親子の不仲は意外と多い…仕事やサービスと捉えると上手く行く!
Date:2019.01.04
親子の不仲は、以前よりも社会的に認知されるようになってきました。友達親子、ママっ子という言葉がある一方で、毒親という言葉がブームになるなど、今や、親子を表す言葉には幅広さがあります。
世間には、自分を育ててくれた親に感謝すべき、という風潮があります。しかし、親子間で何らかの原因があり不仲が続いている場合、好きではない、嫌い、関わりは避けたいという人もいると思います。
子ども時代はもちろんのこと、大人になっても色々と試行錯誤したものの、やっぱり親と仲良く付き合うのが苦痛である場合。親子のやり取りを、たとえば「仕事」や「サービス」の一種であると捉えてみるのはどうでしょうか?
子どもであるご自身が、親に対して、仕事やサービスのように、「すること」「しないこと」を決めてみると、親子付き合いが、もっと楽になるのではないかと思います。これから、その一例をご紹介しますので、ご参考にして頂けたら幸いです。
不仲の親とスムーズな関係を築くうえで、心がけた方が良いこと
親に対して思うところがあったとしても、最低限かつスムーズな関係だけは築いていく―。そう決めた方が、ご自身もその関係性において快適さを感じられると思います。これから挙げるようなことに気をつけながら、不仲の親と接してみてください。
1. 正月などの挨拶は、できる限り欠かさない。
会社勤めをしていらっしゃる方は、仕事始めの後に、取引先に直接伺って年始の挨拶をする機会があるかもしれません。それと同じように、親に対する年始の挨拶は、できる限り欠かさず大切にしましょう。
- 親に、年賀状を出す。
- 年始に実家に伺い、お年賀の贈り物を持参する。
- 「今年もよろしくお願いします」と、頭を下げて挨拶する。
挨拶は、ビジネスにおいて基本ですね。「嫌いな相手に対しても、挨拶だけはしっかりしよう。」と教えられることもあります。
現在、親と不仲であったとしても、親は自分がお世話になってきた人であるし、今後も何かしらお世話になる可能性は否定できないので、年に一回ほどしっかりとした挨拶だけはしておくと、いざというときに助かると思います。
子どもとして、親に対して礼儀正しく接しているイメージを持ってもらうと、何か突発的な問題が起きたときに話を持ちかけやすいし、やり取りもしやすいと思います。
2. 話は長くない限り、きちんと聴いて応対する。
実の子どもに好かれない親は、得てして、周囲の人からもあまり好かれていない可能性があり、親密な人間関係を築いていくのが苦手な場合があります。
そうなると、自分に関心を持ち、話を聴いてくれる相手が周りに少ないため、子どもに対して「話を聴いて欲しい」という要望を持つ場合があります。その気持ちに対して、できる限りで良いので、「サービス」として応えてあげましょう。
- 自分の話をしたいようであれば、流れのまま話を聴いてあげる。
- もっともらしい意見を言われたら、適度に肯定して受け流す。
- 解決して欲しそうなことがあれば、解決案を出してあげる。
ただ、話が長くなって、聴くのが自分の負担になりそうであれば、話を遮って、「この後、予定があるから」とやんわり断って良いと思います。親が話を始める前に、「1時間しかないけど良い?」と、あらかじめ伝えるのも手です。
ダラダラ話したがる親に対しては「解決して欲しいことがあれば、具体的に教えて。」と言ってみるのも効果的です。
話の聞き方としては、特別、親しげな聞き方でなくても良いでしょう。適度に相づちを打ち、その話に一応関心を持っている、ということが分かるような質問をいくつかして、「きちんと話を聴いてくれた」という事実が、相手の中に残るだけで十分です。
3. 目上の人として、ある一定レベルの敬意を払う。
どんな親も「目上の人」です。自分自身もこれから歳を取って敬意を払われないと、ちょっと残念ですよね。目上の人として、ある一定レベルで丁寧に接しましょう。
- なるべく親の顔や目を見て話す。
- 丁寧な言葉遣いを心がける。
- 「最近、調子はどう?」などと、気遣いの言葉を掛ける。
親に敬意を払って接することで、親も子どもが成長して大人になったことを感じ、子どもの自分にも、より敬意を持って接してくれるかもしれません。そうすると、現在よりも親子関係が良好になる可能性もあります。
冷たい関係よりも、適度に温度が感じられる関係の方が、何事もスムーズに行きやすいので、お互いに敬意を払う、丁寧な関係性を築いていきましょう。
4. 孫がいる場合は、負担のない範囲で付き合いを受け入れる。
あなたにお子さんがいる場合、親を「祖父母として」、適度に受け入れることをおすすめします。孫と会ったり、仲良くなったりする権利を剥奪する権利はないと考えて、可能な限り対応してみましょう。
- 求められたら、孫の写真や動画をメールする。
- 会いたいようであれば、孫と会う時間をつくってあげる。
- 孫が良いと言う場合に限り、孫と祖父母が一緒に出かける機会をつくる。
ただし、自ら進んで親に孫の写真を送ったり、会わせに行く必要はないと思います。親が会いたいという場合は、親の体調が悪くない限り、家や近くに来てもらうという対応で十分でしょう。
また実の子どもに好かれない親を、孫自身も好きにならない可能性がありますが、無理に好きになってもらおうとはせず、失礼のない対応をするように、と伝えると良いのではないかと思います。
これはやらなくて問題なし!不仲の親に対して、する必要のないこと
不仲の親に対しては、必要以上に何かをしてあげる必要はないし、同時に、期待なども寄せるべきではありません。ポイントは、親との接点を極力減らし、割り切りの気持ちを持つこと。自分自身が心地よい気分を保てるかを基軸にして、以下のようなことはやめてみましょう。
1. 「友達付き合い」はしない。
実の子どもに好かれない親は、自分自身の友達が少ない可能性があり、子どもに対して友達のような親近感を感じて、「友だち付き合い」を求めてくる場合があります。
親からすると、自分の子どもは近しい存在だし、やってあげてきたこともあるので、何かと頼みやすい。けれど、子どもからすると、そこまで求められるのは嫌というケースもあるでしょう。付き合い自体が苦痛であれば、下記のようなことはしなくて良いと思います。
- 自分からメールする。(お礼のメールを除く。)
- 雑談のようなメールのやり取りをする。
- 自分から誘う。
- ご飯をつくってあげる。
- 一緒に外食する。
- 一緒に出かける。
- 一緒に旅行する。
親と付き合うことを「仕事」「サービス」と捉えると、「友達付き合い」は、その範囲を越えているので必須にはなりません。
接点が多ければ多いほど、気に障ることが増えるのが、好きではない付き合いというもの。それであれば、「親とは、友達付き合いをしない」と決めて、なるべく接点を減らす方が楽になれると思います。親と「友達付き合い」をしないことは、基本的な礼儀を欠かさない限り、親不孝でも何でもありません。
上記のような「友達付き合い」は、どうしても必要なときに対応するにとどめると楽になります。たとえば、どうしても会う必要があった後に、食事に誘われたら付き合う、という対応で十分です。友達同士のように、初めから約束しないで済むように努めましょう。
幼少期から子どもを見てきた親は、子どもにある一定レベルの親近感を持つものかもしれませんが、子どもの側から見ると、子どもは必ずしも親の友達にはなれないと、筆者は思います。
友達なら嫌いになると縁を切ることもできますが、親子の縁は本当の意味で切りにくい…。そういう関係は、友達のように「好き」という感情でつながる対等な関係とは違いますね。それであれば、当たり障りなく、適度に付き合って行くと、心が楽になります。
結婚して、義父母ができた場合は、どう考える?
結婚している方は、実の親を好きではなくとも、義父母のことは好き、というケースも出てくるかもしれません。そうして子どもが産まれた場合、義父母には孫との接点を多く持たせて、実親とは少し少なめになってしまうこともあるかもしれません。
孫と祖父母、どのくらい会わせるかは悩みどころです。実の父母が孫に会う時間と、義父母が孫に会う時間、どちらも同じくらいにするか、自分の気持ちに沿わせて決めるか…
そこに確たる答えはありませんが、ある程度までは、自分がどの親とどのくらいの時間を過ごしたいかで決めて良いと筆者は思います。
2. 「親だから」と期待しない。
親と「友達付き合い」をしないと決めて、親との接点を極力減らしてみた後は、「親だから、こうして欲しい!」と期待することも極力やめてみましょう。
現在まで親と不仲の場合は、親に何らかの不満を持っているケースも多いと思います。そこには、単に性格や意見が合わない場合から、毒親であったという場合まで様々なレベルが存在し、「こういう親でいて欲しかった!」「こうして欲しかった!」という気持ちも残っていることでしょう。
ですが、どうしても、という強い要望ではない限り、「こうして欲しい!」という期待は捨てた方が楽だと思います。
親に期待したい気持ちは、自分への期待、パートナーへの期待など、他のことで満たしていくと良いでしょう。自分の人生に責任を持つような生き方をすると、親への期待が少し静まってくるかもしれません。
3. 「好きになろう」としない。
これを読んでいるあなたは、親のことが好きではない、もしくは嫌いかもしれません。子ども時代もそうであり、大人になっても濃淡はあれ、その気持ち自体が変わらない場合は、これからも「好き」になることは、残念ながら99%ないでしょう。
親のことを、無理に好きになろうとする必要はありません。ですが、相手のことを好きでなくても、礼儀正しく振る舞い、ある一定レベルで親切にすることは出来ると思います。「仕事」や「サービス」においても、相手のことを特別好きではなくても、相手のために何か出来ることをする、ということはありますよね。それと同じように考えると良いと思います。
「好きでなくても、人として親切にする」という心構えが、不仲なりの温度感のある関係をつくります。
4. 「ささいな不満」は右から左へ受け流す。
不仲の親とは接点が少ないと、相手に対して不満を感じる機会は減るように思いますが、それでも実際に会ってみたら、やはり嫌だな、と感じることもあると思います。
- どうしてこういう言動を取るんだろう?
- こういうところが嫌。
- (自分の子どもである)孫に対して、もう少し「こうして欲しい!」
自分に関することは、ささいな不満を覚えても、なるべく追及しないで流しましょう。不快な気持ちはスルーです。なるべく不快な気持ちにならないように、親と接点を減らすという作戦に出ているのです。
自分の子どもである孫を傷つけるような言動を取ったときは、必ず申し出ましょう。でも、それ以外のことは、スルーした方が良いかもしれません。
世の中には色々な人がいます。自分の親が、自分好みの人ではない場合はとても残念なものですが、「そういう人もいる」という一歩引いた捉え方をして、不満は受け流しましょう。
親子の不仲は、礼儀を尽くせば、それで十分。
生きていく中で、人として必要な礼儀というものがありますよね。不仲の親とは親しくせず、相手に期待せず、その関係性を「仕事」や「サービス」のように捉えて、人として当たり前のことを心がけるだけで十分だと思います。
自分のスタンスを整理しておくと、子どもであるご自身も楽になるし、そのスタンスをさりげなく親に伝えると、親自身が子どもと不必要に仲良くしようとしなくなり、さらに楽になることでしょう。
不仲の親に、ある一定レベルの敬意を表して、温和に付き合っていきましょう!
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