ラム肉のダイエット効果とは?お肉を食べても脂肪は燃やせる
Date:2017.12.28
ダイエットにバランスの良い食事は欠かせませんが、ただ体重を落とすのではなく、ほどよく引き締まった美しいスタイルを目指すなら、適度な肉類の摂取が必要不可欠です。
肉類の中でも特にダイエット向きと言われているのがラム肉(羊肉)です。
今回は肉好き女子必見のラム肉のダイエット効果について調べてみました。
この記事の目次
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低カロリーで脂肪になりにくいラム肉はダイエットにピッタリ
ヘルシーな肉類といえば、
- 低脂肪・低カロリーの鶏肉
- 牛肉よりもカロリーが低い豚肉
が定番ですが、そうした肉類よりもなぜラム肉がダイエット向きとされているのでしょうか。
他の肉類に比べて低カロリー
ダイエットをしている以上、気になるのがカロリーです。
以下のようにラム肉は牛肉、豚肉と比較して低カロリーなことが分かります。
肉の種類 | エネルギー |
---|---|
牛肉(肩) | 286kcal |
豚肉(肩) | 239kcal |
ラム肉(肩) | 233kcal |
鶏肉(もも) | 200kcal |
ラム肉は鶏肉よりはカロリーが高いですが、鶏肉にはダイエット効果の高い栄養素”カルニチン“がほとんど含まれていないため、ラム肉の方がダイエット向きと言われています。(”カルニチン”については後述します)
ラム肉の脂は体に吸収されにくい
ダイエットの敵である”脂肪”ですが、ラム肉の脂肪は他の肉類に比べて体に吸収されにくいと言われています。
その理由はズバリ、肉の脂肪が解け始める温度=脂肪の融点にあります。
- 鶏肉:30~32℃
- 豚肉:33~46℃
- 牛肉:40~50℃
- ラム肉:44~55℃
融点が低いほど脂肪が溶けやすく、高いほど溶けにくくなります。
ラム肉は融点が高いので食べてから体内で脂肪が溶け出すまでに時間がかかります。その分、吸収もされにくくなり、脂肪が溶ける前に体外に排出されてしまいます。
ラム肉=体を温める食材
肉類の中でもラム肉には体を温める作用があると言われています。
冷えは万病のもととよく言われますが、体の冷えは血液や老廃物などの体のめぐりを妨げコリやむくみを招きます。
効率よくダイエットをしたいなら体を温める食材を積極的に摂ることも大切です。
ラム肉に含まれる栄養素とは?脂肪を燃やして代謝アップ
ラム肉が脂肪になりにくいヘルシーな肉であることが分かりましたね。
しかしラム肉がダイエットに適している理由はまだあります。
- L-カルニチン
- 必須アミノ酸
- 不飽和脂肪酸
- ビタミンB1・B2・E
- 鉄分
- たんぱく質
といった栄養素による作用です。
ひとつずつ詳しくみていきましょう。
L-カルニチン
ラム肉に含まれる栄養素の中でもっともダイエットに効果的に作用するのがアミノ酸のひとつであるL-カルニチンという物質です。
なんとL-カルニチンには脂肪を燃焼しやすくする効果があるんです。
体内に取り込まれた脂質は細胞のミトコンドリア内で脂質からエネルギーへと変換されます。その脂質をミトコンドリアへ運ぶ役割を果たしているのがL-カルニチンです。ここでL-カルニチンが働かなければ脂質はそのまま取り残されて脂肪としてたまってしまうので、エネルギー消費のうえでL-カルニチンが重要な役割を果たしていることがわかります。
L-カルニチンは体内で生成されてはいますが、20歳代をピークに徐々に数が減っていきます。
また、食事量の変化や偏った食生活などで肉類を食べる機会が減ることもL-カルニチンの不足につながります。
効率よく脂肪を燃やすことができるL-カルニチンはダイエット中は特に意識して摂取したい栄養素です。
では肉類のL-カルニチンの含有量をチェックしてみましょう。
~100gあたりの含有量~
肉の種類 | 100gあたりの含有量 |
---|---|
羊肉(マトン) | 208.9mg |
羊肉(ラム) | 80mg |
牛肉 | 59.8mg |
豚肉 | 35mg |
鶏肉 | 4.55~9.10mg |
- マトン:生後2~7年ほどまでの成長した羊の肉のこと。
- ラム:生後1年未満の子羊の肉のこと。
肉類の中でもラム肉のL-カルニチンの含有量がとても多いことがわかりますね。
L-カルニチンを豊富に含むラム肉を摂取することで、体の中に溜まった脂肪を効率よくエネルギーとして燃やすことができるようになります。
必須アミノ酸
人間の体の約20%を占めていると言われるアミノ酸。
身体のタンパク質を構成するアミノ酸は20種類ありますが、その中でも体内で生成できない9種類のアミノ酸を「必須アミノ酸」と呼んでいます。
- イソロイシン
- トリプトファン
- トレオニン
- バリン
- ヒスチジン
- フェニルアラニン
- メチオニン
- リジン
- ロイシン
ラム肉にはこの必須アミノ酸が豊富に含まれています。
中でも”フェニルアラニン”と”リジン”という2つのアミノ酸には、
- 内臓脂肪
- 皮下脂肪
を分解する脂肪分解酵素の”リパーゼ“の働きを活発にする作用があります。
両方の脂肪にアプローチしてくれるのでダイエットの強い味方になってくれそうですね。
不飽和脂肪酸
ラム肉には、
- 脂肪を分解しやすくする
- 腸内環境を整える
という効果をもつ不飽和脂肪酸がたくさん含まれています。
- オメガ3系脂肪酸
- 代表的な脂肪酸であるα-リノレン酸は人の体内ではつくることのできない必須脂肪酸で、植物油ではえごま油、亜麻仁油に多く含まれます。また、青魚に豊富に含まれるEPA、DHAもオメガ3系脂肪酸です。
- オメガ6系脂肪酸
- 代表的な脂肪酸としてリノール酸があり、こちらもやはり体内でつくることができない脂肪酸です。血中のコレステロール値をさげる作用があるとされ、コーン油、大豆油などの主成分です。
不飽和脂肪酸は植物油に多く含まれる脂肪酸で、ラム肉以外の肉類にはあまり含まれていません。
ビタミンB1・B2・E
ビタミンは生命活動に関わる大切な栄養素で不足すると欠乏症になることもあります。
ラム肉には特にビタミンB1・B2・Eが多く含まれています。
どの部位を食べるかにもよりますが、ラム肉は牛肉や豚肉に比べてビタミンB群が豊富です。
- ビタミンB1
- 糖質の代謝を助けてエネルギーに変えやすくしてくれるビタミンで、豚肉にも多く含まれています。「疲労回復のビタミン」とも呼ばれます。
- ビタミンB2
- 糖質、脂質、タンパク質をエネルギーに変える働きを持っています。細胞の新陳代謝を促進する作用もあり「美容のビタミン」「発育のビタミン」とも呼ばれます。
続いてビタミンEです。
- ビタミンE
- 「美肌のビタミン」とも言われ強い抗酸化作用をもつビタミンEですが、実は代謝にも深く関わっています。毛細血管を広げて血流を促す作用があり、冷えを防いだり体全体のエネルギーの消費量を高めてくれます。
ビタミンB群もビタミンEもダイエットに必要な代謝促進に深く関わっている栄養素です。
鉄分
鉄分は必須ミネラルのひとつで肉類に多く含まれています。
- 貧血予防効果
- 疲労回復効果
といった健康効果がありますが、鉄分は基礎代謝にも影響します。
ダイエット中は鉄分が不足しやすいので、スムーズな代謝のためにも鉄分は意識して摂取したい栄養素です。
また、鉄分にはヘム鉄と非ヘム鉄の2種類があります。
- ヘム鉄
- 肉類など動物性食品に多く含まれる。体内への吸収率は非ヘム鉄の3~5倍と高いので効果的に鉄分を補給できます。
- 非ヘム鉄
- 野菜などの植物性食品い含まれる鉄です。妊娠時など必要量が増加したときに体内への吸収率が高まります。
ラム肉に含まれるのは前者の”ヘム鉄“です。
体への吸収率が高いヘム鉄をラム肉で補うことができるんですね。
たんぱく質
食べないダイエットが流行ったのは一昔前の話で、今は”筋肉をつけ基礎代謝を高め脂肪を燃やす”という健康的なダイエットが主流ですよね。
たんぱく質は、
- 食べた栄養をエネルギーに変換して筋肉を作る
- 脂肪の代謝量を上げる
という働きをしてくれるので、たんぱく質を豊富に含んだラム肉は健康的に痩せたい人にぴったりです。
ラム肉の美味しい食べ方!初心者は食べやすくアレンジしよう
ダイエットを強力サポートしてくれるラム肉、どのように取り入れるのが良いのでしょうか?
普段の肉類をラム肉に変えて取り入れる
「ラム肉でダイエット!」と言っても、ラム肉だけを食べるような極端なダイエット方法ではありません。
ラム肉初心者で臭みが気になるなら、このようなカレーやトマトなどと合わせて食べると取り入れやすいでしょう。
- ラム肉を使ったカレー
- 家庭料理の定番、カレーにラム肉を使う方法です。カレーの風味が強いのでラム肉の臭みが気になる人も取り入れやすいでしょう。
- 煮込み料理に使う
- ラム肉を使った煮込み料理もおすすめです。トマトなどの野菜と一緒に煮込んで洋風にすればおもてなしにも良さそうですね。
- すりおろしたニンニク、リンゴ、タマネギと一緒に漬け込む
- マスタードソースをつけて食べる
などスパイスやソースと組み合わせるのも良いでしょう。
ラム肉の美味しさを存分に味わいたいならこんなメニューはいかがでしょうか?
- ジンギスカン
- ラム肉料理でもっともメジャーなジンギスカン。ラム肉だけでなく合わせて野菜も食べられるのが嬉しいですね。
- ラムしゃぶ
- ヘルシーなしゃぶしゃぶをラム肉でする方法もあります!ポン酢やごまだれでいただきましょう。
自分で用意する場合は、普通のスーパーでは取り扱っていないこともあるので、肉類の種類が多い大型スーパーなどをチェックしてみてくださいね。
自分で調理するのが大変…という人は、外食の際などに他の肉類ではなくラム肉を意識して注文してみましょう。
ラム肉の種類
ダイエットに嬉しい効果をもたらしてくれるラム肉ですが、他の肉類に比べてなじみがないという人も多いでしょう。
牛と同じようにラム肉にもこのように種類があるので参考にしてみてくださいね。
- 肩ロース
- 赤身と脂肪のバランスがとれた柔らかくて食べやすい部位です。旨味もあり、厚切りのステーキや焼き肉などにするとおいしく食べられます。
- ロース
- 羊肉の中で最高級とされる部位で最も柔らかく旨味があります。ローストやステーキとして食べられることが多いです。骨付きのロースは「フレンチラック」と呼ばれ、これを肋骨ごとに切ったものが「ラムチョップ」です。
- モモ
- 臭みの元である脂肪が最も少ない部位であっさりとしています。柔らかい部位と硬い部位があり、柔らかい部位はステーキやロースト、硬い部位は煮込み料理向けです。
- 肩
- 脂肪が多く羊肉特有の臭いがあるため、脂肪を取り除いてから調理します。また、筋も多いので筋切りも必要です。硬めなので煮込み料理に向いています。
- バラ
- 日本ではあまり流通していない部位ですが、脂肪が多く、焼くと臭いが目立ちます。煮込み料理に向いていて加工用にも使われます。
ラム肉の初心者は食べやすい部位から取り入れてみてくださいね。
注意点
説明してきたようにラム肉はダイエット中でも罪悪感なく食べられる肉類ですが、頭に入れておくべき注意点もあります。
- 食べ過ぎない
- いくらヘルシーで脂肪燃焼効果が高いとは言ってもあくまでも”肉”。食べ過ぎはよくありません。適量の摂取を心がけましょう。
- 一緒に食べるもののカロリーにも注意する
- ラム肉自体がダイエット向きでも、一緒に食べるものが高カロリーではせっかくのダイエット効果も半減してしまいます。例えば、ジンギスカンを食べるときなどは、白いご飯を食べ過ぎたり、アルコールを摂り過ぎたりしないように気をつけてください。
- 有酸素運動と組み合わせる
- 効率的なダイエットをするためにはやはり【食事+運動】が効果的です。ラム肉だけで痩せようとせず、有酸素運動と組み合わせてよりスムーズな脂肪燃焼を目指しましょう。
栄養価が高く脂肪燃焼しやすくするラム肉はダイエットの味方
ラム肉がダイエットに適した食材であることがお分かりいただけたと思います。
ダイエット中に食べても良いものが分からないと、つい偏った食事や決まったメニューになりがちです。
栄養価が高く、脂肪燃焼効果のあるヘルシーなラム肉はダイエットの強い味方!
ぜひあなたのダイエットメニューに取り入れてみてはいかがでしょうか?
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