)を右手で持ち、左手は底に添えます。注ぎ口は相手が持つ杯から少し話して、8-9分目くらいまで注ぎます。
お酌を受ける際にも、右手で杯を持って左手の指を底に添えて。頂く際にも、左手はそのまま添えたままだと丁寧に見えます。
ワインのお酌の仕方、受け方
フレンチレストランなどではワインはお店の人が注ぐのが正式なマナーですが、最近では気軽にワインを楽しめるお酒も増えています。
会社の飲み会で使用するようなお店は、このようなカジュアルな場所が多いでしょう。したがって、お酌も自分達で行います。
ワインボトルは本来片手で持つのが正式なお酌方法ですが、これも慣れていない場合やカジュアルな場では両手で持ってしまって構いません。
ビールと同じように、ラベル(ワインの場合はエチケットと言います)を上にして、ボトルの下のほうを右手で持って左手を下から添えるようにして持ちましょう。
そのまま注ぎ口をグラスから少し離して注ぎます。注ぎ終わった際に、滴が瓶を伝って垂れないように、少しクルっと回すとスマートです。
お酌を受ける際には、本来ワインの場合はグラスを持たないようにするのがマナーです。とはいえ、このマナーを知らない上司も多いかもしれません。
意外と難しい?お酌のタイミングとは
お酌の方法が分かっても、意外と難しいのがお酌をするタイミング。まだ残ってるし…と思っていたら他の人がお酌をしてしまった、なんてこともあるのではないでしょうか。
基本的には気が付いた人がすれば良いとは思いますが、一応の目安を知っておくと、より積極的にお酌のタイミングに気が付けるかもしれませんね。
グラスやおちょこが3割まで減ったら「お注ぎします」と声をかえてお酌しましょう。
この時に「もう十分」と言われたら、気を利かせ「何か他のものにしますか?」と聞くようにしましょう。
手酌で、と言われた場合は遠慮しないのがマナー
中には、手酌でいこうと提案してくる上司も珍しくありません。こういう人は、お酌をしてもらうよりも自分のペースで注いで飲むのを好むため、遠慮せずにお互い手酌で楽しむのがマナーです。
お酌は断っても良い?もちろん大丈夫!
もう飲みたくないけど、上司から手酌をされた。こんな時に断れずについつい飲み過ぎてしまう人もいるのではないでしょうか。
しかし、飲めない時に手酌を断るのは失礼な事でもなんでもありません。「ありがとうございます。でも今日は既にたくさん頂いたので大丈夫です。」とお礼を言ってから断りましょう。
さすがに最近では少ないかもしれませんが、『俺の酒が飲めないのか』というような古いタイプの上司を持ってしまった時は、注いでもらうだけ注いでもらって、ひと口飲んでテーブルに置きましょう。その後は無理に飲まなくて大丈夫ですよ。
タバコを吸うときは:咳を立って外や喫煙コーナーを利用して
一昔前なら飲み会の席は、タバコの煙でモクモク。こんな光景が当たり前でした。しかし最近では、喫煙者の方が少ない場合も当たり前のようにあります。
もし、上司を含めて何人かタバコを吸うような場合は、途中で席を変わってもらって喫煙者同士で集まって吸うようにしましょう。上司が吸わない場合は、席を立って喫煙コーナーや外で吸います。
支払いの時:仕切りは男性に任せてサポートに徹して
支払いの際には、基本には女性が前に出ない方が良いでしょう。なぜなら、「男性はいくら、女性はいくら」という風に、男女の支払い額を分けて女性の額を少なくする場合が多いから。任せた方が男性のメンツが立ちます。
その分、仕切り役を積極的にサポートしましょう。飲み会の先はガヤガヤと騒がしく、支払いの際にも話に夢中で気が付かない場合も多いもの。そのような人に金額を伝えてあげたりしましょう。
また上司との飲み会で、おごりが期待されるような時でも、財布を取り出して「いくらですか?」と聞くなど、一応払う姿勢を見せるのがマナーです。そのあと、「ありがとうございます。ご馳走様でした。」と丁寧にお礼を言うようにしましょう。
割り勘の場合でも、上司が多く払っている場合がほとんどです。おごりの時に限らず、割り勘の際にもお礼はもちろん忘れずに。
飲み会の翌日:なるべく直接、メールならばより丁寧にお礼を伝えて
飲み会の翌日にも、お礼を再度伝えるのがマナーです。同じ部署の場合は席まで行って、「昨日はありがとうございました。とても楽しかったです。」と伝えましょう。
フロアが違う際にはメールを送りましょう。その際には、直接会わない分「昨日は貴重なお時間をありがとうございました」などと、より丁寧な内容を心掛けて。
飲み会でのマナーを制すれば、好感度アップで仕事も上手くいくかも!
上司との飲み会と聞くと、中には仕事以外の時間まで気を遣いたくない…とテンションが下がってしまう人も多いのではないでしょうか。
しかし、飲み会でこそ得られる情報や処世術などがあるのも確か。仕事の一環として諦めて、どうせならステップアップの手段として活かしてしまいませんか?
最初にも述べましたが、飲み会という場はお酒が入ってみんな気が緩みがち。したがって、そこでこそマナー良く気の利く振る舞いができれば、あなたの印象が格段にアップするチャンスになるのです。
印象が良くなれば、自然と普段のコミュニケーションも円滑に良くなっていくもの。そうすれば上司との信頼関係も深くなり、仕事も今よりもっと上手くいくようになるかもしれません。
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